深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Remarkable sharpness found in apature f5.6~Yashica T-AFD Tessar35mmf3.5 mod.M.II~

Tessa3556.jpg
さて、一日アップが遅れましたが、今週のアップはちと順番入れ替えて、先のCP+の極上の前菜とも云える横浜山手撮影行で伴走機として使用したR-D1sでW-Nikkor35mmf2.5と同時テストしていた京セラT-AFD用Tessar35mmf3.5改M弐号機のレポートをお送り致します。
あれ、このレンズ、この前紹介したばかりぢゃね、とか画面のサイトを変えようとする、そこのアナタ、人の話は最後まで聞くもんですよ(笑)
先の個体は壱号機、単にマウントとヘリコに傾斜カム付けただけの描写実証機で、今回のものは、背面調整式とは云え、絞り機構を内蔵しました。
でも、いつも通り開放オンリーぢゃ、意味無くね?とか画面のサイトを変えようとする、そこのカノジョ(居るか???)、ちゃんと今回のタイトル読んでね♪ってことで、今回は異例中の異例、おそらく最初で最後であろう、ぶっ通しでf5.6撮影の結果をお送り致します。
カメラはR-D1sでの絞り優先AE撮影です。

Tessa3556_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、石川町の駅を降りて、出戻りフォトグラファーさんに案内されるまま坂道を登り、まず一番初めに訪問した「外交官の家」の庭園北側の斜面との境界に立つ、陽の当たるモルタル造の塀と植栽の様子を一枚撮ったもの。

Tessa3556_002-1.jpg
二枚目のカットですが、先のW-Nikkor35mmf2.5の開放でのカットでも登場した、みなとみらい方面を背景に庭園のバラにピンを合わせて撮ってみたものです。

Tessa3556_003-1.jpg
三枚目のカットですが、「外交官の家」から出て、南側の道路を次の目的地まで徒歩で移動する途中見つけた、おっさ~れな私設道路標識を青空を背景に一枚撮ってみたもの。

Tessa3556_004-1.jpg
四枚目のカットですが、これまた先のW-Nikkor35mmf2.5の際も登場した、洋館街を貫くメインストリート上の南側斜面上に立つ、住む方の美意識が多分に表われた住戸が在ったので、塀際から一枚撮らせて戴いたもの。

Tessa3556_005-1.jpg
五枚目のカットですが、そのメインストリートを一行が徒歩で移動中、確か教会みたいなところの1階部分に白くペイントされたおっさ~れな鎧戸が蔦の絡まるモルタルの壁面に嵌っていて、思わず、ペギー葉山の「学生時代」の世界にトリップする寸前のところ、何とか踏みとどまって一枚撮ったもの。

Tessa3556_006-1.jpg
六枚目のカットですが、これも山手洋館街のメインストリートに面して建立されていたキリスト教の一派と思しき、教会の立派な佇まいが目に留まったので、画面向って左手から、フェリス女学院生と推定されるいたいけな小姐2名がちょうど尖塔の下を通り過ぎる瞬間を狙ってシャッター切ってみたもの。

Tessa3556_007-1.jpg
七枚目のカットですが、次の目的地である、エリスマン邸(だったかな?)に着いて、庭木越しの洋館のオフホワイトの壁面の造作が青空に映えていたので、二階方向に向けて木立越しに一枚撮ってみたもの。

Tessa3556_008-1.jpg
八枚目のカットですが、さてそろそろ三時だ、お茶の時間だべぇ~ということで、外人墓地方向に一同歩いて移動する途中、道の進行方向右手に見えた、これまた木立越しにミントグリ-ンのおっさ~れな洋館を下から見上げたアングルで撮ってみたもの。

Tessa3556_009-1.jpg
九枚目のカットですが、移動途中の洋館兼街角ミュージアムみたいなところの玄関前でちょうど西日を浴びて、輪郭がきれいに光る小姐二名組が居たので、かなり至近距離まで寄って、甲高いシャッター音のR-D1sで必殺シルエットロマンスの画を一枚戴いたもの。

Tessa3556_010-1.jpg
十枚目のカットですが、これまた、W-Nikkor35mmf2.5の回でも登場しましたが、フランス山公園頂上付近にある、風車のモニュメントが夕陽に染まって、とても美しく見えたため、下から見上げるアングルで一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、若干絞りユニットの敷設位置が後ろ過ぎ、即ちTessarの最後群から離れ過ぎていたためか、無限に近いポジションでの撮影だと、ケラレのようになって周辺が光量落ちしてしまうようなので、これはもうちょい内部機構を改善すべきとは思いましたが、いやはや、シャープだし、発色もナチュラルだし、さすがに10万本も作られたという伝説の銘玉の往年の実力は侮れない、と思った次第。

さて、来週は、お天気次第ということもありますが、基本的には、茨城までICSで買い求めた珍玉のテストに出かけてきますので、そのレポートをお送りしたいと考えております、乞うご期待!!
  1. 2015/03/16(月) 23:09:05|
  2. Mマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<Born in Singapore, but its performance may be more than expected~Voigtraender Colour Ultron 50mmf1.8~ | ホーム | The great heritage for me~Nikkor 5cmf1.4S・C~>>

コメント

出ましたふく刺2号

まさかのCP+ツアー逆戻りですね。
しかし、良い写りしますね~。てっさは。
3枚目や10枚目の様に艶のある色を出すかと思ったら、その反対に9枚目の様なシルエットもうまく出すってのがまた。

35㎜ですから換算で53㎜くらいになるでしょうか。
標準レンズとして使い勝手がよさそうで、さすがのヤシコンレンズの末弟だなあと思いました。

それにしてもF5.6ってこの位、という位置が分かるってのも流石charley944さんですわね。
  1. 2015/03/16(月) 23:14:05 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:出ましたふく刺2号

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
このレンズ、確かに絶版になってしまったのが惜しまれる個体ではないかと思います。
前々にも京セラがミラーレス用交換レンズに再進出するという情報が出回りましたが、このレンズに絞りとマウント、そしてダブルヘイコイド付ければ、ざっと6~7万円でも国内外で結構な数捌けるのではないかと思います。
ところでf5.6は目見当などではなく、前日にシムラー5cmf3.5を使って、f5.6でのシャッター速度をM8で測り、同じ速度になる位置に薄っすらと鉛筆で印つけて、そこに合わせただけです(笑)
正しくはT値が同じなのですが、同じテッサータイプなので焦点距離違っても、F値への換算はそれほど違わないとの目論見によるものでした。
  1. 2015/03/17(火) 00:29:27 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

周辺減光が多かったので気になっていましたが、絞り位置設定だったとは、改造もムズカシイものですね。でも、描写自体はそれほど損失なかったようなシャープさです。

バラなんてカリカリニッコールの様ですし、ほかも軒並み高コントラストですが、テッサ―だけあって色ノリで助かっているのだと思います。

もう一点驚いたのが、5枚目の日陰らしき場所でのトーン描写です。これもテッサ―ならではのトーン再現の良さと安定した画質だと、丁度最近手に入れたインダスター69(28mmf2.8ハーフ用テッサ―タイプ)を使いながら、そのように思っています。



  1. 2015/03/18(水) 20:23:42 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
そうですね、ほんのコンマ何ミリの絞り羽根位置が最後面から離れただけでこれだけ盛大な周辺の光量落ちが出てしまうので、或る意味、実写と加工を繰り返し、最適位置を見つけ出し、参号機以降に反映させるよりほかなさそうです。
ただ、こういう全体を通じたハイコントラストの玉は小生の最も好みとするところで、高解像度、高コントラスト、高彩度、そして画面の高均質性があればゴキゲンなレンズだと思います。
  1. 2015/03/19(木) 00:21:21 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/419-e2eb06a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる