深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Get buck to Pusan port~Pusan Tour'16.Mar.~

さて、今宵のご紹介は、一週間のスキップの間に渡航していた、韓国は東の端の港町、釜山を拠点としての3泊4日の旅での撮影結果からお送りします。
今回はかなり撮りどころ満載の旅だったので、実質滞在2日間の旅でも600枚弱撮ったため、2日目の南浦洞~チャガルチ~甘川洞を前編とし今回アップ、3日目の丸一日を費やした安東河回村編は翌週のアップと致します。
まずは、恒例の旅程の簡単なご紹介からいきます。
3月の春のお彼岸の3連休に1日くっつけ、3泊4日の日程で久々の釜山行パッケージツアーをゲッチュしたのは良いですが、往きが成田を19時30分発で釜山金海には22時着、帰りは釜山金海を9時25分発成田行きの便ですから、写真を撮れる時間というのが、中二日しか無いという、かなり博打的な旅行でしたが、それでも2月の雨に祟られたソウルツアーに較べれば4日間とも晴天だったので、よしとすべきでしょう。
一日目は宿に着いて、翌日の行動スケジュールと機材の点検後、速攻就寝、2日目の朝、宿で提供してくれる豪華な朝飯を腹一杯食べてから、まずは全旅程で最優先のヲン両替を有名な好条件の公認両替商で行うべく、南浦洞まで出て、しかるのち、懐かしのあわび粥の銘店「済州屋」さんで特あわび粥(W15000)を戴き、南浦洞からチャガルチに向って撮り歩き、15時前に地下鉄とマウルバス乗り継ぎで憧れの「甘川文化村」へ赴いたという次第。
3日目は少し早起きして、地下鉄一号線で終点の「老圃」駅まで行って、そこに直結する総合バスターミナルから安東市行の高速バスに乗って約2時間半のドライブののち、安東市バスターミナルに到着し、ランチ後、市内バスに乗り継いで、30分以上かけて世界遺産の村に辿り着いた、という旅でした。
4日目は6時過ぎに釜山駅横の宿出て、地下鉄とニュートラム乗り継ぎで金海空港へ戻り、帰路に就いたということです。
では、今回は前編として、2日目の市内観光名所巡りを撮った写真をもとに辿ってみましょう。
カメラはFuji X-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

Pusan_16_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、予想以上の好レートで両替出来、しかも、懐かしのあわび粥でお腹満ちて、気分が悪かろう筈もなく、恵比寿顔で南浦洞の繁華街を首からカメラ提げて歩いていたら、突き当たりにある、ブロンズ製カモメのオブジェのあるステージ上で、黒尽くめのユニホームの若人達がEXOかなんかの楽曲に合わせてダンスの練習なんかしていたので、傍らで指導していた、ちょいと年嵩の女性に日本から写真撮りに来たので、撮らしてね♪と平壌訛りの韓国語でお願いしたら、苦笑しながらOK,OKというカンジだったので、ダンスの向って右翼側ダンサーのアウトリーチギリギリのところにしゃがんで、何枚かシャッター切ったうちの一枚。

Pusan_16_002-1.jpg
二枚目のカットですが、南浦洞から、チャガルチ市場の中心部へ抜ける道路に掛かった複数のアーチがなかなか荘厳でイイ雰囲気だったのと、そこを行き交う人々も首都ソウルに負けず劣らず、オシャレでにこやかな雰囲気だったので、しゃがみ込んで、仰角をつけシャッター切って、アーチを入れた通りの雰囲気を捉えてみたもの。

Pusan_16_003-1.jpg
三枚目のカットですが、南浦洞のイイ雰囲気にすっかり気を良くして、次なるモデルさんを求めて繁華街を徘徊していたら、居ました、居ました、屋台メシを童子達に食べさせておいて、自分達のスマホンで写真撮っては勝手に盛り上がっているヤンママオモニ達が・・・てなことで、さっそく、平壌訛りの韓国語でもって、日本から写真撮りにやって来たので、一枚撮らして頂戴とか話し掛けたら、童子達が何この人?感でフリーズしたところを、オモニ達が、せっかく日本から写真撮りに来てくれたんだから、言う通りにしなさい!みたいに引導渡してくれたので、ぢゃ、お言葉に甘えて!と一枚頂いたもの。

