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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

美麗島旅情'17~Taiwan Photographic Tour'17②~

さて、今回のアップは予告通り、9月の3連休に有休1日くっつけて出掛け秋の台北ツアーから、16日午後からの行程による後編をお送りしたいと思います。
前回述べた通り、とんでもないアクシデントというか、自称「旅慣れた旅行者」がしかも、20回近く訪問していて、「勝手知ったる他人の家」も同様の台湾の台北近隣エリアで、乗り慣れている筈の鉄道でのチョンボ連発で、結局、予定変更を余儀なくされた滞在二日目の夕方の「饒河観光夜市」、そして翌日、滞在三日目の「三峡」、「淡水」からご紹介したいと思います。
なお、このところ、二台のカメラに別々の焦点距離のレンズを付けて、それらで撮り分けるという撮影スタイルは封印し、昼はM8メイン、夕方以降はX-Pro2というように得手不得手を踏まえ、速写に向いた機材選択で、極力、撮影枚数を積み上げる方針としたのです。
では、さっそく、二日間の行程に沿って、逐次、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、昼間の難行苦行の疲れもあって、いったん台北駅近くの常宿に戻り、シャワーなどを浴びてから、ひと休みし、すっかり夜のとばりが降りた頃、市内中心部の長春路交差点に建つ、「好美飯店」で美味しい晩飯を戴き、その足で出掛けた「饒河観光夜市」に入り、まず目についたのが、国は違っても、どこでもいたいけな童子達の大好きな金魚すくいで、この日ははしゃぎもせず、老練な漁師の如き冷静さで黙々と煌びやかな小魚をすくう、一人の健気な小姐姿が感動的ですらあったので、傍らから一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

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二枚目のカットですが、いつ来ても人混みでごった返す観光夜市の通りを人にぶつからないよう、被写体を探しながらキョロキョロと中に進んでいったら、灯りを煌々と照らし、9月とはいえ、さすが南国の島だけあって、これからビーチリゾートにでも遊びに出掛けるような恰好で黙々と業務に精勤する露店商の小姐の姿が目に付いたので、ちょいと失礼と一声かけて、隣の露店との間の通路みたいなところに入れてもらい、そのお仕事ぶりを一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_020.jpg
三枚目のカットですが、もう一方の夜市の雄である「士林夜市」に比べ、ここは元々、夜に夜市が開催される前提で、道路インフラ等が整備されていることもあり、比較的ゆったりした造りで、タイミングとチャンスさえあれば、結構面白い画が撮れるので、向こうに行かないことはあっても、こちらに来ないないくらい通っていて、今回も馴染みのお客との談笑風景が通りがかりに目に留まったので、またしても、露店の内部に入れて貰ってその微笑ましい様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

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四枚目のカットですが、この一キロ近くある観光夜市をどんどん奥へと進んでいくと、時折、煌々と照らされた灯りの下で、妙齢かつ容姿端麗な小姐が黙々と調理兼販売業務に従事しているのを目にすることがあって、そういえば、中国のツイッターもどきのSNS「微博」か何かで、呆れたことに大陸からの観光客が、この共産党非支配下の島の夜市でどの街のどの夜市にはかくかくしかじかの店にこれこれこういう美小姐が居る云々、頼まずとも宣伝してくれ、またそれを見たスキモノが寄ってくる、というインフィニットループを描く・・・などと考えながら、ふと目に留まったローカルスイーツ売りの小姐の働きぶりを一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

