深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A paradaise located within 100km away from Tokyo~ 栃木祭2014~

さて、今宵のご紹介は、今週末の土曜日に地下鉄&東武電車乗継ぎの日帰り強行軍でお邪魔した栃木祭り2014からとなります。
この祭り、関東三大山車祭りと呼ばれるグループの一角を占めており、佐原、川越と様々な連携のもと、観光客誘致に余念が無いようです。

先般は鹿沼祭りにもお邪魔しましたが、個人的な感想としては、千葉、茨城、そして埼玉、群馬は云うに及ばず、工房お膝元の深川の祭りを含めた江戸の祭りでも、後期高齢者カメ爺/婆と団塊世代と思しき、マナーの悪い撮影者がたむろして、一時間に最低一回はアドレナリン濃度が急上昇して、結果として、非常に疲れる撮影となることが多いのですが、栃木のお祭りはいずれも、こじんまりとした手作り感満載で演者も観客も心通い合うためか、とても和やかな雰囲気の中、割り込みやら罵声の浴びせ合いなどということもなく、心静かに撮影に専念出来るところが素晴らしいです。

ただ、残念なことに他の山車祭りが毎年開催なのに、ここ栃木は隔年開催で、次回は二年後となってしまうことです。

では、そんな惜別の念も交え、昨日の行動に沿って、実写結果見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、栃木駅の北口から伸びるメインストリートを歩いていくと、太鼓の演奏と、山車の展示を行ってる広場が大きな交差点のすぐ近くにあり、日本晴れに日本一の桃太郎という組み合わせが何故か幸先良い撮影行の予兆のような印象を受けたので、一枚撮ってみたもの。
カメラはEOS50D、レンズはLeica Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5ASPH.による絞り優先AE、開放撮影です。

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二枚目のカットですが、太鼓演奏の広場を後にして、落ち合ったSKさんと蔵通りを目指して歩いていたら、ところどころに山車が停車し、思い思いにお囃子を奏で、他の祭りには見られない、金棒曳きの小々姐達が山車の前面お立ち台みたいな位置に乗っかって、錫杖を上下させ、お囃子合戦、いわゆる「ぶっつけ」をやっていたので、はいゴメンなさいよと町会の方々に断って、輪の中に入れて貰って、いたいけな小々姐達の奮闘ぶりを撮らせて戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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三枚目のカットですが、会場であるメインストリートを更に北上していくと、停車中の山車の横で、いたいけな小々姐が腰掛けて休憩している様が目に付き、ピーカンの太陽に照らされているさまがとても愛くるしく、そして神々しくも見えたので、早速ダッシュで出演交渉、難なくOK貰って撮影させて貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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四枚目のカットですが、更にモデルさんや面白げな景色を求めてメインストリートを徘徊していくと、またしても停車中の別の町会の山車の傍らで、健気な姉妹が寸暇を惜しみ、おやつと思しき駄菓子を食しているのが目に留まり、考えるまでもなくダッシュで傍らのオモニと思しき年長の女性に出演交渉、あっという間すらなく、この姉妹のお菓子を取り上げ、はい、撮って貰って来なさい!と鶴の一声、こうして撮影となった次第。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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五枚目のカットですが、更に奥を目指し、会場をずんずん歩いていたら、晩秋のピーカンにしては珍しい、雪雲みたいな重く低い雲を背負って、重厚な空気を纏ったご老人の集団が横一列で歩いてきたので、その雰囲気の千分の一でも捉えられないものかと思い、数枚撮ったうちのベストショット。
カメラはEOS50D、レンズはLeica Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5ASPH.による絞り優先AE、開放撮影です。

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六枚目のカットですが、メインストリート上の会場の端まで歩いていったので、お祭り撮影は一旦棚上げとして、定番の撮影コースたる、代官屋敷~巴川の大土蔵コースへと同行者のSKさんを伴い移動し、最初の訪問地、代官屋敷での見せ場のひとつ、栃木最古?の床屋の店舗遺跡の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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七枚目のカットですが、これまでは全く目に留まったことがなかったというのが正直なところではありますが、土蔵?の軒下でプチ物置代わりに使われていた、木製公衆電話函の真っ赤な躯体が軒下の庇の陰で、きれいに赤と黒が描き分けられている図です。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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八枚目のカットですが、やたら自己顕示欲の強い屋敷から外へ出て、さて、別邸へと向かうんべぇか、と思った矢先、屋敷前を鬼のコスチュームの成人数名と、観光客と見れば、見境無く黍団子味のお菓子を無償配布しようとする桃太郎コスチュームの童子数名を露払いに桃太郎印の山車一行がやって来たので、先駆けの鬼さんを一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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九枚目のカットですが、代官屋敷の別邸を一通り見物しての帰り、庭でイイ案配に色づいた広葉樹の低い枝が、打ち棄てられた鬼瓦に掛かってえもいわれぬ雰囲気を醸し出していたので構図を決めて一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

