深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

風臨華斬~甲州信玄公祭り2016~

さて、今宵は、先週末の土日とお邪魔した、甲府市で年一回開催されている「信玄公祭り」からお送り致します。
このイベントは、春の頭が痛い確定申告を終え、桜の花のシーズンともラップしますので、或る意味、毎年のお祭り巡りの口火でもあり、ここでの出来不出来が、工房主のその年のお祭り訪問撮影へのモチベーションにも関わってくるという、重要な役割を持つのです。
毎年、4月の第二日曜を含む金土日で開催されているようですが、今年は4月の土曜日の朝、新しくなった高速バスターミナルから新宿を発ち、途中の渋滞等もあり、到着は大幅に遅れ、12時もかなり回ってからの甲府駅前着となりました。

今回は土曜日は、甲府が初めてという方と一緒に回り、翌日曜日は帰りのバスまで一人で回りましたが、祭りの主催者の方々も飽きられないようにか、毎年、様々な企画に趣向を凝らし、昨年と同じ祭りにも関わらず、全く違う趣向の画が撮れ、実に関東近郊では秀逸なイベント、特に写真やる人間にはもってこいの企画ではないかと思いました。

では土日二日間の足取りを追って、実写結果を逐一見て参りましょう。

Kofu16_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、本の丸の下の広場で恒例のよさこい祭りのような渾身の踊りを競い合うイベントが開かれていたので、まずは、ポートレートから行ってみっぺか?ということで踊りのステージを望む観客席付近を物色していたら、ちょいとおどろおどろしい系メイクの小姐二人が早口の山梨弁で話ながら歩いて来たので、蛮勇を奮い起こし声を掛けたら、笑顔でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_002-1.jpg
二枚目のカットですが、同じくお祭り広場の周辺に視線を走らせ、モデルさんを物色していたら、視界の隅をカウボーイハットっぽい帽子をかぶった若い白人の兄ちゃんと、そのGFっぽい、ふくよかな小姐の二人が石垣に設けられた石段を登ろうとしていたので、あいやしばし!と声を掛け、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_003-1.jpg
三枚目のカットですが、城郭の仲を同行者の方を案内しながら、一通り回ったので、毎年、山梨特産の宝石フェスティバルを開催していて、ミス宝石のちょいと派手めな小姐が快くモデルさんになってくれるジェリー会館を目指したら、時間帯のためだったのか、ミス宝石各位の代わりをいたいけなハローキテーの着ぐるみが務めており、ただ、乗ってきたバスで建物の前を通り過ぎる時、出演者各位との撮影コーナーが設けられているのを認めていたので、そこに歩いて行ったら、なんと、今年は夜のパレードでお披露目されるはずの「湖衣姫」役の小姐がその腰元各位と歓談しており、訪れる観光客と一緒に写真なんか撮ったりしていたので、、さっそく声かけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_004-1.jpg
四枚目のカットですが、昨年は遠くから篝火に照らされた姫様をチラ見するだけだったのが、今年はほぼ一対一撮影会スタイルで至近距離で撮ることが出来たので、心ウキウキ、会場内で次なる獲物を探していたら、居ました居ました、女若武者装束の若い小姐が・・・ということで、こちらにも出演交渉の結果、笑顔でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_005-1.jpg
五枚目のカットですが、目に留まったきれいどころに思うがままに声を掛けて撮り放題の、韓国撮影旅行の延長戦みたいな幸先の良さにすっかり気を良くして、去年は女官役の集結場やら、馬の習熟場が在った、県庁敷地を歩いていたら、祭りの演者ではないですが、運営スタッフのパーカーを来た、いたいけな若い小姐2名がまた早口の山梨弁で何かくっちゃべりながら目の前を過ぎて行ったので、速足でインターセプト、花壇の縁に腰掛けているところまで行って、声かけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_006-1.jpg
六枚目のカットですが、表通りを歩いてイベントを撮りながら、喉が渇き、ちょいとサボりたい気分でもあったので、同行者の方に、駅ビルのサイゼリアでちょい早いお茶休憩する旨を申し入れ、快諾を頂き、その休憩ののち、レンズを換え、ノスタルジックな元遊郭跡の「新天街」付近を撮りに行き、その足でまた駅前のメインストリートで行われている鳶衆による梯子乗りなど撮りに行って、そこで演技に見入っていたいたいけな極小姐の横顔を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズは謎の仏玉2"f3.5改M非連動による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_007-1.jpg
七枚目のカットですが、陽も傾いて来たので、工房所蔵のハイスピードレンズではおそらく最強の開放性能を誇るヘキサノンに換装し、梯子乗りを少々撮ってから、武者行列が出発前に集結する稲荷櫓前の広場が一望できる斜面の道に同行者の方と移動し、そこでAPS-Cでの58mmの87mm相当の画角を活かし、昨年のN-FD85mmf1.2Lよりは扱い易い中望遠で以て、人垣超しに演者を狙い撃ちして居たのですが、なんと今年は山梨学院大の黒人学生が鎧武者に扮して、威勢良く鬨の声を上げたので、その瞬間を捉えたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはAR-Hexanon57mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_008-1.jpg
八枚目のカットですが、斜面の道を次々と演者達が行列して下って行きますが、毎年、その可憐な佇まいで観客の目を惹く、薄絹を笠の下に垂らして静々と歩を進める女房衆の一団が目の前を通り過ぎて行ったので、X-Pro1のピント補助機能であるクロップ拡大など使っている間がなく、57mmf1.2という大口径の被写界深度の浅さ、即ち、合焦部の輪郭のキレを頼りにシャッター切って、的中した数枚のうちのベストショット。
カメラはX-Pro1、レンズはAR-Hexanon57mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_009-1.jpg
九枚目のカットですが、同じポジションから、目の前を通り過ぎる武者行列+αを狙って撮っていると、毎年お邪魔していることもあって、不思議と見知った顔が通り過ぎるものなのですが、今年はその期待を良い方に裏切ってくれて、先の鎧武者の黒人青年しかり、なんと、足軽装束のタイ人の女性までやって来て、嬉しいことに行列が小休止して、目と鼻の先のこの女性を撮り放題だったので、色々な表情を撮った中のベストショット。
カメラはX-Pro1、レンズはAR-Hexanon57mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_010-1.jpg
十枚目のカットですが、同じく延々と続く武者行列+αでは女性が武者に扮してパレードするケースが去年よりも増えた気がするのですが、おそらく100m先からでも美形と認められるような笑顔の美しい女性の若武者が出てきたので、目の前まで来て通り過ぎるまで、相当数のカットを撮った中のベストショット。
カメラはX-Pro1、レンズはAR-Hexanon57mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、さすが世界最大の武者行列と謳うだけあって、延々と続いた演者の徒歩行列が小一時間も経って、全て通り過ぎた頃、ふと斜面道路向かいの毎年、井戸の近くで可憐な花を咲かせる八重桜を背景に武者姿に扮したやや年配の母親が我が子を抱いて、遠い目で行列の後ろ姿を見送っていた姿がとても美しく感じたので必殺の一枚を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはAR-Hexanon57mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、翌朝は10時かっきりに駅から少々離れた宿をチェックアウトし、まずは腹ごしらえと駅近くのジョナサンにてモーニングをゆったりと頂き、11時も過ぎてのお祭り会場への出陣、だいたいの様子は判っているので、武者行列本番よりも、出発前の準備時間の方が概して良き画が撮れるので、天守閣台に登る石段上でチャンバラごっこしている童子二名が居たので、親御さんともども、声かけて撮影に協力して貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro 40mmf2.0 Ser.Iによる開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、本の丸南側のお祭り広場の片隅で、お昼を食べ終わった後のオヤツなのでしょうか、鳥もちみたいなものを2本の棒に上手に絡めてちびちび食べている武者姿の小々姐とその愉快な仲間が居たので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro 40mmf2.0 Ser.Iによる開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、本の丸の広場上、天守閣跡の下を周回する通路の木陰では、いたいけな子供武者達が、年に一度の晴れ舞台を前に”腹が減っては戦は出来ぬ”とばかりに、思い思いのランチを楽しんでいましたが、早めに食べ終わったいたいけな悪ガキどもは、せっかくの小道具をそのまま返しては沽券に関わるとばかり、あちこちでチャンバラごっこを繰り広げて居ましたが、なかなか良い陽の当たり加減でチャンバラに夢中になってる組が居たので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro 40mmf2.0 Ser.Iによる開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_015-01.jpg
十五枚目のカットですが、城郭内では一通り撮り尽した感アリだったので、別の被写体探しがてら時間調整のため、南側の橋を渡り、飲食露店が立ち並ぶ通りに出ようとしたら、軽妙な呼び込みとともに、遠路遥々、浜松から、「出世大名家康くん」とそのPRのための武者装束の男女が笑顔で手を振りながら行進して来たので、これを追尾、立ち止まったところで、折衝、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro 40mmf2.0 Ser.Iによる開放、絞り優先AE撮影です。

Kofu16_16-1.jpg
十六枚目のカットですが、「出世大名家康くん」のプロモーションでやって来た武者行列の大将格、家康公の出陣姿に扮した男性が居たのですが、なかなか武者姿が決まっているうえ、物腰が柔らかい優しい目をした偉丈夫で、武者姿の童子達も、初対面にも関わらず、この敵方の大将を相当気に入ってしまい、質問攻めは勿論、親御さんを呼びに行って一緒に記念撮影したり、一緒に武者行列で歩いてくれとスカウトしたりと大人気だったので、その様子を捉えてみたもの。

Kofu16_017-1.jpg
十七枚目のカットですが、これを撮らなきゃ帰れない・・・というほど定例化している、薙刀少女隊分隊揃い踏みの図で、なかなか数が揃っていたシーンが無くて、モデルさん探しに難航していたのですが、広場で車座になってお弁当を使っていたグループが、さぁ、出陣準備で薙刀取りに行きましょうと歩き出したところを見計らって、「薙刀少女隊、今年も清き一枚お願いします」とか声かけたら、毎年のことなので、親御さん達も覚えていてくれて、あら今年は遅かったわねぇとか云いながら、はぃ、あーた達写真撮ってくれるから並んでね、とか仕切ってくれ、シャッター押す段になって、あらま、いけない、薙刀少女隊が薙刀持ってなくちゃ、ただの丸腰着物少女隊だわねぇ・・・とか勝手に盛り上がって戴いているのを尻目に一枚撮らせて頂いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro 40mmf2.0 Ser.Iによる開放、絞り優先AE撮影です。

今回の感想ですが、いやはや、二か月連続の韓国ツアーの余勢を駆って、甲府でも望外の出来だったと思います。これをブースターとして、今年も秋祭りのシーズンまで、合間にレンズ作りながら、お祭り撮影突っ走るぞ!!

さて、次回のご紹介は去年から停滞している、工房の新作レンズご紹介行きましょう、乞うご期待!!
  1. 2016/04/17(日) 19:54:18|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<A tiny optics with extraordinary performance was excavated and restored~Cooke Kinic1 1/2"f3.5 mod.M~  | ホーム | Invitation from a spirit of peach flowers~Koga Peach Flower Festival2016~>>

コメント

バリオエルマーとARヘキサノンさえあれば・・・

charley944さん
お疲れです。

良いシーンがいっぱいですね。
バリオエルマーやARヘキサノンで撮るときれいに映るので、一本用意したいですねえ。
4枚目とか10枚目の仕上がり具合を見ると、クックのスピードパンクロで撮るよりも輪郭がはっきり映っている様です。

流石銘レンズだなあと思いました。
  1. 2016/04/22(金) 00:28:41 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:バリオエルマーとARヘキサノンさえあれば・・・

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
このところ、だいぶ、シチェーション的なレンズフリートの組み方が判ってきて、大概の撮影には広角ズームと50mm超のハイスピードレンズがあれば何でも撮れるし、海外の特徴ある路地裏撮影や巨大建造物が予想される場合は、より印象的にパースが強調され、線描写も発色も荒々しいライツの28mm未満と35mmはシネレンズにすれば良いということ。
しかし、重いのなんのを度外視して、ジャスティスリーグみたいなレンズの超人チーム組んだら、間違いなく、ヴァリオエルマー21-35mmf3.5-4.5asph.もARヘキサノン57mmf1.2も当選しますし、エルマリート21mmf2.8もでしょうね。
  1. 2016/04/27(水) 23:42:30 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/473-f8d6af34
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる