深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

本所・深川ツアー2015春 続編

さて今宵のご紹介は、先週のHexanonAR40mmf1.8の鮮烈なデビュー戦を飾った、本所・深川ツアー2015春の食事後、東向島に移動してからのコースに沿ってのご紹介となります。
機材は、カメラがX-Pro1、レンズがOKC-8-35-1mod.Mの全コマ開放での絞り優先AE撮影です。
ではさっそく、後半戦のルートに沿って実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、東向島駅を降り、さっそく、玉ノ井いろは通りの裏エリアを散策し、前回、日没により不完全燃焼状態だった、時代物のアパートを訪問すべく、東武線高架伝いの道を歩きながら目に留まった、菜の花の植栽を手始めに撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、同じ道のほんの少し先に在った、これまた時代物のアパートで、維持費も乏しいのか、外廻りの庇から鉄階段に至るまで荒れ放題の佇まいながら、先ほどの春の使者、菜の花とは対照的な冬の女王、椿の花が見事に咲き誇っていたので、その対比が面白く、一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、このところ、このエリアに出掛けると、様々な時間、様々な角度で撮っている高架沿い道路に面した三角地のシックな黒塗りの集合住宅の姿を今回は、午後の曇り空の下で撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、当初からの今回の目的地のひとつ、おそらくは高度成長期以前に建てられたと思しき、裏通りの時代物の木造モルタルアパートの建ち並ぶ姿です。

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五枚目のカットですが、第一目的地である時代物の木造モルタルアパートの撮影を終え、暫く裏通りを進みながら、適当なところで、表通りである、いろは通りに出ようということで、それでも被写体を求めて、キョロキョロしながら歩いているうちに見つけた、高度成長期以前の下町の工場で、地方から出て来たいたいけな"金の卵"達が変な道に惑わされないように暖かく見守りながら住まわせていたと思しき工場建屋兼タコ部屋跡の図。

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六枚目のカットですが、青線地帯の遺構と一目で判る廃業済スナック横の行き止まり路地の中ほどに在った民家の植栽で黄色い花が可憐に咲き誇っていたので一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、これも、毎回訪問しては写真を撮っている、かつてのダンスホールを装った曖昧宿の遺構と思しき、住人不在?の民家の特徴ある木の彫刻によるガラス窓の装飾品を撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、ダンスホール遺構から表通りたる、いろは通りに出るまさに、とば口に植わっていた、正体不明の柑橘類の植栽の実の色彩が曇天に訪れた青線遺構のうす暗さを少しでも埋め合わせてくれそうなカンジがして一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、いろは通りの最奥分付近に在る、童子が遊んでいるのを見かけたことが殆ど無い割には、遊具のペイント状態も地面の清掃も行き届いているという不可思議な児童公園の様子を桜の花びらが一面に舞い散った中、ピカピカの遊具をモチーフに一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカッですが、玉ノ井いろは通りを後にして、次の目的地、曳船駅の西側に位置する、「鳩の街」を訪問し、その細い通りに面した瀟洒な民家の門扉脇にとても蟲惑的な紫系統の色合いの蕾が目に留まったので一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、ここも鳩の街での定点観測的スポットで、クラッシックな佇まいの手漕ぎポンプとスカイツリーが一望出来る、あまり観光客各位には教えたくない場所ではありますが、お定まりの構図で曇天下聳え立つスカイツリーを背景として、この時代に取り残されたかの感のある鳩の街を象徴するかの如き手漕ぎポンプを撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、秘密結社「クラシックレンズ愛用者連絡協議会(愛称:クラレン連)」のメンバーでポンプ廻りであーだ、こーだ云いながら撮っていたら、エサでも貰えると思ったのか、半野良ネコが数頭寄って来たので、一番、胆力の座ってそうなネコに因果含めつつ、一枚撮ったもの。

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十三枚目のカットですが、ここも鳩の街定番撮影スポット、「仔ぐまカフェ」さんの店頭の看板をモチーフにポツポツと人工光源が灯り出した通りの遠景を入れて撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、「仔ぐまカフェ」さんからほんの目と鼻の先の通り沿いにこれまた古めかしい大型バイクが停められていて、ローアングルで撮れば、鳩の街の表通りの地味目のイルミもバッチシ入るという格好の位置関係だったので、一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、日没になり、晩飯兼放談会を行う浅草のお店まで移動し、そこでたらふく飲み食いして、卒倒するほど安いお勘定書きに嬉しくなって、仲間と散会した後も夜の浅草の通りを散策しながら撮ってみた旧松屋デパートこと「Ekimise」の全景図。

今回の感想はたまには、こういう人物皆無のロケーションも構図の練習の一環としてはアリなのかな、と個人的には思った次第。
しかも、下町は旨いものが唸るほどありますしね・・・(笑)

さて、次週は話は前後しますが、本所・深川ツアーの下見を兼ねて、旧M42レンズの名品のテストやってたので、そのレポートをお送りしたいと思います、実は徹頭徹尾ISO800で撮っちゃってたので、なかなかものになったカットが少なかったぁ!! いずれにせよ、乞うご期待♪
  1. 2015/04/26(日) 21:55:27|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

なるほど、こうきましたか。

charley944さん
お疲れです。

銘レンズOKC-8-35-1に交換してのシリーズですね。
焦点距離35㎜のベストレンズの一つではないでしょうか。
写りも素直だしボケもきれいで良いですね。

7枚目の窓ガラスのきめ細かな模様を捉えるとは。
凄いの一言です。
それと14枚目の写真はこの構図が正解でしたか。
オートバイを全景入れる形に自分はしましたが、もっと寄っても良かったのですね。
15枚目は流石の一枚ですね。
X-Pro1ならではの夜景の捉え方になったような気がします。あの後まだ撮影されていたとは。

次回は感度800での撮影結果ですか。
日中の感度800ってどんなもんなんでしょ?
  1. 2015/04/26(日) 23:52:17 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #nOJiXcNY
  4. [ 編集]

Re:なるほど、こうきましたか。

出戻りフォトグラファーさん
ありがとうございます。
そうですね、オリヂナルのプラナーであれば、新品のレンズヘッドで2000ドルはするでしょうから、10分の1程度で同等以上のものが買えたワケです。
実は、最後の夜景のカット、撮った自分でも驚いているのですが、絶対焦点面で撮ると、コマフレアと球面収差が限りなく無視できるので、ノクチやN-FD50mmf1.2で撮った画と遜色無い人工光源のすっきりした画となったのです。

で、ISO800の実写結果ね、

晴天の真下ではf1.7の開放では全滅に近かったですよ。
総じて日陰とか午後の傾いてきた頃に使えるものが出て来たということです。
  1. 2015/04/29(水) 12:50:26 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

じぶん手持ちnex7との、写り違いが興味深いです。

冷酷なほどのシャープさが、建物の外壁と窓の飾り木で良くわかります。

あまり気付きませんでしたが、点光源もなかなか良いものですね。

花の接写で、背景が意外と二線ボケ気味なのが意外でした。其の辺りもnexでは気が付かなかったので、そろそろ再び使ってみたくなりました。

柑橘類の植物写真は、意外と日本的な地味な色合いが好ましいので、フジの色再現をも参考しながらわたしも撮影に挑戦したいです。

  1. 2015/05/04(月) 19:39:57 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

そろそろ買い替え時では???

treizieme ordre さん
有難うございます。
実は、今回のハノイでX-Pro1、X-E1、そしてM8で2000カット近く撮ったのですが、やはり、APS-C最強というだけあって、ミラーレスの主流となりつつある、α7系列にも十分拮抗し得る描写性能、特に今までは距離計連動が出来なければ見捨てられて来た、ショートフランヂバックの一眼レフのレンズの性能を発掘するのに多大なる威力を発揮しているのだと思います。
翻って、今回のコンビ、ライバルフィルムメーカー同士のレンズとボディが時空を超えて繋がり、とても興味深い結果になったのではないかと思います。
NEXで黙々と作例作りに没頭されるのも良いでしょうが、X系列は、作例を作品に昇華させる実力を持っていると思います。
  1. 2015/05/05(火) 16:49:20 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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