深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

City & islands with flood of colors~Hong Kong Tour'16 Apr.④~

さて、今宵のご紹介は、予告通り、香港・澳門ツアー2016春の滞在四日目、大嶼山(ランタオ島)は大澳への訪問をレポート致します。
実は、滞在二日目の長州島同様、ここは初の訪問です。
香港へはこれまで仕事とプライベート合わせて二ダースを超える回数での訪問をしていましたが、いつも、香港島の主要部と九龍地区徘徊、そしてここ二、三年の行事となっている、滞在中の澳門日帰りというベタな観光しかしておらず、一方、台湾、韓国、そしてヴェトナムでもローカルの交通機関を駆使し、日帰りギリギリの地方遠征を行って来たのに、ここ香港では、返還後の中国語圏化というネックが有ったため、英語が通じるエリア以外へはなかなか足を伸ばしずらかったのです。
しかし、このところ、台湾通いの成果も有ってか、多少は北京語も使えるようになったので、一念発起、今回から日本ではあまり馴染みのない、ローカル観光地を行程に組み入れるようにした次第。
この大墺へは幾つかのアプローチルートがあるのですが、当日は、最も初心者向け?と考えられる、地下鉄と路線バスで乗り込むこととし、宿舎のある香港大学駅から地下鉄で4つ目の上環経由、香港中央駅発の東涌まで電車で行って、そこからバスに乗り換え、50分ほどかけ、途中、山道を通って大嶼山を斜めに横切り、目的地の大墺まで辿り着いたのです。
では、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、バス終点の大墺のバスターミナルに着いて、案内板もそこそこに人の流れを見極め、その方向に歩き出そうとすると、堤防の上でメシ食ったり、仲間と広東語でダベッたりしている地元のいたいけな男子高校生各位の姿が目に留まったので、すかさずカメラを構えたら、お話し中だったにも関わらず、目ざとく気づき、すかさずピースなんかしてきた兄ちゃんが居たので、遠慮なく一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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二枚目のカットですが、バスターミナルのあるエリアから、集落や店舗などのある中州のようなエリアを結ぶ、観光シンボルでもある、ミニ勝鬨橋の上で、後ろ姿も美しい白人観光客のご婦人が、撮影条件出しが難しいのか、何枚か橋の上から集落を撮っては、背面LCDモニター眺めては首を傾げていたので、その求道者の如き崇高な後ろ姿に敬意を表し一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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三枚目のカットですが、まだランチという時間でもなく、お土産を買おうなどという殊勝な心掛けなど元より持ち合わせてなどいませんから、観光客で賑わう商店街みたいなエリアはまずパスして、水上家屋が立ち並ぶ中州の全景が撮れそうな場所を探し当てるべく、中州の突端方向の店舗が消え、独特の金属製住戸が並ぶエリアを歩いていたら、後ろから、いたいけな地元女子中学生が結構な速度で自転車飛ばしてやって来たので、地区清掃員のお婆ぁの推す台車をパスする時、速度が落ちるのを見計らって撮った必殺の一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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四枚目のカットですが、木製の水上家屋群の全景を撮るべくロケハンしていたら、期せずして、これまで見たこともないような、全て外装がステンレス板ないし亜鉛鉄板に銀色の塗料を厚塗りした箱型住戸が、見渡す限り立ち並ぶ不可思議なエリアに踏み入ってしまったので、やや開けたところに出た時、その雰囲気を伝えられそうな、通りの全景を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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五枚目のカットですが、同じく、銀色の箱型住戸が一面に立ち並ぶエリアの、異界に紛れ込んだ感が伝わるようなカットを撮りたいと思い、キョロキョロ、ウロウロと徘徊していたら、ちょうど海岸方面に通り抜けられる通路有の住戸エリアを見つけたので、その狭い通路の真ん中から路地を俯瞰してみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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六枚目のカットですが、銀色の箱型住戸が一面に立ち並ぶ異界の如きエリアもどんづまりまで行ったので、残念ながら、水上家屋群の撮れそうな海岸線に出られるポイントは見つからず山の中に入ってしまう雰囲気の道になったので、頃合いを見て引き返し、元来たのと180度逆方向の商店街方面を徘徊しながら、集落の様子を撮ることとし、あわよくば、川というか海の浅瀬の砂洲上に建てられた住戸群の様子を撮れるポイントを探そうとして歩き出し、賑やかな商店街の入り口付近で撮ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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七枚目のカットですが、商店街の中をまたしてもキョロキョロと挙動不審の観光客然として歩いていると、生活感溢れた事物の「ケ」の中に、結構「ハレ」の要素が見つかるもので、おそらく、漁民の神様である「媽祖」廟か、或いは、広東省の水上生活者である「蛋民」固有の龍神信仰に関わる祭礼に使う祭具が道士の書いたお札とともに置かれてあったので、その素朴ながら信仰心が溢れる様子を一枚頂いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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八枚目のカットですが、商店街を通り抜け、中州の中の、先ほど歩いたのとは反対側の方向を目指して歩いていたら、こちらは香港・澳門で良く見かける低層の華風住戸が並ぶ狭い通りに出たので、その佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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九枚目のカットですが、商店街が切れ、住戸が立ち並ぶゾーンを暫く歩いていたら、おそらくは観光客はアテにしていないであろう、地元民各位だけのための個人商店が目の前に現れたので、その何処か懐かしい、かつての日本の田舎の「よろず屋」みたいな佇まいを一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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十枚目のカットですが、砂洲のどんづまり、晴れた東シナ海が一望出来る海岸線の護岸みたいなところに、いたいけな長い黒髪も美しいローカル少女が腰かけて、首から下げた日本製の観音サマカメラなど撫でながらニコニコと歌など歌って上機嫌だったので、アウトレンジから、その幸せそうな様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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十一枚目のカットですが、また元来た商店街へ続く道を歩いていたら、偶然、海に面した護岸沿いの生活通路に出られる裏通りを発見し、そこを歩いていたら、足早に追い抜いて行った、白人の兄妹が居たので、声かけて撮らせて貰う前に望遠を使い、アウトレンジで後ろ姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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十二枚目のカットですが、海に面した生活通路を歩いていると、ところどころ、地区のコミュニティの周回場所か、或いは毎朝の太極拳会場なのでしょうか、ちょっとした広場を目にしたのですが、そのうちひとつで、如何にも清の時代の風習が残ってますよといわんばかりの女真族の軍隊旗っぽい雰囲気の極彩色の旗が青空をバックに風にたなびいていたので、その清々しいさまを一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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十三枚目のカットですが、歩きながらだいぶ地理が呑み込めてきたので、河口に近い辺りで海に面した護岸の上に出て、ボートで水上家屋が立ち並ぶ水路を進んで行く、菅笠被った地元民の姿が目に留まったので、望遠を活かしその様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはVoigtlaender C.Heliar75mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

