深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A veteran from Great Britain~Cooke Microtal40mmf4 mod.M~

Microtal40mmf4.jpg
さて、今宵のご紹介は、久々の工房製品、英国はRank Tayler Hobbson社製のCooke Microtal40mmf4をライカマウント化したものの登場です。
このレンズ、文献はおろか、もう10年選手ともなろう電子湾の釣り大会でもいまだこれ以外の個体を見たこともなく、売主の説明によるしかありません。
産まれは1970年台の初め、電子湾で売りに出されるまでは、近年まで何と大英博物館で専用カメラに着けてマクロ撮影に使われていたとの説明でした。
当然のことながらレンズ構成等のテクニカルま情報など売約前に有ろうはずもなく、ただ、物凄くシャープなのだが、Cマウントでフランジバックが通常のものより極度に長いのでスペーサ使わないと無限が出ないことと、絞りはなく、F4固定ということだけが知らされました。
たまたまお値段が手ごろだったのと状態もとても良さげだったので、即決し、送って貰ってからすぐに改造したものです。
なお、分解していないので、構成は正確には判りませんが、前に米国から輸入したKodak社製のシネエクター50mmf2とスリット光を通した反射面構成が近似していたので、おそらく凸凹チョークリング凹凸の四群四枚構成ではないかと推定しています。
またイメージサークルの大きさは、暗箱で確認したところでは余裕で43φはありましたから、フルサイズもカバー可能ではないかと思います。
では、さっそく、築地~豊洲でのロケによって、実写結果を見て参りましょう。
機材はカメラがX-Pro2、絞りは開放の絞り優先AE撮影となります。

Microtal_001.jpg
まず一枚目のカットですが、都営線で築地市場に着いたので、まず撮影前の腹ごしらえに穴子料理の名店「築地芳野吉弥」へ行くには、市場を突っ切っていくのが手っ取り早いため、北門から入ったのですが、すぐに入り口付近に打ち棄てられた台車等の鉄スクラップが目に留まり、一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、市場を抜け、お目当ての穴子料理屋前に着いたのは14時前になってしまい、確か15時がオーダーストップだったので、余裕かと思いきや、こんなランチタイム過ぎの時刻でも、店の前には行列が出来ており、仕方なく、列に並んで通りを眺めていたところ、外人部隊ご一行様が嬉々としてやって来たので、ここぞとばかり、ノーファインダで一閃浴びせたもの。

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三枚目のカットですが、お目当ての穴子料理屋では、いつもの馴染みのメニューが惜しくも売り切れだったので、もうちょい安いメニューを頼み、それでもまぁまぁ満足出来たので、改めて築地場外エリアへと足を運び、被写体を探していたら、店仕舞いした乾物屋前で底抜けに明るい声で大笑いしているユニークなTシャツ来たいなせな爺ちゃんがいたので、後ろ姿を撮らせてくれよ!と頼んで、へぇオレでイイんかい?とか云うノリで一枚撮らせてもらったもの。

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四枚目のカットですが、今回もなかなか面白い写真がしょっぱなから撮れたので、気を良くして場外市場を次なる獲物を探し、鵜の目鷹の目徘徊していたら、おそらくはマグロの解体ショーで使った残滓なのでしょうが、立派なクロマグロのお頭が店の前の発泡スチロールの箱の上に展示されていて、それを恐る恐る観察していた中国極小姐の様子が面白かったので反対側から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、春は貝のシーズンなので、あちこちの店頭で即席浜焼きの如く、七輪やら、ガスグリル持ち出して金網の上でホタテやらハマグリ、アサリなどを焼いてそのまま食べさせていたのですが、なかなか口上が巧みなのか、いたいけな小姐が焼き手の兄さんの周りにたむろしていた露店があったので、ちょいと失礼、と様子を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、場外市場西の端、市場との境界辺りにも店舗の長屋みたいな施設が在って、ちょうどその前の路上で、留学生と思しき中国からの学生さんとその家族が輪になって戦利品の論評会みたいなことを口角泡飛ばしていて、その中に掃き溜めに鶴とは良く云ったものでなかなか美形の小姐が一名いたので、近寄りざまに一閃浴びせたもの。

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七枚目のカットですが、ここも中国人ご一行様で賑わう場外市場西側の路上で、よほど日本人が珍しかったのか、じっと立ち尽くして行き交う人々の様子を観察していた中国人小々姐が一名いたので、声を掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、同じく場外市場西側の歩道上で、恋人と思しき男性から唐突なプロポーズでもされたのか、とても幸せそうな表情で買い食いの箸を手にしたまま、相手を見返すいたいけな小姐の表情がとても宜しかったので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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九枚目のカットですが、場外市場には、何も鮮魚店とこのところ雨後の筍の勢いで増えてきた海鮮丼店ばかりでなく、老舗の域に達した厨房道具店もそこここに店を構えており、その中の包丁を商う刃物屋で自分の使う道具を品定めしながら店の様子を撮っていた西洋の料理人と思しき男性の姿を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、そろそろ次の撮影地である月島方面に移動しようと、晴海通りに抜ける場外市場内を東西に貫く通りを歩いていたら、外人専門店みたいな昼呑みの角打ちみたいなお店の前で、バイキングの末裔みたいなマッチで怖そうなヲッサンが、やや年のいった美女を従え、昼酒を旨そうに煽っていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、ここも場外市場東のエリア、晴海通りに近い辺りの鮮魚店の店頭で、珍しそうにタラバ蟹やら毛蟹を品定めする、金髪碧眼のご一行様各位の熱心なご様子を傍から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、築地場外市場を後にして、一路月島を目指し、晴海通りを南下し、勝鬨橋の西側歩道を歩いていたら、北詰の動力室のトンネルをいたいけな極小姐と仲良しこよしで手を繋いだ若いヲヤヂさんが歩いてきたので、その微笑ましいお姿を一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、橋のちょうど真ん中に差し掛かった辺りで、運良く、水上バスのスーパースター?「ヒミコ」型二番艦の「ホタルナ」がやって来たので、築地市場のバースの前まで差し掛かるのを待って、築地市場の全景と「ホタルナ」そして東京タワーと来日外国人なら狂喜乱舞しそうな豪華三点セットで一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、勝鬨橋を渡り、月島エリアに入ってすぐの交差点を東方向、即ち進行方向左に進むと、大川に繋がった運河が在って、そこには釣り船やプレヂャーボートの類いがいつも係留されていて、両岸に植えられた木々の枝の葉の緑と遥か彼方に聳え立つ高層マンションとが水面に映るとなかなか面白い共演になるので、写真を撮るのですが、この日も曇天とは言え、水面に映る景色はなかなか凛として美しかったので一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、銀座から2.5km圏内とはいえ、昔からの漁師町であり都心の下町でもある月島では、スカイツリー効果で、戦前の街並みがB29による爆撃以上に完膚なきまでに破壊されつつある向島地区より遥かに健全に保全されており、大通りから一本入るとこの通り、小津安二郎もアイゴ~と涙に咽びそうな状態で残っているので嬉しくて一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、これも月島から佃島方面に向かって歩きながら覗いた、かつてスバルFF1000の旧車が置かれていた路地に咲く名も知らぬ南国の花のような植物をモチーフに辺りの雰囲気を撮ってみたもの。

Microtal_017.jpg
十七枚目のカットですが、佃島手前の橋を新川方面とは反対の南側、つまり豊洲方面に渡って、晴海を通って、豊洲に出て、暫くはららぽーと敷地内の石川島播磨重工ドック跡の遺物などをモチーフに無辜の民の幸せそうな様子などを撮っていたのですが、ふと沖合に目を凝らしてみれば、何たるラッキーか、先ほどみた「ホタルナ」の一番艦である、「ヒミコ」が長年の風月に晒され、だいぶくたびれながらも精悍な装いでドック入りして来たので、その勇姿を捉えてみたもの。

今回の感想ですが、うーん、やっぱり英国の産業用レンズは40mmという、APS-Cで撮ると60mm換算のなかなかスナップでは難しい画角になってしまうのですが、慣れてしまうと、何撮っても、そこそこ画になってしまうので、面白い。また出物が有ったら買い込んで実写してみたいです。

さて次回、来週日曜日はGWの香港ツアーから新発見の撮影スポットからのレポートも含め二週に亘りお送りしますので、乞うご期待!!

  1. 2017/05/07(日) 19:13:23|
  2. Mマウント改造レンズ
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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