深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A Nano-trip to the nostalgic streets~Tamanoi & Kyojima located in the north east part of Tokyo~

さて今宵のご紹介は今週末の土曜日に、久々の"秘密結社"ノンライツRF友の会のイベントで、「玉の井いろは通り」と「京島2丁目」界隈をスナップした様子をお送り致します。

機材は1、4、8枚目がM8+AngenieuxR11 35mmf2.5改M、2、3、5~7、11~15枚目がEOS50D+Carl Zeiss Distagon18mmf4YC改EF、9、10枚目がM8+Miracle-Triplet50mmf3.5改L39、全て絞り開放の絞り優先AE撮影です。

では、当日の行動に沿って逐次画を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、待ち合わせの浅草橋駅から柳橋に向かう道すがらのカフェ前にブーゲンビリアの花が美しく咲き誇っていたので、渋めのカフェを背景に一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、柳橋へ向かう日本橋側の堤の上から、船溜りを眺めたら、珍しくスタンドアップパドルボード('14.6.5訂正)の集団がたむろしていたので、屋形船に混じって遊弋している姿を一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、堤と平行する道をそぞろ歩きし、柳橋詰まで辿り着いたので、おそらく鬼平の時代から営業していたと思しき古風な船宿の佇まいを一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、我々の到着とほぼ同時にスタンドアップパドルボード(同上)のご一統様が神田川遡上コースを辿って行ったので、周囲のビルの様子も入れて、船溜りの中を進むシーカヤックの様子を一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、都営線、東武と電車を乗り継ぎ、東向島までやって来て、「玉の井いろは通り」を散策しながら、通りの奥にある、いかにも昔の青線地帯時代の趣きを残すスナック跡の様子を一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、ここも迷路のような玉の井の象徴のような三角地の地形そのままに立った建物の敷地のどん詰まりまで有効利用しようとコカコーラの自販機を据え付けていて、その白い壁と赤い自販機のコントラストが見事だったので一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、だいぶ前に来たとき、いかにも「ダンスホール」的な建築様式を残す建物が有ったのを発見して、相当興味を持っていたのが、前回発見出来ず、今回、偶然再発見し、アプローチ路も特定出来たので、その特徴的なパーツを撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、玉の井の裏通りで古い木造アパート一階の錆びかけた鉄製の窓格子が午後の斜めの陽を浴びてイイ佇まいだったので一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、再び電車に乗って曳船駅まで戻り、勝手知ったる何とかの通り、京島の迷宮へ舞い戻る途中、通りに面した民家の玄関先でバラの花が咲いていたので、新作の国産銘機トリプレットの実力のほどを試すために一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、京島二丁目の交差点を過ぎ、いよいよ、東武亀戸線北側の京島二丁目地区を探検しようとした時、これまた民家の庭先で可憐な赤紫の花が二輪咲き誇っていたので、これも実力テストの一環として一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、幸運なことに空襲にも見舞われず、戦前の住空間をいまだ色濃く残す京島二丁目エリアでは、昔ながらの長屋建築様式が残っていて、様々な本でも紹介されている、「安食豆腐店」の有る長屋の前で一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、豆腐店の入っている長屋から南方向の通りに入ると、スカイツリーが至るところで顔を覗かせるので、通り沿いの古風な建物とのコントラストが面白いので一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、これも同じ通りのトタン張りの長屋建築越しにスカイツリーが顔を出しているので、その姿を入れて一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、今回の主目的地の京島南公園まで着いてからまた駅に戻る道すがら、またしても民家の軒先で美しくまた力強く咲く白い花々の姿に目を惹かれたので、背景の通りの様子も入れて一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、裏通りの民家の脇のちょっとした空き地を利用して、園芸をやっているご家庭があったので、その様子を一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、う~ん、2、3年前に来たときに比べ、玉の井も京島も、そして今回は時間無く訪ねられなかったのですが、鳩の街も、確実に普通の街へと変貌してしまっています。

思うにスカイツリー効果で地価上昇、固定資産税を払うためにマンション、アパートへ建て替え、或いは数軒分の土地を所有する地権者同士が話し合って、区画整理も含めたブロック単位での再開発・・・そういった諸々の経済合理性の論理で、古き佳き時代の佇まいがみるみるうちに失われていくのは、とても残念な気がします。

尤も、空襲にやられた結果、綺麗な街並みになってしまい、自らも快適な深川地区のマンションに暮らす人間が、京島の不便な木造長屋でいつまでも暮らせ、とは口が縦に裂けても云えないのがまたつらいところでもあります。

さて、来週は久々に面白いレンズを格安で買えたので、その実力のほどをテストしてみましょう。乞うご期待。
  1. 2014/06/01(日) 22:53:45|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

アプローチがこうも違うとは。

昨日はありがとうございました。

中々見られない建築物やその遺構を見て回り、久々に使ったRF機のピント合わせの難しさを痛感した一日でした。
思ったよりピンがずれた写真もあって、ミラーレスで慣れきってしまうとだめだなと思った次第です。

自分と同じ構図のものもあれば、大澤さんならではの構図もあり、参考になります。
「今回は35㎜よりも広角を用意した方が良いよ」とのことだったので、Mロッコール28㎜を使いましたが、35㎜でもよかったかなと、データを見返しながら思った次第です。

次回は潮来あやめ祭りにターゲットを合わせて準備しときます。さて、どういう選択にしようかな。
  1. 2014/06/01(日) 23:50:38 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:アプローチがこうも違うとは。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
昨日はおつかれさまでした。

京島も玉の井も正味1時間弱でハイライトシーンだけ撮って歩きましたが、ほんとは、鳩の街との豪華三点セット?で一日かけても面白いと思います。

で、潮来ですが、これはもう花や人物スナップ有り、花嫁船の望遠撮影有りで、小生は35mm相当画角、50mm相当画角、そして75mm相当画角と135mm以上相当画角でいきます。

そうそう、佐原も寄りますから、撮影スポットで隘路から大型建築物撮るニーズ有るので、28mm相当画角もあればなお便利ですね。
  1. 2014/06/01(日) 23:58:32 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

暑い中、ご苦労様でした。

ディスタゴン18mmは、順光だとコントラストが高すぎる感はあります。といっても、14枚目まで露出を落とすとコッテリ感が心地よいです。逆光の13枚目は美しいディテールだと思います。

アンジェニュー4,8の細密感とコントラストの低さは見事です。国産レンズ最近のカタログでは、先ほどの18mm如き高いコントラストが主流でしょうから、今日的には一般受けしないかも知れませんね。

9枚目のトリプレットはすごいですね~。アッサリとシャープな描写を見せつけられて、こういったのを拝見するとまたまたトリプレットを探したくなるものです。
収差が少なくなってきているのが比較的近代的な製品の特徴でしょうけれど、多くの普及機用もあるでしょうし、まだまだ未知の世界です。それにしても、50mmなんてあまり見かけませんが。

フイルム時代ではないということもあって、28mmのニコンAF600も安値になってきたのがうれしいです。
  1. 2014/06/03(火) 00:35:13 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。

小生はどちらかと言えば、色はこってり暖色系な方が好みなので、M8のYとRに転び、緻密なカンジの描写を良いと思ったのですが、同じく50Dのものも選んだら、14枚目みたいにこってりでどちらかと言えば暖色系の描写もあって、アップした時、M8のものかと迷ってしまったくらいです。

で、トリプレットですが、むしろ、50mmの方が多いのではないでしょうか。

米国W社のVステグマート、英国T社のCニックとか・・・みな暖色系で密度の高いカンジの描写できっと気に入られると思いますよ。
  1. 2014/06/03(火) 23:26:58 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

スタンドアップパドルボード

カヌー等の遊びをしていたので気に成りました、シーカヤックではなく(スタンドアップパドルボード)です、サーフボードの上で立ちパドルで漕ぐと言うボードで日本発祥だと言われています。シーカヤックでもフイッシング用だとカヤックに専用ステー付けて立って釣りするタイプも有りますが、カヤックやカヌーは原則座ってパドリングするように出来ています。

6枚目など私好みですね―発色と構図と申し分ないと思います。
  1. 2014/06/05(木) 14:04:01 |
  2. URL |
  3. hiro #xPR/ZykM
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Re:スタンドアップパドルボード

hiroさん
ご指摘有難うございます。また、当日は遅くまでお付き合い戴き、重ねて御礼申し上げます。

いやはや、不勉強というか、またしても著しい知識の偏りを指摘されてしまい、赤面の至りです。
早速訂正致します。

それにしても、よくよく見てみれば、確かにサーフボードの二周りくらい大きい板の上に座っているだけで、カヌーのようにポンツン構造で下半身を収納するようにはなっていないので、全くの別物ですね。

まぁ、カヌーであれ、ボードであれ、そこそこ大きな船が遊弋する大川経由、この神田川に入ってきたとは信じられないカンジですね、よく、波で倒れなかったと。

それはそうとして、6枚めの三角地に建つ変則間取りの建物とまっさらなコカの自販機の取り合わせ、気に入って戴けたようで何よりです。

これから暑くなるシーズンには不向きなコースなので、秋風が吹く頃、中古カメラ市なしの時間たっぷりで、猪鍋ランチと青線地帯激撮ツアーまたやりましょうか。
  1. 2014/06/05(木) 22:41:32 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

(スタンドアップパドルボード)

カヌーなどもしていたのでチョイト気に成りました、間違いを正す等の恐れ多い事言っているわけでないのでご容赦。

(スタンドアップパドルボード)サイズ的に初期のウインドサーフィン用ボードと同じくらいでしょう、当家にも初期のウインドサーフィンボード1式雨ざらしに成っています、結構重心が下でサーフボードより安定しています、

猪鍋ランチと青線地帯激撮ツアー涼しくなったら企画して下さい、
  1. 2014/06/06(金) 13:52:29 |
  2. URL |
  3. hiro #xPR/ZykM
  4. [ 編集]

Re:(スタンドアップパドルボード)

hiroさん
再びのコメント深謝申し上げます。

そういや、昔、学生時代にTV番組出演のご褒美で行ったグアム島でウィンドサーフィンってやったことがありましたね。
確かにその時、貸して貰った、インストラクター用のちょい大きいヤツに大きさ、形状が似ているような記憶が甦ってきました、というか、学生時代の写真引っ張り出して確認しましたが・・・(笑)

猪鍋定食&東向島、曳舟ツアー、承知しました。
写真展が8月に終わったら、後は野となれ山となれの海行かば水漬く屍状態ですから、有志募って、貴重な昭和の残滓を拾い集めに参りませう♪
  1. 2014/06/08(日) 01:38:20 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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