深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Another guest from Wetzler Germany~Leidorf Lordon50mmf2.8mod.M uncoupled~

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さて今宵のご紹介は今年初の工房作品、ドイツはウエツラーのもうひとつのカメラメーカー、Leidorf社のLordmatというレンズ交換式のレンジファインダーカメラ向けにミュンヘンの隠れた銘光学機器製造メーカーEnna社が供給した標準レンズで、製造はおそらく1950年代初め頃のものと思われる、3群4枚のテッサータイプの重厚な真鍮鏡胴も美しいクラシックレンズです。
このレンズ、昨年冬の初め頃、新宿某所の中古カメラ店で見かけて買い込んでおいたのですが、あいにく、経年劣化による工房の主力設備、プロクソン社の小型旋盤の動力伝達系統の不調で操業が停止状態だったのが、やっと暮前にドイツからUボートで交換部品が届いたので年末の旋盤OHと一緒に交換して年明けに操業開始し、ボディの無い状態で外れないスピゴットマウントのスクリュー径、深さをレンズ後端から割り出すリバースエンジニアリングやって、艱難辛苦の果て作り出したものです。
では、能書きはここまでにしておいて、さっそく、今週末の浅草での試写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、深川を15時過ぎに出て、浅草には15時半過ぎに着いたのですが、最初の定番撮影スポットである雷門付近で被写体を探していたところ、有名な雷おこしのお店の横に観光客向けに設置された記念撮影ボードでお互いに撮りっこして遊んでいる中国ないし、台湾からの小姐二名が居たので横からお裾分け的に一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、雷門を後にして、仲見世通りを宝蔵門方向に歩き出してすぐ、例の「美人茶屋あずま」さんの手前で、その角を曲がって出て来た、キャメロンディアスちょい似のカノジョを連れたオーストリア人の兄ちゃんと遭遇したので声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、ここもいつもの定番試写スポット、仲見世通りの「美人茶屋あずま」さんの角を左に入ってすぐ右角の扇屋さんの店先に並べてある、やまと絵、浮世絵混成軍の団扇のうち、ひょっとこの眼にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、扇屋さん前での試写を終え、また仲見世を歩き出したら、妙に日本人的な、しゃらりしゃらりとした歩き方で着物を着こなす、聡明そうな黒人女性とすれ違ったので、即座に踵を返し追いすがって、一枚撮らせてね、とお願いしたところ、ハィどーぞ♪とのことだったので遠慮なく一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、ここも仲見世のまだ半分より遥か手前の辺り、商店の店先で祭り装束に身を固め、煎餅焼きの実演なんかやってる爺さまが居て、外人観光客やら、PENを下げた写真女子みたいなのが周りにたかってミニ撮影会の様相を呈していたので、遠慮なく混ぜて貰って一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、粋でいなせな爺さまが元気よく煎餅を焼きながら商うお店の斜め前の土産物屋の店頭に目を凝らしてみれば、言葉が通じないことを気に病んでいるのか、或いは財布でも落としたのか、店頭の商品を眺めては、手に取るでもなく、都度俯き加減になる若い白人観光客が居たので、その物憂げな横顔を一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、なかなか面白い被写体に巡り合う日だったので、キブンも上々、鼻歌でも歌いたいカンジで仲見世を歩いていくと、また美人の中国人の小姐とすれ違いざまに目が合い、モノは試しにと声かけてみたら、快くOK、お姉さんとオモニも入ってくれて家族三名での記念撮影的カットになってしまったもの。

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八枚目のカットですが、仲見世には色々な商店が軒を並べて、朝そこそこ早くからそれこそ宵の口まで観光客相手に営業に励んでいますが、ちょうど、この時間の陽光の射し加減で初めて発見した赤い看板と提灯の並んだ陰影のカンジがなかなか官能的に思えたので、行き交う観光客を尻目に通りに佇み一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、仲見世を抜け、宝蔵門から境内に入ってすぐの定番撮影スポット、手漕ぎ井戸まで来てみたら、春節の影響でしょうか、中国からの観光客の親子連れがすぐ横のベンチで休んでおり、いたいけな極小姐一名が、せっかく日本に来たのだから、日本のハイテクを体験しなければ・・・とばかり真顔で水を汲んでいたところを一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、井戸端から再び宝蔵門方向に目を転じてみれば、1/28付近が旧正月、春節なのは中国、台湾のみならず東南アジアの華僑、そして奇しくも1/31を旧正月とする韓国からのゲストも混じっており、まさに多国籍軍の様相を呈しており、その中の韓国人アガシ二名が宝蔵門にぶら下げられた大草鞋を背景にお互いに撮りっこしていた結果を眺め、お互いに感想を述べ合っていたところを斜め前から一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、境内に入って次なる定番撮影スポット、参道入り口付近東側のお御籤売り場でモデルさんを探していたら、何やら低い声で呪文のようなものを唱えながら、目を閉じ一心不乱にお御籤入れの六角柱を振る謎の東洋人の女性の横顔が夕陽に照らされ、とても不可思議な魅力を感じたので、抜き撃ち的に一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、この日は天気も良く、気温も比較的高かったので、いつもの週末に増して、国籍の如何を問わず、着物姿の小姐、アガシの類いが多く、この日本人小姐のグループもなかなか着こなしが決まっていたこともあり、撮らせてくれ!一緒に記念撮影して!の類いの観光客からのリクエストが多く、笑顔で対応していたので、つい甘えて一枚お願いしたもの。

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十三枚目のカットですが、ここも入り口付近のお御籤売り場の前、香港から来たという若いカポーがお御籤を抽いたがイイが、日本語版を抽いてしまったらしく、意味が判らず右往左往していたので、声かけて意味を教えて上げた代わりにお二方にモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、本堂面前の焼香炉では、この日も善男善女で溢れ返っていましたが、その中で、おそらく、ベトナム辺りからの留学生?と思しきたどたどしい日本語を話すいたいけな着物姿の小姐と今風の髪型した日本人の兄ちゃんのカポーが仲睦まじく煙の浴びせっこなどやっていたので、すかさず煙越しに一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、本堂の前まで歩いて行ったら、やはり、中国から初めて来たと云う着物姿のいたいけな小姐二名組が居て、スマホンで本堂をバックの二人の晴れ姿を撮ってくれそうな親切な日本人を探していたらしく、これみよがしに他人とは違うカメラを提げてキョロキョロしていた工房主を眼ざとく見つけ、写真撮って!と流暢な英語で頼んできたので、中国語で話し掛け、写真撮って上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、そろそろお茶したいキブンにもなって来たので、また井戸経由、宝蔵門方面に歩くこととして、井戸の手前まで来たら、着物姿の中国人の小姐二名が夕陽を斜めから浴びて、えもいわれぬ佳き雰囲気を醸し出していたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、宝蔵門の下で大提灯のディテールでも至近距離から撮ろうかいなとカメラを構えていたら、目の前でなかなか美形の日本人小姐二名が相互撮影会なんか初めてくれたので、おぃおぃ、楽しそうだね、二人まとめて撮って上げるから、モデルさんになってね、と頼んだら、普段はコスプレ系小姐らしく、ストーリー性あるポージングを決めてくれたもの。

今回の感想ですが、やっぱり、旋盤元気だと週末楽しい、眠っていたレンズに21世紀の国際化した日本の今を見せて上げられたのはとても僥倖でした。

さて、次回はこのWetzlerからのお客のホスト役となった同じドイツ生まれの銘玉、フーゴメイヤの標準レンズのOH上がりの描写テスト結果ご紹介します、乞うご期待!!


  1. 2017/02/05(日) 20:00:51|
  2. Mマウント改造レンズ
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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