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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Going back to Beijing'17①

さて、今週は二週に亘ってお送りする11月初旬の北京旅行からのハイライト、第一回をお送り致します。

まず恒例の行程のご紹介ですが、まず赤い鶴のフラッグシップキャリアで北京に入ったのが11/2の深夜12時過ぎ、何故こんな遅くに着いたかと云うと、17:20発の筈の便が何と貨物ドアが閉まらなくらなるというアクシデント発生で、急遽、機体交換し、3時間10分遅れの20:30発となってしまったからです。
そして、空港から何とか深夜バスに飛び乗り、市内の北京駅前の停留所で降りたのが深夜1時半頃で、そこから氷点下の北京駅近くの故同を徘徊して宿を探し出し、寝ないで待っていてくれたうら若き北京小姐のフロント係のお世話になって、やっとチェッキンし、その晩は熟睡しておしまい。
それから翌3日は少しでも早起きして当初の目的の国家大劇院北京の写真を撮るだけ撮って、あとは自由種目と思ったのですが、体が云うこと聞かず、結局、宿を出発したのが11時も20分くらい回った頃、そして、深夜の人っ子一人居ない北京駅前とはうって変わって、人人人の北京駅前に出て、そこで行列して北京市版スイカを買って、またセキュリティのゲートを通るために地下鉄駅で行列して、大劇院に着いた時には12時もゆうに回り、金属と硝子で出来た超モダーンな建造物を撮るには最悪の条件である、建物の真後ろ上方から光が射す状態で何とか工夫して正面図を撮り、その後も周囲をぐるぐる回って、数十カット撮ってから、やっとせいせいしたキブンで周囲の胡同を撮りに出かけ、しかるのち、夕刻の景山公園頂上からの大劇院夕景を撮る時刻まで王府井でスナップしたり、ランチしたりして、17時も回った頃、景山公園まで歩いて移動し、この日の為に買い求めたSonnar135mmf2.8MMJで渾身のカットを撮ってこの日はお仕舞・・・というのが、今回のあらすじ。
では、さっそく行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
カメラは2~16枚目がLeica M8、1、17枚目がX-Pro2、レンズは1~16枚目がUltron28mmf2.0、17枚目がCarlZeiss Sonnar135mmf2.8となります。

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まず一枚目のカットですが、艱難辛苦の挙句、13年ぶりに辿り着いた北京のサイトでやっと対面が叶った国家大劇院北京の周りを写真撮りながら感慨深く散策していたら、何も事情を知らない山東省からという見るからに素朴そうな小姐二名が華為のスマホンでシャッター押してけろ、と頼んで来たので、良いけどモデルになってね♪と申し入れて、出演して貰ったもの。

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二枚目のカットですが、大劇院関係の写真は何せピーカンでお天道様が正面の背後から燦々と照らしてくれているので、また翌日に出直すこととし、プロジェクト営業の時は、横目で眺めるだけで、中に入ってみようとも思わなかった、昔ながらの北京の路地である胡同の中に入り込んで、スナップを敢行しようとし、まずは大劇院西側の判り易い路地に入ったら、いきなり観光案内に出てきそうな、自炊をしない北京っこ御用達の大衆食堂のハデな看板が目に付いたので、これ幸いにと撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、これも大劇院西側の胡同の中の奥まった路地で、路地裏から大劇院の偉容が垣間見られる、ちょうど日本で云えば、曳舟とか東向島辺りの路地からスカイツリーが顔を覗かすようなカットを撮りたいと思い、木戸が開いている集合住宅の通用口から中に入って散策していたら、偶然、古めかしい木枠のドアに斜めから午後の陽光が射している光景を目にしたので、嬉しくなって撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ここも同じく大劇院西側の胡同ですが、少し南に下った辺りの別の胡同のやはり開かれた木戸の奥の集合住宅の共用の中庭兼通路の部分で、表に面した住居の壁や胡同の塀のように似せてはいるものの、本来の石積み構造から、鉄筋コンクリート造のモダンな躯体に古めかしい色合いのタイルを張り付けた景観調和型のリノベーションではなく、おそらくは文化大革命よりもっと前と思しき煉瓦積みの壁の住戸があったため、その侘び住まいの様子を一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、木戸が開かれた路地に入っちゃ、辺りを撮って、しかるのち、またクルマも通れる比較的広い生活道路に出て、大劇院の位置を確かめるということの繰り返しでしたが、リノベではありますが、やっと古風な石塀越しに総チタン張りの大劇院の偉容が見られる通りを見つけたので、色々とアングルやら、露出の難しいM8のことですから、何枚か撮っては露出見て、を繰り返し、やっとモノになった一枚。

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六枚目のカットですが、大劇院の見える路地裏ではないですが、古風な通りから眺めた大劇院の画を撮れたのでまぁ良しとし、南西側の比較的有名な胡同に歩いて移動し、その中でまた開かれた木戸の中の路地でも撮ろうと、虎視眈々とカメラを片手に歩いていたら、コンビニが殆どない北京で重宝される「超市」日本語に直訳すれば、スーパーマーケットですが、実質的には、田舎の街や村には必ず一軒はあるという「よろず屋」そのもので、その懐かしい佇まいに思わず一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、その胡同散策で、昔懐かしい「よろず屋」を過ぎて程なく、開かれた木戸が有って、なかなか魅力的な佇まいだったのですが、入り口付近にちょっと怖そうなヲッサンがモルタルかなんか捏ねていたので、恐る恐る遠巻きに覗いてみれば、何か用かと声かけてきたので、写真撮りたいと云ったら、オケー、と意外にも二つ返事で奥へ通してくれたので、遠慮なく、古風な煉瓦積みの住戸を撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、ここも同じ胡同で、もう少し奥、即ち西に行った辺りで、開かれた木戸の前から、なんぢゃこりゃ状態で、目を疑ってしまったのですが、普通は薄暗く、通りの人目を惹かないように衝立を立てたり、コの字型の通路にしたりしているのが胡同とばかり思ったのが、何と、内部を煌々と照らし、しかもかなり達筆な文字で漢詩か何かを書き記したものが辺り一面に張り出してあって、如何にも写真撮ってインスタかなんかで世界に発信してくれよ、という意図アリアリだったので、その主の思いを組んで、一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、胡同を徘徊していたら、13時半も回り、そろそろ腹も減ってきたので、次なる目的地、王府井に地下鉄で移動し、まずは腹ごしらえとばかり、デパートの上の食堂街でお手軽ランチなどを戴き、しかるのち、王府井の一帯でスナップを開始したのですが、近代的な街並みに西洋風のデパートやブティックの建ち並ぶ、北京きっての繁華街の片隅で、胡同のようなテイストの建物が残されており、しかもそれが、文化大革命当時を思わせるようなスローガンが書き連ねられた真っ赤な横断幕が貼られ、木漏れ日に照らされていたので、何かとても嬉しくなって一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、だいたい、道に迷って本当に心細くなった時以外、ガイドブックも地図も殆ど見ないので、辺りを徘徊していて、まさに犬も歩けばナントカ式に行き当たったのですが、「王府井小吃街」なるオープンエアのフードコートみたいなところを見つけ、ここが結構、北京っこもおのぼりサンも分け隔てなく、買い食いを愉しんでいるような雰囲気だったんので、仁王立ちになって辺りの様子を撮ろうとシャッター切った刹那、屋台からとうもろこしなんか買って、スマホン見ながら歩いてきた小姐と遭遇したもの。

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十一枚目のカットですが、同じく王府井のエリアで、普段はよほど道に迷ったり、或いは時間通りに何処かの目的地に着く、或いは戻るなどという場合を除いて、ガイドブックはおろか、地図ですら見ないので、まさに食後の腹ごなしも兼ねた付近の散策で、「犬も歩けば棒に当たる」的に、ここ「王府井小吃街」を見つけたのですが、とにかく中国人、こと北京っこは買い食いがお好きなようで、日本で云う「デザート」は別腹というのが、甘いものでなく、串焼き、或いは蒸かしとうもろこし、肉まんじゅうなどに化けたようで、ランチタイムはとっくに過ぎているのに、大盛況の露店の様子を撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、これも同じく「王府井小吃街」の中の様子で、中国共産党のイメージカラーである真っ赤っかなアポロキャップを白髪頭に被って、高級そうなカシミヤかなんかのストールと上着を身に着けた、早口でまくし立てる老婦人が、店頭に並べられたイカだかツブ貝だかの串焼きを温め直している店員に対し、手ぶり口ぶりで事細かなに指示を加えている様子が面白かったので背後から一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、これ見よがしにライカの赤いロゴの入ったM8なんかでスナップやってたら、やはりカメラ好きには気にかかるらしく、チェコから来たと云う家族連れのヒゲオヤヂが一杯加減で、こんな平和そのもののフードコートでミリタリーカメラマンのご活躍か?とか茶化してきたので、そうじゃなくて、日本から13年ぶりにやってきた北京の様子にいたく感動して、景色を余すところなく撮ろうとしているのだ、と云ったら、ぢゃ我らも景色の一部だな、そのライカで撮っておくれよ、ということで、一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、ここ「王府井小吃街」はもちろん、串焼きや揚げ物、とうもろこしやら饅頭、点心の類いだけぢゃなくて、女子供相手のおやつに相当するような甘味、フルーツ系も置いているのですが、前に上海で見かけた、日本の杏飴を更に発展させたようなイチゴを串刺しにして水飴で封入したようなスィーツがそれこそ林立状態で露店店頭にデスプレイされていたので、スタッフの兄ちゃんに撮ってもイイかと話しながら一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、そろそろ陽も傾きかけてきたので、当日のお仕事写真第二弾、景山公園頂上からの大劇院の夕陽に染まる全景を撮らねばならないので、まだまだシャッターチャンスが山のように転がっている王府井を後にして、極力広い道を避け、胡同ないし、巷と云われる生活感溢れた裏通りを辿り、紫禁城を目指し、その東側から北上して景山公園に到達するコースを取ったのですが、一国の首都とは言え、表通りを少し奥に入れば、昔ながらの古風な煉瓦積みの住戸兼店舗が残っていて、その真っ赤なドアが夕陽に照らされていたりと、写浴をそそられる光景に結構直面し、そのひとつを挙げてみたもの。

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十六枚目のカットですが、紫禁城と景山公園を隔てる北側の道路を渡って行ったら、ちょうど信号待ちの人力車の中年カポーと目が合い、ヲヂサンの方が、首から提げてたライカを指さし、ついで自分を指さし、四角い枠を両手の人差し指と親指で作って見せて、ニッコリ笑って親指立てたので、記念に一枚撮ってくれよ、ということだと判断し、中国語とロシア語で有難うと云って、一枚撮らせて貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、これが当日最後の仕事、中国国家大劇院/北京の夕暮れに佇む勇姿で、2.2km先に建つドームながら、幅が220m近くあるため、APS-CサイズのX-Pro2に135mmの望遠を付ければ、203mm相当なので、ご覧の通り、画面いっぱいではないものの、景色の中で程良い大きさに収まって、しかも手前の紫禁城の夕暮れも同じ画面に収まるので、ちょっと重さと大きさは嵩みましたが、コンパクトなHexanon135mmf3.5やPetri135mmf2.8ではなく、コイツを調達して持ってきた甲斐があった、と思わせる一枚。

さて、次回は13年ぶりの北京の観光目玉、紫禁城内部から、清朝から共和国初期まで在った、城郭南部の遊郭の遺構を残す、下町の風景などをお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2017/11/12(日) 18:00:09|
  2. 旅写真
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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