Pusan_16_004-1.jpg
四枚目のカットですが、ヤンママアガシ各位にお礼を述べ、また南浦洞の繁華街を徘徊していたら、いかにも気の良さそうなアポヂがいたいけな幼アガシを抱えて傍らを通り過ぎて行ったので、速足で追いつき、声を掛けて撮らせて貰ったもの。その後、カムサムニダとアポヂにお礼を述べたら、アリガト、ヨウコソプサンへ♪と握手を求められたのが印象的でした。

Pusan_16_005-1.jpg
五枚目のカットですが、市内と港湾地帯を隔てる幹線道路を渡り、南浦洞とは目と鼻の先のチャガルチ地区へ移動し、前回も気のイイ韓国人観光客がわざわざ写真撮れるよう、エサ播いて、カモメを集めてくれたので、今回も同様の期待を胸にチャガルチマーケットビル裏側の港湾展望スペースに出てみれば、やはりカモメに餌付けをしている若い家族連れが居て、写真撮らして貰ってイイか?と聞けば、ドーゾ、ドーゾとどこで覚えたか、日本語で快諾の意を示して頂けたので、暫し傍らで何枚か撮らせて貰ったもの。

Pusan_16_006-1.jpg
六枚目のカットですが、すっかりカモメも撮れたので、協力して頂いた若い家族連れにお礼を述べて、港沿いの露天商が並ぶエリアに足を踏み入れ、スナップすることとしたのですが、前回は、結構、カメラ向けると嫌がるアヂュモニも多かったのですが、観光客誘致に全力を挙げる市政府から言い含められているのか、それとも中国人観光客が雲霞のごとく押し寄せ、彼らの厚顔無恥、某弱無人の振る舞いに神経が麻痺したか、カメラを向けても、笑顔こそ見せませんが平然と撮影に応じてくれているので、それじゃと商いの様子を撮らせてもらったもの。

Pusan_16_007-1.jpg
七枚目のカットですが、若い中国人のアポヂが極小姐を連れて市場を散歩していたので、これも速足で追いすがり、今度は広東訛りのマンダリンで以て、日本のカメラマンだが写真撮らせて貰って良いかと声かけたら、OK、OKとか言いながら、シャッター押す瞬間に自分だけ顔を後ろに向けるという早業を披露されちゃったもの。

Pusan_16_008-1.jpg
八枚目のカットですが、通り沿いのあけっぴろげな店舗の店頭で、黙々と干物用の鮮魚の仕込みを座ってこなしている、ハルモニが居たので、邪魔しないよう、さっと撮って、一礼してその場を立ち去ったもの。

Pusan_16_009-1.jpg
九枚目のカットですが、チャガルチの魚市場は通り沿いのかなり細長いエリアですが、そこを通り抜けると、近海漁業の漁船の基地があり、ここも観光客が自由に出入りして港町の旅情に浸ることが出来るようになっているので、昼も働く漁船関係の労働者各位の邪魔にならないよう気をつけて、埠頭を歩きながら被写体を求め、ふと目に留まった、重なり合う船の武骨な姿に惹かれ、一枚撮ってみたもの。

Pusan_16_010-1.jpg
十枚目のカットですが、これもチャガルチ市場の先の漁船の基地エリアで見かけた、いかにも韓国らしい派手な色使いが印象的な近海漁船の佇まいを埠頭の上から撮り下ろしてみたもの。

Pusan_16_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、そろそろ、次の撮影地である甘川洞地区へ移動しようと思い、またチャガルチ市場を通って、地下鉄駅まで向かう途中に出会った、優しそうなハラボヂとそのお孫さんである幼アガシが手を繋いで幸せそうに歩いている姿をぜひ写真に収めたいと思い、声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。

Pusan_16_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、この日はどういうわけか、韓国の海上保安庁に相当する役所の職員と思しき若者が、何組も、しかもカポーで南浦洞界隈を遊弋していたので、次の目的地に向かう前に気の良さそうな二人組を呼び止め、声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。お礼を述べたら、かなり達者な日本語で、プサンに来たお客さんのおもてなしもボク達の仕事です、と胸を張って云われてしまい、何故か、ジーンと来てしまいました。

Pusan_16_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、地下鉄とマウルバス(日本でいうコミュニティバス系マイクロバス)を乗り継ぎ、韓国有数の売り出し中の観光地である「甘川文化村」に辿り着き、さぁ、撮り始めるぞ!と気合いを入れて辺りを見回したら、なんと、K-POPの女子グループみたいなコスチュームのアガシ2名が路地の階段に陣取り、三脚固定したスマホンに向かってポーズして写真なんか撮ろうとしてるぢゃあーりませんか?ってことで、声を掛けてみたら、地方から出てきて、ファッショナブルで有名な観光地で記念になるような写真を撮りたいとかいうようなことを言っていたので、それなら、日本から来た名高いアマチュアカメラマンで会社のプレスもやっているオヂサンが二人の晴れ姿を撮って上げよう☆とか言葉巧みに勧誘し、数カット撮って上げたら歓喜していたので、ぢゃ、記念にモデルさんになって!と何枚か撮らせて貰ったうちの一枚。

Pusan_16_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、アガシ二人に別れを告げ、また探訪に戻ったのですが、バスが着いた高台の展望台から見た街並みは、色とりどりのマッチ箱が段々畑に活けられたような佇まいなのですが、ではその中はどうなっているのか、とか興味津々で探検を始めて直後、やはり、日本人とも、台湾人とも、先月訪問したソウルの住民ともまた一味も二味も違った色使いの路地裏に胸ときめかせ、狭い通りを散策しながら撮った一枚。

Pusan_16_015-1.jpg
十五枚目のカットですが、かなりシュールでキッチュな雰囲気の人工的集落の感が強いこの文化村ですが、そこはそれ、観光客でゴッタ返す名うての観光地でありながら、同時に人の暮らしが息づく街でもありますから、そこここに人の生活の証があり、派手な色使いの建物の隙間に可憐な白い花が植わったプランターを発見し、ほっと一息ついた感じを捉えてみたもの。

Pusan_16_016-1.jpg
十六枚目のカットですが、集落のところどころに段々畑の緯度方向を歩ける通路があり、そこも油断なく、カラフルな色使いで、あたかも地中海地域の異端的に悪趣味な集落に紛れ込んでしまったかの如き佇まいの景色があったので、ここも興味深く一枚撮らせて頂いたもの。

Pusan_16_017-1.jpg
十七枚目のカットですが、観光地図をまともに見ながら歩くと、凄まじい高低差と階段での移動を求められることが分かったのですが、それでもそこかしこに集落の特徴的な景色を眺めたり、写真に収められたり出来るポイントは要所要所、キチンと押さえられており、ここでも、上からの段々畑だけではなく、やや下から、特徴ある都市景観が眺め、写真に撮れるよう設定されていて、思わず、韓国人の几帳面さを改めて実感した次第。

渡航二日目、観光では初日の感想ですが、慣れもありますし、先月のソウルよりもまた韓国語の会話に磨きが掛かったこともあり(笑)、かなり居心地の良い一日だったと思います。写真ではご紹介しませんでしたが、顔本の時間線ではアップした「釜山ダック」のお店なんか、お目当ての店が見つからないので、メニューちら見しつつ店の前を何回か行きつ戻りつしてたら、わざわざ、店の中から食事中のアヂュモニが出て来て、よほどお金が無くて、入ろうか入るまいか逡巡している貧しい旅人に見えたのか、ウチはそれほど高くないから、とにかく入って、と言われて、牛肉以外と頼んだら、テーブルいっぱいのごちそうを並べられ、お勘定がたったの800円強、というようなお土地柄なのです。個人的にはすっかりフランチャイズ化しつつある台北よりも居心地良い気がしました。

さて、次週は滞在3日目の世界遺産の街「安東河回村」の訪問レポートアップ致します、乞うご期待!!
  1. 2016/03/27(日) 19:56:36|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<Get buck to Pusan port~Pusan Tour'16.Mar.II~ | ホーム | Having a walk around Yokohama the exotic city~CP+2016~>>

コメント

海外写真と言えばエルマリート21㎜の出番ですね。

charley944さん
お疲れです。
最近は海外写真で必ず見かけるエルマリート21㎜ですね。
換算32㎜弱ってことで、28㎜の感覚で撮るべきか広めの35㎜の感覚で撮るのが良いか迷いますね。

それにしても、デジタルでも破たんがないのは流石だなあ、ライカレンズ。

コシナツアイスの21㎜だと微妙に周辺減光になりそうな気もしますけど。

14枚目からの写真がマカオの路地裏と撮り方似ているなと思いました。
路地裏ってのはこう異国情緒の出方が同じになるのか、それともたまたまここの風景が似ているのか不思議ですね。

それと13枚目の写真がインパクトあるのですよ。
こう時間が凝縮されたかのような。
こういうの距離感も迷うし中々撮れないな、僕は。
  1. 2016/03/31(木) 00:38:04 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:海外写真と言えばエルマリート21㎜の出番ですね。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
そうですね、ミラーレスのように、実像でのレンズの挙動が手に取るように判るデバイスが出来たからこそ再発見された銘玉ではないかと思います。
正直、M8で使っている時は、香港でも一日丸々付けっぱなしで撮りましたが、とにかく、上下の仰角、俯角、そして左右の上げ下げに物凄く敏感に反応しますし、また、光線の入り方によるコントラストの変動、シャドウ、ハイライトの表現も物凄く難しく、失敗も多かったので、より使い易い兄貴分である同じElmarit28mmf2.8三代目がメインレンズとなっていたのです。
ただ、マカオの旧市街での撮影で、どうしても路地の幅と建物の高さの比から、M8でも28mmだと切れてしまう計算だったので、ダメもとで持ち出したこの暴れん坊をX-Pro1につけてみたら、人斬り妖刀ぢゃあるまいし、ファインダー除くと、カメラがシャッター切ってくれ!と要求するかの如き視界が広がり、人間の視覚をより拡張するという観点から重用してきたCanonL50mmf1.2同様、不動のレギュラーメンバーとなったのです。
これがX-Pro2、そしてその上位機種?でAPS-Hを採用するかも知れないX-Pro2sでも出たらどんな活躍するんでしょうね。
  1. 2016/04/03(日) 13:26:53 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

お出掛け、ご苦労様です。
連休中とはいえ、僅かな日時でこれだけ身近な雰囲気で撮影出来るという驚きがありました。

そんなところを突いて、今回はむしろ13・14枚目以降の微妙に異国感が漂う写真に興味を持ちました。
もちろん12以前の人物などはストレートに異国感はあるのですが、レポーター的に何となくすんなり入ってしまうのと対して、14以降では色彩感が微妙に異なる異質さだったり、見慣れない空間がちょっとした意識への脅威感に思えた次第です。

13番目だって、日本とはどことなく異質感がある様子に、少しだけ眩暈のような変わった印象を受けるところがオモシロイです。

これらは海外写真を撮る上でも見る事でも、とても参考になりました。

  1. 2016/04/03(日) 22:37:31 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
或る意味、年末以降、都内から遠出して撮りに行く頻度が国内より海外の方が多くなっていることもあり、また、言葉でもそれほど苦労しないこともあって、国内、海外の垣根は自分的にはそれほど高くなくなってきています。
そういった精神的なゆとりみたいなものが、貴兄の言われる「レポーター的にすんなり」に繋がっているのではないかとも思いました。
それより、やはり、このところ、妖刀村正ではないですが、Elmarit21mmf2.8による「人を撮りたい」或いは「同じ時間のまだ見ぬ景色を残したい」というドライブが自分を突き動かして、どんどん撮り進んでいったというのもまた偽らざる実感です。
高価な癖玉もコレクション的には面白いかも知れませんが、このElmarit21mmf2.8初代もスナップ志向の方にはぜひお勧めしたいと心から思っています。
  1. 2016/04/05(火) 23:55:52 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/470-7e795822
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる