深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The first excursion for photography in Kawagoe 2016

さて、今週のご紹介は、先週末に「クラシックレンズ愛好者連絡協議会」(通称:クラレン連)の撮り初めということで、ゲストを4名ほどお迎えし、彩の国は小江戸川越の街を午前中から日没まで愉しく撮り歩いた様子をアップ致します。
まず簡単に当日の行程を述べますと、10時半に本川越駅改札前に集合し、まず喜多院、そして大正浪漫通り経由蔵造り通りを移動し、江戸前寿司の銘店「幸すし」で豪華ランチ、しかるのち、駄菓子屋横丁、時の鐘、氷川神社、そしてまた蔵造り通りを通って、途中、りそなドーム至近の茶店で遭難者を待ちつつお茶してから新年会を行う新宿まで移動、という一日でした。
では早速当日の行動に沿って、実写結果を逐次見て参りましょう 。

川越16_001E-1
まず一枚目のカットですが、喜多院は遅めの初詣客で、昨年ほどではないにせよ、程々の人の出で、やはり去年同様の露店が出ており、いたいけな童子達の二大人気業種のうちのひとつ、銀紙風船のお店にやって来た、双子ないし年子くらいの愛くるしい極小姐二名が意中の銀紙風船を手にしたのか、表情のみならず全身で喜びを表していたので、同行メンバー各位ともども、傍らの親御さんに撮らして下さいね♪と声掛け、和やかな雰囲気で撮ったうちの一枚。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_002E-1
二枚目のカットですが、川越喜多院名物”五百羅漢”像エリアへのゲートキーパー役も務める、土産物屋兼、案内所兼、お休処併設軽食販売元のようないったい本業は何なのか判らんあずま屋みたいな軒先に良い年の取り方したタバコの赤い看板があったので、これにピンを合わせ、すぐ後ろの赤提灯をぼかして入れたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_003E-1
三枚目のカットですが、35mmでもf1.4ともなると背景は盛大にボケますし、この設計に相当マーヂン持ったレトロフォキュの雄はボケもゾナー系並みにマイルドですから、HFTコートを活かし、輝度差が有って、後ろが開けている場所を探しながら境内を徘徊していたら、結局、いつもの手水場に辿り着き、ちょいと女優の「吉田山羊」女史に横顔の雰囲気の似たカンヂの小姐が手を清めにやって来たので、これ幸いにと一枚戴いたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_004E-1
四枚目のカットですが、ここも喜多院撮影では定番の撮影スポットのひとつ、泥棒橋通りの絵馬掲示場でのあまた並ぶ絵馬の群れを、被写界深度の浅さを活かし、斜め横から一列だけにピンを合わせて撮ってみたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_005E-1
五枚目のカットですが、今年は例年になく、和服姿の参詣者が少なかったのですが、そろそろここでの撮影も上がりかな、と思う時刻に近づいて来た頃、目つきの鋭い革ヂャンなんか着こなした隙の無い雰囲気のヲヤヂさんと、渋い和服を普段着風に着こなしたオモニに伴われた、ちょっと見、辻ヶ花風の高価そうな振袖を纏った成人式よりはだいぶ上という雰囲気の小姐がやって来たので、声掛けて撮らせて貰おうかなと思いつつ、ご両親の只ならぬガーディアンオーラに気圧され、結局、すごすごと後ろ姿しか取れなかったもの(涙)
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_006E-1
六枚目のカットですが、そろそろランチタイムを意識し、境内の撮り納めということで、シャッターチャンス探して喜多院の北側出口付近を歩いていたら、露天商のいたいけな極小姐が勤勉な労働者たるオモニにお小遣いないし、おやつを店舗のカウンター越しにおねだりしている、極めて微笑ましい姿を偶然捉えたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_007E-1
七枚目のカットですが、仙波東照宮の方面から戻る途中、ちょうど、初詣?に出動した、地元のいたいけな女子高生二名と境内ですれ違ったので、振り向きざまに一枚戴いたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_008F-1
八枚目のカットですが、「幸すし」さんで至極の海鮮あられ丼など戴き、しかるのち、またーりとお茶などしながら心行くまで語らい合い、午後の部のスタート、まずは駄菓子屋横丁へ移動したのですが、その途上にある観光駐車場の藤棚みたいな施設の下に繋がれていた、セッターとローデシアンバックリッヂとコッカスパニエルのあいのこみたいな、長毛のいかにも賢そうな大型犬がこちたをじっと見ていたので、話し掛けながら近寄り、全身が入る辺りでシャッター切ったもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_009F-1
九枚目のカットですが、駄菓子屋横丁でなかなかピントリングの硬いPrimoplanと格闘しながら、数々のシャッターチャンスを結構逃したりして悔しい思いをしたのですが、その中で雰囲気のイイいたいけな若いカポーの初々しい姿を人垣越しにバッチシ!捉えられたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_010E-1
十枚目のカットですが、川越は駄菓子屋横丁の名物男「飛ばない風船おぢさん」の登場ですが、なにせ、扱っているものがもので、しかもセールストークが絶妙で、いたいけな童子達のみならず、その親御さん達まで引き込んで路上パフォ-マンスはひきもきらず、シャッターチャンス満載なので、不自由なレンズでも結構、モノになるカットが撮れたという次第。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_011F-1
十一枚目のカットですが、硬くて動かしずらいピントリングも据え物斬りならば・・・ということで、ほぼ最短域で、果てしなき客待ち停車をして、車夫の兄ちゃんがアクビなんかこいてた、駄菓子屋横丁東側出口付近の人力車の磨き上げられた美しいクロームメッキ仕上げのフェンダー部を撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_012F-1
十二枚目のカットですが、再び駄菓子屋横丁の雑踏に舞い戻り、獲物を求め、鵜の目鷹の目で徘徊していたら、ガイヂンさんと、日本産と推定されるアガシの若いカポーが手が汚れるのもものかわ、スティック状の芋けんぴなんかつまみながら、頬寄せ合って、小柄な割りには妙に手が大きいアガシの掲げ持つアイポンの画像だか動画だかに見入っていたので、その微笑ましい国際交流の姿を一枚戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_013F-1
十三枚目のカットですが、ピックアップ予定だったVIPと無事合流し、次なる目的地、時の鐘エリアに向い、そこで小一時間程度自由時間を取って各人思い思いの撮影タイムを楽しんだのですが、ここでレンズをもっと長く、かつピント合わせのし易いものに速攻チェンジし、最初の獲物とばかり、時の鐘の下の通りを不埒にも、買い求めたおやつなんか食べながら歩いてくる東南アジア人一家の姿が目に留まったので、まだ善悪の判断もつかないいたいけな極小姐をモチーフに一枚捉えてみたもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

川越16_014F-1
十四枚目のカットですが、時の鐘の次は、陽もだいぶ傾き出した時刻ではありましたが、日没前のもうひと頑張りということで、町の中心部からは丑寅、即ち東北に位置する氷川神社に移動し、ここでまた集合時間・場所だけ決めて自由撮影タイムを行ったのですが、ここでは、それほど広くない境内の喜多院と較べてもかなり多めの人出が有ったので、113mm相当の画角しかない望遠装備ではなかなかシャッターチャンスが巡って来ず、やっとヲヤヂさんに肩車して貰って、樹の上の方にお御籤を結わい付けるいたいけな極小姐の姿を麓から捉えたもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

川越16_015F-1
十五枚目のカットですが、やっと、街中で見掛けた”仕込み”の和装小姐連ではなく、自前の着物を着込んだヂモテーの小姐、オッパーのカポー2組の登場で、或る程度離れた距離から参詣の様子を捉えるため、満を持しての望遠の出番となったもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

今回の感想ですが、昨年に比べ、若干強行軍とはなりましたが、参加者の要望を上手く汲み取り、なかなか見どころ、撮りどころ満載のお値打ちツアーになったのではないでしょうか、ホントにご苦労さまでした・・・ね、名幹事さん!

さて、来週のアップは新春、工房製品の紹介でも行きましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2016/01/16(土) 20:00:00|
  2. 街撮り写真
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コメント

御参加ありがとうございました。

charley944さん
お疲れです。
なるほど、そちらはこう撮影されたのですね。
EOSの方が硬質な写りになっているのはプログラムの違いでしょうかね。
X-E1の方が色合いと言い、いつも見ている色合いになっていたので、その分EOSとの違いが引き立ったような気がします。
同じエリアで撮影会をやると、各々の撮り方や捉え方、視点の違いが見えて参考になります。
またやりましょう、ぜひぜひ。

次回に向けてまた企画しますのでよろしくお願いいたしますー(^^)/
  1. 2016/01/17(日) 20:20:44 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:御参加ありがとうございました。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
まずEOSのほうは、前の晩に撮像素子のゴミをブロアで吹き飛ばすためにバルブ設定しようとして何故か露出補正を+3EVにしたまま当日に臨んじゃったという大ポカホンタス状態、硬めの画となったのはそれを画像処理ソフトでしこしこと後から直した後遺症であります(苦笑)
それにしても、同じエリア、同じ被写体を違う撮影者、違う道具で撮って、後からいっせーの!で見るのはやはり愉しいし、勉強にもなります。ましてや、この頃は、全く違う視点で撮る方々も積極的に合流して下さるようになったので感謝感激雨嵐です(笑)
ま、終わり良ければ全て良し、これも名幹事さんの人徳と労苦の賜物ということで・・・
次回の撮影会も期待しております。
  1. 2016/01/17(日) 20:46:17 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

重いカメラに重いレンズと、ご苦労様です。

QBM35㎜f1.4は、なんといっても色の出方が興味深々でした。今回は、ISO設定がおかしかったそうですが、ヤシコンと違ったヌケの良さそうな雰囲気が良いです。
ヤシコンも、コーティングでGとJ製では色再現が違うと、念入りに選んでいた頃が懐かしいです。

プリモプランもずいぶんとヌケの良い画像で、OHすればここまで来るのかと、ちょっと(OH出す事を)考えてしまいますね。色も良いので、驚いています。

ここからアポ・ロダゴンに行くと、コントラストの強さに辛さを感じてしまいますが、単独で見てゆけば、これくらいの再現性がなければ生き残れない世界もあると思えば、学習してゆかないとなりません。
なにしろ、大判ドイツブランドのシュナイダー・ローデンシュトック共に、殆どがアポという名称が標準的についてしまいましたから…。
このテのレンズは、ムズカシイ光線状態でも最良の結果が出せるので、最後のカットで着物の女性の写りは(現場では日陰で青っぽくなっているのでしょうけれど…)流石に着物とかの色再現が標準的な感じがして、目の保養になりました。

  1. 2016/01/19(火) 00:09:17 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
色の違いは、Canon製CMOSと富士フ(実際には東芝)製CMOSのカラーフィルタを含めた撮像素子の違いよりも、X系列は全てVelviaモードでしかも彩度、コントラストを各M+1で撮っているので、JPEGで全パラメータ+1設定のEOS1系列の方がより見た目には忠実なので、あっさりとヌケが良く見えるのではないかと思います。
なお、プリモプランは、業者OHではなく、工房で中を開けて汚れていたエレメントを八丁畷の業者さん寄贈のクニーニング液で磨いたのと、一部内面反射対策を強化したのみです。
APOロダゴンは同僚?のApoコンポノン同様、コントラストも彩度も高めの如何にも現代的な、目の覚めるような描写で、主に仕事でサンプル写真撮る時など使っていて重宝しています。
  1. 2016/01/22(金) 00:18:50 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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