深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

河内 no Wossan returns'15②

さて、今宵のご紹介は、GWハノイの旅からのレポート後編をお送り致します。
5/2からの行程をざっと申し述べますと、5/2は朝9時20分ロンビエン駅発ハイフォン駅行きの列車の切符を前日に買ってあったので、少し早起きしてホアンキエム湖の周回路、旧市街の職人街経由、撮りながらロンビエン駅まで移動し、約3時間の列車の旅を経て、12時過ぎにハイフォン駅に着き、まず駅前のレストランで腹ごしらえし、切符の売場を聞いて、帰りの切符を確保してから街撮りに出かけ、また14時20分の列車でハノイに戻ったという行程。
翌5/3はお昼過ぎまで旧市街の職人街を撮影して周り、ランチの後、午後はハノイの軍事博物館まで歩いて移動し、その往復ルートを変え、街撮りも行ったという行程。
そして最終日の4日はフライトが午後だったので、午前中は比較的時間あったため、宿の周りから湖の周回路付近まで散策しながら撮影。ざっとこんなカンジで、帰って来てから、ピントが甘いもの、ブレているものを含めれば、3台のカメラで2000枚以上シャッター切ってました。このほかにスマホンで顔本用に毎日数十枚撮ってましたから、まさに”写真ブートキャンプひとり”状態だったわけです。

では、残り三日間の行程に沿って、撮影結果を見て参りましょう。

機材は、1~5枚目がX-Pro1にC-Nokton35mmf1.4C、6、7、9枚目がX-Pro1にUltron28mmf2、8、10、11枚目がM8にOKC-8-35-1、12~16枚目がM8にC-Nokton35mmf1.4C、撮影条件は全て絞り優先AEでの全コマ開放撮影です。

Hanoi15sp_017F-1.jpg
まず一枚目のカットですが、朝、ロンビエン駅に向うべく、宿を出て、大聖堂前の交差点から湖へ向う道路を歩いていたら、店の入り口ほぼ全周に米国の自由主義の象徴にも等しいコカコーラの看板とベトナム共産主義の象徴たる赤地に黄色星の国旗がこれみよがしに並べられていた店頭で女性が仕込みをしていたので、すかさず通りざまに一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_018F-1.jpg
二枚目のカットですが、これまた湖の周回路手前の交差点付近で、ちょうど、ベルを鳴らしながら、輪タクがベトナム帽をかぶって、白人女性のお客を載せて軽快に走って来たので、カメラを構えたら、両名ともなんども撮影されているらしく、手馴れた表情でカメラ目線くれたので一枚撮ってから手を振ったもの。

Hanoi15sp_019F-1.jpg
三枚目のカットですが、輪タクを撮った交差点での対角線方向には大きなガヂュマルの木とその木陰によろづ屋なのか、飲食店なのか、今も判明しない不思議なお店が有って、更にそこに菅笠かぶった物売りのアヂュモニが自転車でやって来たので、これぞベトナムの朝!ということで一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_020F-1.jpg
四枚目のカットですが、喧騒が支配する路上市場エリアを通り抜け、発車時刻の10分ほど前にロンビエン駅に着くと、乗る列車は既に入線していて、ホーム係員に切符見せたら、二号車を指さして教えてくれたので無事乗り込んだところ、1等車も1等車の特等席、中央のオープンエリアの席で、しかもその対面がやんちゃざかりの極小姐二名連れの長友似の気の良い若いヲヤヂさん、すぐに打ち解け、写真撮ってもイイと聞いたら、お好きなだけどうぞ♪てなことで遠慮なく戴いたうちの一枚。

Hanoi15sp_021F-1.jpg
五枚目のカットですが、ハイフォンでのトンボ帰りの旅から戻り、まだ午後の陽が残るロンビエン駅に再び到着し、そこのエントランスで迎えを待っていた母娘の姦しい姿をセミシルエットで一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_022F-1.jpg
六枚目のカットですが、翌3日の朝はまず旧市街で職人さんを撮り捲ろうってことで、いつもの湖の周回路経由、旧市街の職人街エリアへ向う途中、湖周回路手前の道路歩道上でベトナム国旗の遠景・近景を撮ろうと思っていたところ、折り良く、菅笠姿の菅笠売りのアヂュモニが通りがかったため、頃合いを見計らって一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_023F-1.jpg
七枚目のカットですが、湖北側の噴水のある広場を抜け、北方面に伸びる広い道路を進み、そこをちょいと逸れると、もう旧市街の象徴である、植民地時代の雰囲気を残す古めかしい店舗兼住宅が到るところに目に付き、その建物と熱帯地域の植物相に属する棕櫚の木などを入れ、路上のスクーター軍団をアクセントの一枚撮ってみたもの。

Hanoi15sp_024L-1.jpg
八枚目のカットですが、職人街にも観光客向けの軽食を商う小ぎれいなお店はあちこちに点在し、そのひとつの前で、お目目パッチリのエキゾチックな顔立ちで結構な器量良しの小姐とそのオモニがアイスなんざ美味しそうに堪能している様子が目に留まったので、ダッシュで近づき、卒爾ながら、と声を掛けて母娘モデルさんになって貰ったもの。

Hanoi15sp_025F-1.jpg
九枚目のカットですが、このエリアを撮り歩いている時に、偶然、去年、仕事の様子を撮らせて貰ったカメラ、レンズ修理業者の兄ちゃんに「おぅ、エエレンズ嵌めとるやないけ、見せたらんかい?」てなカンジで声掛けられ、「そういや、去年、アンタの修理風景、店の入り口から撮らして貰ったわなぁ、今年もマイスターの仕事ぶり、撮りに来たで!」とか云ったら、「ほぉ、さよか、ほなら、ワテの知り合いの職人紹介したるさかい、仰山撮ってってや」ということで、仲間という宝石修理業者の店まで案内され、撮らせて貰ったもの。

Hanoi15sp_026L-1.jpg
十枚目のカットですが、午後の予定であるハノイ軍事博物館での見学も無事終え、中のエアコンがガンガンに効いた「Highland Caffee」のサルーンで時間潰して、午後の陽もだいぶ傾いてから、来たときとは別の一本北のルートを通って、宿の在るエリアへ戻ろうとしたのですが、こういう街歩きには付きものの、プチ迷子状態で、たまたま線路伝いに住民が生活しているエリアにで出たので、暫く線路伝いに歩いて、いたいけな極小姐が愛くるしいピンクのワンピースで自転車に乗り、猛スピードで通り過ぎる刹那に数枚撮ったもののうち一枚。

Hanoi15sp_027L-1.jpg
十一枚目のカットですが、聖堂前まで戻ってみればちょうど、地元少年達への灌頂、もとい、洗礼の儀式らしく、お馴染みの白装束の軍楽隊みたいな人々と今回、初お目見えと思しき、白装束のいたいけなクワイヤガールズ?の極小姐達が聖堂前広場の一段高いところにたむろしており、それに感銘を受けた欧米観光客の年輩小姐達が、ハイタッチしたり、頬ずりしたりしていたので、一番ヴィヂュアル的に良さげなシ-ンで何枚か撮ったうちの一枚。

Hanoi15sp_028L-1.jpg
十二枚目のカットですが、帰国の日、5/4の朝は10時から最後の撮影とばかり、湖への周回路を目指し、途中で面白げな光景を撮りながら歩いて来ましたが、北西の少し開けた広小路の様子をきちんと撮っていなかったことに気付き、平日の朝の雰囲気を湛える通りを一枚撮ってみたもの。

Hanoi15sp_029L-1.jpg
十三枚目のカットですが、湖北側広場の噴水近くまで到達し、さぁ宿に戻ろうと周回路の木陰の道を歩いていたら、ベンチに座って、遠くから手を振ったり、投げキッスのマネなんかして、M8手に持って、鵜の目、鷹の目、獲物を捜す謎の東洋人の関心を惹こうとする、陽気なヤンキー小姐、アガシの類いが居たので、ハィハィと近寄り、二言三言話をして、今日、これから帰るの、ゴメンね、ランチお付き合い出来ずに、とか謝りがてら一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_030L-1.jpg
十四枚目のカットですが、湖岸に建つ、ベトナム/チャイニーズ料理のレストランのアイスクリームスタンドでいたいけな女子店員の小姐が、これまた若いメットをかぶったままの兄ちゃんと愉しそうに会話しながら、アイスをケースから取り出そうとしていたので、通りがかりの秒殺で一枚戴いたもの。

Hanoi15sp_031L-1.jpg
十五枚目のカットですが、一本曲がればホテル近くの大聖堂の辻という辺りで、コワモテの年長のヲヤヂさんがまだ小さい我が子を三輪車もどきで遊ばせながら歩いて来たので、ものは試しにと、一枚撮らせて下さいな♪と話しかけたところ、ハィ喜んで!ということなので、渋い笑みのヲヤヂさんと上目遣いに警戒心を解かないいたいけな童子の親子ツーショットを戴いたもの。

Hanoi15sp_032L-1.jpg
十六枚目のカットですが、大聖堂から数十メートル手前の道路歩道上でベトナムの国旗が並ぶ商店街を行き交う人々を撮ろうかいな、とか思ってカメラを構えたら、ちょうど手前のお店から、月曜朝にも関わらず、なぜか気だるい雰囲気の地元小姐が出て来たので、一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、ハノイはグレートです。
とにかく、都市というものを人格に喩えるなら、まさに清濁併せ呑む器量が並みぢゃない・・・世界各国の富裕層から、青少年を中心としたバックパッカーまでが混在し、また仏教国でありながら、大聖堂前の厳かな儀式では、現地住民各位のオラシオンや綺麗な賛美歌が聞こえる、また食べ物も安くて旨く、お店にハズレ無し・・・
また、街中に溢れる、活気というかエネルギー、若い人々が絶えず行き交う街の佇まい・・・まさに女性が元気な国は云々とか机上の空論を述べるだけぢゃなく、我が国も女性社会進出先進国ともいえるここベトナムに、女性が活き活き働き、そして出産率も高いノウハウへの教えを乞うべきなのかも知れません。
また来年のGWにも再々訪したいと思いました。

さて、来週のアップは二回飛ばしましたが、里帰りレンズが見た本所・深川の今の姿という趣旨でお送りしたいと思います、乞う、ご期待。
  1. 2015/05/10(日) 19:58:13|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<A great heritage coming back from German~Porst 50mmf1.7~ | ホーム | 河内 no Wossan returns'15①>>

コメント

安全な帰還、ご苦労様でした。

今回はカメラもレンズも撮影(採光)条件も多種なのに、全体的に統一感あるメッセージが伝わってきます。

被写体が、全体的に温厚に写っているのが印象的です。このところベトナムに脚光があたってきているのは、こうした安心させる環境を維持できるからなって、思ってしまいました。

ベトナムというと、数々の戦場カメラマンがそれを配信していた際どい時代が永らくあったはずです。わたしは同時代人で無かったのであとで記録を拝見するだけだったのですが、とても尖った地域という印象がありました。
こうして、コーラと国旗の赤が自然と溶け込んでいる共生に穏やかさやと観念にも似た景色を思え、それにしても、こうしたおだやかな風通しの良さに驚きの感情を持ちえます。

一点残念なのは、あのアオザイが殆ど見掛けなくなってしまったことです。なんでも清朝以来ここで改良を受けてきたそうだとか、「アオザイ美女」をどこかに探してしまいましたが、あんがい線路わきに走る「ノースリーブアオザイ?」自転車少女の後ろ姿が、次世代の美女予備軍だったりして…。

数々の悲惨な記憶を払しょくさせる、新しいベトナムの生活感を大いに感じさせていただきました。

  1. 2015/05/12(火) 04:08:20 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

熱気あふれるベトナム!

全編ロードムービーの様な写真に見とれてしまいました。
熱気あふれるベトナムの今がこれでもかと伝わってくるので、フォーとか生春巻きとか食べたくなってきましたよ。

今回の写真だけまとめて写真集作れば良いのにと思いました。4,10,11,13,16枚目の写真は全紙で見てみたいな。
タイよりも撮影に良い環境なのではないでしょうか。
これが今のベトナムなのですね。

11枚目のアナザーカット、今度見せてください(^^)/
  1. 2015/05/12(火) 21:17:57 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。

ちょうど我々の世代では、テレビを写せば北爆の様子、或いは横田基地を取り巻く反戦運動のヘルメット、ゼッケン、プラカード・・・
また、香港やマカオの港湾を埋め尽くす難民船の群れ群れ。

そして戦場カメラマンとして現地に趣き、命を落としたされる澤田教一、市ノ瀬泰三・・・

それはもうネガティブなイメージを多感な時代に植えつけられていた上に長じてからは、「地獄の黙示録」に代表されるようなハードな戦争もので、すっかり”地獄”であって、とても観光で行くところではない、というイメージが大なり、小なりあったと思いますが、昨年、おっかなびっくり訪問してみたら、地獄どころか、幼い頃、夕暮れ時に一緒に落ち葉で焚火を焚きながら話していた、極楽浄土そのものでした。

人々は若い姿でいつも笑顔で悩みや苦しみがなく、お腹が空けば、いつも美味しい食べ物が身の回りにあり、いつも美しい花々が咲いている。
まさにその昔話に一番近い現世に変っていたのです。

なお、アオザイ小姐は①の10枚目の美小姐がいますので、そちらをご覧下さい(笑)
  1. 2015/05/14(木) 23:15:00 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:熱気あふれるベトナム!

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
或る意味、ハノイはだいぶ土地勘も出来ましたし、バンコクに居た頃に較べれば、日頃撮る枚数も飛躍的に増え、だいぶ撮りたいものを撮りたいように撮れるようになってきたことから、行くたびに新発見、そして新たな創作が出来るようになったのではないかと思います。
まだまだチャンスは転がっていますよ、是非、お子さんが一緒に旅行行ってくれるうちに家族旅行でも如何でしょうか、オススメですよ♪
  1. 2015/05/14(木) 23:19:25 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/427-c1d8d1d4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる