深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Marriage beyound difference of time~Contax G Biogon21mmf2.8~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、秘宝館から、殆ど、館の収蔵庫の肥やしと化してしまったかの感も少なからずある、Contax G Biogon21mmf2.8の登場となります。
このレンズ、云わずと知れた、今は亡き京セラ社のContax Gシリ-ズの交換レンズで、二番目に画角が広いものですが、カールツァイスがかつて製造していたコンタックスマウントやコンタレックスのものとは、構成が全く異なった準対称型の7群9枚のかなり後玉が飛び出した構造となっています。
蛇足ながら、今だに12万円以上の値段がついて、流通量も少ないHologon16mmf8に比べれば、比べ物にならないくらい流通量も多く、お値段も外観が並みクラスであれば5万円程度で容易に入手出来るお手軽T*付広角となっています。

今回は、レンズ本体の後玉ガード周辺を掃除機かけながらゴリゴリと加工して、普通のGレンズと少々違う装着法を使って、何とか無理やりくっつけたので、このページをご覧になったよゐこは絶対にマネしないで下さい(笑)

では、さっそく、実写結果を逐次見て参りましょう。
ロケ地は代々木公園から原宿、新宿となります。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、実は当日は「スペインフェスティバル」という一見、そそられるイベントをやっているとの情報を得ていたので、代々木公園まで出かけて、園内を徘徊しながら会場を探していたのですが、突如、神代植物園の中央広場の2倍はあろうかと云う巨大な広場が目の前に開けたので、広角レンズの視界の広がり具合いと、準対称系になり周辺落ちが改善された筈の描写を見たかったので中央付近から新宿"エンパイアステート"方向にシャッター切ってみたもの。

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二枚目のカットですが、風に乗って微かなオリーブ油とニンニクの匂いのする方向を目指して歩いて行ったら、あちこちに紅葉が見事な楓の樹が植えられており、葉の見事さに見とれていたら、いたいけな通りがかりの童子達があろうことか枝が低い位置で別れているのを良いことに木登りなんか始めたので、これ幸いにとそのまま丸ごと一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、これも公園の広場から南方向を目指して歩いて行ったら、植樹エリアにかなりの樹齢と思しき桜の古木が植えられていて、その根元でいたいけな小姐二名がピクニックの真似事なんかしていたので、樹の大きさの比較対象として、そのままエキストラ出演願い、樹ごと一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、これもやはり広場の南側の植樹エリアを徘徊していたら、アート写真系小姐コンビと思しき二人組が公園内の紅葉を背景として、モデル役はいろいろなポーズ、カメラマン役はいろいろなアングルを工夫して代わり番こに撮りっこしていたので、通りすがりのフリして一枚お裾分けを戴いたもの。

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五枚目のカットですが、植樹帯のど真ん中、赤や茶色の落ち葉がそれこそ毛氈のごとく、地面を覆い尽くしている辺りを、天気が良いのがよほど嬉しいのか、いたいけな極小姐が奇声を上げて走り回っていたので、最接近ポイントを予測し、置きピンで紅葉の樹々を背景として一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、植樹帯では背の高い木々に覆われ、日陰の身となってしまうため、広葉樹はなかなか紅葉が派手な色合いを見せてくれませんでしたが、珍しく、空が開けた地点で、日光を受けてかなり綺麗に赤い透過色を見せている樹が有ったので、ちょうど、その下に親子連れが通りがかった頃合いを見計らって一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、結局、公園本体の外、渋谷区神南のNHKに隣接したゾーンで行われていたスペインフェスティバルを発見したのですが、予想したのとは全く違い、タダのパエリア屋台村みたいな雰囲気で、全然、写真なんか撮れる雰囲気でもなかったので、会場を一回りして、原宿・表参道エリアに移動しようと思い、余命幾ばくもない?国立競技場の横を通りながら前を行く、すっかり冬装束の小姐各位の後ろ姿を撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、実はこのエリア、普段、あまり来ることがなく、従って、この国立競技場第一体育館もまじまじと至近距離で観察したことはなかったのですが、ほぼ同じ年生まれのこの前衛的なデザイン、今でも十分、造形的には美しく、世界的にも誇り得るとは思うのですが、建物の寿命や機能面での不足もあるらしく建て替えせざるを得ないようなので、ふと通りがかりに目に付いたとてもセクシーな造形部を切り取ってみたもの。