Tochigi14_010-1.jpg
十枚目のカットですが、次なる目的地、旧県庁の建物と隣接する大商家の在るエリアへ巴川経由歩いていた時、ふと橋から川面を眺めれば、鴨せいろ、もといマガモの群れが仲良く川上に向ってさざ波を立てながら泳いでいたので、川面に映る午後遅くの陽光をに照らされた景色自体も美しかったので、一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

Tochigi14_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、栃木市きっての観光スポット、様々なポスター等でもいやというくらい紹介され、非常に有名になった巴川沿いの長土蔵の黒い木塀に午後遅くの陽光が当たり、往年の栄華を髣髴とさせるかの如き金色に照り返すさまです。
カメラはX-E1、レンズはSummicrionバヨネット2代目の逆ローレットの関東チューンドによる絞り優先AE、開放撮影です。

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十二枚目のカットですが、一旦、街の茶店でお茶タイムを決め込んだのち、日暮れ後の宵祭りの様子を捉えようと、同行者のSKさんともども、明るいレンズに換装し、出撃してからすぐに目に留まった金棒曳きの小々姐達が夜店で金魚すくいなんか楽しんでいるところです。
カメラはX-E1、レンズはNokton35mmf1.4Classic SCによる絞り優先AE、開放撮影です。

Tochigi14_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、とっぷりと日が暮れたメインストリートを歩いていたら、祭りの時は街灯を点けないことになっているのか、ところどころに暗いところがあるのですが、そんな歩道のとある箇所で、離れた夜店の裸電球に照らされた歩行者の影が長く伸びる様が何とも牧歌的だったので一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはNokton35mmf1.4Classic SCによる絞り優先AE、開放撮影です。

Tochigi14_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、暗いメインストリートにところどころ点る店舗や夜店の明かりを覗きながら、シャッターチャンスを捜して歩いていたら、おぢいちゃんとお孫さんであろうか、仲良さそうにスーパーボウル遊びにうち興じていたので、暫し様子を伺い、ここぞというところで必殺の一枚を戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはNokton35mmf1.4Classic SCによる絞り優先AE、開放撮影です。

Tochigi14_015-1.jpg
十五枚目のカットですが、駅へと歩く道すがら、道に停まって囃子を奏でたり、「ぶっつけ」を熱演している山車の様子を眺めて、シャッターチャンスを狙っていたのですが、一台の山車の斜め後ろのポジションがぽっかりと空いていたので、傍らの町会の人々にイイですかね、失礼しますよと、声掛けて良さげなアングルから二つの山車を見上げる格好で一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはNokton35mmf1.4Classic SCによる絞り優先AE、開放撮影です。

今年の栃木祭りは宿が取れず、体力的にも、ちと自信無かったため、日帰りとしましたが、それでも得心行くカットが撮れたと自分では思えました。早くも二年後の本祭りが楽しみです。

さて、次回は海外遠征につき一回お休み、月末には、お隣り韓国はソウルの景色をお届け致そうと考えております。乞うご期待。
  1. 2014/11/16(日) 21:08:32|
  2. Arri改造レンズ群
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  4. | コメント:2
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コメント

栃木祭りの勢いが良いですね。

charley944さん
お疲れです。

栃木祭りは昨年参加させて頂きましたが、山車との距離感が近いし来ているお客さんもあまり変な人がいないので良い印象を持ってました。
今年も良い感じで勢いあるお祭りだったようですね。
2~4枚目の距離感は栃木祭りならではのものですし、13枚目の影の伸びるカットも祭りの余韻が感じられて好きなカットです。
35/1.4SCでの夕暮れ以降のカットも特に15枚目のぶっつけの迫力感が良いですね。

打ち合わせがなければ自分も参加したかったですわ。
二年後は何とか参加したいですね。

異動で北海道とか沖縄って話がなければぜひ。
  1. 2014/11/17(月) 00:10:34 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:栃木祭りの勢いが良いですね。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。

そうですね、栃木祭りは関東の小京都リーグの中で一番地味ですし、動員数では同じ地方ながら、より山家の鹿沼にも及ばないまでも、オペレーションの上手さ、そして、街自体の魅力から、祭り自体もとても価値の有るイベントになっていると思います。

それにしても、今回、軽量のX-E1とズミクロン50mmf2、ノクトン35mmf1.4SC、そしてEOS50Dには、これまた小型軽量のヴァリオエルマー21-35mmf3.5-4.5ASPH.で小さい方のカバンで十分収まり、かなり軽快な装備でアクティブな行動が出来たのですよ。

残念ながら、来年は陰祭りなので、こういう大規模な山車運行は期待できませんが、その分、二年後を楽しみとして、来年は同じ地域の鹿沼で楽しもうぢゃあーりませんか。
  1. 2014/11/17(月) 23:12:00 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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