深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The fact of the amazing interbreeding~SMC Pentax Zoom 40-80mm f2.8-4 mod. F~

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さて、今宵のご紹介は、予告通り、工房の衝動的お遊び作品のご紹介いきます(笑)
そう、ニコンFマウントに改造されたSMC Pentax Zoom 40-80mmf2.8-4です。
このレンズは小型軽量でもろに某山岳系の屋号の会社がシリーズ化していた、小型軽量のシステム1眼レフのお株を奪うが如く、今は亡き、旭光学がMシリーズとして登場させたKマウント機種の第二弾に合わせて小型軽量交換レンズということで発売されたもので1979年の発売、構成は7群7枚となっています。
この個体は、中野の量販洋菓子店に名前が良く似た中古カメラ店のヂャンク棚で誰にも看取られずに産廃化するところを硝材の良さに惹かれ買い求め、結局、中のエレメントを全部クリーニングして、その余勢を駆って、手許のFマウントのパーツに換装してしまったというもの。

では、先週の土曜日の午後にちゃちゃっと造って、海老ラーメン食べにのこのこと築地まで出かけていって、結局、売り切れ仕舞いだったという悲しい思い出を秘めたその日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。
カメラはX-E1にF-FXアダプタ経由での全コマ開放の絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、お目当ての真っ赤っかな海老ラーメン屋さんは、いつも立ち寄る穴子料理の銘店「つきじ吉野吉弥」のすぐ近くなので、期待に胸膨らませ、このエリアのランドマークである波除神社の万年提灯に午後遅くの傾き掛けた陽光が当たって、なかなかイイ案配なので、昼飯前とばかり望遠端で一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、お目当ての海老ラーメンの新店「えび金」が15時も30分を過ぎた頃には売り切れ仕舞いということで、それを店頭自販機の全部売り切れで知らされ、思い切り地味なキブンで、最後の頼みの綱とばかり、馴染のまぐろ料理屋「又こい屋」へ足早に向う途中、テリー某の卵焼屋の近くの店舗で、奇特なことにシャケの甘塩漬けなんか買い求めようとする妙齢のアガシ二名が居たので、これ幸いにズームの望遠端で撮らせて戴いたもの。

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三枚目のカットですが、これも築地場外の銅張りのお寺の在る通りの乾物屋さんの店頭の様子ですが、レトロな編み下げも愛くるしい小々姐が、同伴のオモニとともに、ヲヤヂさんの晩酌のお供でしょうか、年に似合わぬ剽悍な眼差しでさきいかなど品定めしていたので、そのアンマッチさが面白いと思い、50mm付近で背後から一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、これも場外の銅張りのお寺の前の通りと門跡通り商店街を南北に結ぶ通路沿いにある、マグロ専門店でいたいけな中国からの留学生と思しき小姐2名が、何故か鍋用とか云って、マグロの切り身を購おうとして、専門家のヲヂサンも、ほぼ100%の客が刺身か寿司か海鮮丼という生食用なのに、その鮮度の高い自慢のマグロを加熱調理用に使われると聞き、ほかの食材の方がイイんぢゃねとか個人的見解を述べていたので、これも50mm付近で背後から一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、これも場外市場で門跡通りから一番近い東西の通路に店を構える活甲殻類専門のお店の店先で、これまた中国系の上品なマダムが、鍋用に蟹を買い求めたいということで、その蟹が無いものねだりをしていたようで、店のヲヤヂが眼をひん剥き、身振り手振りで、こっちの蟹が旨~いぞ♪的に果敢なセールストークを展開しているさまが面白かったので、望遠端で一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、馴染のまぐろ料理屋「又こい屋」にて、大サービスの「まぐろゴマ和え丼」なぞを戴き、非常に満たされたキブンで家路に着く途上、築地本願寺の伽藍のシルエットとその遥か後方に屹立する聖路加タワーがとても過去と近未来の縮図みたいな雰囲気で面白かったので無限の描写を見たいこともあって、一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、いつもの通り道というか、他人様の持ち物ながら、ほぼ自分の生活圏の一部と化してしまっている深川ガザリア恒例の歳末イルミで以て、このレンズがミラーレスの高感度特性に力を借り、どんな描写になるか、ショッピングモールのシンブルであるふくろうの像をモチーフにイルミを一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、安いからにはなにかある・・・40mm域で無限に届かない、修理の時に間違えたか、それとも内部の汚れはほんのサワリで、実は焦点距離選定リングとフォーカスリングの調整を行う、カムとシムの調整が元からバカだったのか・・・Kマウント状態ではボディが無いと思い、テストしないで改造しちゃった orz