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五枚目のカットですが、同じ中華圏の括りでは、香港や上海に比べればまだまだですが、ここ「饒河観光夜市」では、少なくとも東京の何処かで開かれている夜の縁日よりはまだ欧米からの観光客を見かける頻度は遥かに高く、この日も数人の団体から一人の女性客、そしてカポーも相当数目に付いて、なかなか慣れた様子でしかも、工房主より遥かに旨い北京語で注文なんかしている白人観光客の姿が目に留まったので、すかさず一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_023.jpg
六枚目のカットですが、この夜市に限らず、もちろん他の夜市でも、前日に訪れた観光地化された老街でも、結構な頻度で童子向けのスマートボールが目に留まり、おそらくこれは、見本統治下の庶民の娯楽が、日本でも水上とか栃木の山奥辺りの辺鄙な温泉街で細々と露命を繋いでいるのとは対照的にこちらでは幼児用娯楽として独自の生態系を持つに至ったのであろうかとか考えていたら、経営者の子女と思しき極小姐が物差しみたいなものを持ち出して台の調整みたいなことを始めたので、驚きの目で一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはPORST50mmf1.2開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_024.jpg
七枚目のカットですが、翌9月17日は、朝から桃園駅の一つ手前の駅である鶯歌駅経由、本当は前日に訪問するつもりだった「三峡老街」へ訪問し、ここでも危うくバスに乗ったまま、オーバーランしかけたのですが、幸いなことに老街最寄りの駅で、工房主以外の乗客が全員降りてしまい、信号に停った時に一番前の席に座っていた工房主に対し、運転手が何処まで行くのか、と親切にも声かけてくれたので、三峡老街まで、と答えたら、あ、それは今さっきのバス停だ、ここですぐ降りなさい、と停留所でないところで降ろしてくれ、ほうぼうの呈で教えられた方向に小走りに向かい、目に着いた老街入り口のランドマーク、日本統治時代の警察署の建物を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

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八枚目のカットですが、ヘタこいたら昨日同様のしょっぱい成り行きになりかねなかったというヒアリハット感もものかわ、老街に足を踏み入れてすぐ、レンガ造りの軒の低めの商店街の佇まいを目にして、とても昂揚した気分となったので、強い日差しを避けるべく、通りの両側の商店軒先を連結したアーケードを歩いていたら、スマホンで家族写真なんか撮ろうと試みている一家の姿が目に留まったので、声かけて撮って上げた代わりに一家揃ってモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_026.jpg
九枚めのカットですが、このエリアの人々はなかなか柔和な表情の方々が多く、アーケードを歩きながら、目が合った地元民各位に笑顔の挨拶なんか交わしていたら、すかさず首から提げてたライカを目ざとく見つけ、声かけてきた、自転車で子連れの若いヲヤヂさんが居て、良く写るんだろうなぁなどという話しなんかしている行きがかり上、ぢゃ、一枚撮ってみようか?でも光線状態良くないからダメなんぢゃ?とか言って、後から送ってあげる前提で一枚撮ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_027.jpg
十枚目のカットですが、この日はここ老街での何かの縁日だったらしく、日本の中華街辺りでも見かける三国志の英雄や伝説上の偉人を祀った廟のような建物がこの老街にも幾つかあって、その一番大きなところで、祭壇前の広場みたいなところにテントをかけ、そこで、いたいけな少年たちが龍の舞みたいな催しを後ほど披露したのですが、そのイベント絡みで廟の近くの両側アーケード間に張られた大型テントの中にカラフルな赤を基調とした中華系お祭り用引き出物が並べられていたので、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_028.jpg
十一枚目のカットですが、カラフルな引き出物が整然と並べられた大型テントを後にして、また店舗の軒先を繋いだアーケードを歩きながら被写体を探していたら、居ました、居ました、今時、山形辺りのお百姓ですら被らないような、或る夏の日、霧積温泉の谷底へ飛んで行った一張を最後に内地では絶滅したと思しき麦わら帽子なんざ被った、漫画ワンピースの主人公気取りのいたいけな童子の姿が目に留まったので、すかさず一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_029.jpg
十二枚目のカットですが、老街の華やかな表通りのみ歩き回って撮影しているだけでは、真実の半分も捉えたことにはならないですから、国内外の如何に関わらず、路地裏撮影マニアの半ば天邪鬼的な欲望がむくむくと沸き上がり、表通りからふと目にした煉瓦積みの壁が特徴的な側道をさてどうやって撮ろうかいなと逡巡している時、まさに飛んで火に入る何とかの喩え通り、楽し気に散策に迷い込んで来た家族連れにエキストラ出演願ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_030.jpg
十三枚目のカットですが、その日は12時を少し回るまで「三峡老街」で撮り続け、それからまたバスで鶯歌駅まで戻ってそこから在来線で台北駅に戻り、そこの二階食堂街で点心ランチなど頂き、しかるのち、MRT淡水・信義線で終点「淡水駅」まで移動、淡水河の河口に沿って広がる遊歩道上山側の観光エリアに足を踏み入れ、さぁて何から撮ろうかいな、と思った矢先、軒下に設けられた屋台でいかにも夏っぽい清潔そうなピンクのワンピースなんか来た小姐が「熱狗」(ホットドッグ)を買おうとしていたので、面白い中国語の商品札同様、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_031.jpg
十四枚目のカットですが、河の向こう側の八里の山並みも雄大でそれなりにに画にはなりますが、やはり見てて楽しく、スナップの最適な素材は人の世の営みということで、日本にもないようなユニークな屋台や店頭販売の品物やそれを買い求める老若男女を眺めながら歩いていたら、或るお店で、新手のアイデア商品らしく、食べると発煙するアイスクリームとかいうキテレツ商品を売っていて、これがまたどういうワケか流行っていたので、その店の横で、口と云わず鼻と云わず、盛大に白い煙を吐き出し悦に入っている小姐とその取り巻きの姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_032.jpg
十五枚目のカットですが、物販に人が群がっている辺りを過ぎ、河岸と遊歩道の幅が狭まり、歩きながら水面も見えるくらいになってきた辺りで、売り出し活動中の新人アイドルなのか、ただの目立ちたがり屋のお調子者なのか、最後まで判別付かなかったですが、高校生くらいの色の黒い小姐がマイクとスピーカを持ち出して、ローカルの歌謡曲なんか歌って居たので、取り巻きに撮らして貰うよ、どーぞドーゾ、でセンセイは何処からお越しで?東京だけど何か、ホントですか、そりゃスゴイ、まだ行ったことが無くて、ぜひ撮って宣伝して下さいよてなやりとりの行きがかり上、完全な逆光もものかわ、一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_033.jpg
十六枚目のカットですが、物販店が建ち並ぶ遊歩道もほぼどんづまり、極小さな漁港みたいな河岸の切込みを回り込んで河口方向へと続く、幅3m程度の狭いコンクリート舗装の木陰の道の手前で、来た方向を振り返ってみれば、姓名判断だかのテントに群がるいたいけな小姐達の姿を茫然と見つめるタトー入りのマッチョマンの後ろ姿に妙に哀愁を感じたので背景の山並みなどと一緒に一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

Taipei17aut_034.jpg
十七枚目のカットですが、写真を撮りながらそぞろ歩きをして辿り着いた淡水の河岸沿いの遊歩道のどんづまりの先、木陰の細い河沿いの道へと嬉々として友達同士で大声で語らい合いながら歩いて行った、地元小姐のコンビの後ろ姿を川面の様子も写すべく、露出控えめのセミシルエットで一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8開放による絞り優先AE撮影です。

今回の感想ですが、やはり台湾はイイところですね、バス停で一人待っていても、バスで降り遅れても、誰かしら気に留めて声を掛けてくれますし、言葉が100%までは通じないというだけでやはり古い日本の、自分以外の周りを思いやり、気を配る、という心掛けがいまだ息づいていることを嬉しく思いました。

さて、次回は久々の新レンズ導入、さてその驚愕の性能やいかに!? 乞うご期待!!
  1. 2017/10/01(日) 19:15:59|
  2. 旅写真
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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