深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The last event for Geeks of extraordinary optics around Tukiji, Tsukishima and Tukuda 2015

さて、今宵のご紹介は予告通り、愉快な仲間各位との今年最後のイベントである「築地・月島・佃島ツアー2015冬」からのレポートをお送り致します。

実は今回のイベント前夜、会社から疲労困憊、定時退社してのち、万年床に倒れ込み、ライカM8のクイックチャーヂャよろしく、一時間きっかりで起き上がり、ふと降りて来たものがあったので、これまで造りかけで放っておいた仕掛山の防湿パッケージの中からゾナータイプの未完成品を拾い出し、これもまた一時間きっかりで距離計フル連動に作り上げ、翌日の土曜日に試運転を行ったのです。

当日のコースは築地場外市場最寄の駅を10時半過ぎにスタート、途中、某穴子料理専門店での壮絶ランチを挟み、午後は勝鬨橋経由、月島、佃島と撮り進んだのです。

使用機材はカメラは久々のR-D1s、レンズは1~9枚めまでが謎の「ZF2"f2」、10~16枚目までが「Bausch&Lomb Baltar1"f2.3改M」での全コマ、絞り開放、絞り優先AE撮影となります。

では、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

Tukiji_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、朝飯前ならぬ昼飯前に場外で撮影していたら、目のくりくりした愛くるしい極小姐を肩に抱えた中国人のゴツいヲヤヂさんがずんずんと人混みを掻き分けて進んで行くところに擦れ違い、極小姐と目が合ったので、少し後を追いて、再び目が合ったとき、「你好! 可以拍照嗎?」と声を掛けてみたら、じっと見つめてくれたのでシャッター切ったもの。

Tukiji_002-1.jpg
二枚目のカットは同じく場外の人混みのとある店先のテントの下で、いたいけなインド人姉妹がスマホンで位置のチェックをしていて、ちょうど歩き出そうとした時に目が合ったので、歩み寄って、写真撮らして貰って宜しいか?と声掛けて、イッツOK!ノープロプレンと快諾して戴いたので最短で撮ってみたもの。

Tukiji_003-1.jpg
三枚目のカットですが、そろそろランチ会場の席を押えねばならないので、場外から一旦、晴海通りに出て、波除神社エリアに移動しようと雑踏を縫って歩いていたら、ちょうど開けた辺りに、ごついマッチョのスキンヘッドという、いかにも鋲だらけの革ヂャン着て、シートがペッタンコのハーレーかなんかに乗っかってるのが似合いそうなチョイ悪ヲヤヂがまさに実写版びじょと野獣とばかり、清楚な和風小姐と何かしらスマホン見ながら談合していたので、その様子を背景からそっと一枚戴いたもの。

Tukiji_004-1.jpg
四枚目のカットですが、波除神社の在る通りに数多く停まっている、築地固有の乗り物、ターレットのステアリングに正午前の陽光が当たり、とてもイイ案配に照り返していたので、このゾナータイプの特性チェックにもってこい、と思い1.5m程度の位置で、けっこうゴミゴミした背景を入れて撮ってみたもの。

Tukiji_006-1.jpg
五枚目のカットですが、ランチ会場の座席確保にメドがついたので、店からの呼び出しまでの間、また場外で撮ることとし、一番西側のテリー某の玉子焼店の近くを歩いていたら、大陸からのゲストが買ったばかりのプリンか何かをいたいけな極小姐に食べさせていたところを通りざまに撮ってみたもの。

Tukiji_007-1.jpg
六枚目のカットですが、場外市場の鮮魚店が建ち並ぶ、大通りから見て3本南の通りを哨戒中、いたいけな中国小姐3名組が爆買いとは云えないような、つましい戦利品をお互い確認しながら笑い合って、えもいわれぬイイ雰囲気を醸し出していたので、ここでも声掛けて、比較的容姿に自信あるらしい2名にモデルさんになってもらい、最短距離で撮ってみたもの。

Tukiji_008-1.jpg
七枚目のカットですが、集合時間が近づき、集合場所である波除神社に向う途上の晴海通り沿いにも店舗はそこそこ在るのですが、その中で、セミオープンエア形式で、食事を提供するお店が在り、その店頭の座席で、黒いダウンにフェルトの中折れ帽という少し前流行りのラッパーみたいなカッコの兄ちゃんが食事を終え、無料の茶など喫しながら、アイポンの画面を確認していたので、店の様子ともども一枚戴いたもの。

Tukiji_009-1.jpg
八枚目のカットですが、これも波除神社へ向う途上の場外市場周辺の魚屋さんで威勢のイイ兄さんが言葉の壁などものともせず、大陸からのゲストと思しきお客さんに、元気な日本語で自慢の品物を勧めているときの横顔がとても誇らしげだったので、至近距離に近づき一枚戴いたもの。

Tukiji_010-1.jpg
九枚目のカットですが、これも波除神社近くの鮮魚店で、温厚な笑顔がお人柄を偲ばせるような年輩の売り子さんが、丁々発止と商いをこなしておられたので、少しでも千客万来のお手伝いになれば、との思いでブログで公開すべく一枚撮らせて貰ったもの。

Tsukishima_011-1.jpg
十枚目のカットですが、築地場外市場を後にして、次なる撮影エリアである、月島方面へ向うべく、勝鬨橋を渡りながら、往来を行き来する、暮れの慌しい善男善女各位の様子を、逞しい鋼鉄の橋梁の佇まいとともに捉えてみたもの。

Tsukishima_012-1.jpg
十一枚目のカットですが、愉快な仲間達各位と橋の上で、目に付くものを次々と撮りながら進んで行ったのですが、そうこうしているうちに、このところ、遭遇率100%を誇る松本零児デザインシリーズの都水上バス一番艦「Himiko」が通り過ぎて行ったので、大慌てで後ろ姿と大川沿いの風景ともども捉えてみたもの。

Tsukishima_013-1.jpg
十二枚目のカットですが、無事勝鬨橋を渡りきり、月島へ上陸、いつもより一本手前の比較的広い側道を進み、適宜、路地などを撮りながら、メイン撮影場所の佃島の船溜まりを目指すこととしたのですが、晴海通りを折れてから暫くして目に留まった、戦後から高度成長期にかけての作りと思われる木造建築群が並ぶ路地の図です。

Tsukishima_014-1.jpg
十三枚目のカットですが、これも、月島商店街の北側の比較的広い側道に面した戦後すぐくらい時期の建造と思しき木造モルタル造の風情ある佇まいの住戸の様子を撮らせて貰ったもの。

Tsukishima_015-1.jpg
十四枚目のカットですが、月島第一位の観光的ランドマークである、大正時代に建立された鉄筋コンクリート造の交番前を足早に通り過ぎ、交差点のすぐ向こう側にあるもんじ焼屋を目指す、現代のいたいけな若い小姐達のお姿を捉えてみたもの。

Tsukuda_016-1.jpg
十五枚目のカットですが、今回の撮影ツアーの目玉のひとつ、現代と過去が同一象限に仲良く収まり、久保田早記の「異邦人」にも歌われていそうな不思議な風景を25mm焦点距離のAPS-C画角換算37.5mm相当で何とかハイライト部分を画面に嵌め込んでみたもの。

Tsukuda_017-1.jpg
十六枚目のカットですが、冬の陽光もだいぶ西に傾き始め、ちょうどアフタヌンテーにも程好い時刻になって来たので、撮影を切り上げ、お茶しませう♪ということで、大川の河原沿いの散歩道からいつもの中華思想の茶店に上がる途中、たまたま遭遇した、大家族の散歩の様子を抜き撃ちで一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、やっぱり、自分と全くことなる視点で写真を撮る人たちと一緒に回り、そして撮ったものを見せて戴くことは、同じ場所でもまた新たな発見に繋がり、自らの撮影技法のブレークスルー発見、そして美意識をより洗練させる上で、とても重要なことだと痛感しました。工房主、まだまだ修行中の身です(笑)

さて、来週は、今年最後の海外取材で一週スキップ、年末にもう一回、秘宝館からレポートすることとなろうかと思います、乞うご期待!!
  1. 2015/12/13(日) 20:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

謎のツアイスレンズがすごい!

charley944さん
お疲れです。

R-D1sモノクロモードでの撮影ですね。
謎のツアイスレンズの写り、4・9枚目の写真にその良さが出ている気がします。
相変わらずこういうレンズをひょいと出してくるあたりがすごいと思うのですよ。

で、後半はバルター25㎜に交換しての撮影ですね。
15枚目の佃の光景がきれいに出てますね。
換算37㎜とのことですが、これAPS-Cでないと四隅が蹴られるのではないでしょうか。
これで月島の路地を撮り歩くのは楽しかったでしょうね。

さて、こちらも写真を整理しませんと。
  1. 2015/12/13(日) 20:43:19 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:謎のツアイスレンズがすごい!

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
そうですね、こうやって、たまたま、啓示みたいなものが何の前触れもなく降りてくることが有り、これに従って、だだだだだ~とやっちゃうと、結構良いものが出来たりします(笑)
いまさっきも昨日、適当に話してた、分離型ペッツバール35mmf2クラスのレンズヘッドを秒殺で一本でっち上げちゃったし・・・
科学的にはニュートリノ、或いは未知の宇宙線みたいなものが脳内を貫通する時に極局部的にニューロンを電気化学的に刺激するとか、しないとか・・・
とまぁ、そんな与太話しはさておき、まず謎のZF2"f2については、これは大成功、車に例えれば、試運転でいきなりニュルブルクリンクのクラスレコードを塗り替えるくらいのインパクトがありました。
次いで、久々のBaltar1"f2.3ですが、写りもさることながら、深川製造の広角パンケーキでは一番の伊達男ですから、そのルックスもあって、初対面のゲストへの訴求性も考えて選んだのですよ。
確かにこのレンズ、APS-Hでも4隅はアヤシイですが、SpeedPanchro24&25mmf2兄弟であれば、35mm版なので、かろうじてAPS-Hはカヴァーしますし。
  1. 2015/12/13(日) 23:42:14 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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