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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

一個溫泉鎮溫暖的心~Kusatzu Hot Spring Photographic Tour '17~

さて、今週は先週の予告通り、先週末に工房にてクリーニングした国産普及品ズームのシェイクダウンも兼ねて撮影小旅行に出掛けた、群馬県は吾妻郡の草津温泉からのレポートをお送り致します。
海外にはしょっちゅう行ってますが、国内の中途半端な長旅はついつい敬遠しがちで、ここ草津温泉も馴染みのペンションの予約がなかなか取れないことも相俟って、ここ2年ほどは足が遠のいていたのですが、奇遇なことに先月の北京で夜の暇つぶしも兼ねてX天トラベルのサイトでそのペンションの予約が取れないものか、ものは試しに覗いてみれば、12月の第一週の週末に奇跡的に二階の一番人気の部屋が空いていたので、速攻、ポチットな、して、月が明け12月になったので、電車、バスを乗り継ぎ、片道約6時間もかけて1泊2日の旅に出かけてきたと云う次第。
改めて機材を紹介しますと、カメラはX-Pro2、レンズが12枚目までがTokina Zoom 28-70mmf3.5-4.5、13~17枚目がCanonFL58mmf1.2改M非連動による全コマ開放での撮影となります
では、当日の行動に沿って実写結果を逐次見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、草津温泉と云えば湯畑を抜きにしては語ることが出来ず、実際、ペンションからは近道を通れば5分かそこらの距離なので、バスターミナルから宿に直行し、チェッキンして荷物を部屋に置いてから、アイドル豆芝のももちゃんと遊ぶのもそこそこにカメラにズーム付けたのだけ首から提げ、あとは手ぶらで温泉街に出掛け、久々に対面した湯畑周りの画像を撮ったうちの一枚で下流から白旗の湯方向を撮ったもの。

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二枚目のカットですが、湯畑のすぐ隣に足湯の施設が有り、その屋根の下で、世界各国からのゲスト各位が皆一同に足を温泉に漬けて寛いでいるのですが、今回は、お隣、中国からの団体さんが数にもの云わせて、殆ど貸し切り状態としていたので、声かけるにはむしろ日本人よりずっとオープンなので却って都合良く、果たして一番入り口に近いところに居た夫婦者に声かけたらOK、OKと云うことで快く二人でポーズ決めてくれたもの。

Kusatzu17_003.jpg
三枚目のカットですが、湯畑横の足湯のすぐ近くで次なる獲物を探して徘徊していたら、居ました居ました、独り旅の小姐がスマホンで、湯煙超しに湯畑の全景を撮ろうと風の向きによって視界が全く効かなくなったり、反対に湯気がさっと吹き飛ばされて、全景が手に取るように見えたり、タイミングを合わせるのに手間取っているのか、結構悪戦苦闘していたので、その努力に免じ、斜め後ろから一枚撮って差し上げたもの。

Kusatzu17_004.jpg
四枚目のカットですが、話は前後しますが、そもそも湯畑ってなんで有るの?と子供の頃、疑問に思い、別荘を建ててしまうほどの草津マニアだった亡父に聞いてみたら、要は観光資源というありきたりの答えに加え、街の収入源として、湯の花を採取すること、そして90度近い源泉を適度な温度に大気冷却するため、ということだったのですが、さもありなん、湯畑の一番下流はそこそこ段差のある湯滝になっており、そこへ流れ込む手前の木樋の上には湯の花がびっしりと積もっていたので、その様子を望遠域で撮ってみたもの。

Kusatzu17_005.jpg
五枚目のカットですが、湯畑の最下流、湯滝の下は湯煙がもうもうと立ち昇る滝つぼになっていますが、湯畑横の遊歩道の上の位置から下を眺めると、湯滝が記念撮影スポットとして結構な人気で老若男女問わず、相方を湯滝の前の柵のところに立たせて、ポーズ決めさせてハイチーズ!とかひっきりなしにやってたので、湯煙越しにその風景を背後の小足湯に寛ぐ人々も入れて撮ってみたもの。

Kusatzu17_006.jpg
六枚目のカットですが、湯畑周辺でそこそこ枚数が稼げそうなので、西の河原へ行くのをちょっと思いとどまり、湯畑の水面を眺めるふりして獲物を待ち構えていると、来ました、来ましたいたいけな娘さんを連れたちょっとコワモテのヲヤヂさんが、二人で一緒に自撮りする段になったら、何処かの線が切れたんぢゃないかと思うくらい意外な笑顔モードになって、その変貌ぶりが面白かったので望遠モードを駆使して、ちょい離れたところから一枚戴いてみたもの。

Kusatzu17_007.jpg
七枚目のカットですが、草津の湯畑と云えば、この江戸時代は1830年の文化13年に建てられたというお伊勢講参り記念という石灯篭を忘れてはいけませんね、ということで、真横から撮ったり、はたまた対岸から望遠で撮ったりとか、幾つか試みてみたうちの一枚で、湯滝下からの逆光状態でセミシルエットの灯篭の裾付近を湯煙が這うものが一番気に入ったのでアップしたもの。

Kusatzu17_008.jpg
八枚目のカットですが、屋根付きの大足湯の反対側の斜面は元々、道路が狭かったので、歩道を付けるのがやっとで、それでも、木製の洒脱なデッキタイプの階段になっていて、ところどころに設けられた踊り場に相当する場所に、いたいけな若者各位が立ち止まり、或いは湯畑とを隔てる木製の柵にもたれかかって湯畑を背景に二人自撮りを試みたりと、なかなかの活況だったので、上から目線でその様子を一枚撮ってみたもの。