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十四枚目のカットですが、先ほどの兄妹に遭遇した橋に戻り、その橋上から干潟上の水路の両側に所狭しと立ち並ぶ、水上生活民の家屋群の佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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十五枚目のカットですが、先ほどの橋から少し河口側に歩いて、住戸の隙間の通路を伝って、橋の上から見当を付けておいた、水路沿いの護岸に出られるポイントに移動し、そこから、干潟に降りる階段を下り、水辺に近いアイポイントから水路沿いの家屋群の様子を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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十六枚目のカットですが、ほぼ河口の辺り、ミニ勝鬨橋から程近い護岸に出られるテラスのようなところに出て、水路伝いに立ち並ぶ水上家屋群の佇まいを別のアングルから、大嶼山央を背景として一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

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十七枚目のカットですが、15時台のバスで地下鉄の駅まで戻って、お茶しようと思い、水上家屋群の撮影を切り上げ、商店街を通る道をまた戻り、ミニ勝鬨橋まで来たら、ちょうど観光遊覧船が戻って来て、メインランド、しかもこの広東辺りの言葉ではない会話をしていた複数の家族連れが降りて来たので、すかさず船着き場に陣取り、北京語で静かに声かけて母娘モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り優先AE撮影での開放撮影です。

今回の感想ですが、全行程を通して、いやはや、香港入国時から番狂わせで余計な苦労続きの前回訪問に比べて、幸先良すぎて、怖いくらい上手く行ったと思いました。
何とならば、おそらくは海外で一番渡航回数が多い筈の香港で、これまでのマンネリを抜け、新しいエリアを訪問し、そこで得心行くカットが撮れたのですから。

さて、次回は、久々の工房製レンズの作品ご紹介行きたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2016/05/29(日) 19:31:45|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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