深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

藍青出於藍出了比艾①~NikkorH・C5cmf2 Black apature ring~

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さて、今週のアップは予告通り、秘宝館からのご紹介ですが、パーツ状態だったのをレストアしたのを機会に久々に棚ざらえをやって、僚機のうちの一本を発掘出来たこともあり、二週続けてのNikkor5cmf2祭りとさせて頂きます。
まずはこのレンズのご紹介ですが、言わずと知れた日本光工学全盛期のレンジファインダー機Sシリーズ用に開発されたゾナータイプの5cmf2をおそらくはタナックやニッカ用として供給すべく、ライカスクリューマウント化して供給したもので、50年台半ばから前半の製造と考えられます。
構成は3群6枚のゾナータイプというよりエレメントの細部の違いは度外視すればイエナのゾナーそのもので、写りも工房附設秘宝館にある5cmf2のゾナーに酷似しています。
幾つかヴァリエーションはあるようですが、ニコンヲタ各位の間で最も一般的な区分は絞り環の色で、白環と黒環ということで、まず今週は導入したてのコリメータを駆使してレストアした黒環モデルの実力から見ていきたいと思います。

カメラはX-Pro2、全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、本日日曜日の14時半過ぎに浅草に着き、地上出口から雷門方面に向かったら、いつもの車夫の兄ちゃん各位が歩道上で熱烈商談を繰り広げており、大柄な中国人小姐達を相手に何処かの英語学校で習い覚えたと思しき英会話を駆使し、時折ジョークなど交えて一生懸命に勧誘している姿が面白かったので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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二枚目のカットですが、修繕中の雷門を潜り抜け、いつもの定点観測スポットである「美人茶屋 あずま」さんの店頭から売り子というか製造オペレーターとセールスを兼業している浴衣姿の小姐達の中に明らかに国際化を考慮したと思しきエキゾチックなお顔立ちの小姐が八面六臂の活躍でテキパキと注文をこなしており、その様子に関心して観光客の合間から一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、次なる定点観測スポットは最短距離付近の描写と背景の遠景ボケを同時に愉しめる、仲見世側道のあずまさん裏の扇子屋さん店先に飾られた大和絵をモチーフとした高級団扇で今回は下から二番目の段真ん中の雷神の図にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、その扇子屋さんの仲見世側の壁際には「お値打ち品」と称するアウトレット的な商品を乗せたワゴンのようなものが置かれており、こんな世界各国の観光客が行き交うところで、大胆なことをするものだなぁと感心して眺めていたら、浴衣をばっちり決めた中国人小姐二名がやって来て、しっかり物色、そのうち一名がお目当ての品物をゲッチュしてそそくさとお店に向かうのに合わせてスマホンに没頭しつつワゴンを離れた小姐を狙って一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、仲見世商店街の中ほどで、一見、日本人小姐と区別が付かないような装いのコーディネーションの中国人小姐二名がスカイツリーがどのこうのとお店の前に立ち止まって、おそらく今後の身の振り方、少なくとも浅草寺お参りの後の行動予定について真剣な眼差しで合議していたので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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六枚目のカットですが、浴衣の中国人小姐に遭遇した直後、白人の姉妹が目の前のお店で買ったおやつなどを堪能していたので、一枚撮らせてよと初め英語、きょとんしていたので、スペイン語で話掛けてみたら、横の白人紳士が、娘たちはまだノンネイティブの英語をすぐ理解出来なくて済まないな、写真なら全然構わないけど、ボクも入れてね、ということで交渉成立、ご一行さまの記念写真、アイポン無料撮影付になったもの。

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七枚目のカットですが、同じく仲見世の中ほどを少し過ぎた辺り、人形焼を実演販売しているお店の陰でホントはルール違反なのですが、別のお店で買ったアイスなどを食べている、中年の白人夫婦が居て、そのシルエットが、先のケネディ駐日大使に似てなくもなかったので、横から一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、これまでSタイプのNikkor5cmはf1.5だろうとf2だろうと、日中の開放撮影だと、結構、フレアが著しくて、それが同じ仕様のZeiss製Sonnarと比べると欠点に思えたのですが、レストアしたてではどんなものかと思い、手っ取り早くチェックするため、照明の下にいる白衣の人間を撮ろうと思い、人形焼き屋の店内で一心不乱に焼き方を務める職人さんを撮ってみたもの。

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九枚めのカットですが、人形焼のお店を出てすぐの四つ角の西南側の角で中国人小姐が仲間とはぐれたのか、或いはワザとはぐれてBFとラインでもやっていたのか一人でスマホンいじりながら時折、雑踏を眺めていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、後で香港からのゲストと判明するやんちゃ小々姐がかき氷を食べながら、スカイツリーの写真を自分のスマホンで撮るため、伝法院通りの東側にすたすたと歩いてきたので、ラムネ屋の横を通り過ぎた頃合いを見計らって一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、色々なお客が集まる伝法院通り東側、スカイツリーの向こう正面に陣取ったラムネ屋さんに了解撮って店の横で張らせて貰ったら、集まるは集まるは、その赤でもとてもソウルフルな巻き舌跳ね上げ語尾の英語を話す黒人娘が率いるグループがそこそこ英語の使えるラムネ屋のオヤヂに「ラムネの語源はレモネードなのか」とかいきなり難問を吹っかけて、ヲヤヂもそんなことを聞いてくる客なんか初遭遇みたいで、降参、悪いけど、後でスマホンででも調べて頂戴とか苦笑して楽しいやりとりしていたので、その様子を屋台の脇から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、ラムネ屋のヲヤヂさんに協力のお礼と買わなくてゴメンとお詫び云って別れ、宝蔵門近くの伝法院の東側の塀沿いを歩いていたら、ソフトリーゼントにレイバンのサングラスと、ひと昔前の香港映画のわき役みたいなカッコの中年男と目が合って、向こうもニヤっと笑ったので歩み寄って声かけたら、待ってけろ、家族も一緒に撮ろう、ということで、宝蔵門前で記念撮影していた家族を呼びに行ったら、さっきの浴衣小々姐のヲヤヂさんだったという奇遇な一枚。

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十三枚目のカットですが、仲見世通りを歩き切ったら、宝蔵門の真下で交代で色んなアングル、ポーズで記念撮影していた中国小姐二名組が居たので、声かけて陽光を受けて燦然と輝く本堂の総チタンの甍をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、総チタン屋根の宝蔵門をくぐり抜け、浅草寺境内の定点観測スポットである本堂向かって右側のお御籤売り場に足を運ぶと、仲間同士でお御籤を抽いている様子を交代で撮りっこしている中国人小姐のグループに遭遇したので、ここでも交渉してその仲間に加えて貰って撮ったベストショット。

Nikkor5cmf2sw_015.jpg
十五枚目のカットですが、本堂前の巨大香炉の前までやって来たら、アジア系の小姐と小柄な黒人の小姐の二人組が見事に浴衣を着こなし、お互いにスマホンで記念撮影の撮り合いなんかやってて、時折、肩寄せ合って、その結果を確かめるため、画面を覗き込んでいる姿が微笑ましく、後ろから一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはやコリメータって便利、無限取るだけぢゃなく、内部反射の調整にも使え、その調整結果後の試写でも、ピーカンの浅草でいつも気になるハイライトのフレアを殆ど撲滅出来たのですから・・・

さて次回は発掘したての白環の試写結果行ってみましょう、どんな結果になるのか?乞うご期待!!
  1. 2017/07/02(日) 23:51:39|
  2. 深川秘宝館
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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