深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

An awful perk of biz trip to the east end of Japan~Setouchi Tour'15②~

さて、今週のご紹介は予告通り、尾道、鞆の浦ツアー後編いきます。
宿泊地である福山に着いた金曜の翌日、土曜日は休日にしては珍しく8時半起きでシャワーなど浴び、駅前のドゥトールでモォニングなどゆっくり戴いてから、10時かっきり発の鞆港行きの鞆鉄バスで、鞆の浦に出かけ、11時45分近くまで水すら飲まず、ただひたすらに撮影に徹し、しかるのち、鞆の浦の知る人ぞ知る鯛料理の銘店「鯛亭」に入り、鯛めしデラックス(1650円)なぞ戴き、食後に店の前にあるバス亭近傍を散歩しつつ、また写真撮って、一旦、福山駅まで戻り、今度は13時台の山陽本線で尾道まで出かけ、路地裏撮りしたい衝動をこらえ、そのまま駅前の港から生口島の瀬戸田行き連絡線に乗って、15時をちょい回った辺りで生口島へ入り、まず「耕三寺」とその奥の院たる「未来心の丘」を見物がてら撮影、しかるのち、駆け足で「平山郁夫美術館」を見物し、また17時10分発の涙の連絡船で本土たる尾道に戻って、撮影というより、お目当てのワッフルの銘店「茶房こもん」にて絶品ワッフルなぞ戴いて、少々、駅の本屋で時間なぞ潰して、駅至近の広島焼の銘店「ねぎ房’Z」にて広島焼スペシァルなぞ戴いて、おとなしく福山引き揚げ、翌日曜日は帰京前に福山城址を見物し、13時1分前の新幹線で江戸表へ戻ったという行程。
では、さっそく二日間の撮影結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、鞆港のバス停留所を降りたら、目の前の港の界隈を行きつ戻りつ、真剣な表情で立ったりしゃがんだりしている異国の小姐が居たので声掛けて撮らせて貰ったもの。
何でも、オフの旅行ながら、パートナーと一緒に撮影旅行に来ている、おフランスの女性写真家だとのことで、富士のカメラにしきりに関心を示されておりました。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

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二枚目のカットですが、漁港から街の最大のランドマークである常夜灯広場へ続く、家々に挟まれた路地を抜けたちょっとした裏通りにある古商家を改造した商店の店頭のデスプレイがとても洒脱だったので一枚撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

