深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Eine der größten Optik in Kawagoe~Nikkor 5cmf1.1~

さて、今週は予定変更、というより久しぶりにフィルムで撮ったもので、すっかりこんと忘れていた、川越での新春開運撮影会でのNikkor5cmf1.1の活躍ぶりをご紹介致します。
実は、今回、奇しくも同行者のKinoplasmatさんが国産の超絶希少鏡頭帝国光学製Zunow5cmf1.1のSマウントを持参され、ご自身のHPに実写結果をアップされたということなので、こりゃいかん!と現像&CD-R焼から上がったばかりの、このモンスターレンズの実写結果を返礼とばかりアップすることとなった次第。
当方のカメラはNikon SPオリジナルブラック、フィルムはIlford PAN F50 EX36、全コマ開放による人力AE(要はフルマニュアルということwww)
では、さっそく実写結果を逐次見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、一番最初の撮影スポットである、喜多院境内で旨そうに串に刺した団子か何かの菓子類を食べていた極小姐とその弟御が目に留まったので、即座に傍らの親御さんに声を掛け撮らせて貰ったところ、姉ちゃんの方は度胸が据わってて、余裕こいてピース!とかしてますが、弟御の方は、やーだよ、てなカンジで明後日の方向を向いてしまったものです。

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二枚目のカットは同じく喜多院境内でメンバーが別れ、自由行動で思い思いのカットを撮り始めた直後、東照宮の下のちょっとした広場みたいなところで、若いヲヤヂさんがご自身の信条なのでしょうか、境内の鳩を餌付けすべく、まだ年端もいかないいたいけな童子に餌の入った袋を渡し、ミレーの「種蒔く人」もかくやあらん仕草にすっかりご満悦で、スマホンのカメラでその様子を撮影しているところに混ぜて貰って撮ったもの。

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三枚目のカットですが、喜多院の見所は幾つか有りますが、そのうち、一番目立つ上、国内外からの観光客各位が撮影したがるのが、ここ、三重塔でして、その斜めしたから、1階屋根部分の先端部に設けられた鬼瓦にピンを合わせ、青空をバックに塔全体をアウトフォーカスで撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、同じく喜多院境内で、北側出入り口へ続く通路には毎年、色々な種類の露天商各位が出店されておりますが、その中ほどのチョコバナナらしき、割り箸の片割れに褐色のバナナ状の物体を刺したものを旨そうに頬張るいたいけな童子と目が合ったので、傍らのお爺サマに出演交渉し、かくの如きシーンとなった次第。

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五枚目のカットですが、またしても喜多院境内の北側出入り口へ続く通路上の露天商ストリートで、イケてる通行人を入れて辺りの雰囲気を撮ろうと待ち構えていたところ、今風のカッコの兄ちゃん、姐ちゃんのカポ-が目の前を仲睦まじく通り過ぎて行ったので、直ちにSPの素早いフォーカシング機構を活かし、その後ろ姿を捉えたもの。

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六枚目のカットですが、まだ喜多院境内ですが、本堂に面した広場辺りにも、風船やらわた飴やら、いたいけな童子達の物欲とその保護者たる親御さん、爺さん、婆さんのサイフを目当てに様々な露店が出ており、その中で特に人だかりの絶えることがなかった中央付近のわた飴屋さんの店舗前で先に並んでいるよゐ子達の様子を横目に眺め、親御さんにおねだりしようか否か逡巡している健気な極小姐の様子を後ろからそっと捉えたもの。

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七枚目のカットですが、またしても喜多院ですが、その北側通路の傍らのとある露店で、そこのお店の童子でしょうか、お店のテント内のオモニに、やれお昼にはどこそこのお店の何々が欲しい、同情するなら金をくれ!てなカンジのやりとりしていたので、通りざまに、これまたSPの素早いフォーカシングギア機構を活かし一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、喜多院最後のカットになりますが、境内中央部のわた飴屋さんの横の開口部付近で、注文したわた飴が、お好みの妖怪ヲッチだかの袋に納められ、引き渡されるのを、ヲヂサンの手元を凝視しつつ、おとなしくじっと我慢の子で待っていた幼い兄妹の様子を、通りすがりに後ろから一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、喜多院を後にして、ホントは教会に先に寄る筈が、刻の鐘の櫓そばまで来てしまったので、そちらを目指して歩こうとしたら、不意に陽気なお囃子が聞こえてきたので、その音のする方向にダッシュしてみれば、刻の鐘の奥の薬師寺神社というよく判らない名称の神社境内で獅子舞やら福神舞いなどやっていたので、まず獅子舞を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、獅子舞、福神舞いが一段落し、社中がさぁて市内回るっぺかと移動の気配を見せた刹那、左斜め前で社中の演舞の様子をうるうると見守っていた、和服姿も良く似合う古風な顔立ちの小姐がいたので、真っ先に声掛け、我々一行のミニ撮影会となったうちの、このレンズで撮った唯一のシーン。

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十一枚目のカットですが、「幸すし」さんんでのゆったりしたランチ後、往きで寄りそびれた川越教会を目指し移動する最中に見かけた、旧家の軒先の雨樋のパーツ、ちょうど、ダウンパイプとガターをつなぐパンと呼ばれる部位の板金が見事だったため、ほぼ最短付近で撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、川越教会の煉瓦造りの重厚な建物の全貌というか正面部分を向って右側の下手方向から見上げるようなアングルで空を入れて撮ってみたもの。

今回の感想ですが、SP黒が半年近くの入院を経て、とても二重像の分離がクリアになり、またブライトフレームのコントラストも上がって使い易くなったため、こんな開放での被写界深度が紙みたいに薄い超弩級レンズでも得心の行くスナップが出来たのではないかと思いました。

さて、来週のアップは今週用意していた長野県産のウルトラアップル大口径広角レンズの実力をご紹介致します、乞うご期待。
  1. 2015/01/18(日) 21:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

写真のアップをせかしてしまう結果になって申し訳ありません。NIKKORf1.1の特徴がとてもよく読み取れる作品ばかりで非常に勉強になります。高価な?フィルムでこれだけのスナップをこなす勇気に感服いたします。
自分自身の同レンズに比べ、開放でのハイライトの滲みが強めに出ている感じで、いかにも大口径らしいところが、好みですね。私も次回出かけるときにはこのレンズ持ち出したいと思いました。
  1. 2015/01/19(月) 08:44:43 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #lpavF/Xw
  4. [ 編集]

流石の1.1級レンズ

奇しくもcharley944さんとkinoplasmatさんが同じ50/1.1を持ってこられたのが面白かったですね。
お互いのHPを拝見して、レンズの写り方がこうも違うということが分かりましたし、撮り方も被写体へのアプローチの仕方もそれぞれの距離感が出て参考になりました。
9枚目の獅子舞の動きが後ろ側のボケと相まって迫力と躍動感にあふれているのは流石ですし、10枚目のポートレートも大黒天の木面の質感と、隣の女性の肌の質感の対比が良く出ているなと思います。

それにしても四枚目とか八枚目のカットはイルフォードパン50独特の色合いなのでしょうか。
ちょいと戦前ぽい空気感を感じました。

今度自分も使ってみようかなあ?
  1. 2015/01/19(月) 21:32:59 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

kinoplasmatさん
有難うございます。
過分のお言葉、お心遣い痛み入ります。
気まぐれで持ち出した普段は防湿庫の主みたいな巨大レンズの働きっぷりに何らかを感じて戴けたのでしたら、この上なき、僥倖と存じます。
次回は2月に横浜山手~みなとみらい、と築地~月島~佃の撮影ツアーをSundayphotographerさんが企画してくれておりますので、ご予定合えば、是非ともまたご一緒致したく。
また何か面白い超弩級鏡頭持ち出そうと企んでいます。
何れにせよ、また今後ともご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。
  1. 2015/01/19(月) 23:56:02 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:流石の1.1級レンズ

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
そうですね、今回、我々4名の内々のイベントで、清々粛々と挙行されましたが、これが、もうちょいゲストでもいたら、この2本の国産レンジファインダー用の、そして戦後以降の勃興期の象徴的レンズ2本の競演ですから、さぞや喧しいイベントになったことでしょう。
それはそうと、実はこのフィルム、使ったのが今回の川越が初めてで、ずいぶんと寛容性の高いフィルムだなぁと思いました。
何せ、全部開放なので、露出制御のパラメータはシャッター速度のみとなりますが、これも、随分とアバウトにとにかく日なたでは1/1000ちょっと日陰で1/500、相当な日陰で1/250とかずぼらにやってても、ご覧の通り、CD-R作成時点で多少はコントラストと露出は補正しているかも知れませんが、ネガを見る限り、著しい濃淡の差はなかったように見えました。
たまたま、今回はイルフォードのISO100がなく、ピーカンでf1.1をド開放で使い続けるため、思いつきで買いましたが、面白いフィルムが使えたものだ、と自己満足に浸ったものです。
  1. 2015/01/20(火) 00:10:26 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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