さて翌週は、楽しい仲間各位との築地、月島、佃ツアーで久々に使うシネレンズ等で撮った画でも挙げましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/12/06(日) 19:52:13|
  2. ニコンFマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ペンタのレンズもきれいに映りますね。

charley944さん
お疲れです。
ペンタックスのズームレンズって安物の印象が強いですが、中々どうしてよく映りますね。
Fマウント加工するだけで使い勝手も良くなりますね。

キポンでもXマウントアダプター売っているし、食わず嫌いせずに使ってみるのも良いかも知れませんね。

個人的には5枚目の魚屋のおやじの貌がインパクト強くて良い感じに見えました。

夕暮れ時の景色だとどう映るのかも見てみたいですね、このレンズは。
  1. 2015/12/07(月) 22:22:28 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

40-80といえば、発売時とんでもなく高価だったヤシコンと奇妙な工作のミノルタが際立っていますが、ペンタックスは色の良さと価格の安さで際立っています。

ズームで七群七枚というのも変わっていますが、一時期硝子枚数が少なめのズームが流行った時期でしょうか、暗さを置いて値段と画質の良さがうれしいです。

35-70に時代が移行した後で40-80はツラかったでしょうけれど、その後の28-70の時代も長くなかったところを見ても、2倍ズームの本命は35-70という気がしました。

40-80は焦点距離が長い事もあってか、画質が安定していた様ですね。自分で所有するヤシコン望遠側の収差は酷いものでしたが、ドイツ製だけあってか色再現はzeissの暖色系が際立っていました。

ペンタックス・ズームは本日購入しようと思っていましたが、せっかくOHして一回くらいしか使っていないヤシコン40-80がどこかにあったのを思い出して、急きょ二本のうちで新品同様を選べたペンタックスM28-50に変更してしまいました。まだ数も28-50の三倍ほど多く値段も40-80のほうが安かったので、安く選べるうちに再びトライしてみようかと思っています。

ズームは、あまりレンズ交換できない場所や動けない場所では必須に成るでしょうから、必要な分はあった方がよいでしょうね。

(今なら新品ズームには収差補正もAFもあるのに、マニュアルとは変わった趣味と見えるでしょうけれど、置きピンが必要な場合ならマニュアルは必然ですし、動画でピントずらすテクニックもマニュアルなら容易です。更には、クセのある画質が気に入って値段も安ければ、手に入れる絶好のチャンスです。でも、よく動く子供の運動会にマニュアルピントはムズカシイかもしれませんが・・・。)




  1. 2015/12/08(火) 01:27:57 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:ペンタのレンズもきれいに映りますね。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
そうですね、実はもうお気づきの通り、当ブログではペンタリコのレンズは初登場なのです。
何故そうだったのか?と云えば、高校時代の写真部員から会社入って、タイに赴任する直前までMEを使っていたのですが、国産のフィルムを使っての撮影では発色がキレイでなかったので、MEの不調を機にメインをニコンFE2、サブをライカR4sに切り替え、タイ以降、ずっとそれで仕事の写真なんかも撮っていたからです。
でも、直感的にコーティングと硝質を見て、これは案外イケそう☆と飛びついてみたら、けっこう、イイ画を吐き出してくれた・・・ということなのです。
  1. 2015/12/08(火) 23:36:42 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
そうですね、確かに7群7枚という貼り合わせのない特異な構造は、コーティングやら鏡胴内部の反射防止策に相当の自信なければ出来ない設計だったのかも知れません。
このレンズ、開けてみると、内部にエンヂニアリングプラスチックを多用しているのに少々がっかりはしますが、それでも、サードパーティ品で内外とも金属部品を多用していて、外側から2面くらいまでは緑の入ったコーティングのエレメントを配しているものの、写りに直結しそうな、マスターレンズの絞り前後のエレメントに、あろうことか、ノーコートのガラス使っているようないかにも見た目で誤魔化そうというような魂胆を疑ってしまいそうなものに較べれば、徹頭徹尾、マルチコートの佳き硝材使っているので、良心的な設計ではなかったかという気もしました。
こんどは40mm域での無限を調整した上でD2Hで試写してみたいと思っています。
  1. 2015/12/08(火) 23:43:55 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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