深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

나는 일본 도쿄에서 왔습니다.~Soulful Seoul Tour'163~

さて、今宵のご紹介は二月のソウルツアーからの三日目、行程最後の撮影となります。

実は到着二日目に「水原」の史跡を見物しようと韓国国鉄の急行電車に乗って小雨のソウルから約40分少々の「水原」まで出かけたのですが、雨の中、ケチって乗ったバスでは肝心の史跡にアプローチ出来ず、翌日に期すことにして、駅ビルで遅い昼食として、ビビンムッパッなど戴き、すごすごとソウルに舞い戻り、雨も上がりかけた梨泰院界隈をスナップして歩ったというのが前回までのあらすじですが、実は、その晩、西大門そばの宿屋で、キム社長差し入れのリンゴなどむきながら無聊を慰めるべく、何気なくTVをつけたら、昨晩、「暗殺教室」をやっていたチャンネルで「イ・サン」をしかも英祖から王位を引き継いで、「水原」に新しい都を建設するシーンだったので、これも何かの縁かと思い込み、翌日、三日目も、当初のKTXによる釜山への日帰り旅行を翻意してまで出掛ける気になったもの。

では、その因縁?の「水原」小旅行、そして出発前の朝飯を食べた市庁舎前の「徳寿宮」界隈の衛兵交替の儀式も併せて見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、宿から梨花女子大付属女子高前を通り、「徳寿宮」の正門横に抜ける道を歩いていたら、韓国時代劇のロケみたいな一団が居たので、これは僥倖とばかり、手近な極彩色の太鼓持ちのオッパーに声掛けて「徳寿宮」の築地塀を背景に一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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二枚目のカットですが、この賢覧豪華な絢爛豪華な仮装行列を遠めに見て、相当興奮したのか、中国人観光客と思しき親子が息を切らして走ってきて、この一団を撮らして貰おうと、おそらく北京訛りではない中国語で話しかけても、全然通じていない様子だったので、韓国語に通訳して上げたのですが、その親子が走ってくる姿を一枚撮っていたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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三枚目のカットですが、そうこうするうちに仮装行列の親玉が笑顔でやって来て、本番は「徳寿宮」の門前でやる衛兵交替の儀式なので、そっちで写真撮れるシーンもあるから、良かったら来て欲しいと流暢な英語で案内され、それぢゃ、と一旦その場を離れ、「徳寿宮」の門前で張っていたら、このところ、外国人観光客誘致に余念がない、ソウル市の意向を受けた、ボランテアガイドがたむろしていて、仰々しく二台もカメラを提げた工房主を発見し、「何かご用はありますか?」とか若くて気の強そうなアガシが話し掛けてきたので、ぢゃとりあえずモデルさんになって!頼んだら、えー、てなカンジで仲間に囃し立てられながら恥ずかしげに下向いてピースなんかしてくれたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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四枚目のカットですが、照れ屋の民間ボランテアガイドのアガシと愉快な仲間達にお礼を述べ、暫くしたら、仮装行列、もとい衛兵交替儀式のご一行さまが妙なる調べとともに到着し、アナウンスのアガシの案内に沿って儀式を始めたので、ボランテア各位から聞いた撮影ポイントから、騎手の後ろ姿と華やかな正門を収めてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目による開放、絞り優先AE撮影です。

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五枚目のカットですが、ボランテアガイド一行のリーダーと思しきやや年長のオッパーが近づいてきて、こちらへどうぞと誘ってくれたのでついていくと、大きな太鼓に向って、渾身の力で以て、バチを振りかぶる往年の掌楽院(チャンアゴン)の装束の役者さんの姿が目前で見られる位置に案内してくれて、遠慮なくその勇姿を撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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六枚目のカットですが、「徳寿宮」の門の下に「掌楽院」(チャンアゴン)の衣装のアガシが二名居たのに気付き、せっかくの記念だから一枚撮らしてよ、と声をかければ、平壌訛りの相当アヤシゲな韓国語に失笑を隠しながら、「日本からの方ですか?ワタシの日本語のアナウンス判りましたか?」とか聞いてきたので、頭を掻きながら、へぇ如何にも日本からのしがない観光客でござい、アガシのアナウンス十分良く判ったよ♪と応えても、「すみません、この文章、普通の日本語で読んで貰えますか?」とか北からのスパイ炙り出しぢゃあるまいし、へぇへぇと読んで上げたら、「まだだいぶ違いますね」とか笑いながら、モデルさんになってもらったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目による開放、絞り優先AE撮影です。

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七枚目のカットですが、ソウル駅からの急行、特急の類いがみな13時過ぎまで満席だったので、往復KTXに高い金を払うのもバカらしく、往きはソウル駅から地下鉄1号線で1時間近くかけて、「水原」駅につき、タクシーで「イ・サン」こと正祖王の終の住まいであり、日本でも大人気だった、「チャングムの誓い」などのロケでも活躍した「水原華城行宮」に移動し、そこで早速、撮り始めたら、宮廷のシーンでは有名な矢を壷に投げ込む遊びにヂモティーの一家が打ち興じていたので、側面に回りこみ一枚撮らして貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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八枚目のカットですが、何でも説明板の日本語の説明によれば、正祖の時代から崇められた霊木ということで、この樹に願い事をすれば、きっと祈りが正祖に通じて良い事が有ります、ようなことが書いてあったので、昨晩の椿事もあり、お参りがてらその佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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九枚目のカットですが、ソウル市内の「景福宮」などと較べれば、だいぶ質素なこの行宮ですが、それでも、異国情緒に満ちたその建築様式は異国の旅人の眼、そして心を惹きつけるには十分で、思わず、持参していた広角レンズでこの宮殿の魅力を捉えることは出来ないだろうかと腐心したアングルからの一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十枚目のカットですが、晴れ男の面目躍如、行宮に着いて以降、ぐずついていた空も小康状態で、敷地の中を徘徊しながら色々眺めて感慨に耽っていたら、若い地元民カポ-のおデートでしょうか、何処となく初々しい雰囲気のアガシとオッパーが中庭の門から入ってきたので、すかさず、その様子を一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十一枚目のカットですが、工房主より少し先に着いていた組で、女性4名連れで屈託無く、笑い転げたり、大声で話し合ったりして、地味な行宮の雰囲気に華を添えていたグループが居たのですが、狭い通用門のところで鉢合わせして、道を譲ったら、グループのリーダー格と思しき、中国人のオモニが「日本からですか?珍しいですね・・・」とか流暢な日本語で話し掛けて来て、なんでも日本旅行の帰りにソウルに寄って、明日、上海に戻る、とか云うことで、それではいたいけなお嬢さんと一緒にモデルさんになって下さいな、ということで一枚撮らして貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十二枚目のカットですが、帰りのKTXの切符はもう既に買ってあったので、遅れるとまずいと思い、30分近く前に行宮を出ることにして、門から外へ出てみれば、旧正月が明けてすぐということもあって、来るときには気が付かなかったのですが、行宮前の広場では地元民の老若男女が思い思いの中国風の凧を揚げて楽しんでいて、そのうちのひとつが、目の前で門前の大木の梢に墜落し、周りに居た何人かの仲間とエライこっちゃと回収しようとしている様子を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十三枚目のカットですが、広場を横切って、目の前の大きな通りに出ようとしたら、父娘で力を合わせて凧揚げをしている健気な姿が目に留まったので、声掛けて、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十四枚目のカットですが、来るときのタクシーの車窓から立派な建物が幾つか見えたので、行宮そばではタクシー拾うのも難度高そうだったし、暫し、撮りながら駅方面に歩くこととし、道すがら、川に掛かる橋とも砦とも見える不可思議な石造の構造物に近寄りがてら、川床を見てみれば、またしても別の中国人親子が姦しく会話しながら歩いてきたので、彼らにもエキストラでご出演願い、この立派な石造物の佇まいを撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十五枚目のカットですが、往路のタクシー車中から見て、是非撮ってみたいと思っていた、「八達門」という建物で、もちろん、近年再建されたものとのことでしたが、ソウル市内随一のランドマーク「南大門」とはまた趣きの異なる荘厳な石造りの佇まいに心惹かれ、タクシーを拾うのも忘れ、一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

今回の旅を通じての感想ですが、日本国内でのヘイトスピーチにも似た、バイアスだらけの韓国情報とは、行ってみての大違い・・・みな一概に親切ですし、日本人の旅人にも関心を示す若者達は多かったですが、嫌悪感を示す人々は皆無で、その一例として、今回は声掛けた方々に撮影を断られたケースは皆無でした。通い慣れたハノイであろうと、準フランチャイズである台湾であっても、こうは問屋が卸しません。
ご縁が有って、このブログを読まれている方々には、是非、機会あれば、シャイながら実は素朴で心優しい民草が片寄せ合って日々暮らす隣国へ趣き、実際に向こうの人々と心通わせて戴きたいと切に感じた次第。

さて、来週は、ちょいと間が開きましたが、先週のCP+及びその道中の横浜山手の洋館街での撮影からお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2016/03/06(日) 21:00:00|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

21㎜一本勝負の潔さ

charley944さん
お疲れです。

あちらの独特な雰囲気が伝わる写真ですね。
X-Pro1に21㎜ですから、換算で30㎜前後の焦点距離でしょうけど、向うの雰囲気とか空気感が伝わる写真ですね。
のどかな旅行風景が重なって、charley944さんも怪我がなくて何よりだったなと思うところです。

向うでも凧揚げってやるのですね。
その辺りの風習は似たようなものなんだなと思った次第。

とは言え領土問題はまた別な話ですからね。
どうにもならんでしょう。
  1. 2016/03/06(日) 22:59:08 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:21㎜一本勝負の潔さ

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
そうですね、このElmarit21mmf2.8ってヤツはディスタゴンの発展系ながら、本家よりも後玉径が大きめでまた、X系列のEVFで見た時はかなりコントラストも彩度も高めの目で見ているのとは別のファンタジックな世界が広がり、まさに妖刀が血を吸いたがるのと同じく、シャッターを押させたがるような感を覚えます。

でも、領土問題、竹島の話しですね・・・向こうの人間は9割方関心無いですね、空港や駅の模型は無視だし、時には露骨にイヤな顔して友達どうしで話しながら通り過ぎて行きましたし。
だって、自分達の日々の生活には全く関係ないですし、それが原因で目の前の見ず知らずの異国人と気まずい関係になるのは損にこそなれ、1ウォンの得にもならない、休戦国家の体面作りくらいにしか思っていない感じでしたし、小生も個人的には、彼らと全く同感で、自分には関係ない国家レベルの話しでこそあれ、個人レベルではどうでも良い話しです。
  1. 2016/03/06(日) 23:30:24 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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