深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A hawk with aggressiveness could hide its nails~Yashica ML35-70mmf4~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、新春川越ツアーの最中にたまたま立ち寄ったカメラ屋さんの店頭でお茶を挽いていたかつての銘レンズ、Yashica ML35-70mmf4の実写結果をレポート致します。
まずこのレンズですが、1978年に旧ヤシカが独カールツァイス財団との協業で始めたコンタックスシリーズの廉価版という位置づけで同じYCマウントを使ったFR、FXシリーズの交換レンズとして1980年台初めに発売されたもので、7群7枚の構成、当然のことながら、コーティングにはT*は奢られておらず、富岡光学の普通のマルチコートが施されています。
ただ、廉価版と云いながら、鏡胴の材質は総金属製でずっしりと重く、刻印も深くしっかりと刻まれており、やはりコンタックスの兄弟分であるというアイデンテテーは十分に主張しています。
では、土曜日の原宿竹下通りでの撮影により、実写結果を眺めて参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、まずは腹ごしらえをしてから腰を据えて撮影、と思い、前々から来よう来ようと思いながらなかなか機会の無かった、原宿の伝説のカレー「Ghee」へ立ち寄るべく、副都心線「北参道駅」で降りてからお店に向かう途中に小学校の門の脇の梅が満開状態だったので、思わず足を止め、見上げる格好で一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、「伝説のカレー」を美味しく戴いてから、原宿方面を目指し、西に向かって歩いて行ったら、某宗教団体の建物が開放しているミニ庭園のようなスペースへの門扉から見えたので、中に入って、その不可思議な造形を曇り空をバックに一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、程なく原宿の線路伝いの道路に出て、竹下通りを目指して南下しようとしていたら、いかにもアーリーアメリカンテイストをプンプン匂わせたカンジの陽気な飲食店が在って、その店頭で、陽気なヤンキー娘がお尻フリフリ、真っ赤なスーモ君みたいな着ぐるみと販促活動をやっていたので、拙者かくかくしかじかの者であーる、ついては一枚撮らして欲しいと声を掛け、ノープロブレム♪てなことで手慣れたカンジでモデルさんやってくれたもの。

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四枚目のカットですが、竹下通りの入り口のゲートのところまでやって来たら、如何にもアメリカから観光に来てやったぜベイビィ♪てな家族連れがヲヤヂさんの腕伸ばしの秘技で竹下通りの雑踏をバックにスマホンで記念撮影しようとしたものの、なかなか得心行くカットが撮れないのか、何度も首を傾げて撮り直ししていたので、声かけて記念撮影して上げたお礼にモデルさんになってくれたもの。

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五枚目のカットですが、竹下通り入ってすぐ左側のマクドの出入り口付近で、如何にも地方から出て来て、東京小姐風の装束してますよと云わんばかりの気立ての良さそうな小姐二名が顔を寄せ合って、スマホンの画面を覗き込み、楽し気に盛り上がっていたので、その様子を70mm域の威力を発揮して通りから一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じく竹下通を100m程度中に入った辺りの交差点南角にある、かなりシュールというかグロ系の看板を掲げたハイファッション系のクツ、カバン店をバックに雑踏を行き交ういたいけな若者各位の様子を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、竹下通り中ほど南側にある、建物の間の通路みたいなところ奥まったところに在る、レストランだかカフェへのエントランスの造作が、ここ人で溢れ返った原宿のど真ん中に在りながら、まったく人の気配すら感じさせない佇まいを見せているので、その対比が面白く、一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、竹下通りの真ん中をちょい過ぎた辺りで、七色?の綿あめを商うお店が在り、それが意外なことに外国人観光客のみならず、いたいけな国産小姐からその保護者たる親御さん達各位にも人気のようで、建物のエントラス前のちょっとしたスペース一面に七色のとぐろを巻いた綿あめを持った若者がたむろしている様子を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、これも通りの真ん中を過ぎてからすぐの南側に在るクレープ屋さんの店頭ですが、なかなか優しげな佇まいの金髪兄ちゃん店員に人気が有るのか、明らかに他のお店とは違って、いたいけな若い小姐のお客が並び、或る者は照れくさそうに、或る者は如何にも嬉し気にお金を払い、金髪兄ちゃんからクレープを受け取る様子が面白かったので傍らから一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、もう明治通りとの交差点が見え掛けて来た、竹下通りもどんづまりの辺りでいったん立ち止まり、元来た方向の人の賑わいを撮ってみようとふと考え、カメラを構え、EVFを覗いたところ、足早に物憂げなやや年配の小姐が通り過ぎようとしていたので反射的にシャッター切ったもの。

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十一枚目のカットですが、明治通りを挟んで反対側にも、この竹下通りの延長戦みたいなストリートが有って、竹下通りほどではないのですが、それなりに賑わっているようなので、引き続き、そちらへ進み撮ってみようと思い、道路を渡ってすぐの辺りで通りの様子を撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、明治通りを挟んだ竹下通りの延長はどうやら原宿通りと云うらしいのですが、ここでもやはり通りに面したクレープ屋さんやアクセサリ屋さん等々が主流らしく、いたいけな年端もいかぬ若者でごった返すあちらでは落ち着いて買い物もできないのか、或る店頭に白人観光客が鈴なりになって、真剣に商品の物色しているところが面白かったので一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、住宅街との境目に位置する商業ビルの地下に位置するカフェへの看板代わりの骨董ものの木製の椅子に白熱灯ランプを乗っけたオブジェが如何にも場違い感を漂わせながらイイ雰囲気を醸し出していたので一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、この原宿通りはどこまでも真っすぐに続くわけでもなく、どん詰まりはコンクリートの壁伝いの左手方向へ登る緩い坂のようになっていて、そのコンクリート壁面にさすが若者とファッションの街だけあって、韓国は釜山の甘川洞文化村を彷彿とさせるような壁画が描かれており、その手前でどこに行くか楽し気に相談していた母娘の姿を認めたので70mm域で一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、どん詰まりの手前に南北へ走る通りとの交差点があり、ここは前回撮影に訪れたことが有って、南へ抜ければ、表参道方面へ抜けられ、その手前にもなかなか撮影に宜しいエリアがあるので、迷うことなくそちらに進む途中で南方向を撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、原宿通りから南へ抜ける道の途上も元は閑静な住宅街であったにも関わらず、今や小粋なカンジのファッションストリートと化しており、ここも背後は普通の民家やアパートというロケーションにも関わらず、ラッパーっぽいファッションアイテムを商っていて、店頭に趣向を凝らしたマネキンが置いてあったので店のエントランスをバックに一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、もう表参道とは目と鼻の先に位置するラルフローレンの重厚な佇まいの店舗ビルの傍らを行き交う様々な年齢、国の人々の姿を広角端である35mmで撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、なかなか難しいレンズでした。この後に換装してテストした単焦点f1.7クラスのものと比べると、コントラストが不十分なのか、デヂタルスプリットイメージの効きが今一つで、しかも、この日は朝からスマホンで目を酷使し過ぎて本調子ではなかったようなので、果たしてこのレンズの真価を引き出すことが出来たかどうか・・・

さて、次回はCP+2017に乗り込んでのレポートです、乞うご期待!!
  1. 2017/02/19(日) 21:00:00|
  2. 深川秘宝館
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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