深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.①~

さて、一週間のスキップを経てのアップはGWのど真ん中、このところ習慣化した?Mayday前後のハノイツアーに代わり、昨年末以来の香港ツアーです。
前回は行き夜行便の3泊4日で出かけたので、中日が2.5日程度しかなく、しかも着いた日が夜行便の早朝ということで、マカオへの移動についても、早朝着いて早々空港から直接発つ目論見だったのが、結局13時発まで待たざる得ず、バックパッカー諸氏と空港のトランジットエリアの3連ベンチの争奪戦を繰り返しながら、惰眠を貪り、ヘロヘロになってマカオに移動するという、極めて不本意なスターとなったのですが、今回は、ちょいと早起きをしましたが、9時成田発のキャセイだったので、13時前に香港空港に到着し、前回と同じ香港島は西環エリアにある、かつての高級ホテルにチェックイン後、久々の北角エリアへのストリートスナップに出掛け、個人的には幸先の良いツアー封切となったのでした。
まず、今回ほツアーの大まかな行程というか、訪問先を記しておくと、到着日(5/1)は北角から九龍、5/2は長洲島、5/3はマカオ、5/4は大嶼山(ランタオ島)、5/5は早朝便で帰国となります。
駆け足でちゃちゃっと二週間くらいで紹介してしまってもよいかなとか思いながら写真をセレクトしていたのですが、初日の北角~九龍スナップも、おまけのつもりがOH直後で新パラメータ設定のM8単独スナップの出来が捨て難く、今回は一旅行では異例の四週連続企画とさせて戴きます。
ではさっそく、約半年ぶりの香港到着日のスナップを追って見て参りましょう。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による開放絞り優先AE撮影です。

HK16_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、路面電車が行き交かう香港島ではありますが、至近距離で迫力あるアングルで撮影出来るポイントは実は2か所程度しかなく、前回訪れた堅土城(ケネデータウン)と、前々回訪れたここ北角(ノースポイント)だけとなるのですが、何せ、ここ北角は、アメ横の中を二階建ての路面電車が人混みを押しのけて進んでいくようなダイナミックなシーンが簡単に撮れるので、今回のツアーの準備運動代わりに選んで訪問し、地下鉄の出口からアメ横入り口の停車場に停まっている車両を見上げる格好で撮ってみたもの。

HK16_002-1.jpg
二枚目のカットですが、店舗兼住宅とは云いながら、土地の少ない香港島に有りがちな高層アパートが立ち並ぶ間から僅かに覗く空を背景に買い物客や物見遊山の旅行者が行き交う、アメ横っぽい北角の市場の様子を路面電車の線路上を歩く人々をローアングルから見上げる格好で撮ってみたもの。

HK16_003-1.jpg
三枚目のカットですが、市場の通りに着いた時分には、なかなか路面電車がやって来なかったので、暫し、通りを徘徊しながら世界各国の装束に身を包んだ色とりどりの人々の様子をスナップすることとし、まずは路上ショッピングを楽しんでいる、いたいけなムスリムの小姐達の楽しげな様子を通りざまの一閃頂いたもの。

HK16_004-1.jpg
四枚目のカットですが、同じく北角の路上市場で、やはりここは亜熱帯の都市なのだなぁと実感させてくれるドリアン売りの露店が出ていて、そこのちょいと渋めの若い兄ちゃんが半裸でドリアンの販促活動なんかやってたもんだから、結構、妙齢の女性がひきもきらず話し掛けて活況を呈していたので、そっと一枚人陰から撮ろうと思ったら、気づかれて、兄ちゃんがカメラ目線をくれたもの。

HK16_005-1.jpg
五枚目のカットですが、ライカなんか下げて目を吊り上げてスナップなんかやってたら、他の茫洋とした観光客諸氏からは浮いて見えるのは仕方のないことで、ナイジェリアからやって来たという香港市民の経済格差のフィールドワ-クを行っているという父娘に話し掛けられて、お互いに撮りっこした時の一枚。

HK16_006-1.jpg
六枚目のカットですが、そうこうしているうちに、やっと待ちに待った路面電車、しかも、ゲゲゲの鬼多郎に出てくる百目鬼みたいな異様な風体の電車がそろり、そろりとアメ横の真ん中を進んで来たので、前回、確認しておいた、ベストポジションをどの観光客よりも早くキープし、M8のレンジファインダ一杯に収まりかけたところでシャター切ったもの。

HK16_007-1.jpg
七枚目のカットですが、北角ではもうおなか一杯撮ったので、MRTに乗って、今度は対岸の九龍地区に尖沙咀経由移動し、一番の撮影スポット「1881」という、香港総督邸跡の商業施設を訪れたところ、ちょうど、スゥィーツフェアみたいなのをやっていて、その敷地の中央付近の広場にあるデザートポット風オブジェに乗っかって嬌声を上げるいたいけな香港婦女子の姿を一枚頂いたもの。

HK16_008-1.jpg
八枚目のカットですが、同じく「1881」施設敷地内のスゥィーツフェア周辺でモデルさんを物色していたら、赤のロゴ付きM8を目ざとく見つけた三人組小姐のうち一名が、スマホンとパナソのコンパデヂであたし達の写真撮ってぇ~とか、妙に親しげに話し掛けて来たので、撮ってもイイけど、モデルになる覚悟はあるか?と真顔で聞いたら、一瞬凍りついたようになりましたが、OK,OKと交渉成立、一枚撮らせて貰ったもの。

HK16_009-1.jpg
九枚目のカットですが、同じく「1881」の敷地内、北部の建物部への階段方向に目を向けたら、いたいけな小姐二人組が目いっぱい手を伸ばし、二人入れた自撮りを試みていましたが、何度やっても上手くいかないらしく、首を傾げていたので、モデルさんになってくれたら、何枚かステキなカット撮って上げるよん♪とか言葉巧みに勧誘し、一枚撮らせて貰ったもの。

HK16_010-1.jpg
十枚目のカットですが、ここ「1881」は元香港総督の邸宅ということですが、当然、総督の邸宅といえば、駐留軍の司令官の公邸も兼ねているわけで、儀礼用の大砲が備えてあって、返還前までは英国の国家的儀礼行事の際、空砲を発砲したとのことで、今でも手入れが行き届いた鋼鉄製の砲身は素晴らしく蠱惑的な緊張感を放っており、そのイメージを尾栓方向から撮ってみたもの。

HK16_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、「1881」の敷地を出て、次なる撮影スポット、香港フェリーターミナル方面へ向かおうと西側の出口を出て、ふと「1881」の敷地内の塀兼建造物に巧みに埋め込まれた「Cartier」の店舗の前を一瞥もくれずに通り過ぎて行く香港市民の姿がなかなかシニカルで面白かったので、置きピンで一枚撮ってみたもの。

HK16_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、九龍のフェリーターミナルビルに面したバスターミナル側の壁にはいつも巨大なポップ広告が掲示されていて、なかなか圧巻で優れた撮影ポイントなのですが、今回もそこで通りがかりの人間を入れ、街の動きのようなものを表現した一枚を撮ってみたもの。

HK16_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、夕暮れも近い時間で空もぐずつき始め、対岸の香港島の高層ビル群の明かりもややもやに霞みかけていたのですが、それでも、フェリーターミナルには、いつも目にする超大型客船が横付けされていて、暮色の空と、真っ白な客船の巨体、そして遠くにはやや霞みかけた香港島の高層ビル、といういかにもお定まりの観光写真的な風景が目の前にあったので、とりあえず一枚撮ってみたもの。

HK16_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、フェリーターミナルビル二階の港に面した展望デッキ的通路に出てみると、やはり観光客のカポ-がロマンチックと思われる風景に乙な気分になり、何度も自撮りみたいなことをやって、その結果をあーだら、うーだら北京語で口角泡飛ばして論評していたので、その様子が面白く、振り返りざまに一閃浴びせたもの。

さて、来週は、これまで仕事を含め数十回訪問した香港で、初めて訪れた離島、長州島探検記をお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2016/05/08(日) 23:44:16|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.②~ | ホーム | A tiny optics with extraordinary performance was excavated and restored~Cooke Kinic1 1/2"f3.5 mod.M~ >>

コメント

まさにAge Of Ultron(笑)

charley944さん
お疲れです。
リニューアルM8とウルトロン28㎜の組み合わせでの撮影結果拝見しました。
これまでのM8の撮影結果と変わったような気がしますが、これもリニューアルの恩恵なのでしょうか。

何だろう、ちょっと鮮やか方向に振れたものの、忠実な色再現とキリッとあったピントがインパクトあるなあと思いましたよ。
1,6,7枚目の撮影結果のバスやティーカップの質感といういか金属感が出てますし、13,14枚目の低く垂れこめた雲の質感も出ているなと思うのですよ。
うーむ、うちのM9も色鮮やか方向からこっちにシフトしてみようかなあ?
  1. 2016/05/09(月) 00:01:24 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

香港の日常ナド、面白かったです。

M8というと、写真家の清家某氏の記事でもその再現色を面白く伝えていて、今回はここでも興味深く拝見いたしました。
コシナ製ウルトロンの別な一面を垣間見た様です。

写真の内容はというと、リベットだらけの車両や高層の(落下物もありそうな…)怖そうな建物。日常の景色も含む多国籍な人種の街中は、日本は勿論そうですが、高層ビルが香港の様に乱立するニューヨークとも違った様相がとても興味深いです。


  1. 2016/05/11(水) 04:36:06 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:まさにAge Of Ultron(笑)

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
そうですね、このライカジャパンの魔法のリホームによって、M8が身に着けたのは、まさに力強さぢゃないでしょうか?
家に来た時から、リホームに出す直前までの描写は、まさにヨーロッパの風景を写した古い絵葉書みたいな、線描写こそ緻密で繊細で端正なんですが、色も淡く、今一歩インパクトに欠けるような画が、お手本としたX系列に近づいた気がしました。
  1. 2016/05/11(水) 22:40:21 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
そうですね、今回のM8のリホームにより、Elmarit21mmf2.8とX-Pro1という妖刀コンビにかなり肉薄したような印象を受けました。
確かにパラメータの核である色空間定義をS-RGBからAdobe-RGBに変更し、彩度もM+1からM+2にこそ変えましたが、かつて試した時とは一味も二味も違う劇的な変化に満足しています。
また、香港は、台湾、韓国と比べれば、もはや中国の一地方と化してますから、人々は他人に無関心で、行儀も決して褒められたものではないかも知れませんが、それでも、この街の持つダイナミズムと貧富を問わぬ美食への妄執・・・これが世界中の人々を惹きつけてやまない原動力と思いました。
  1. 2016/05/11(水) 22:49:59 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/475-5c71d0f4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる