深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A travel to release my heart and soul~Hongkong & Macau tour 2015①

さて、一週間スキップさせて戴き、工房主は一足早い冬休みのバケーションとばかり、格安の航空券+宿のパックで香港へ高飛びしてました。
そこで、今年最後となる今週の更新から豪華3回に亘り、12/19~22まで訪問して、見て、撮った香港、澳門の今をご覧戴こうと思います。
まず簡単に行程を述べると、金曜深夜、といっても日付的には土曜の未明になりますが、1:15発の便で羽田から一路、香港国際空港ことラプチェコク飛行場に飛び、着いたのは土曜早朝の5:25でしたが、ここで大誤算があって、早朝便の有効利用として、朝一番のフェリーで澳門へ空港からそのまま移動して、荷物をフェリーターミナルに預け、夕方まで撮って、宿の在る西環地区に隣接する上環のフェリーターミナルに戻れば時間にムダが無いと皮算用していたのですが・・・なんと、空港発澳門行きは12:15まで便が無い!! 仕方なく、乗り継ぎエリアのベンチシートでバックパッカー達と仲良く仮眠し、フェリーチケットカウンターの開く7:30まで時間つぶし、フェリーのHKD248もする割高なチケットを買って、またシートで仮眠し、10時過ぎに腹減って目が覚め、空港職員御用達の食堂でお粥と焼そば、ミルクティのセットを戴き、またひと寝入りして、11時半に空港の桟橋に向って、定刻にやっとヂェットフォイルことボーイング929の水中翼船で澳門に向ったのです。
澳門には13時15分かっきりに着いて、荷物を預ける予定のロッカーが使用中止になっていて、半ばパニック状態でインフォの小姐に聞けば、有人の荷物預かりカウンターが有るから、そこへ預けたら宜し、ということで1時間MOP25もする荷物預かりに滞在用のカバンを預けて、タクシーに乗り、旧市街に出かけたという次第。
では、 早速、初日の澳門での行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、タクシーに乗って移動したのは、いつもの撮影スタートポイント、セナド広場で、そこがこのシーズンのクリスマスのイルミで人出も物凄かったので、LEDのイルミトンネル下でスマホンでの撮影結果を確認するいたいけな中国人小姐のお姿を一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはOKC-8-35-1による絞り優先AE、開放撮影です。

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二枚目のカットですが、これもいつもの撮影コース、セナド広場から聖ポール大聖堂遺跡へ向う途上を西に曲がった側道にある植民地時代の雰囲気を良く残したエリアの、ビルの谷間に在って、外門扉だけ残して建物は取り壊してしまった建物遺構前を鼻唄歌って通り過ぎる今の若者の姿を捉えてみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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三枚目のカットですが、これも聖ポール大聖堂遺構から西の世界遺産指定エリアから微妙に外れ、観光コースからも抜け落ちてしまったような”路地裏写真家”にはパラダイスのような、台湾、ハノイとも共通するような、中華影響下のモンスンアジアの石造りの建物のDNAを色濃く反映した古建築群の一角を捉えてみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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四枚目のカットですが、その聖ポール大聖堂遺構西側の非観光ルートのエリアでは地元住民各位も、特段、自らも観光地の顔である、などという大仰な使命感を持って生活しているワケでもないのですが、たまに迷い込んでくる異国の旅人には一概に寛容で、子供をあやしながらそぞろ歩きしていた、美しい母親に声掛けたら、母子で微笑んでモデルさんになってくれたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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五枚目のカットですが、これも同じエリアの路地裏の奥の奥、初めてこのエリアを訪問した時、ラッキーなことに犬も歩けば何とか、ではないですが発見出来、香港行くたび、毎回通っている「裏澳門」エリア路地裏の古建築の佇まいを撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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六枚目のカットは、そうこれが一番初めに地図もロクに読まず、狭いエリアだから迷ってもグランリスボア目印に歩けば、フェリーターミナルには戻れるだろう、との目論みで相当大胆に歩き回り、偶然発見した18世紀終わりくらいと思しき古建築が丸々残っている路地を今回もだいたいの勘で見つけ、やっと地図にプロット出来た喜びとともに撮った一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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七枚目のカットですが、夢にまで見た重厚な石造りの古建築の路地の位置特定に成功し、喜び勇んで、一般の観光コースで撮りましょう♪と聖ポール大聖堂遺構方面に向かう途上で、仲睦まじくヲヤヂさんと極小姐がお手々繋いでお散歩していたので、声掛けて、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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八枚目のカットですが、この坂道がまさに観光地と一般生活エリアを分かつ境界線みたいなもので、ここを登り切ってしまうと、世界遺産の建造物、遺構がまさに七福神の千石船状態なのですが、心惹かれる石造り建造物の路地から観光地へ乗り込む、心の
揺らぎを表わすべく、先を行く、韓国人アガシの一行を坂の下から捉えてみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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九枚目のカットですが、坂を登り切った辺りの左手には、凡そ聖ポール大聖堂の裏手にこんな土俗宗教の施設が存在し続けていたとは思えないような祠みたいなものが在るのですが、その入り口辺りで愛くるしいトイプ-が小姐の綱を目一杯引っ張って、工房主の方へ尻尾振って走ってこようとしていたので、こちらから歩み寄って、話し掛けて、トイプーの頭など撫でてあげて、飼い主もろとも記念撮影させて貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはOKC-8-35-1による絞り優先AE、開放撮影です。

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十枚目のカットですが、意外や意外・・・世界遺産に指定されている、ここ澳門の遺跡、遺構群の中でも1,2を争う集客力を持つ聖ポール大聖堂遺構から徒歩3分以内にそれこそ、バンコックのクロントイのスラムか、前出の金瓜石の廃集落並みの凄まじく荒れ果てた有人住戸エリアが在って、そんなところには、観光客はおろか、地元住民すらあまり寄り付かないでしょうから、こんなカンジでうらぶれたカンジの廃集落的なカットが撮れたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十一枚目のカットですが、同じく、観光客がひしめき合う観光エリアと隣り合わせの静謐のみが支配するスラム的エリアの比較的、古い時代の建物の壁の船舶的装飾を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十二枚目のカットですが、ここも同じスラム的エリアの、鉄鋼メーカー勤務者から見れば、思わず最敬礼をしたくなるような、元祖「スチールハウス」の幾星霜ならぬ南国の潮風、苛酷な太陽光下での歳月を経た畏怖すべき姿を捉えたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十三枚目のカットですが、聖ポール大聖堂遺構の見えるスラムでの撮影にも飽きだし、正直、人恋しくなってきたので、俗界との結界を隔てる木戸を抜け、観光客の人いきれでむせ返りそうな遺構前広場に出たら、上海から出て来たという小姐グループがシャッター押して!と頼んで来たので、まぁ、自撮り棒も使わず感心な、とかその理知的な行動を褒め称えつつ、記念撮影して上げる代わりにモデルさんになってもらったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十四枚目のカットですが、さすがに通勤ラッシュ時の東西線南砂~茅場町並みに混雑している大聖堂遺構前広場でそれほどシャッターチャンスがあるとも思えなかったので、何枚か、M8とX-Pro1で撮って、早々にテータイムとばかりにセナド広場方面に撤収がてら、途中の側道を見上げて、その澳門的な佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十五枚目のカットですが、途中、ロキシタンカフェで遅めのランチ兼お茶して、やっと戻ったセナド広場で、着いた時は、「世界遺産の石畳の美しい街並みになんてことしやがるんでぇ!!(怒)」と広場周辺はあまり撮影意欲が湧かなかったのですが、静けさと或る種の物悲しさの支配するスラムを経て再び戻れば、これも極僅かクリスマスの間のみの、人の営み、と何故か寛容な心で許せるキブンになり、改めて広場周りの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeica Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE、開放撮影です。

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十六枚目のカットですが、セナド広場からタクシー乗り場がある大通り方面に歩こうとしてふと横に目をやれば、着いたばかりと思しき、旅行者のいたいけな小姐が、待ち人来たらずなのか、やや不安そうな人待ち顔で佇んでいたので、その横顔がとても清楚に美しく見えたので、通りざまの一閃、一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはOKC-8-35-1による絞り優先AE、開放撮影です。

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十七枚目のカットですが、セナド広場から距離で200m程度のタクシー乗り場直前の交差点で、石造りの古い商店の後方にそびえる、いかにも現代的なガラス張りの高層ビルの壁面に映る、これまた現代的な高層ビル群、そして、その足元で信号待ちをしている、澳門市民各位の姿が面白かったので交差点の信号が青に変る直前に一枚撮ってみたもの。

さて、次回、新年一発目の更新では、二日目の香港は九龍界隈の様子と三日目の澳門での日暮れまでの様子をレポート致します。

では、今年一年、ご愛顧忝く存じます、来年も変らぬご贔屓を賜りたいと存じます、どちら様も良いお年を。
  1. 2015/12/27(日) 23:33:06|
  2. 旅写真
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コメント

お正月を前にして、羨ましい旅行ですね。
今回は、ユニーバーサルデザインとは正反対・地域限定デザイン色の濃い被写体に惹かれました。
手の届くような所に見える風化した石煉瓦積や、デザイン風に飾りを配した開店前の店先から廃墟に到る造形意識もお国振りがあって良いです。
それから一転、現代へ急上昇とテーマパーク風や近代建築の景色へは、気が遠くなりそうですが、こうして同時に比較できるのが面白いです。
8-35-1とライツのシャープな描写も今回はこうした建造物にはとりわけ適切で、とても楽しめましたし、参考にもなりました。
人物については8-35-1に35㎜という有利な点もあったのか、そのおだやかな描写には特に良かったです。もちろん背景を配しての人物撮影という、21㎜独特の描写は個性的で独特な持ち味をもっています。

次回を楽しみにしています。
とおもったら、今回が今年の最後という事で…、一年間どうもご苦労様でした。


では、よい新年をお迎えください。
  1. 2015/12/30(水) 23:16:07 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

21mmとAPS-Cの組み合わせでこう映るとは。

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今回の更新は香港の年末の情景ですね。
4枚目と5枚目のインパクトが強くて自分も21mmを使ってみたくなりました。
X-Pro1と組み合わせるとこういう色合いになるのですね。
距離感と言い表情と言い、建物の色合いと言い見事です。

それでは本年もよろしくお願いいたします。
  1. 2016/01/01(金) 10:22:41 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Treizieme ordre さん
有り難ございます。
そして、明けましておめでとうございます。
そうですね、光線の色温度なのか、入射角度によるものなのか判らないですが、一般論的に申せば、北回帰線より南の地域で撮ると、デジタルでは、余計にコントラストと彩度が上がる気がします。
こういう話を書くと、オカルトじみた与太噺っぽくなりますが、聖ポウル大聖堂遺構近くのスラムでは、APS-Cフォーマットでありながら、
X-Pro1に嵌めたエルマリット21mmf2.8 では、あたかも剣劇小説に出てくる妖刀が人を斬りたくさせるように、EVF越しの景色を無意識に撮りたくさせてくれたのでした。
  1. 2016/01/02(土) 19:22:36 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:21mmとAPS-Cの組み合わせでこう映るとは。

出戻りフォトグラファーさん
有り難うございます。
そして、明けましておめでとうございます。
今回、X系列で海外、しかも、北回帰線の南の亜熱帯に属するエリアでのライツにすれば、特異な光線状況で撮ったことで、新たな描写上の発見が有って、本人も撮っていて、とても楽しかったですね。
次回は、デスタゴン18mmf4との組み合わせでポルトガルの古都の面影を残す澳門がどう捉えられるのか、試みたいとも思った次第。
  1. 2016/01/02(土) 19:31:36 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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