Kusatzu17_009.jpg
九枚目のカットですが、上から目線と云えば、木製階段の上から湯滝の滝つぼ方向を眺めれば、来ました来ました、温泉街にはこれが無くちゃ☆という存在、浴衣或いは丹前姿の観光客各位で、ちょうど、湯畑前の大東館から浴衣の上に丹前を羽織った中国人小姐二名が出て来て、轟々たる音ともうもうたる湯煙を上げる湯滝を珍しがってスマホンで撮っていたので、その様子を後ろから一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、湯畑周りはもう撮り飽きちゃったので、次なる目的地、西の河原へ移動しながら撮り歩くこととし、顔本用のカットなどスマホンで適宜撮っていたら、10分弱で、西の河原の入り口付近へ到着、確か前回来た時にはなかった、入り口付近の新しい露天足湯に老若男女が足を付けて寛いでいたので、通りざまにその牧歌的な様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、湯畑同様、ここ西の河原もところ構わず、それこそ水たまりのようなところからも、結構熱い源泉が湧き出ており、辺りはまさに湯煙が立ち込めており、風向きによっては視界が3mもなくなることも有りますが、それでも、あちこちから湯が湧き出て、また河原というだけに、かなり勢いのある川が流れているのですが、これが上流では80度近いお湯が流れ出るというまさに熱湯の川で、その風景がよほど珍しいのか、いたいけな都会者のカポー達がおっかなびっくり熱湯の川に掛かる木橋を渡る様子が面白かったので、望遠モードで一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、西の河原でも思う存分に撮れたので、お茶して一旦、宿に戻り、自分でも内湯の温泉に入ろうかいとか思って、また元来た道を戻りかけたら、その道の真ん中くらいにある、温泉卵を目の前で引き上げて食べさせてくれる足湯併設の商店の店頭で、ピンクのダウンを纏った従業員のいたいけな小姐がちょうど注文に応じて温泉卵を引き上げようと湯面に体を乗り出した瞬間を戴いたもの。

Kusatzu17_013.jpg
十三枚目のカットですが、湯畑下のお洒落な茶店でレアチーズケーキと特製ブレンドテーなど頂いてから、いったん宿に戻り、晩飯まではまが時間があったので、内湯の温泉にインターバルを置いて二回ほど入ってから、湯畑周辺の温泉街で蕎麦でも戴こうと思い、昼から夕刻に使ったズームに換え、シャープなハイスピードレンズの四番打者、キャノンのFL58mmf1.2に付け替え、近道である湯畑上のお寺の石段経由、温泉街に出ようと思い、暗い夜道を歩いて行ったら、突如視界が開けた石段からの夜景が綺麗だったため、思わず一枚撮ってみたもの。

Kusatzu17_014.jpg
十四枚目のカットですが、夜になれば、色とりどりのカクテルライトでライトアップされる、草津温泉随一のランドマーク、湯畑は、どちらかと云えば地味で渋めの昼とは全く異なった艶やかな表情を見せてくれるため、ひっきりなしに写真を撮りに来る人出も途絶えることはなく、ちょうど目の前で自撮り棒を取り出したカポーが居たので、これ幸いにと横から一枚戴いてみたもの。

Kusatzu17_015.jpg
十五枚目のカットですが、湯畑横の屋根付き大足湯も、昼間同様の賑わいですが、ただ、陽が沈んだら、ひたすら飲み食いの時間と決めてでも居るのか、昼間に比べると圧倒的に中国等からの観光客に遭遇する頻度は少なくなり、この時間帯ではほぼ日本人だけが物静かに肩寄せ合って語らい合いながら、足湯を愉しんでいるような雰囲気だったので、湯煙が光る湯畑を背景として、そのほっこりした様子を一枚戴いてみたもの。

Kusatzu17_016.jpg
十六枚目のカットですが、湯畑の下、湯滝の滝つぼの西側には、結構有名な焼鳥屋をはじめ店頭販売の飲食店があり、陽が沈んでから営業するらしく、冷え込んだ空気の中、暖かげな白熱電球の灯りも相俟って、湯畑に負けじともくもくと煙を立ち昇らせて店頭で焼鳥を焼いたり、おでんを煮込んだりしているお店の前には長蛇の行列で、やっと自分の番が巡って来てお目当ての料理を買うことが出来た人々は、目と鼻の先に有る酒店で缶ビールやらチュウハィを買い込んで店頭でハフハフ言いながら一杯やっているため、その幸せそうな様子を斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

Kusatzu17_017.jpg
十七枚目のカットですが、美味しそうに何か食べてる人たちの様子を何時間撮っても、腹は満ちて来ないのが天地の理あので、そろそろ自分も何か食べようという気になり、湯畑周辺に何軒かある蕎麦屋を回って、値段やら、料理の特徴を調べていたら、ちょうど、目の前からライトアップされた湯畑横の遊歩道をそぞろ歩きする雰囲気有るカポーが目に付いたので、すかさず前から一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、うーん、草津温泉はやっぱりイイですね・・・特徴の無いマイルドなお湯の温泉が多いなか、強烈な酸度を誇り、しかも莫大な湧出量のため、源泉掛け流しがデフォルトで、街自体にも適度な活気があって、それほど俗化されてもおらず、家族連れや若者を呼び込む路線を徹底し、健全な形で発展し直したというところがとても好感持てました。

さて、次週は年末のあいさつ回りに帰省するため、一回スキップ、翌々週は今年最後の更新で、工房作の珍レンズ紹介行きたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2017/12/10(日) 17:40:51|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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