深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

An inspection of patient's recovery in Jindaiji Area

さて、今宵のご紹介は工房作品と秘宝館収蔵品夢の競演企画です。
そもそもの今回の企画の着想はと云えば、当工房はレンズの改造と奇妙奇天烈なレンズの蒐集にばかり血道を上げる変態写真愛好家、悪く言えば、ブラックジャックが悪趣味な患者の症例を集めて独りほくそ笑んでる状態・・・という陰口もそこここ聞こえてきたので、その汚名を挽回すべく、レンズの通常メンテも通常の業者さん並みには出来るという実例を示す必要があったのです(笑)
が、しかし・・・クリーニング&内面改良の前の描写の写真を施工前に撮ってなかった・・・
ま、手を入れると、この程度まで写りますよ、との目安として楽しんで下さい。
で、今回登場のクランケ(患者)さんは、中度の白内障を患っていた、Cine-Xenon28mmf2.0改M、と同じく中度の白内障と水虫(カビ)と過度のダイエット障害(ヘリコオイル抜け)に悩まされていたSigma Mini-wide28mmf2.8の二本です。
では、この病み上がりの二本が雨の上がらなかった深大寺でどのようなパホーマンスを見せてくれるのでしょうか、早速、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、深大寺山門に本日の同行者お二方との待ち合わせ場所に11時に着いて、なかなか揃わないので、手持ち無沙汰に撮ってみた、山門前の嶋田屋さん前に狛犬よろしく二体揃って置かれている石像のうちの右側のもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_002x-1.jpg
二枚目のカットですが、比較するなら同時に撮れば良かったのですが、雨中に傘持っての撮影だとなかなかそういうこまめな芸当に疎くなってしまい、お昼を食べ、水棲植物園、深大寺城址を撮って15時も回った頃、茶店街を再び通った際に、嶋田屋さん前で思い出して石像を撮った時間差攻撃の一枚。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_003s-1.jpg
三枚目のカットですが、食べもしないのに借景ばかりで申し訳なかったのですが、11時過ぎの集合後、嶋田屋さん裏手の回水型庭園と茶店街の道との境界付近に生えている楓が見事に色づき、しかも雨に濡れ、艶やかな佇まいを見せていたので、庭園を借景として一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_004x-1.jpg
四枚目のカットですが、これも水棲植物園、深大寺城址撮った後、再び茶店街に戻って、そうそう、こっちのレンズでは庭園を借景とした紅葉撮ってなかったわね☆ということで、危うく思い出し、別の枝ながら、一応似たような構図をでっち上げたもの。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

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五枚目のカットですが、集合後暫く茶店街の界隈で写真を撮っていたのですが、マストポイントである”美人茶屋”八起さんの前でもくもくと上がる湯気の向こうでいたいけな女給さんが、顧客の求めに応じ、ガスコンロでお団子の類いを加熱しているところを傍から一枚撮らして貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_006x-1.jpg
六枚目のカットですが、これも八起さん店頭の比較する写真が無いことに気付き、深大寺城址から戻って来た際に茶店街を通りざまに八起さん店先で撮った一枚。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_007s-1.jpg
七枚目のカットですが、これは比較対象が無いのですが、写真としてかなり気に入った上がりになったのでアップしたかったのですが、11時過ぎの集合後の茶店街での撮影時、八起さん前の団子類販売コーナーでかなり大きめの老犬を力強く抱いた母親が見守る向こうでいたいけな極小姐が若いヲヤヂさんからお金を出して貰い、ガスで焼きたての団子を買い求めていたので、その微笑ましい様子を一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_008s-1.jpg
八枚目のカットですが、いつもの定番撮影アイテム、八起さん横のミニ庭園入り口付近に置かれている水成岩製の蹲の水がこんこんと湧き出る様を奥手の竹の簾みたいなパーツにピンを合わせて撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_009x-1.jpg
九枚目のカットですが、これも午後の茶店街再訪時に思い出して、八起さん横庭園で比較のため、撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_010s-1.jpg
十枚目のカットですが、これも後ボケに加え、逆光でのコントラストと階調再現性を確かめるには格好のテストスポットである深大寺山門手前の狛犬とか仁王像、或いは金剛力士像代わりの二対の灯篭のうち、本堂方向に向って右側のものを裏から茶店街方向向けて撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_011x-1.jpg
十一枚目のカットですが、これも、午後の茶店街撮影時に思い出して山門に登り、比較用に同じ灯篭を似せたアングルで撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_012s-1.jpg
十二枚目のカットですが、だいたい鈴木光司の小説が好きなので、ついつい井戸を見ると”山村貞子”を思い出してしまい写真を撮りたくなってしまうのですが、ここ深大寺にも、先の栃木の悪代官屋敷遺跡ほどではないにせよ立派な掘り抜き井戸が有るので、今が旬の紅葉を主役に背景として登場して貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_013s-1.jpg
十三枚目のカットですが、お昼前の撮影時に嬉しいことに父母勢揃いで会社が別々のミラーレスに思い思いのMFレンズなんか付けて、愛娘の七五三の晴れ着なんか撮ってる若い家族連れが居たので、声掛けて、同好の士ということで撮影に応じて戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、本堂横の池の脇の灯篭が適度に苔むして、これも雨に打たれる池の水面を背景としてイイ風情を醸し出していたので柵越しに一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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十五枚目のカットですが、これも本堂脇で三脚まで立てて本格的に七五三に家族写真なんかおっぱじめようとする一家が目に留まったので、シャッター押して上げるから、そんな面倒でみっともないことやめなさいと説得し、撮ったお礼に一枚モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSigma Mini-wide28mmf2.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

Jindaiji15_9_016x-1.jpg
十六枚目のカットですが、午後の撮影時に”美人茶屋”の異名を持つ?八起さんにそろそろ美人の女子大生焼き方兼女給さんがやって来ないものかと覗いてみれば、まだ朝と同じ仏頂面の小姐が黙々と錦糸町の炉辺焼の職人みたいな堅い表情で団子をガスのコンロみたいなので焼いていたので、仕方なく、お隣の深大寺窯のシンボル、愛くるしい狸像に代役を務めてもらったもの。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

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十七枚目のカットですが、そろそろ引き上げ前に名水でお茶でもしませう♪ということで移動前にどうしても逆光のテストがやりたかったので、山門にまた登り、門の垂れ幕の裏側から南西の空に向けて一枚撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはSchneider Cine-Xenon28mmf2による絞り優先AEでの開放撮影です。

今回の感想ですが、いやはや、確か修理前の登場は栃木祭りでX-Pro1で撮ったら、色は出ないはコントラストは低く、線が甘いというとても使おうという気が起きなかったシネクセノンでしたが、全部バラしてクリーニングとコバ塗り、そして内部の要所への工房特製無反射グラファイト塗料塗布やったら、お気に入りのBaltar25mmf2.3並みにファンキーな写りを見せてくれて我ながら感動しました。
そしてシグマのミニワイドですがこれがほぼ輸出専用だったとは勿体無い・・・まだ新品買えるみたいだから、別マウントのを幾つか買おうかな(笑)

さて、次週ですが、翌々週月曜晩更新ということで、これも修理品の国産ネオクラシックズームの威力をお見せ致します、乞うご期待!!
  1. 2015/11/15(日) 23:06:01|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

シグマの単焦点レンズはたいていなんらかの特徴があるのですが、これは珍しくシンプルな設定ですね。写りも何処にも破綻が見られない良質なものだと思います。(APS-Cサイズですが)

対して、シネクセノンですが、二線ボケが強いです。

二線ボケといえば、先日のルデコでのライカクラブ写真展に出品されていたライカのコンパクトカメラX1(だったか?)の画像二枚のうち一枚が、ずいぶんと荒れたボケだったのが記憶に残っています。これが、意外と目に心地よかった記憶がありました。
まったく形の無いボケにならされた今日、こんな新型のレンズにも収差を残すとはちょっと意外なものでした。

写真を見る大きさによっても、撮影距離によっても二線ボケの感じがかわるのでなんともいえませんが、時代は古いでしょうけれど、シネ・クセノン28mmも気になるものです。

手水鉢の近接は、シグマの全面ピント気味の方が使いやすそうですし、これは開放F値のせいでしょうか。



いまどき子供がいるだけでご立派ですし、七五三で貴重な着物で残す撮影記録なんて、皆様にお披露目したいでしょうね。そんな事を思うこのごろです。

  1. 2015/11/21(土) 05:06:29 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
まずシネクセノンですが、出戻りフォトグラファーさんも類似のものをお持ちで、ただ、レンズブロックが一回り以上大きいので、あちらは35mmフォーマット、こちらはどうやら16mmフォーマット用のアリフレックスレンズのブロックのようでした。
その前提で考えると、イメージサークルが小さめなので、周囲が甘くなるのかなぁというところ、また後ボケはL2、L3分離型のXenonではまま見られる収差の出方ではないかと思います。
それからシグマのミニワイドですが、これは実質輸出専用モデルで国内では実力が殆ど知られていないのが惜しいくらいの高性能ぶりです。
実はまだ海外では新品で買えるらしいのですがね。
  1. 2015/11/23(月) 23:29:44 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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