深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Sonnar38mmf2.8T* mod.Mの捉えた古河桃まつり2015

さて、今宵のご紹介は、先週のUltron50mmf1.8の試写に伴走機として付き合った、R-D1sの装着レンズ、Contax T2用だったSonnar38mmf2.8T*mod.Mの捉えた古河桃まつりの様子をお送り致します。
ご存知の方も居られるやも知れませんがこのレンズ、2012年の9月にご近所、豊洲でのオクトーバーフェストでのいたいけなキャンペーン小姐数名を人柱として果敢なデビュー戦を飾ったものです。
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/blog-entry-289.html
では、さっそく、当日の行動に沿って、実写結果を眺めて参りましょう。
全コマ開放、絞り優先AEでの撮影です。

Koga15_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、前回同様、シャトルバス発着場から会場に入る通路から桃畑や湖沼を一望出来る位置に設けられた堰の鋼鉄製バルブの様子をUltronと同じアンクルで捉えてみたもの。

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二枚目のカットですが、無限での解像力を再確認したいと思い、熱気球体験コーナーの囲いの外から、バーナーを焚いて大空に舞い上がったばかりの熱気球の文字部分のピンを合わせて撮ってみたもの。

Koga15_003-1.jpg
三枚目のカットですが、観光協会屯所近くのちょっとしていた広場で毎年恒例の野外パフォーマーの演技にいたいけな童子達が集まって、熱心に見入っていたので、UltronとこのSonnarでほぼ同じアングルで撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、殆ど毎年、このためだけに来てんぢゃね!?との嫌疑をかけられても仕方ないくらい、ド定番化してしまっていますが、観光協会の屯所に顔出して、今年もお邪魔しましたやぁやぁやぁ、今年も桃むすめのアガシも美形ですね、いや、毎年云ってますねぇ・・・あれ、正式名称は華むすめでしたっけ、とか云って、順番に撮らせて貰った中のトップバッター、「夢子」さん21歳のフレッシュなお姿です。

Koga15_005-1.jpg
五枚目のカットですが、会場の桃畑を背景に、華むすめ二番手の同じく21歳、「早紀」さんのサービス精神溢るる、素晴らしい笑顔のカットです。

Koga15_006-1.jpg
六枚目のカットですが、華むすめ最年少ながら、おそらく一番人気ではなかったかと思われる「きらら」さんを、屯所横の竹林をバックに先客のカメヲタ、カメ爺が心行くまで撮ったのを待ってから2本のレンズで順次撮らせて戴いたもの。

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七枚目のカットですが、これも観光協会屯所からほど近い桃畑の中を緩やかなカーブを描いて、その澄んだ水面に青空桃の花を映して流れていく小川の様子を2本のレンズで順次捉えてみたもの。

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八枚目のカットですが、会場となった古河総合公園内のランドマーク、大築山の麓の芝生広場に有る、意図したわけではないのでしょうが、茨城県の誇る超優良企業「日立製作所」のシンボル「この樹何の樹」的な樹木の下で寛いだり、バドミントンなどに打ち興じる親子の姿が微笑ましかったので、樹の全景を入れつつ、セミシルエットで捉えてみたもの。

Koga15_009-1.jpg
九枚目のカットですが、大築山北西の麓に有る、遊具広場手前のヂャブヂャブ池手前のクリークの水面が木漏れ日を映してキラキラと流れるさまがとても春らしくキレイに見えたので、池方向をバックに2本のレンズで撮ってみたもの。

Koga15_010-1.jpg
十枚目のカットですが、ヂャブヂャブ池でいたいけな童子達が、童心に帰って無邪気に遊んでいたようなので、池の水面の描写も含めて日陰での性能を再確認すべく、池の畔から、大築山方面に向け一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、今度は最短距離での描写をUltronと較べたいと思い、桃畑を散策しながら、色が濃い花がそこそこの密度で咲いており、しかも背景が開けている場所を歩きながら捜し、一枚撮ってみたもの。

Koga15_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、桃畑を散策しながら、何か春めいた景色はないものかと物色していたら、湖沼の上の緩い桃畑の斜面に茣蓙なんか広げて、束の間のピクニックまがいの宴を楽しんでいた、可愛いお犬様連れの中年ご夫婦が見えたので、借景として一枚戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、そろそろ帰りのシャトルバスに乗って駅まで戻ろうかいなということで、屯所に挨拶に寄ろうと歩いていたら、屯所近くの桃畑から、いたいけな華むすめ各位が、静一杯の笑顔でお客様をおもてなししようというお姿が感動的であったので、最短距離での桃の花の背景として、再登場願ったもの。

Koga15_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、よくよく考えてみれば、会場入り口の堰の鋼鉄製バルブの相棒みたいに佇んでいる柳の立派な古木の姿を写したことが無かったことを思い起こし、往きのアングルからずっと引いて、鋼鉄製バルブと柳の木、そして会場の桃畑と湖沼の佇まいを捉えて惜別の思いに代えたもの。

今回の感想ですが、今年のお祭り巡りの第一弾、古河桃まつりでの撮影は予想以上に上手くいき、以降の信玄公祭り、あやめ祭り、佐原の夏祭り・・・とまた愉しいシーズンの幕開けを予期させてくれたと思いました。

さて、来週の更新は、4/11の秘密結社「クラシックレンズ愛好者連絡協議会」撮影会ツアーの下見を兼ね、工房でのOH後、登場機会を忘れられていた気の毒な里帰りレンズの描写をお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2015/03/28(土) 23:47:34|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<Overwelming but hearty Samurai festival in Kofu'15① | ホーム | Born in Singapore, but its performance may be more than expected~Voigtraender Colour Ultron 50mmf1.8~>>

コメント

一枚目の、バルブ質感が見事です。その代償というのか、人物は冷酷なほどに肌の質感を表現しているようですね。

それにしても、これがT2カタログ上・一枚目見開き『犬を連れたイギリス人』写真の、あの「柔らかだった画像」を想像させない謎に迷います。デジであると、なぜ、ここまでシャープなのでしょう。

ほとんどローライ35・ゾナーと見紛うようなレンズ構成で、更にそのM化したレンズは高価であった所為なのかそれほど人気がないようですが、ここに来るとT2のゾナーと比較して見たくなりますね。そういえば、T2のゾナーがテッサ―由来という御話は、とても興味深いものです。

そのあたりの個性の在り方に、ひそやかなT2レンズ復活の理由が隠されているかもしれないと思いました。

  1. 2015/04/01(水) 20:54:24 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
ここまでのシャープさはむしろ、フィルム対デヂではなく、T2のAF精度対、距離計連動の差、即ち、被写界深度内の撮影対絶対焦点面撮影との差ではないかと思います。
そういった意味では、この宝石のようなレンズはプラ内装でパッシブAFのそれほど精度の高くないなんちゃってチタン外装のムダに豪奢なボディから解き放たれて、やっと真価を発揮出来たのではないかと思います。
在る意味、Tessar35mmf3.5T*やニコノス用W-Nikkor35mmf2.5も全く同じ事情ではないかと思っています。
  1. 2015/04/02(木) 23:31:13 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

流石のT2Sonnar

Charley944さん
お疲れです。

設計年次が新しい分T2Sonnarの方がすっきりした映りですね。
その分女性を撮るときには気をつけないと肌の質感までくっきりと再現してしまうようですね。
自分のT2Sonnarと比べるとより被写体の色の出方が良いように思うのですが、これが内蔵するレンズの材質の違いなのかなあと思いました。

明日雨が降らなければ自分もR-D1xGに装着して使おうっと。
  1. 2015/04/04(土) 21:07:41 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:流石のT2Sonnar

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
このレンズのヌケの良さ、そして程好く収差を残したことによる、被写体の浮き上がり感は、まさにネオクラシック古いレンズの味を徹底的に解析し、コントロールしながら再現したと考えてもよさそうで、レンズの真骨頂とも云えるべきものでしょう。確かにいつも古典レンズでも新しい現代のレンズでもない不思議な魅力に満ちています。
そういった観点では、同じ京セラの企画したTessar35mmf3.5とも似通ったところがあるのではないでしょうか。
日本で設計、製造まで行ったレンズに世界のCarl Zeissは容易なことでは、自らの歴史を背負った看板レンズの名称はお金積んでも与えないでしょうし。
  1. 2015/04/06(月) 22:39:50 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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