深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

河内(Hanoi)のヲッサンの詩~Poetory of a middle aged guy in Hanoi~ ②

さて、先週のハノイ編前編に引き続き、今週は後編をお送り致します。

今回のアップは4/29~30の晩までですが、この二日間はいわゆるパッケージツアーで出歩くような、市内観光ではなく、あくまでも、素のハノイ旧市街の様子を撮りたかったので、宿を基点にホアンキエム湖西岸エリアを徘徊し、目ぼしいシャッターチャンスに巡り合ったら、それを確実にモノにする、というスタイルでストリートスナップに徹した二日間だったということです。

で、後編での機材ですが、カメラは相変わらず、X-Pro1、レンズは1枚目から13枚目までが、このところ、海外での旅のお供と化している安牌的レンズ、Leitz Elmarit28mmf2.8 3rd.、14枚目から18枚目までがCanonL50mmf1.2です。
全コマ絞り開放AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、29日の朝遅くに大教会裏の木賃宿を出て、いわゆる36街といわれる旧市街でも特に古い建造物が残る、職種単位の通りの有るエリアに足を運んだところ、伝統的な菅笠かぶった物売りのアヂュモニがこれまた古めかしい建物をバックに一息ついている後姿が目に留まったので、即攻、気配を消してダッシュし、背後から一枚戴いたもの。

Hanoi_203.jpg
二枚目のカットですが、これも36街の或る通りの街角のよろず屋みたいな店舗の店先で、通り過ぎる人々を横目に見ながら、携帯電話での通話に熱中する物売りのアヂュモニの図です。

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三枚目のカットですが、またしても物売りアヂュモニ三部作とばかり、路上で小菊の花?を売る、菅笠かぶった物売りのオモニとあらあら、高くなったわねぇ、とか半ば達観したような表情で財布を取り出すアヂュモニのやりとりを一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、これも36街の町の素の様子を撮ってみたかったのでカメラを構えたまま、交差点に立ち、ちょうど良い、オモニが極小姐をオートバイの前に乗っけてやって来て、しかも目の前でUターンまで披露してくれたので、これ幸いに、と一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、36街の確か洋服生地だとか女性下着?なんか売ってる路地の入り口付近でなかなかメローなイエローの古風な建物が有ったので、誰か面白そうな人でも通ったら借景にして一枚撮ろうとか良からぬことを考えていたら、あにはからんや、姦しい小姐3名相乗りスクーターがやって来たので、これ幸いに、と一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、黄色い建物の左手方向の路地に入っていくと、ランチタイム前後は路上大レストランのご開帳状態だったので、知らん顔して歩きながら一枚と云わず数枚撮ったうちの一枚。

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七枚目のカットですが、路上大レストラン状態の路地を抜け、再び、大きめの通りに出て、交差点向かいの旧建築にピンを合わせたままの状態で、イイ雰囲気のスクーターが通り過ぎるのを待ってシャッター切ったもの。

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八枚目のカットは29日最後のカットとなりますが、木賃宿の界隈は、ランドマークの大教会が有ったり、ハノイでも屈指の超高級フレンチベトナミーズ料理の銘店が有ったりする一方、地図でもちょいと判らないような路地裏には、似たような木賃宿がひしめくというまさにアジア的カオスを具現したかのエリアなのですが、そのエリアの目抜き通りが現地の祝祭日で小さな旗みたいなのがはためき、その下を颯爽と小姐達のスクーターが通り過ぎていったので、女性活躍先進国ベトナムのイメージフォト的なものを撮ってみたもの。

Hanoi_211.jpg
九枚目のカット以降は翌30日のものですが、朝、10時半過ぎに宿を出て、ホアンキエム湖のほとりをモデルさん捜しながら徘徊していたら、湖畔のベンチで子連れ狼の大五郎みたいなコスチュームの極々小姐と寛いでいた若いヲヤヂさんが居たので、やぁおはよう、可愛いお嬢さんですね♪とか話しかけて湖をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

Hanoi_212.jpg
十枚目のカットですが、湖畔を北に向かって歩いていたら、とてもフランス人のセンスとは思えない、ちょっとどこかズレた感有るコロニアル様式の建物が建っていたので、それをバックに行き交うスクーターの人民達を撮ってたうちの一枚。

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十一枚目のカットですが同じくホアンキエム湖周辺の道路沿いにコロニアル様式風建造物が立ち並ぶエリアがあったので、そこをバックに、またしてもベトナムの街の原風景たるスクーターで行き交う人民のお姿を入れて一枚撮ってみたもの。


Hanoi_214.jpg
十二枚目のカットですが、ホアンキエム湖散策を終え、ランチを食べて、また夕刻からの散策スナップに備えようと、大教会への道を辿っている途中、カメラ二台も提げて、地図も見ないで嬉々として歩いてくる工房主を見つけ、地獄で仏、ハノイで伝導師、とばかりにエクスキューズミィ?とか声を掛けてきた欧州からの小姐二名が居たので、ホアンキエム湖北々東岸に在る、水上人形劇場の場所なんか地図で指し示して上げて、その御礼とばかりにモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、木賃宿近くの目抜き通りの飲食店頭で、楽しげにじゃれていた親子連れが居て、見ていたこちらまでなんとなくじんわりと来る光景だったので、声を掛けて、家族揃っての一枚を戴いたもの。


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十四枚目のカットですが、ランチ後、暫し宿でぼーっとしてから、レンズを換えて、ホアンキエム区最北端の鉄道駅まで市場を抜けて行ってみようと思い、路上市場に差しかかったとき、鋭い目線を感じたので、カメラを向けて撮ってみた物売り親子の姿。

Hanoi_217.jpg
十五枚目のカットですが、たぶん今回のベストショットの一枚ではないかと思いますが、果物売りのお店の店頭で、ひたすら遠い目をして物思いにふける坊主頭の青年をテーマに辺りの雰囲気を捉えてみたもの。

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十六枚目のカットですが、これも今回のお気に入りの一枚なのですが、ノクトの岡村さんに教わった、ホアンキエム区最北部の鉄道駅から紅河に向かって伸びる鉄路の鉄橋横の自動車道を疾走するベトナム人民若者のスクーターのまさに通り過ぎんとする瞬間を捉えてみたもの。

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十七枚目のカットですが、鉄橋から駅、そして市場付近でスナップしていたらどっぷりと陽も暮れてしまったので、また大教会周辺エリアに戻ろうと思い、来たルートより一本東側の通りを歩きながら目にした、夜景に浮ぶ現地の青少年たちの楽しげな姿を一枚戴いたもの。

Hanoi_221.jpg
十八枚目のカットですが、日本同様、かの地、ベトナムもGWは祝祭日の釣瓶撃ち状態らしく、翌5/1はメーデーの大きなイベントがあるらしく、街中、ここぞとばかりに国旗を飾りまくり、また、露店のようなところでも、愛国心に便乗せんとちゃっかりこんと色んなサイズの国旗を売っていたので、手前の大きな国旗にピンを合わせ、店番のヲヂさんはバックのボケとして出演して貰う構図で一枚戴いたもの。

今回の感想は、格安のパッケージ旅行が取れ、予想以上に便利な宿だったこともあり、なかなかフレンドリーなベトナム人民各位とのふれあいがエンジョイ出来、その結果が写真にも反映出来たのでは、と思いました。

さて、来週末の更新は工房作品紹介行こうかな、それともまだ出番の無い、ヤシコンTVS-Dの見た出発当日5/1朝の旧市街の様子のレポートにしようかな、コメント欄の貴重なご意見も参考に考えます。

乞うご期待。

テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/05/11(日) 18:35:03|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

(本で読んだ)ベトナム戦争の頃なんてお互い同士戦っているところもあったり、ジャングルとゲリラで米を追っ払った険しさのみじんも、これらの人々の表情にはありませんね。そういえば海外渡航警戒地域にもなっていないようですし、妙な感じです。

エルマリートは派手さを抑えた色が好ましいです。それにしても、ライカレンズでM8を使わない位フジが気に入っているのでしょうか。良く頑張ってスナップしています。

夜もそれほど物騒さがここでは見えませんが、やっぱり怖いでしょうね・・・。
白い光源ボケがきれいで、繁華街らしいといってもそれほど不健全さも感じません。
普段、昼間でも無理やり開放で撮影しようとする変則技と比べ、大口径はこうした場面では安定して力強いと思います。


  1. 2014/05/13(火) 18:52:27 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
まず、誤解を解いておかねばならないのは、南のホーチミンはそれこそ、ソドムとゴモラ状態で何でもアリのヤヴァい街のようですが、ここハノイは街を歩いた四日間の感想では、バンコックよりも遥かに安全で綺麗、エリアによってはアジア随一整然とした人工都市シンガポールと肩を並べるくらいの治安の良さです。

また、ベトナム人は概して真面目で人懐っこく、約束を守る、という点に関しては、台湾の人達と同様に日本人のメンタリティに有っていると思います。

更に、チェンマイと並びアジアきっての美人の産地で、5分に一回は胸ときめく、殿方にとってはまさに西方浄土だったと申しても過言ではありません。

なお、今回、スピード感溢るる、ここハノイでは速写が命、ということが良く判ったので、M8にキャノンL50mmf1.2とエルマリート兄弟で行っても良いかななどと考えています。
  1. 2014/05/14(水) 22:55:09 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

夜景も素晴らしく。

流石50/1.2Lだなあと思うのですよ。
チューニングしただけのことはありますね。
しかも、さりげないカットがすべてベストショットに見えるというすごさ。
15枚目のカットは見ていて飽きません。

ここのところ用事が重なってなかなか撮影に行けない状況ですが、やはり自分も撮りにいかないと、と今回の写真を見て思った次第です。
  1. 2014/05/19(月) 00:00:56 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:夜景も素晴らしく。

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。

そうですね、土曜日も某所でどうして、キャノンのこの超銘玉の評価は激低なのだろうかね、というフリーデスカッションしてみたのですが、その中で面白いと思ったのが、やはり世界でも孤高のスペックだった50mmf0.95の陰に隠れて目立たなかったことが大きいのではないかということでした。

それから、パッケージングが普通過ぎて色気が無いとか、中玉が曇ったものが多いとか、古物に関する熱狂的マニア層皆無のキャノン製品だから・・・なんて意見もありましたね。

でも最新に近いミラーレスでここまでの緻密で浮き立ち感溢れるカットを量産するというのは、現代のレンズと比べてもやはり、まごうことなき、伝説の銘玉であることに間違いはないと思うのですよ。
  1. 2014/05/19(月) 23:53:14 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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