深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The pure,poor and beautiful~ Petri35mmf2.8 mod.M uncoupled~

Petri35mm-1.jpg
さて、今宵のご紹介は、秘宝館と工房作品の中間的シリーズに当たる、Petri35mmf2.8の工房特製Mマウント非連動アダプタ経由での撮影になります。

このレンズ、1960年代半ばくらいに輸出用にOEM製造されたようで、電子湾で釣り上げた時の説明でも、"Revue"ブランド向けに日本のペトリカメラが供給したと明言されていました。
よって、ここでは、Petri35mmf2.8として扱うこととした次第。

工房に到着した時は、このレトフォキュ構造の特徴である、縮小光学系後ろの、いわゆるマスター光学系の第一面に当たるガラスが相当白く汚れていたため、一旦、可能な限りバラして、清掃、内面反射対策の後、ヘリコオイルも入れ替え、組み直したものです。

そのため、マスター光学系は前と後ろしか外さなかったので、正確な構成はわかりませんが、おそらく、前の縮小光学系が1群2枚、マスター光学系が、4群4枚の計5群6枚くらいではないかと思われます。

では早速実写結果見て参りましょう、ロケ地は本日、クラシックレンズ愛好家連絡協議会(略称クラレン連)の愉快な仲間達と運を天に任せて訪れた深大寺からで、カメラはX-Pro1、全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、神代植物園内のバラ園では、この冬空の下というのにかなりの数の色とりどりのバラが咲き誇っていたので、そのうち、赤とピンクの仄かなグラデーションが美しいバラをモチーフとして、背景の公園の全貌をぼかして撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、お仲間のSKさんと落ち合い、植物園の中を散策しながら、おやつ兼優雅なテータイムをエンヂョイしようと云うことになりながら、園内を再び物色しながら移動し、来る時にもう一本のレンズでも撮った、池から聳え立つ、何らかの女神像の背景をモチーフに池の周りの様子を撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、やはり移動途上の、芝生広場のそばのこぢんまりした花壇みたいなところに、ちょいブキミ系で匂いキツメの黄色い花が群生していたので、その様を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、芝生広場手前の厠を借りて戻る途上、秋を深く具現するかのように色づいた広葉樹の葉越しに芝生広場の全容が見えたので、見たままを撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく芝生広場周辺で、綿花の木みたいな、イイ案配に枯れた雰囲気の低木があったので、この実というか花弁を至近距離で撮ったら、背景のボケと相俟って不可思議な雰囲気の作画となるかと思い、一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、深大寺山門付近まで辿り着いたら、何と山門脇でプロカメラマンを頼んで、いたいけな童子達の七五三参りの撮影をさせているという意識の高い若い夫婦が居たので、笑顔で近づき、童子達の様子を一枚撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、いつもの定番、美人茶店「八起」さん庭園入口の蹲に写る木漏れ日の様子です。

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八枚目のカットですが、深大寺城址公園の名物、「昭和枯れ芒」ことバンパグラスの小群生の穂の様子を南側に位置する「この木何の木」をバックに一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、本日は、天気予報では午後から雨になるということで、近所の人々の姿も城址公園には全く見られず、いつもは人生を回顧するご老人や、愛を語らう近くの幼稚園生のカポー達で賑わう「この木、何の木」下のベンチが光の辺り加減もあってか、妙にシュールに見えたので一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、いつもの定番、深大寺城址公園の名物、第二廓の館の柱跡を示す黒御影石の列の図ですが、今日は激しい雨上がり後だったのか、結構表面が汚れていたので手持ちのウェットテッシュで清めてから一枚撮ったもの。

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十一枚目のカットですが、深大寺城跡を一通り撮り終え、次なる目的地、神代植物園附設水生植物園に移動する途上、鬱蒼と茂る木々の間から水生植物園が見えてきたところで撮った一枚。

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十二枚目のカットですが、水生植物園内を適当に撮りながら徘徊していたら、ちょうど、前回、彼岸花こと曼珠沙華の花が満開だった水田の畦というか土手の辺りに差し掛かったら、曼珠沙華とは正反対の白い可憐な野の花が咲いていたので、水生植物園をバックに一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、そろそろ水生植物園の閉園時間も迫ってきたので、茶店街経由、水車小屋に移動することとなり、その途中に楓が紅葉していたのが目に留まったので、至近距離で一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、これを撮らねば帰れません的なシーンである、茶店街随一のランドマーク、美人茶店「八起」さん店頭の夕暮れ時の商いの様子を一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、う~ん・・・標準レンズも唸るような写りではありましたが、この広角レンズ、或る意味、同時期の国産では、標準並みに各社力を入れていたと思われる35mmf2.8クラスで、この絶対焦点面で撮ることが出来るミラーレスの力を借りて、Petri製のレンズは時空を超えて、その威力を発揮したかのようです。

なぜ、倒産してしまったのか・・・せめて、コシナやシグマのような交換レンズ専業メーカーとしてでも生存していてくれたらと思うのは、無駄な空想でしかないのでしょうか。

さて、来週は予定では、栃木祭り2014からのレポートをお送り致します。乞うご期待!!
  1. 2014/11/09(日) 22:38:24|
  2. Mマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

最後はやっぱりあの店で撮られてますね。

charley944さん
本日はありがとうございました。
色々勉強になりました。
ウンパルンパの一人です(笑)

今回自分のブログでもペトリのカットを3枚ほど掲載しましたが、XenonやCookeCineLensと比べるとピントの山がつかみやすかったです。
デジタルカメラ用のアダプターさえあれば息を吹き返せるのにもったいないですねえ、ペトリやミランダのレンズは。
コシナやシグマの様にレンズメーカーとして残ってくれればと言う意見には同意です。
Kipon辺りがLeicaMマウント用アダプターでも出してくれればいいのですけどねえ。

14枚目はやはりここで撮られましたか。
後ほどXF35㎜での撮影結果も出しますので、レンズの写り方を比較してみたいですね。

  1. 2014/11/10(月) 00:01:33 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #nOJiXcNY
  4. [ 編集]

Re:最後はやっぱりあの店で撮られてますね。

おつかれさまです。
そうですね、深大寺くんだりまで来て、蕎麦食って、緑の景色と由緒有る古刹の佇まいに癒されて帰って来たんぢゃ、それこそ即身成仏ですからね・・・(笑)
しっかりと、ランドマークの美人茶店で、少しでもマシな小姐撮らなくっちゃ。
それにしても、自分でも今回は2メーカー使い、Sandayphotographerさんのフジノン35mmf1.4の写りも拝見しましたが、35mmって、ホント奥が深いなぁとかしみじみ思った次第です。
  1. 2014/11/10(月) 23:21:22 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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