深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

知音之隣国~台湾拍照旅行2017.3②~

さて、今週の更新は先週からの続編、台湾ツアー2017春からの後編をお送り致します。
今回は滞在三日目、宿のTVで見た現地の天気予報では台北を始め殆どの地域で雨ということでしたが、これまでの経験から彰化地区は終日雨という予報でも、嘉義地方と台中地方が雨のち曇りくらいの天気であれば、風の流れのためか「鹿港」は曇天くらいで済むケースが多かったので、今回も「ハイパー晴れ男」の勘と意地にかけて、朝10時半の台北駅発の台湾高速鉄道で台中経由、路線バスで今回の目的地「鹿港」へ向かい、17時15分現地発のバスの発車直前まで撮り続け、台湾高鐡で台北市内に20時過ぎに戻り、駅で晩飯後、台湾国有鉄道に乗って隣の駅の松山駅に向かい、そこから徒歩数分というより駅の目の前でやっている「饒河観光夜市」で鬼の如きスナップを敢行したという次第。
カメラはオールLeica M8、レンズは1~13枚目までがCarlZeiss Distagon25mmf2.8ZM、14~17枚目までがCanonL50mmf1.2による全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。
では、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、高鐡台中駅からの路線バスは前回来た時はマイクロバスでの運行だったのが、今回は観光客の急増もあってか、九イ分行きと同じような日本の観光バスそのものの大型車に換わっていましたが、いつものように老街入口ではなく、彰化客運のバスターミナルまで乗って、そこで帰りのバスの時間と乗り場を調べてのスタートとし、着いた時刻は12時は回っていたのですが、小一時間ほど撮ってから、目抜き通りの中山街辺りの名物料理屋ででも食べようと思い、まずは定番コースの「後車巷」に入った辺りで、それらしい家の前を通り過ぎる家族連れを入れて撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、当日は、嗎祖か何かのお祭りの日に当たっていたらしく、鉦や太鼓、そして爆竹等の音響効果に加え、かぶり物をかぶった人間なども総動員した祭礼行事のほか、日本の商店街の福引みたいな行事も大々的にやっていて、その当たり札発表イベントのステージ裏で本職は夜の街道沿いの檳榔売り、イベントコンパニオンはアルバイトの小遣い稼ぎ、みたいな雰囲気の小姐二名が暇そうにお茶挽いていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、ステージの裏では結構多くの出演者が自分の出番までにお菓子を分け合ったり、雑談したりと余暇に打ち興じていましたが、中国人?の弟子連れの米国人道化師のヲヂサンがいたいけな極小姐をあやしていたので、一緒に写真撮らせてよ、と声かけたら、自分は良いけど、レィディには自分で聞いてみて、英語通じないけど、と云われ、中国語で聞いたら、イヤイヤされてしまったので、残念賞代わりに道化師の師匠と引田天功まがいの妙齢のショーレイディとのツーショットを戴いたもの。

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四枚目のカットですが、銅鑼や太鼓、そしてチァルメラみたいなピックアップ越しの吹奏楽器の音に釣られて、老街中心部に位置する廟の境内に入ってみれば、だいぶ前の大渓の関帝生誕祭の時に見かけた、頭でっかちの中国の伝説だか説話だかに出てくる神童のかぶり物が本堂から要介護認定二級くらいは取れそうなぎこちない動きでよろよろと介助の人間と一緒に歩み出て来たので、そのひょうきんな様子を一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、人混みでごった返す中山路界隈での食事の前の地味な路地探検とばかり、廟周辺で、前回に比べ、特に路面の舗装が格段に小奇麗になってしまったのが目立つ、狭い路地というか、もう家と家の塀の隙間と云った方が適切な通路を入口に立って、撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、これも廟からここ鹿港鎮老街きっての繁華街である中山路へ向かう途上の確か「後車巷」の奥の方の長い住居兼倉庫の間の比較的、清の時代の雰囲気を良好に残した極狭路地が目に付いたので、入り口付近からその様子を撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、中山街に並ぶ地場料理屋の中で八重歯の可愛いTシャツ姿の小姐が笑顔で呼び込みやってるお店についふらふらと入り込み、またしても、単価が安いのをイイことに、分量とか食べきれるか否かといった日本では当然働く分別を完璧にすっ飛ばし、とにかく名物を手当たり次第に頼んで、幸いにして一品当たりの量が少なかったこともあり、とにかく完食し、今度は、ここ鹿港鎮にド定番の観光スポットである「擦乳巷」と「九曲巷」の撮影をすべく、さっき通った「後車巷」の一本西側の観光ストリートを通っていたら、童子相手に飴細工みたいなものを加工して商っている露天商に人だかりしていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、これもその老街の中の観光ストリートを歩いていたら、おそらくは大陸からの学生グループが観光に来ていたらしく、地図を見ながら、あーぢゃね、こーぢゃねとか云いながら行先を楽しそうに話し合っていたので、古い街並みをバックのその様子を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、老街南部、市場建物前の青空市場兼青空食堂という風情の広場の手前にも、結構古めかしい佇いの路地が残されていて、ではお得意の広角レンズ縦位置で路地の表情を、と思った時、「対不起」とか声かけて地元民の大姐が通っていったので、これ幸いにと後ろ姿でエキストラ出演して貰ったもの。

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十枚目のカットですが、その老街にいくつかある広場のうち、唯一公園ではなく、むしろ昼からやってる夜市でんがな♪という行商中心の野菜、果物等の物販と飲食の露店、或いはオープンテラスの固定店舗が広場に向かって開かれている、老街の中のランドマークのひとつで、だいぶ前、北側の食堂で簡単なランチでもと思い、入ろうとしましたが、メニュー見せて、という北京語からして通じなくて、すごすごと苦笑いして撤退したことがあったりしましたが、とにかく地元民で賑わう広場の様子を一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、食後の目的地のひとつ「八曲巷」はこの青空市場兼青空食堂状態の広場に入り口は面しているのですが、まずは遠い方からと考え、「擦乳巷」へと趣き、入口付近に子連れの観光客が二組ほどたむろしていましたが、中に入ろうとする気配もなさそうなので、先に入って、中ほどでこのすれ違うと「袖擦り合うも」ではなく「胸擦り合うも」状態になってしまうというちょっと大人の風刺の効いた極狭路地の雰囲気を撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、通って写真を撮ってしまえば何のことはない、ただの古ぼけた極狭い、家と家の塀の隙間でしかないので、長居は無用、次なる目的地の「八曲巷」へ向かい、ここはそこそこ路地自体の広さは確保され、ところどころに井戸なども配置された古い住宅街の生活通路なのですが、とにかく、その名の示すが如く、真っすぐな通路が数メーターも続かず、急に鍵の手曲がりになってしまい、まさに迷路状態の面白い路地なので、その様子を一番特徴的なエリアで一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、16時半も過ぎ、そろそろ、老街から北東に1km近く離れた位置に在る、バスターミナルに戻らねばならない時刻になったので、中山街の一本東の比較的車の交通量は大きいものの、廂が貼り出た立派な歩道が整備され、万年歩行者天国状態で歩く速度が稼げない中山街よりは移動時間の読めるルートでバスターミナルを目指していたら、歩道上に店を構えて麺類のようなものを商っていた青年店主が居たので、後ろから仕事ぶりを一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、高鐡で台北に戻り、台北駅二階の食堂街で美味しい飲茶の晩飯を戴いたのち、まだ寝るには早いし、おれまでは朝の桃園国際机場までの移動を考えたら、とても帰国前の晩に夜市に出掛けようなどという気は起きなかったでしょうが、MRTが新規開通したおかげで、気持ちも軽く、松山駅まで移動し、その目前の「饒河観光夜市」に乗り込み、まずは景気づけに入り口付近で熱いところを見せつけちゃってくれていたいたいけなローカルカポーのお姿を一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、まさしくこの用途のために持ち出してきた、CanonL50mmf1.2の異次元のクリアでシャープな写りに気を良くし、どんどんと夜市の中へと歩いて行って、ここぞというシーンに出くわすたび、M8のクリアな二重像を駆使して速写しまくった中、ちょうど品物を受け取って露店を後にしようとした小姐向けてシャター切った時、カメラ目線向けてくれたオモニも写り込んだもの。

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十六枚目のカットですが、ここも「饒河観光夜市」の真ん中辺り、煌々と点された人工光源の下、おそらくは春休み期間中のこともあり、友達同士で夜市での買い食いにも、日頃口うるさい両親も大目に見てくれたのだろうな、というようなシチュエーションで女友達同士で楽しげに極彩色の氷水みたいなものを飲みながら語らい合う様子を一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、何処でもスマホン族は居るもので、ここ「饒河観光夜市」の中でも、散策しながら、電柱に寄りかかってと人さまざまではありますが、この小姐も、頼んだ料理が出てくるまでの、暇つぶしに一心不乱にスマホンの小さな画面に白魚の如き指を器用に使いこなして何らかの入力をしていた姿が面白かったので、その様子を湯気越しに一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、このところ、スマホンの使い過ぎなのか、慢性眼精疲労気味で、EVFを長い時間使って、しかもそれで以て精緻にピントを追い込むのが億劫になってきてしまい、結局、距離計非連動のものと21mm未満のものは仕方ないとして、M8の出番がこれまでになく多かったと感じました。
それにしても、中古価格での評価は惨憺たるものですが、まさに和製ノクチルックスキラーの称号はこのCanonL50mmf1.2のためにあるような気がしました。

さて次回は古河もも祭りからのレポートをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2017/04/02(日) 19:26:14|
  2. Arri改造レンズ群
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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