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九枚目のカットですが、同じく国立競技場第一体育館の敷地に入って、南西の空を入れて撮ろうとした矢先、わぁ~遅刻しちゃうよ~ゲートから入り口までこんな遠いなんて、有り得なくね???とか息も絶え絶えに絶叫しながら、見るからに、地方から何らかの競技の全国大会にでも出るためにやって来たのか、いたいけな小姐各位がスポーツバッグを提げて、ダッシュしていく後ろ姿を偶然捉えられたもの。

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十枚目のカットですが、第一体育館を後にして、原宿駅前交差点を過ぎると、表参道に出るので、さっそく、そのランドマークのひとつ、駅前からかなり幅広く通りに面しているコープオリンピア一階のショーウィンドを入れて、今でも斬新な造形を広角のパースを活かし切り取ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、実は前回、このエリアにはJLCの写真展を拝見するために初めて足を踏み入れ、何となく、ソウルの北村韓屋村下の若者向けのブティックやアクセ店、或いはファストフードが立ち並ぶエリアに雰囲気が酷似していて、撮り易そうだと思っていたので、近いうちにスナップに立ち寄りたいと思っていたので、道すがら寄ってみたら、案の定、中国人カポーがスマホンで地図なんか確認していたので、後ろ姿エキストラをお願いしたもの。

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十二枚目のカットですが、その原宿はKiddyランド脇の道を南に折れた裏通りなのですが、なかなかどうして、表通りにも勝るとも劣らない活況ぶりで、その理由は自動車進入禁止になっている瀟洒なエリアにセンスの良いお店が軒を連ねて、連日、若い人民が常に行き来しているので、雰囲気が明るく、またそれに惹き付けられて若い人民が集まってくる、という正のループを描いているようなので、その雰囲気を道の中心付近から一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じく若者各位で賑わう裏通りで、木造一軒家を改造したと思しき、アウトドア系のお店の手前で、韓国人小姐二名が、ここでもスマホンの画面をのぞき込んで、次なるショップ、或いは、何故かカフェが大好きな民族なので、時間的には優雅なテータイムを何処で過ごそうかなどという相談をしていたのかも知れませんが、建物の引き立て役として背中エキストラに入ってもらって一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、通りを少々奥に進んだところにある、世界各国のB級グルメが集う?たこ焼き屋さんの裏手に回ってみれば、ここも、戦後の場当たり的な道路整備の餌食になったか、それこそ本郷菊坂町の下道辺りに残っているような奥行きの無い、薄っぺら建造物で、それが午後遅くの陽光を受けサイケデリックなオレンジのカラーを照り返していて、ちょうど、その前を物見高いカポーが通り過ぎようとた刹那、一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、この活気ある裏通りも店舗がそろそろまばらになってくる辺りでひときわ大きなガラスのショーウィンドとその下の斜め板張りのウッドデッキがなかなか洒脱な雰囲気を醸し出しているブティックがあったので、その入り口脇から、ショーウィンドそばを通行人が通りがかるのを待って一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、こんな活気ある裏通りの奥の方、さぞや固定資産税なども法外に高そうなエリアで極普通の八百屋さんが営業しているのを発見、さて、どうやったら面白く描写出来るのかいなと思案する間もなく、目の前に、休日を楽しむ風情のビジネスマン風の着る物のセンスの良さが光る白人男性が立って、スマホンで電話など掛け始めたので、これ幸いにとエキストラ出演して戴いたもの。

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十七枚目のカットですが、今回の外出のメインの目的は写真展のDMハガキを新宿地区の中古カメラ店に置いて貰うことだったので、渋谷まで歩き、そこから山手線に乗って、新宿に出て、西口の何軒かに頼み、無事、ミッションを終え、三丁目のビックロでも寄ってから帰ろうと、例の「悪魔の卵」ビルの真下を通り掛かりさまに下から全容を撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、発色は良いし、シャープなんですが、周辺の放射状の流れがいかんともし難く、21mm対決では不動の四番打者かつエースピッチャーのElmarit21mmf2.8に総合的な描写という観点、特に安心して作品作りをさせてくれるという懐の広さでは完敗という気がしました。でも、使い方によっちゃ、最後のカットみたいに面白いカットも撮れるので、適材適所で使おうと思います。

さて、次回も工房附設秘宝館から何か引っ張り出しましょうかね、乞うご期待!!

  1. 2016/11/27(日) 23:32:23|
  2. 深川秘宝館
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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