深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

第八回ノンライツRF友の会写真展/ア・カ・ル・イ写真生活~Viva Doi moi~

Hanoi_theme.jpg
さて、まずはお詫びと訂正です。

前回の更新時に調子良く「次回は工房附設秘宝館から・・・」とか調子イイこと云ってましたが、よくよく考えてみれば、このブログ全ての愛読者各位が顔本ことFacebookやってるワケでなし、そこでアップして、ハィ一丁終わり、とはならないワケです。

また、会場に来られていながら、拙説明をお聞きになれなかった方も居られるわけで、急遽、写真展作品のご紹介に差し替えたという次第。

この案内ハガキの写真も一連のモノクロ同様、GWのハノイ訪問の際に宿近くの大聖堂横の路地で撮ったもので、カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目の絞り優先AEによる開放撮影です。

では、早速それぞれのカットの撮影諸元など見て参りましょう。

Hanoi_008_2014081022071303c.jpg
まず一枚目のカットですが、実はカラーのモノクロ変換で、ハノイ着二日目のハロン湾ツアーを終え、市内に20時過ぎに戻って、さぁて晩飯何喰おうかなぁ・・・とか宿の近傍を徘徊している時、灯りが煌々と灯る個人商店の軒先で幼い娘さんと楽しいひと時を過ごす、渋めの中年パパとのツーショットを撮らせて貰ったもの。カメラはX-Pro1でレンズはCanonL50mmf1.2の絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_001 El28
二枚目のカットですが、一枚目から日は一日遡り、着いて早々、宿に荷物を置いて、無謀にも地図を持たず、湖まで軽く散策するつもりが、何の間違いか、路地から出た表通りが反対側の通りとも気付かず、完全に東西南北逆転で市内を散策しながら、声を掛けてスナップしたうちの一名で、店頭に並べられていたバイクの前で、歳に似合わず、所在無さげな憂いを浮かべた顔していた、いたいけな小姐が目に留まったので、声掛けて、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目の絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_002 can50
三枚目のカットですが、大胆にも、自分が何処に居るのか良く判らないまま、大胆にも入った昼飯のフォーレストランで、店の地図の入った名刺みたいなのを元に、ここはホアンキエム湖とはどういう位置関係に有るのか?とか、ウェイター氏に質問してみれば、歩けば1時間くらい掛かる、タクシー呼んで上げるから、それに乗って湖へは行きなさい、とか親切にもアドバイス受けたのに、歩き出してから一時間足らずで到達したのなら、一時間以内で戻れると確信し、レストランの位置から東西南北の向きだけ確かめ、余裕こいて店を出て再び歩き出した最初の交差点手前で木の実かなんかの皮むきをやってた親子に声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_003 can50
四枚目のカットですが、北を目指し、見当つけて、大きな通りを歩く途中の道に面した個人商店の店頭で、如何にもしっかりもの然としたママさんが結構大きめのベイビーを膝に乗っけて、メールだかラインだかに打ち興じていたので、これも何かの縁かと思い、声を掛けて撮らせて貰おうとしたら、ちょっと待っててね、と子供と一緒の自撮りモードを演じ、プリーズ、プレスシャッター!!とか掛け声かけられたのでシャッター切ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_004 pla50
五枚目のカットですが、これも市内中心部の北部、ロンビエン鉄橋を目指す途中で、やはりオープンエアの個人商店店頭で寛ぐ、爺さまとお孫童子の姿が如何にも、戦前の古き佳き時代の日本みたいな雰囲気を醸し出していたので、声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCine-Planar50mmf2改L39での絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_005 can50
六枚目のカットですが、滞在三日目の朝、湖の西から北部に広がる旧市街の職人街へ撮影しに出掛ける途上、湖のほとりで大学生の一行に遭遇し、誰かモデルになってよ♪とか声掛けてみれば、仲間内で一番しっかり者的オーラの漂う小姐がボーイフレンドの腕を引っ張って前に出て来て、色々とポーズを考え、自分でダメ出ししながら、ぢゃこれで撮ってね、とのことで一枚戴いたもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_006 El28mm
七枚目のカットですが、職人街の或る通りで、バイクに跨って、嬉しそうに喚声を上げるいたいけな童子の姿が目に留まったので、傍らの若い父親に声掛けて、演技指導もやって戴き、満面の笑顔になった時、ここぞとばかり一枚戴いたもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはLeitz Elmarit 28mmf2.8三代目での絞り優先AEによる開放撮影です。

Hanoi_007 can50
八枚目のカットですが、職人街で相当数のカットを撮り、満足して、昼飯食べに一旦ホテル近くまで戻ろうと湖の周りの大通りに出る辺りで愛くるしい幼い妹と共にスクーターから降りて来た小姐の姿が目に留まったので、ダッシュで駆け寄り、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

今回の写真展も様々なお客様にお越し戴き、色々とお話しもさせて戴き、大変勉強になりました。
都合により、来年の写真展には出展しませんが、個展、もしくはそれに近い形で、ファンの方々にプリントの迫力を味わって戴き、色々と御話しもさせて戴きたいと思っています。

さて、次回は夏休みで帰省のため、一回お休み、お盆ウィーク明けに更新致します、何が出るかは乞うご期待。

では、皆様も良い盆休みを!!
  1. 2014/08/10(日) 22:37:40|
  2. 街撮り写真
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  1. 2014/08/11(月) 15:39:16 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

ご感想有難うございます。
プレス用を含め、業務で写真を撮ることはよくありますが、プロ登録はしてません(笑)

キャップですが、絶版メーカーのものでしたら、新宿の中古カメラ市場のたいていのものはありますし、そうでなければ、汎用のものは、口径さえあえば、ヨドバシやビックなどでも色々売っていますから、出来れば、レンズ持参の現物合わせ前提で買いに行かれることをお勧め致します。

> すごくきれいな写真を拝見しました。プロのカメラマンの方ですか?カメラのキャップをなくしたらどうしたらよいのですか?
  1. 2014/08/12(火) 00:30:25 |
  2. URL |
  3. charley944 #-
  4. [ 編集]

1枚目が良いなあ。

今回の出展作品を見ると、1枚目の写真が良いですね。
煙草の煙がフィルムノワールっぽくて。
こういうの見ると、Canon50/1.2Lへの注目もまた集まりそうですね。

しかしなあ、実際のプリントを見ると5枚目のCine-Planarの写真も赤ちゃんの唇の艶がしっとりと出ていて好きなんですよねえ。
甲乙つけがたいですわ。
  1. 2014/08/12(火) 23:11:41 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

写真展示、ごくろうさまでした。
会場でもそうでしたが、二枚目と八枚目が飽きずに見てしまいます。

二枚目は、子供といっても、とても立派で重厚なポートレートになっています。28㎜ということもあって、背景の道の姿があるていどわかるといった様子もあって、素直に写真に見いってしまいます。

八枚目は、元のプリント状態の良さまでパソコンではわかりませんが、正統派のポートレートになっていました。柔らかくとも、ピント芯の良いキャノンS50㎜f1.2の素性が良くわかるものでした。こういったプリントを拝見すると、デジではなく、再び暗室で薬液プリントに入りたい気持ちに拍車がかかります。
もう追随する人も少ない暗室作業ですが、自分のためにと、一点ずつ大切に取り扱える時代になってきていることを、実感できるものです。


一枚目も含め、中国から安い人件費を追ってもうベトナムも高成長期に入る直前の姿として、将来は貴重な時代の証言に、こうした写真群は今・現在を告げる貴重な「写真という資料」になることでしょう。
  1. 2014/08/13(水) 20:42:58 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:1枚目が良いなあ。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
そうですね、2~8枚目が純正のモノクロでの曖昧さを残すカットだったのに比べ、1枚目は正確無比のローパスレス撮像素子を誇るX-Pro1のベルビアモードをちょいちょいっといじってから一発でモノクロ変換したため、モノクロでありながら、他のモノクロとは異なる情報量を秘めているのでしょうね。
また、確かにシネプラナーも実際のプリント見れば、やはり、やるなぁ・・・と思ってしまいました。
今回は縦位置のみが展示となりましたが、横作品も日の目を見させて上げたいものです。
  1. 2014/08/17(日) 18:59:53 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

treizieme ordeさん
有難うございます。
そして、写真展おつかれさまでした。

そうですね、二枚目と八枚目は奇しくも、世界の光学界のエポックメイキングなメーカー同士の直接対決になっていて、選んだ本人も面白いと思いました。

キャノンのL50mmf1.2はおそらく、コストやマーケッティングの制約から、二度と作られることの無い不世出の銘玉であることはもはや疑いようもないですし、これを迎撃したライツのエルマリートも本家筋の玉ではなく、不人気のカナダ製です。
こうしてみると、ドラマチックな描写というのは、名声よりも、メーカーの情熱が生んだ沈黙の高性能が生み出すのではないかと思ってしまいます。

また、今回の撮影行が発展し続けるアジアの昇竜であるベトナムのひとつの記録として、今後も省みられることがあれば、無上の幸せですね。
  1. 2014/08/17(日) 19:06:59 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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