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三枚目のカットですが、常夜灯広場に続く比較的広い裏通りを先のカットを撮った位置から180度真後ろ方向に撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_004-1.jpg
四枚目のカットですが、これが、鞆の浦のシンボルであり、街最大のランドマークである江戸時代は末期の1859年に建てられた常夜灯を囲む歴史的建造物と石畳の広場、そしてその建造物に附設されたカフェで寛ぐ現代人達の姿を一画面で捉えてみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_005-1.jpg
五枚目のカットですが、常夜灯広場から馬蹄状の湾を南西に下っていこうと街の主要道に抜ける道すがら見つけた、民家の軒先から吊る下げられた船舶用の信号灯と思しき無骨なランプの器具を至近距離で捉えてみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_006-1.jpg
六枚目のカットですが、一枚目のカットで快くモデルさんになってくれたフランス人小姐とそのパートナーというベルギー人の兄ちゃんが街角の建物を撮っていたら、ハァィ!とか一声掛けて通り過ぎて行ったので、手を挙げて見送りざま、その仲睦まじい散策姿を一枚戴いたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_007-1.jpg
七枚目のカットですが、街の外周に当たる主要道路を散策し、時代がかった街並みが見当たらなくなった辺りで引き返し、そろそろバス停そばの「鯛亭」さんで極上ランチを戴こうと、元来た道を引き返し、常夜灯広場から保命酒の製造直売の蔵元の建物が建ち並ぶエリアを通り掛かったら、いたいけな極小姐連れのご一行様がいそいそと歩いているのが目に留まったので、すかさず一枚戴いたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_008-1.jpg
八枚目のカットですが、豪華な鯛料理のランチを戴いてのち、福山経由尾道港から連絡線に乗って生口島に着き、瀬戸田の港から、悪趣味な建造物?で名高い「耕三寺」目指し、ささやかな商店街を歩いていたら、途中の交差点からのちほど登場する老犬を3人掛かりで散歩させるいたいけな地黒の極小姐3名が「コンニチワ!」とか挨拶して前を歩いていたので、その健気な後ろ姿を、古風な街並みを背景に一枚戴いたもの。
機材はX-Pro1にC.Heliar75mmf1.8の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_009-1.jpg
九枚目のカットですが、拝観料1200円也を寄進し、「耕三寺」へ入り、目が痛くなるような極彩色の建造物の見物もそこそこに今回の目的地「未来心の丘」を目指して境内を歩いている時、高台からふと、元来た方角を振り返ってみれば、五重塔はそれほど目に痛いような色合いにも見えず、寧ろ、落ち着いた侘び寂びの如き雰囲気すら漂わせていたので、何カットか撮った耕三寺の境内の建造物のもののうち、唯一採用したもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_010-1.jpg
十枚目のカットですが、今回の生口島訪問の主目的である「未来心の丘」へ続く耕三寺からの道の途中、濃いオレンジの花が咲く遥か彼方に丘のシンボルであるイタリア産の純白の大理石による合掌のモニュメントが見えたので、その様子を一枚撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、丘全体が日本の有名な彫刻家によるデザイン、造型による純白の大理石のモニュメントで覆われていますが、ちょうど、初秋の低く波打つ瀬戸内の雲と彫刻表面の波打ったテクスチャが似通ったシーンに邂逅できたので、これ幸いに、と一枚撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、同じく「未来心の丘」のてっぺん、合掌モニュメント前の辺りから、丘の六合目辺りの広場にある欧風の茶店の佇まいを、瀬戸田対岸の高根島に聳える緑の高根山を背景に一枚撮ってみたもの。
機材はX-Pro1にC.Heliar75mmf1.8の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、船の出発時間から逆算し、「耕三寺」「未来心の丘」に引き続いて訪れた「平山郁夫美術館」も早々に切り上げ、瀬戸田の港への道を早足で歩いていたら、来る時にいたいけな極小姐3人衆が楽しげに散歩させていた雑種ながら利口そうな犬が二階窓から姦しい声も聞こえる店舗兼住宅の1階玄関脇に繋がれていたので、店先の可憐な花の背景として一枚撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、出発10分前の瀬戸田港の埠頭まで来てみれば、自転車持参で乗り込むパッセンジャが多く、なかなかスムーズに乗船が進まず、船賃1050円也を支払って乗船出来たのは出航3分前となったのですが、乗り込む直前に瀬戸田側と対岸の高根島に架かる高根大橋の黄色い特徴的なアーチを捉えてみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_015-1.jpg
十五枚目のカットですが、翌日曜日の朝、10時頃から、ホテルの目の前、喜劇駅前城址とも言えるような福山城址内の博物館でも見物しようと廓内を徘徊している時、広島県歴史博物館前の広場に屹立する赤いカボチャ、或いは丸の内ビルヂングのロゴみたいな鉄骨のオブジェと緑が目に痛いような芝生のコントラストがとても瀬戸内的風景で素晴らしかったので、いたいけな子供がカメラ目線で歩いて来た頃合を見計らって一枚撮ってみたもの。
機材はX-E1にUltoron28mmf2の絞り開放によるAE撮影です。

Seto_016-1.jpg
十六枚目のカットですが、12時もそろそろ近くなってきたので、ランチしてから新幹線に乗ろうと思い、天守閣状の鉄筋コンクリート造の建物である福山城博物館を後に、駅方面に歩き出すとき、ふと振り返って、背後のなんちゃって天守閣を青空をバックに一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、行く先々で結構旨いもんを楽しめたので、そっちの記憶の方が、どちらかと云えば鮮鋭で、写真を撮りに出掛けたのか、瀬戸内グルメ一人旅に出かけたのか、自分としては今一歩、踏ん切りつかない心境ではありますが、ま、足代タダの旅行としては望外の成果が得られたということで、キブンは上々なのでありました。

さて、来週も、シルバーウィークの旅から帰っての帰朝報告、二週に亘ってお送りする予定です、乞うご期待!!
  1. 2015/09/20(日) 21:00:00|
  2. 旅写真
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コメント

ウルトロン28mmがいい味出してますね。

Charley944さん
お疲れです。
もしかして旅行先からの更新ですか?

前回がちょい抒情的だったのに対して、今回はよりリアルと言うかドキュメンタリー系の映像になっている様に思いました。
Charley944さんの視線を追いかける形で今日のレポートを拝見した次第です。

それにしても鞘の浦や尾道は撮りたくなる場所がいっぱいありますね。
私も何かの折に行ってみたいですわー。

異動先から足を伸ばすとかではなく(笑)

それにしてもコシナレンダーのウルトロン28mmとクラシックヘリアー75mmは良いレンズだなあとこの撮影結果を見て改めて思いました。
下手に古いライツ製レンズを大枚はたいて買うより満足感高そうな気がします。
  1. 2015/09/21(月) 00:26:48 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

現在は海外へ出掛けているそうなので、ご苦労様です。

前回からコシナのvoigtlanderシリーズということで、28㎜f2・35㎜f1.4・75㎜f1.8と揃っています。

むかし28㎜f1.9を持っていましたが、f2にはそれよりも明快ですっきりした描写が在る様で、今回の白っぽい被写体でも硬質な再現を拝見するにつけ、二つの28㎜を比較出来る様です。

前回掲載の35㎜f1.4も、派手な色でも程好く抑え込んで、同じラインで製造されているツァイスブランドと立派に対抗できる個性を感じますし、造りも28㎜f2を見る限りでは、それ以前のf1.9仕様とは格段の安定感をMマウント用レンズとしても感じます。

このところわたしは、フルサイズデジに移行し始めましたが、距離計連動レンズのフルデジへの共用はフランジバックの短さが受光素子への負担となるような気がして、古いレンズについては周辺画像描写に難題が在るような気がして、試行錯誤中です。

コシナでもMマウント超広角についてはデジへの対応レンズを新たに再設計するくらいに市場開拓を怠っていないようですね。

副次的には、フルサイズデジカメの重さをかえりみるにつけ、APS-Cによる安定した画像で更にそのコンパクトさを生かす事への再発見もできました。



距離計連動レンズという貴重な技術がどこまで温存されるのか、それはライカ社にかかっているかも知れませんが、これから更に個性的あるいは高性能なレンズがどのようにユーザーに受け入れられてゆくのか。
再び軽快なM型距離計連動カメラにフィルムを詰めて行く日を夢見ながら…。

  1. 2015/09/21(月) 21:57:14 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:ウルトロン28mmがいい味出してますね。

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
まず、不在時の更新ですが、顔本のコメ欄でも書きましたが、FC2の予約機能を使ってのアリバイ工作です(笑)
で、今回のレンズセレクトですが、75mm、35mm、28mmって手持ちの改良型ヴォイクトレンデルで望んだのですが、よくよく思い出してみれば、ヘリア50mmf2の沈胴も今や高くなってしまい、とてもパッケージ破って使う気も起きないSマウントゾナー50mmf1.5もあったのですが、結果的に、この焦点距離で接近戦も狙撃的な使い方も用が足りたような気がします。
それから、奇しくも今週行ってた台北の港町二箇所での撮影では、純正ライツとツァイス銘、そしてオールドキャノンL39兄弟がこのコンピュータ設計時代の最新ヴォイクト兄弟に十分反撃し得るような成果を出したとも思いましたので、乞うご期待、ということで。
  1. 2015/09/22(火) 00:10:34 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
今回は出張の帰りのお遊びという整理ですから、いつもの外遊みたいに機材優先というワケにはいかず、ボディが小型軽量のX系列2台、そしてレンズはミラーレス対応設計となっている小型軽量ものという基準で選んだので大型の高性能ズームも、夜景を撮ろうというつもりでもなかったので、SLR用の50mmf1.2に更にアダプタをかまし、大仰な装置にしたものも選外、結局、ヴォイクトのデジ対応後のものに収斂したということです。
貴兄におかれましては、遂にフルサイズ(おそらくNEXからの正常進化でα7系列?)に転進されたということで、これまでのAPS-Cフォーマットとは違った創作の彼岸も見えてきましょうから、両方のフォーマットを上手いこと使い分け、ますますご活躍を草葉の陰から祈念致しております。

なお、ミラーレスと距離計連動機の棲み分けというか、機能分担ですが、今回の台湾の旅にはM8とX-Pro1を持ち出しましたが、まさに昼間の速写性によるチャンスへの強さではM8に軍配、逆光や夜間のカクテルライトでの露出の適正性、そして水平儀と100%視野のEVFを駆使した構図の確実性からすれば、X-Pro1に敵無しといった感アリです。

また、銀塩ですが、もうカラーは、???と云うカンジでまた、M4かSPに欧州製の柔らかいテイストのモノクロ詰めて、正月撮影会でもやりたいものですね。
  1. 2015/09/22(火) 00:26:25 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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