深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

An international lens may work well in international area ~Leitz Vario Elmar 28-70mmf3.5-4.5

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さて、今宵のご紹介は予告通り、秘宝館最古のコレクション、今を去ること17年前、名古屋支店から帰任し、次の赴任地バンコクへの赴任に備えて買い求めた、ライカR用のズームレンズ、1990年に先のミノルタオリヂンの35-70mmf3.5に加え、日本のシグマからOEM供給されたとも言われるものです。

構成は8群11枚、非球面は採用されておらず、回転式のズームリング方式でこの個体はブカブカですが、一応、フードが内臓されています。

では、さっそく、かつての都内の片田舎、時の流れに置き去られたかの如き街の面影は何処へやら、今や京都、奈良に肩を並べ、月月火水木金々の活況を呈する外国人観光客のマストエリアと化した浅草は浅草寺近辺から上野はアメ横へかけてのロケでお送り致します。

カメラはEOS1DsMKII、絞り優先AEでも全コマ開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、深川から浅草へ出るのは日本橋乗換えでの銀座線が一番便利なので、雷門寄りの出口から地上に上がりますが、必ず、雷門の前を通り、何枚か撮るよう心掛けているのですが、今回も浴衣に着替えてご満悦状態の、台湾からの学生さんご一行さまの記念撮影のご相伴に預かったもの。

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二枚目のカットですが、ここもいつもの定番撮影スポット、仲見世沿いの美人茶屋「あずま」さんの軒先できび団子を製造販売する看板小姐のかいがいしく働く様を海外からの観光客各位に混じって、店先から一枚撮らせて戴いたもの。

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三枚目のカットですが、ここも本ブログではド定番中のド定番、仲見世から美人茶屋「あずま」さんの角を曲がって目の前にある扇屋さんの店先に飾られた和風図柄の団扇を至近距離で撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、奥さんはタイ人、旦那が上海の中国人という、これまたインターナショナルな若い家族に遭遇したので、話しついでに奥さんとその愛くるしいベイビィにモデルさんになって貰ったもの。旦那とは英語とマンダリンのチャンポン、奥さんとはタイ語と英語のチャンポンという変則的なコミュニケーションの賜物でした。

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五枚目のカットですが、今度も海外からのゲストの小姐二人組ですが、声掛けてみたら、広州から日本に留学している友人を訪ねてやって来たとのことで、浴衣が決まってますね♪とか褒めて差し上げたら、今どきの日本の若いもんでは珍しいような照れとか恥じらいを湛えたカットになったもの。

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六枚目のカットですが、仲見世を進んで行ったら、奥方の買い物を表で待ってて、飽きたようなカンジのコワモテのヲヤヂさんと肩車されたいたいけなベイビィの姿が目に留まったので即座にロックオン、出演交渉し、快諾して戴いたので、仲見世の通りの様子が判るようなアングルで一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、浅草寺にお参りでもしようと手水場で禊を行い、さて本堂へ向かいましょう・・・と思った矢先、手水場の柱の脇にこれまた中国からのゲストさまご一行がばっちし似合った浴衣で勢揃い、そこで向って左のママさんにマンダリンで出演交渉し、ご一行さま揃ってモデルさんになって戴いたもの。

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八枚目のカットですが、お参りを終え、さぁて、雨が降る前にアキバで買い物と食事でもして帰っぺぇか!?とか思った矢先、本堂軒先の赤提灯の真下で熱心に祈りを捧げる外国人ゲストの姿が目に留まり、逆光のテストも兼ね、本堂の柱の傍らから28mmの画角を活かし、お参りの様子を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、本堂から退出し、壇上から境内を見回すと、五重塔方面に回る観光客各位が多いのが目に留まったので、その近くで視界の開けた辺りまで移動し、引き続き、28mm域で獲物を待ち構えていたところ、折り良く、大きな荷物を曳きながら、フランス語の大声で語らい合いながら通り過ぎて行ったカポーが居たので背後から一閃浴びせたもの。

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十枚目のカットですが、ここも浅草寺境内では、ド定番の撮影スポットで、誰かしらが水汲み体験をしているので、その様子を撮らせて貰うのですが、今回は、親子連れのなんと、グラサンも決まった白人の若いヲヤヂさんが、息子に手本を示すために手漕ぎポンプの操作をしているところを地元民と思われるおばぁが背後で心配そうに見守っているのが構図的に面白かったので一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、仲見世を雷門方面に戻りながらもモデルさんを探していたら、居ました、居ました、スペイン語でくっちゃべりながらキーホルダーの物色をしている、メキシコからのゲストの美小姐お二人様が・・・ということで、さっそく声を掛け、まとめて買う値切り交渉を請け負う代わりに軒先でモデルさんになって貰ったもの。日本でのお買い上げ&撮影協力多謝でした。

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十二枚目のカットですが、国籍を問わず、観光客でごった返す仲見世を通り抜け、やっとのことで雷門まで戻ったのですが、よくよく考えてみれば、当日はまだ雷門自体の写真を撮っていなかったことに気付き、28mm域のパースを活かすべく、柱の隅にしゃがみ込んでかなりの仰角で赤提灯を狙ってその下で戯れる中国人親子共々一枚に収めたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門前から地下鉄出入り口へ歩く途中、習いたてと思しき中国語で観光客を案内する小姐車夫(婦?)の姿が目に留まったので、さっそく尾行、愛車にお客を搭乗させ、これから出発前のブリーフィングを行おうと呼吸を整えている間合いを図り、卒爾ながらと声を掛け、ブログで宣伝してあげるからと甘い言葉を囁き、一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、小姐車夫(婦?)さんにお礼を述べ、ふと思いつき、地下鉄出入り口を過ぎ、スカイツリーの見える橋の袂
まで行ってみようと、神谷バー前の交差点まで来たらかなり練習を積んだであろう英語で、中国人観光客相手に観光案内を熱演している車夫青年の姿が目に留まったので、その熱い様子を傍らから一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、浅草から銀座線の乗り、上野広小路まで移動し、そこでいったん下車し、アメ横の様子でも撮ろうと思い地上に出たらば、そこもかつてとは違い、その通りを埋めるのは外国人観光客の群れ、群れ、かつてはナッツ類を商う商店や乾物屋が軒を並べていたアメ横センターの1階などは通りに面したエスニックフードコートに代わってしまい、南アジア出身と思しき黒い肌の青年が中国人観光客にケバブを勧めるなんて、非日常があちこちで見られ、その反対側の商店でも、マグロのブツ切りを買いに来た、小姐に年老いた店主がコミュニケーションに苦労しながらも無事取引に成功した一部始終を見ていて、最後に撮った一枚です。

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十六枚目のカットですが、確か鰹節を扱うお店だったと思いますがその商店が観光客相手の始めた日銭商売のイートインで物珍しさからか、白人男性が立ち寄って、中国人と思しきバイトの兄ちゃんに巻き舌早口の英語で、お勧めは何か?とか聞いてたのが殆ど通じてなかったようなので、仕方なく、写真付の卓上メニューを指で指し、手持ち無沙汰に注文した食事が運ばれてくるのを待っている姿を一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、来日観光客1300万人/年の威力はハンパぢゃない、都心付近の主たる観光地は殆ど、日本人より海外からのお客さんが多いカンジです、でもそんなかつての日本とは異なる今を、25年も前に生まれた日独混血の高性能レンズはまごうことなき、日本の今として十分忠実に記録してくれたのでないかと思いました。

さて次回はお祭りシーズン本格化、千葉県某所のダブルヘッダでのお祭り撮影の結果を間に合えばアップ致します、乞うご期待!!
  1. 2015/07/05(日) 23:04:51|
  2. 深川秘宝館
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コメント

ズームが欲しくなる記事で(笑)

charley944さん
お疲れです。

こういうの見るとVario-Elmarの程度の良いものを探したくなってきますわな。
シグマ製という噂もありますけど、これだけ映れば十分すぎるのではないかなと。
このズームレンズとかヤシコンズームは外しがなさそうですけれど、キヤノンやニコンになると途端に外しが多くなるのは何故なんでしょうねえ。

今回は1.5.6.7.10.13枚目が良い感じですね。
これだけ映るなら単焦点を複数持ち歩いて都度SDカードも入れ替えたりするよりもこれ一本でがんがん撮った方が場馴れしそうですよ。

どっかで程度の良いMFズーム探すかなあ。
勿論値段は高くないもので(笑)
  1. 2015/07/08(水) 21:09:26 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:ズームが欲しくなる記事で(笑)

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
我々はXXX-原理主義者とか、XXX教信者ぢゃないんで、閃きとその時のキブンで使いたいレンズを使って、行く先々で思い思いの画を撮ればイイぢゃないかって思うのですよ。
あ、でも開放しか使わないから”開放教信者”か(笑)
先の四万温泉ツアーで古いズームの味に目覚めちゃったんで、今度はフルサイズで撮ってみまいか?というキブンになったんですよね。
そっか、EOS1SdsMKIIもデジタル時代ぢゃ立派なクラカメなんですね・・・
今度はヤシコンのV.Sonnar28-85mmf3.4-4って超弩級でもやってみましょうかね。
  1. 2015/07/09(木) 23:14:34 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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