深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.③~

さて、香港・マカオツアー'16シリーズも佳境に入って参りましたが、第三週めの今宵は、訪問三日目、5/3に澳門で朝から夕方まで撮り歩いた時の実写結果をお送り致します。

まずは、当日の行程の概略から。
当日は、朝8時半過ぎに香港大学近くのホテルを出て、上環の香港側のフェリーターミナルでは10時前の早い高速船の切符を運良くゲッチュ出来たので、多少海は荒れていましたが、11時過ぎには澳門外港フェリーターミナルに着くことが出来ました。
そして、今回も半島側と島部の旧市街をハシゴし、域内での交通費も払わないという、極めてセコい決意で澳門の旅に出たので、まずは旧市街地へはカジノの無料バスに便乗しての移動です。
バスの発着場から徒歩5分程度で、まず初めの目的地である、市庁舎前の噴水池広場こと「セナド広場」に到着、ここを起点に自家薬籠中の撮影スポットをちゃっちゃっと撮って、香港と比べても物価がバカ高の澳門で格安ローカルフードを頂き、しかるのち、また無料バスでフェリーターミナルまで戻り、そこから、またカジノの無料バスで島部へ向かい、ホテルの裏口から出て、前回、或る程度目鼻を付けておいた、タイパ島地区のヨーロッパと戦前の中華民国の雰囲気が色濃く漂う旧市街地を夕暮れまで撮り歩き、最後にバスを使わせて貰ったほんの返礼にカジノ併設ホテル内のスタバでお茶しながら、Wifiで顔本に書き込みして、また無料バスで澳門外港フェリーターミナルまで戻り、高速船で香港の九龍フェリーターミナルへ移動した、という一日でした。
では、さっそく、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

Macao16_001m.jpg
まず一枚目のカットですが、セナド広場で、今回、海外発持ち出しのCXディスタゴンを装着し、だだっ広い場所もストレス無く撮れる快感をエンヂョイしつつ、もう一本の必殺兵器、CanonL50mmf1.2を装着したOH直後のM8という得物の威力を試さんと、被写体を探していたのですが、居ました居ました、セナド広場に出張して来ていた島部カジノの案内小姐が、カメラを二台も下げた、如何にも日本男児みたいなヲヂサンを目ざとく見つけ、宣伝を兼ねたノベルテーグッズを手渡そうと、満面の作り笑顔で近づいて来たので、受け取りながら、お姉さんキレイだね、一枚撮らしてよ、と北京語で話し掛け、通じたかどうか判りませんでしたが、とにかくOK、OKとのことで商業モードでない微笑で一枚撮らして貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り優先、開放撮影です。

Macao16_002m-1.jpg
二枚目のカットですが、美人モデルさんの得心ノカットをゲッチュ出来て、幸先良いスタートを切ってキブン上々、同じくセナド広場界隈で次なる獲物を鵜の目鷹の目探しながら徘徊していたら、居ました居ました、広東訛りのゲコゲコ中国語風の言葉で、自撮り棒も使わず、一生懸命、親御さんから貰った自らのリーチを目一杯伸ばし切って、友垣との同伴写真を撮ろうとしていたのですが、なかなか満足行くカットが撮れないと見え、シャッター切っては首を傾げて、二人でダメ出しの論評している小姐二名が居たので、すかさず近寄り、北京風の発音で、日本から来た写真家だが、お困りの様子なのでシャッター切って上げようか、と話し掛けたら、満面の笑顔でプリーズ、プリーズということで縦横で二枚ほど撮って上げたら、多謝!多謝!と喜んでいたので、ぢゃ、ヲヂサンにも一枚撮らしてね♪とモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り優先、開放撮影です。

Macao16_003x-1.jpg
三枚目のカットですが、M8の戦果ばかり挙げるのもフェアではないので、小姐2組と別れてから、このアジアにして最もヨーロッパの雰囲気を色濃く残したセナド広場の建物のひとつをローアングルの18mm、APS-C換算ですから、画角的には27mm相当というスナップの黄金律みたいな画面の切り取り加減で、いつもの21mmともまた違った迫力を表現出来たのではないかと思います。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_004x-1.jpg
四枚目のカットですが、同じくセナド広場のどんづまりにある、真っ黄色の教会で、確か、サンアントニオ教会とかいう名前だったかと思いますが、ここも同地区の世界遺産を構成する史跡の一部で、訪れた人間は建物だけ撮ったり、相方を前に立たせて記念撮影したり様々なようでした。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_005x-1.jpg
五枚目のカットですが、セナド広場での撮影を一段落して、次なる撮影スポット、聖ポール大聖堂跡広場へと向かい、その入り口付近で、ベトナム風の菅笠を被って、必死の形相で焼き菓子だかを試食させてる兄さんが居ましたが、とにかく、顔色が真っ黒で、しかも菅笠被ってて余計に暗く見えるし、表情も鬼気迫っているので、通行人というか観光客はその傍らを恐る恐る通り過ぎるばかりで、果敢にも手を差し出す勇気を見せる者はいないように見受けられたので、そのコミカルなシーンをかなり至近距離で一枚頂いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_006x-1.jpg
六枚目のカットですが、大聖堂跡の前でスマホンやらコンパデシやらで仲間の写真を交代で撮り合いしている、健気な小姐3人組のグループが目に留まったので、またしても、北京風の中国語で、シャッター押して上げましょうか?日本から来た写真家でクラシックレンズのテスト中なので、良かったら後で撮らせて、と頼んだら快諾して撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。
 
Macao16_007x-1.jpg
七枚目のカットですが、大聖堂跡前での撮影はほどほどに切り上げて、次なる撮影スポット、「快艇頭里」へ向かうべく、西側の道を、これまた世界遺産の一部である、中世からの石積みの塀の切れ間から抜け出て、長屋エリアみたいな一角へ寄ってみた時、ちょうど階段の上に人の気配がしたので振り返ると、住人と思しき老婆が歩いてきたのでとっさにシャッター切ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_008x-1.jpg
八枚目のカットですが、「快艇頭里」へ向かう途中の、比較的大きな、骨とう品店なども立ち並ぶ通りを一人とぼとぼと歩きながら、ふと、ここのかつての宗主国、ポルトガルの古都オ・ポルトを10年以上前に、やはり一人でライカREにズーム付けて徘徊したことがあったことなど思い出し、そのイメージと重ね合わせ、辺りの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_009x-1.jpg
九枚目のカットですが、これも同じく「快艇頭里」へ続く通りで、もう目的地は目と鼻の先、数十メーター先を左折して階段を下れば、懐かしい魯迅の時代のような、北京の胡同や、台中の鹿港老街を思わせるような重厚な石造りの建物が向かい合って建つ路地に出るのですが、その手前の通りの上空までアパートが迫り出す様子が如何にも今の香港・澳門地区の住宅事情を象徴的に表して
いて面白いと思い、ローアングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_010m-1.jpg
十枚目のカットですが、若干撮った順序は前後しますが、「快艇頭里」へ続く下の道に合流してすぐ、裏通りの奥に大聖堂跡の勇姿が垣間見えたので、車の侵入防止の石畳の道中央部の鉢植えも面白く、50mm大口径の準望遠効果を活かし、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り優先、開放撮影です。

Macao16_011m-1.jpg
十一枚目のカットですが、これも「快艇頭里」へ続く道の途上にある、商店街というか、観光客目当ての土産物屋が軒を並べる一角で、行き交う観光客もものかわ、虚ろな目で佇んでいる白人男性の姿が目についたので、50mmの準望遠効果でその様子を捉えてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り優先、開放撮影です。

Macao16_012x-1.jpg
十二枚目のカットですが、お待たせしました、澳門地区No.1?の路地裏撮影スポット、「快艇頭里」の佇まいですが、今回はカメラを構えていたら、観光客と思しき中国人の親子が仲良く歩いて来て、ファインダ越しにもカメラ目線だということがありありと判ったので、ご厚意に甘えてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_013x-1.jpg
十三枚目のカットですが、いつもは無人の佇まいばかり撮っていた「快艇頭里」に仲良さそうな中国人親子がモデルさんで入ってくれたことにキブンが弾み、辺りを何枚か撮ってから、また上の通りを歩いていたら、前を歩く、如何にも清潔感溢れる純白の制服を着たいたいけな現地の中学生くらいの小姐がちょうど後ろから走って来て追いついた同じくらいの男子中学生と手を繋いで歩き出したので、その仲睦まじい様子を少しはうらやましいと思い、一枚頂いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_014x-1.jpg
十四枚目のカットですが、セナド広場付近の現地人相手?の食堂でリーズナブルなお値段の澳門式炒飯など頂き、しかるのち、カジノ併設ホテルの地下から無料シャトルバスで外港フェリーターミナルまで便乗し、そこで乗り換えた島部地区のカジノ併設ホテル行き無料シャトルバスでコタイ地区最北部西側に位置するホテルまで送って貰い、裏口から旧市街地に抜けた時に旧市街地の入り口付近に在った華南・南欧様式折衷の広場の佇まいを撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_015x-1.jpg
十五枚目のカットですが、前回はこの近くまで来ていて、見落としていた、ポルトガル植民地時代の旧市街の裏通りで、何とも、南欧風というか、3月に訪問した釜山の「甘川洞文化村」の裏通りの雰囲気も漂うような不可思議な既視感に戸惑っていたところ、ちょうど良い案配に地元民の方が通りがかったので一枚頂いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_016x-1.jpg
十六枚目のカットですが、ここも同じく澳門島部タイパヴィレッジ地区の官也街と言われる旧市街地の裏通りで、建物の壁の色使いから街頭のデザインのデテールに至るまで、ここがかつてポルトガルの植民地で東西の文明の交差点の一部だったのだと、感慨に耽って、辺りの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

Macao16_017x-1.jpg
十七枚目のカットですが、官也街での撮影も一段落し、前回、初めて訪問した、コロニアル風の住宅が湖沼地帯の面前で動態保存されている、とても不思議なイメージの公園があったので、そこをめざし移動していたら、途中の石段の麓で、おそらくは中国メインランドからの観光客ご一行様と思しき家族連れが樹の木陰の円形ベンチのようなところで、水分補給したり、おむつを換えたりしていたのでその様子を一枚収めようと、気配を消して近寄って行ったら、水分補給中のおませさんにしっかり気付かれ、ずっとカメラ目線のままだったので、笑顔で手を挙げて、一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCXマウントのDistagon18mmf4AEGによる絞り優先AE、開放撮影です。

今回の感想ですが、やはり、CanonL50mmf1.2LはAR-Hexanon57mmf1.2と並び、スナップであれ、ポートレであれ、常に不動の四番打者で、市場での評価は低いままですが、とても満足度が高く、信頼度も高い逸品だと感じましたし、またこの性能をあますとこなく引き出すOH後のM8の性能も大満足、もう一方のDistagon18mmf4は大きいことに目を瞑れば、レギュラーメンバーのElmarit21mmf2.8と肩を並べる路地裏撮影の名手に成り得ると思った次第。

さて、次週は香港・澳門ツアー最終回、ランタオ島の秘境?「大墺」からのレポートをお送り致します、乞うご期待。
  1. 2016/05/22(日) 19:39:31|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.④~ | ホーム | City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.②~ >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/477-0deaf679
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる