深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

河内(Hanoi)のヲッサンの詩~Poetory of a middle aged guy in Hanoi~③

さて、今週末の更新は、別の顔本上で「小姐写真がこのところ無い・・・」との忌憚無きご意見を業界のご老公、もとい、大久保彦左衛門のような方から頂戴しましたので、最後の隠し玉を炸裂させるべく、ハノイ5日目、そう出発当日の朝、ヤシコンTVS-Dのみ片手に、ホテルからの徒歩10分圏内で30分程度でさらさら~と撮ったカットをご紹介することと致します。
いつもの倣い通り、全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

Hanoi_301.jpg
まず一枚目のノカットですが5/1の朝、9時ちょい前に目が覚め、階下のロビーで朝の定番、大型サブマリンサンドを若いボーィさんに拵えてもらい、腹ごしらえしてから、ホアンキエム湖方面でちゃちゃっとメーテーイベントの写真でも撮んべぇかとホテル前の路地に出たところ、路地裏食堂の中を菅笠かぶった行商のアヂュモニが自転車推して通り過ぎていこうとしたので、急いで追い縋り一枚撮ってみたもの。

Hanoi_302.jpg
二枚目のカットですが、ちょいとブレてしまったのが残念ですが、路地裏食堂で、楽しそうの朝餉を戴く近所の一家の周りでたぶん一番なついていると思しく極小姐のそばでくるくる回ってじゃれてたコーヒーミルク色のプードルを入れて
一家のお食事風景を一枚撮ってみたもの

Hanoi_303.jpg
三枚目のカットですが、日曜日の午後到着して以来、ずっとご無沙汰していた教会が、さすがメーデー、扉を開け放ち、出入り自由としていて内部も見渡すことが出来たので、入り口付近から一枚戴いたもの。

Hanoi_304.jpg
四枚目のカットですが、教会前の交差点から湖方向に向かって歩いていった通りにあるいつもの交差点の様子を、バイクにまたがったまま、スマホンいじりに熱中していた中年ヲヤヂの背中越しに一枚撮ってみたもの。

Hanoi_305.jpg
五枚目のカットですが、交差点を通り過ぎ、湖へ行く途中の次の大きな通りの歩道上に佇み、絶えることなく突進してくる、老若男女を乗せたバイクと、それに背を向けるかの如く、自転車で颯爽と5月の風を切って疾走するおばぁの姿が目に留まったので一枚戴いたもの。

Hanoi_306.jpg
六枚目のカットですが、湖を一周する道路に着いてみれば、何らかのイベント、或いはパレードに供されるためか、警官達がピケを張って人民を歩道上に留め置いていて、そこであぁ、退屈しちったなぁや・・・とか、セリフの吹き出しを付けられそうな、スクーターのハンドルにもたれたいたいけな極小姐の様子が斜め後ろからはとても好ましく見えたので、一枚戴いたもの。

Hanoi_307.jpg
七枚目のカットですが、カップルでイベント見に来てたというヂモティの大学生と高校生のカポ-と少々話しをして、意気投合して、ぢゃ、君達の雄姿をこの歴史的コンデジ、コンタックスデジタルですから、まさにリアルコンデジで撮って上げようと、一枚戴いたもの。

Hanoi_308.jpg
八枚目のカットは、どうやら道をクローズしてのイベントは、警察バイクのパレードや自転車のロードレースのようだと英語の判る連中と話をしていて判ったので、自転車ロードレースの様子を雰囲気あるレストランをバックの撮ろうと待ち構え、やっとのことで遅いコンデジでもモノになった一枚。

Hanoi_309.jpg
九枚目のカットですが、11時には空港へ送って貰うため、ホテルに頼んでチャーターしてもらったクルマが着くので、その前にはチェックアウトせねばならず、時計とにらめっこで撮影してたのですが、10時半も回ったので、そろそろ撤収と、教会方面へ向かう途中の路上で、同じくイベント帰りの一家とそれを追い越そうとするローカルカポーの二人乗りバックを入れて一枚撮ってみたもの。

Hanoi_310.jpg
十枚目のカットですが、まさにこれも今のベトナムを象徴するふたつのアイコン、即ち、赤字に黄色星の共産党旗と、同体制下での小中学生が必ず身に着けねばならない赤いスカーフが並んでいて、構図的にもなかなか秀逸だと思われたので一枚撮ってみたもの。

Hanoi_311.jpg
十一枚目のカットですが、これも或る意味、ベトナムの古来からの文化を象徴する文物で、竹ひごを編んで作った鳥かごを軒先に釣るし、周囲や背景の緑と対をなし、その繊細な姿かたちが映えて見えたので一枚撮ってみたもの。

Hanoi_312.jpg
十二枚目のカットですが、いよいよホテルのすぐ近くの旧市街のランドマーク、大教会前まで戻って来てしまったので、名残惜しい気分もまたこれあり、交差点際のカフェの日よけの庇の下から、店内越しに食事をしたり寛いでいるハノイ市民各位を借景として、大教会の佇まいを撮ってみたもの。

Hanoi_313.jpg
十三枚目のカットですが、カフェから教会へと交差点を渡る途中、このバイクの群れともしばしお別れかな、と思い、ほぼノーファインダで胸位置よりちょい下から、通りにカメラ向けてシャッター切ってみたもの。

Hanoi_314.jpg
十四枚目のカットですが、これが今回、独断と偏見でコンデジ編をアップした理由、ハノイきってのいたいけで健気な美少女に声掛けて撮らせて貰ったもの。
その昔、「オーケストラの少女」という名画が有ったらしいですが、まさに21世紀においては、「ブラバンの美少女」ってカンジの出会いで、旅の最後の出会いの幸運に心より感謝せざるを得ませんでした。

Hanoi_315.jpg
十五枚目のカットですが、教会前で奉納演奏を終えたアマチュアブラバン諸氏が教会横のスペースで湯茶のもてなしを受け、寛いでいる風景がとてもアジア的で好ましいと思い、一枚戴いたもの。

さて、今回の15枚は全行程で300枚弱撮ったTVS-Dの作品ですが、いかがでしたでしょうか。

確かに起動は遅いは、合焦は遅いは、おまけにモニターが小さすぎ、撮った後、プレヴューしてみても、とりあえず、写っていることは確認出来る・・・という不便さで、ほぼ同じ画素数のGALAXY NEXSUSのカメラと比べても、イイトコ無しのように思えます。

ただ、このカメラはスピードを競う性質のものでなく、被写体へのリスペクトと愛情を以てしっかり向かい合い、一枚一枚、しっかり撮れば、日本産まれとは云えContaxの名前はダテぢゃなく、見る者の眼を、そして心をしっかり画面へと惹き込む作品を残すことが出来る、まさに伝説の銘機なのだなぁ・・・と思った次第。

さて、次回の更新は5/17の11:57に産声を上げた往年の銘レンズの最新モディファイ版のご紹介いきたいと思ってます。
乞うご期待!!
  1. 2014/05/18(日) 19:25:14|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<Die Linse, die den Namen eines großen Forschers nannte~Auto Mamiya-Sekor CS 50mmf1.7mod.EF~ | ホーム | 河内(Hanoi)のヲッサンの詩~Poetory of a middle aged guy in Hanoi~ ②>>

コメント

素晴らしいメモリーで。

TVS-Dでこう映りますか。
思ったより自然と言うか普通に見えるのがすごいです。
多少古さからか像が流れるものもありますけど、8枚目のロードレースの様な情景では却って迫力ある映像になりますね。

やはり日中はCCDカメラの方が良い感じに映るなあと思いました。

それはそれとして、コンデジならではの距離感で捉えているのが流石ですね。
ここに出ていないメモリーもいつか見てみたいですね。
  1. 2014/05/18(日) 23:57:25 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

良い色が出ますね。銘機ですよね。私のTVS-Dも防湿庫から出してあげよう。貴殿ほどの腕はありませんが。
  1. 2014/05/19(月) 00:28:40 |
  2. URL |
  3. ブロニカRF645 #aSGfKyz.
  4. [ 編集]

一,二枚目の路地も、いつもの服装で入り込んだのでしょうか、それにしても、ハノイ大都会の路地裏が東京の下町のような風情ですね。

バイクばかりでうんざりですけれど、並木道の風情は色とりどりの服で微笑ましいです。

コンパクト・デジカメは、相手が構える前に撮影完了してしまうし、なによりも軽快さがよくわかります。

わたしも、撮影タイムラグの少ないカメラを再発見したいものです。
  1. 2014/05/19(月) 18:39:19 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:素晴らしいメモリーで。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。

そうですね、このカメラ、はっきり云って、デジタルカメラの美徳であるはずの速さ、便利さ、手軽さ、そして確実さ、を全部棄ててます。

でも、今回、ご覧戴いた通り、苦手を全部承知した上で被写体を選んで撮れば、こんなカットもまだまだ量産出来る、ということの証になったのであれば幸いです。
  1. 2014/05/19(月) 23:37:45 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

ブロニカRF645 さん
有難うございます。

そうですね、今回の一連の作品で、貴兄のTVS-Dがまた陽の目を浴びることが出来るのであれば、ブロガー冥利に尽きます。

ぜひ、トロさ、不便さ、不確実さを判ってやった上で、傑作をモノにして下さい。
  1. 2014/05/19(月) 23:41:10 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。

そうです、国内スナップとほぼ同様のカッコで何処でも入り込んで撮ってました。

唯一の違いは財布、パスポートを仕舞ったウエストポーチとオヤヂの形見でもあるRolexの腕時計をしてなかったことくらいでしょうか。

確かにバイクの群れは信号すらまともに機能しないこのハノイの街中にあっては、歩行者に対する脅威以外の何物でもないかのように思えますが、2~3日もすると、自分もそのリズムに馴れ、気にならなくなるから不思議です。

是非、いちどはハノイを訪問し、ご自分の眼でご覧なってみて下さい。

なお、レスポンス早いコンパデジは今では幾らでもありますから、後は描写の好みで選べば、どれでも満足出来るのではないでしょうか。
  1. 2014/05/19(月) 23:46:29 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/377-33b296d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる