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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Return to the great provincial port town~Pusan photographic Tour'17②~

さて、今回のアップは予告通り、8月のお盆明けに3泊4日で出掛けた釜山ツアーから、後編をお送りしたいと思います。
滞在三日目はシティツアーバスを利用しての市東部のビーチエリア初訪問、その後、いったん出発地の釜山駅前に戻って、豪華な鮑粥、鮑ビビンバを戴いたのち、市西部の観光名所である甘川洞文化村へ訪問しました。そして出発日は便が午後遅くであったため、お昼前まで写真を撮る間があり、再びチャガルチ市場へ舞い戻って、名残惜しんでスナップを行いました。
なお、今回の釜山ツアーでは前回の釜山ツアーと異なり、季節が盛夏だったこともあり、訪問中、雨が殆ど降らず、最終日のチャガルチ市場の帰り道に小々パラついたくらいで、日焼けもしましたが、丸々ピーカンの下、撮影や現地の方々との交流を愉しむことが出来ました。
では、さっそく後半二日間の行程に沿って、逐次実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、シティツアーバスに乗って一番最初に降りたのが、市内では海雲台に次ぐ人気ビーチである広安里のバス停で降り、次のバスが回ってくるまでの30分一本勝負でスナップに賭けようと考え、M8一台に絞り、意を決して浜辺へ降りて行ったら、オープンな現地のカポーが外人さんが多いことに影響されてか、いたいけな小姐をお姫様抱っこして、殆ど無理心中モードで海へ向かっていったので、その愉快な姿を広安里大橋をバックに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_019.jpg
二枚目のカットですが、近頃は湘南を代表とする日本の海水浴場のみならず、世界各地でボランティアによるビーチの清掃活動が広く普及してきましたが、なかなかどうして、ここ釜山でも、高校生くらいから初老まで、そしてまさに韓国人のみならず、海外からの留学生なども、サークル活動のノリ?で二人一組で楽しげに会話しながらトングで次々と浜辺に打ち棄てられたゴミを拾っており、その様子がなかなか楽し気だったので、まず韓国人大学生とインド人留学生のコンビに声をかけて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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三枚目のカットですが、日本ではなかなか度胸がないと出来ない浜辺のスナップですが、写真を撮ったあと、サンキュと云われ、楽しんで下さいとまで言われちゃうとますますテンションは上がってしまうもので、次なる獲物は?と浜辺を虎視眈々と歩いていたら、来ました、来ました、次なる獲物が・・・ということで今度はいたいけな小姐二人組の清掃ボランティアが、お揃いのTシャツ着込んで、ゴミ拾いもそこそこに楽し気に話しながら歩いてきたので、声かけたら、撮ってもイイけど、顔出しはカンベンってことで、おひとりさま目出しで撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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四枚目のカットですが、韓国もお盆という制度があるのか、或いはもうシーズンオフなのか、ここ広安里も予想外に海水浴客が少なかったので、ビーチのあちこちをカメラを提げて大手を振って歩くことが出来、ビーチパラソルの数では世界一とか豪語している釜山エリアの白昼から閑古鳥が鳴きそうなビーチに立ち並ぶカラフルなパラソルの林を撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_022.jpg
五枚目のカットですが、季節外れの人気ビーチでは海水浴客は殆ど絶滅危惧種状態で殆ど遭遇することはなかったのですが、ひなたぼっこに来たお客さんはまた別で、ここでは韓国人よりも、むしろ、海外からのゲストの方が目に付くことが多く、一人でイヤホンつけて、スィングしながら読書なかしている、うら若い黒人女性が目に留まったので、小走りに近寄り、声を掛けたら、え、アタシで良いの?的なノリでモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_023.jpg
六枚目のカットですが、広安里のビーチ撮影を30分ちょい前で切り上げ、シティツアーバスのバス停から巡って来たバスに乗って次なる目的地、もはや日本の湘南、須磨を超え、世界的ビーチリゾートに躍り出た感もある海雲台へ移動し、バス停から、やはり季節外れで白昼から閑散としているビーチを散策しながら、海水浴客も殆ど居ないのに、砂浜を覆い尽くさんばかりに立ち並ぶカラフルなパラソルの林が目に付いたので遠景に高層ビルを入れてその様子を撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_024.jpg
七枚目のカットですが、閑散とした海雲台も30分ちょい前で切り上げ、今度は別ルートのシティバスに乗り換え、何も考えず、車内の案内に乗せられ、タルマジキルという何語か判らんような、しかも降りてみたらバス停周辺には何も施設もない、やっちゃった感満載のポイントで降りてしまったのですが、そこはそれ、いつもの第六感的被写体人力ナビをフルに働かせ、海岸の方へ下る道へ歩いて行ったら、廃線を観光用歩道に整備し直した施設が有って、そこで、地元のいたいけな小姐達が自主製作映画の傍ら、記念撮影ごっこに打ち興じていたので、日本から来たアジョシも混ぜて♪のノリで撮られたり、撮らせて貰ったりしたうちの一枚。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_025.jpg
八枚目のカットですが、シティツアーバスは朝チケットを買ってしまえば、一日何度でも乗り降りが出来るのですが、当日のうちに甘川洞も訪問して写真を撮りたかったのと、山の斜面を利用した再開発集落なので、ちょうど陽が西に傾きかけた頃合いが撮影には丁度良さそうなイメージだったので、14時半過ぎにいったん釜山駅前のターミナルに戻り、豪華なアワビ粥+アワビビビンパを少し遅めのランチに戴き、しかるのち地下鉄で最寄り駅の土城まで移動し、そこからマウルバス、日本で云えばコミュニティバスに乗って、山の中腹にある甘川洞文化村観光案内所手前のバス停で下車し、モデルさんを探していたら、一番最初の展望台付近で、日本のセーラー服がお気に入りという筋金入りのレイヤーの小姐二名が得意ポーズでモデルさんになってくれたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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九枚目のカットですが、幸先良いスタートに気を良くして、まずは高台に登らんと韓国名物の入り組んだ住宅の間の勾配のきつい路地を歩いていたら、ちょうど下の見晴らしの良い屋上展望台みたいなところで思い思いのポーズをつけて記念撮影をしていた、さっきのレイヤーさんご一行のお仲間がいたので、これ幸いにと上から見おろす格好で一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

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十枚目のカットですが、いやぁ、今日は人物撮影大漁だなぁとかM8のモニター見ながら一人ごちていたら、山の中腹辺り、キャラクターショップやら私設無料記念撮影スポットが軒を並べた辺りに来た時、白人の女性に突如呼び止められて、いきなり真顔であなたの手助けが必要だ、とか云われ、キョトンとしていたら、破顔して、何のことはない、立派なカメラ下げてるんで、どうせならそういう人にシャッター押して貰おうと思って、という話だったので二つ返事でOK、そのお礼と云ってはなんですが、ご一同サマにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_028.jpg
十一枚目のカットですが、元々スタートした時刻が15時過ぎ、その上、やや雲も出て来たのでこの愛くるしいカラフルな村を撮るにはいささか不似合いな状況になってきたため、そろそろ、撤収して、南浦洞までバスと地下鉄を乗り継いで戻ってお茶とスィーツでも楽しもうとか思い、名残惜しんでバス停から振り返って、夕暮れに染まりつつある、この極彩色の家並みを撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_029.jpg
十二枚目のカットですが、翌朝、8時前に起き、早々に支度して、フロントに荷物を預けた上で9時半過ぎにホテルを後にして、また釜山きってのアイコンであるチャガルチ市場に暫しの暇乞いを兼ね、レンズ1本で1時間一本勝負のスナップに出掛け、初日の午後の市場とは違う真剣勝負の場を撮ろうと思ったものの、ぐずつく空に買い物客の出足も鈍い、朝のチャガルチの店頭の様子を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Summalit50mmf1.5による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_030.jpg
十三枚目のカットですが、本来の市場の書き入れ時である朝の時間、雨の予報のためか、行き交う人もまばらで、それでも、商店が建ち並ぶ間の交差点のような位置でシャッターチャンスを待ち構えていたら、冷やかしなのか、南浦洞駅前のスタバ辺りで買い込んだと思しき、アイスコーヒーなんか飲みながらそぞろ歩きする親子が目の前を通り過ぎて、商店の建ち並ぶ通りに曲がって歩き去っていったので、その後ろ姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Summalit50mmf1.5による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_031.jpg
十四枚目のカットですが、小雨がパラつき出し、客足もいまひとつにも関わらず、何十年もの習慣が自然とそうさせているのか、或る商店のパラソルの下で初老のアジュモニがおそらくはアリランと思しき鼻歌を歌いながら手際よくアジを捌いていたので、思わず勤労の尊さを異国で改めて教えられた気がして声かけて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Summalit50mmf1.5による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_032.jpg
十五枚目のカットですが、そう云えば活魚・鮮魚商が入居し、食堂も入っている市場ビル内の様子を撮っていなかったことを思い出し、かつて年何回か通ってよく中を撮らせて貰った那覇の牧志第二公設市場の様子を思い出し、入口付近からちょっと中に入り込んで、お茶なんか呑みながら雑談している商店主同士のひとときを撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Summalit50mmf1.5による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_033.jpg
十六枚目のカットですが、朝の賑わいを期待して出発前の慌ただしい時間に早起きまでしてやって来たチャガルチ市場ですが、やはり、情熱は異国の天にも通じるものなのか、これまでこの辺りでは見かけたことがないような、生き生きとしたいたいけなアガシ二名組が楽しそうに語らいながら市場のメインストリートの比較的大きな交差点を通り過ぎて行ったので、ロケーション的にもほぼベストの状態で一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Summalit50mmf1.5による開放、絞り優先AE撮影です。

Pusan17_034.jpg
十七枚目のカットですが、また市場の雑多な商店街に舞い戻り、働く人々の躍動感を捉えたカットを撮りたいと思い、また商店と商店のすき間で視界の開けた位置に立ち、チャンスを待っていたら、そろそろ撤収時間と考えていた5分ほど前に女性が主役のここチャガルチでいかにも誠実そうないで立ちでキビキビと荷物を手運びするアジョシがやってきたので、これ幸いにと一枚戴いてみたもの。

今回の三泊四日の旅を通しての感想ですが、やはり、釜山は暖かい街だと思いました。
確かに従軍慰安婦像を領事館の裏口前の歩道に設置してしまったとか、不愉快な出来事はありましたが、そこで思考停止して、街で出会う人達、或いはすれ違うこともないまま、黙々と日々の務めを果たしている無数の民草が友か敵かと二元論で片付けられるほど単純な関係でもないと思いました。
日本の植民地化以前にも鎖国されていた日本からの日本人居留地があり、また豊臣秀吉の侵攻後、両国は善隣外交こそが双方の国益に適うと信じ、江戸時代を通じ、幾多の困難を克服し、遥々江戸まで通信使を送り出してきた港もここ釜山なのです。
まだまだ毎回新発見のあるこのアジアの片隅の港町に折につけ通って、理解を深めたいと思います。

さて次回は、またしても、海外遠征のため一週スキップ、翌々週はそのレポートをお送りする予定につき、乞うご期待!!

テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/09/10(日) 19:18:03|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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