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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Taipei '18 photographic Tour with my new partner ②

さて、今週の更新は1月5日から台北へ渡った今年一発目の撮影旅行からの後編をお送り致したいと思います。
まず恒例の行程紹介ですが、あいにく滞在二日目は前日晩からの雨をひきずっており、あたかも日本の梅雨時の如き雨模様の天気で、仕方なく、朝食時の食堂のテレビの全島天気予報を信じ、夕刻から降雨という表示の新竹・桃園地区へと向かうこととし、候補地は出発前に決めていた新竹市の「湖口老街」として台湾国鉄とバスを乗り継いで向かったはイイが、最寄駅では結構な降雨の上、乗り継ぐバスの案内図も時刻表も剥ぎ取られた状態で、湖口駅のインフォメーションで聞いても、下で待っとけの一点張り・・・仕方なく目的地変更し、お隣は桃園市にある馴染みの「大渓老街」へと向かって、そこで小雨のもと、2時間弱ほど撮ってからまたバスと電車乗り継いで、台北市内へ戻り、その日は小籠包の新興勢力である「金品茶楼」で小籠包他を戴いてお仕舞い。
そして翌滞在三日目も朝からどう見ても降雨、朝の食堂のテレビでも台南から高雄のエリアを除き、全島降雨ということで、ここは逆張りということで、年間降雨日数が最多の九?・金瓜石地区へと向かうこととし、11時前に宿を出て、MRTとバスを乗り継いで、まずは九?に入り、そこでランチ込みで2時間弱も撮ってから、帰りのバスの確保の観点から金瓜石へ向かい、そこで日暮れまで撮ってから、バスに乗って台北市内へと向かい、最終日前日の晩でしたが、雨なので夜市撮影もギブアップ、仕方なく、バス停そばのそごう忠孝復興店の「鼎泰豊」でまたしても小籠包他を戴き、余勢を駆って、MRT経由、長春路沿いにある「好記坦仔麺」へ向かい、そこで名物の坦仔麺を戴き、雨がいっこうに収まる気配もなかったため、夜市撮影はギブアップし、おとなしく常宿へ戻った、という今年一発目の海外遠征としては、まさに文字通りしょっぱい結末となった次第。
では、当時の行程に沿って実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズは1~9枚目迄がLeitz Summicron50mmf2.0、10~17枚目迄がCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、桃園駅からやや離れた桃園客運のバスターミナルから大渓行きのバスに乗り、40分少々かけて、老街の入口まで辿り着き、記憶を頼りに古建築が建ち並ぶ通りを目指している途中、台湾には何処にでもありそうな青空マーケットの片隅で、木の実や果実などを商っている老婆が雨を眺めて所在なさげにしていたので、その後ろ姿を一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、これも同じく大渓の老街へ向かう途上の青空マーケットの中で、屋台・露店があまた商う中、台湾で採れるのかどうか判りませんが、洋梨のような緑も初々しい果実を板を広げた台の上に山積みにして商っていた、菅笠姿の老婆の後ろ姿を1枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、バスを降り、記憶を頼りに市場通りを抜けて程なく、清の統治時代から戦前の日本による統治にかけて建てられたと云われる、往時の極めて裕福な商店が軒を並べる大渓の老街に辿り着き、よくよく考えてみれば、いつも夏のカンカン照りの時にばかり訪れていて、ましてや雨の街並みを見たのは初めてだったことに気づき、何処となく艶やかさを増した感のある、雨の街並みを撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ここ国内外のガイドブックにも載るくらい知名度が高く、台北からは2時間程度で訪れることの出来る正真正銘の観光スポットでも、雨だと客足が鈍るのか、前来た時は、通りの上に人が歩いていない瞬間すら見たことが無かったのに、今回は、かなりの頻度でメインストリートも人通りが途絶えがちで、それでは画にならないので、ちょうど遠くから、雰囲気あるカポーが傘さして仲睦まじそうに歩いて来たので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、この大渓老街もご多聞に漏れず、本来の目的とは異なった使われ方をするようになった店舗も数多く、老舗の薬種問屋と思しき商店の看板を掲げたまま、せめて木材製品繋がりということなのでしょうか、いたいけな童子達向けと思しき竹や木の玩具が店の前の時代掛かったテーブルに積まれていたので、至近距離で1枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、ここ大渓老街のメインストリートも奥に歩き進んでいくと、さすがに、ランドマークであり、毎年夏の関羽の生誕祭が盛大に行われる関帝廟付近に来ると、カフェなども多いためか、人通りも増えて来て、極めて古風な街並みの濡れた石畳を色とりどりの傘をさした人々が行き交う様子がとても美しく、また艶めかしく感じたので一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、古風な佇まいの店舗が軒廊下で繋がっている、中華圏固有の老街の軒下では、時間によっては昼なお暗いことがままあり、夏は仮借ない亜熱帯の陽射しから人々を優しく守る役目を100年以上に亘って担ってきたのですが、当日のような雨天だと、人工光源を使わないととても通行人の眼を惹くことは叶わないので、それぞれのお店では店頭のディスプレイ、ライティングとも創意を凝らしているのですが、ふと目に留まったフラワーアレンヂがステキなお店の佇まいを撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、老街の半分以上奥に進んだ辺りで、それこそ、昨年訪れたシンガポールのプラナカン建築様式やマカオ辺りの旧市街でも見られるような、各商店の軒先の廂を数軒、或いは数十軒そのまま繋げて、近現代のアーケードみたいにした軒廊下の最も典型的な形態が残っているエリアが有ったので、そこに陣取って、人が通るのを待ち構えてシャッター切ったもの。

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九枚目のカットですが、一番最初にここ大渓老街を訪問した時は、運良く街が一番賑やかな関羽の生誕祭の日だったのですが、ちょうど関帝廟前がイベントで塞がれてしまって、そこから奥へは進めなくなっていたので、廟の横にある細い路地に入り込んだら、材木関連で財を成し、町全体が裕福だったこの街の裏の顔、即ち、路地裏の庶民の暮らし、それも表通り見合いで古風な金瓜石の鉱山住宅街とか、材質こそ違え、北京の胡同にも通じるような佇まいの住居がひっそりと佇んでいたのを発見したので、今回もそこを訪れ、雨天の表情を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、翌日、台北は忠孝復興のそごう横バス停から中距離バスに乗って、お昼過ぎに九份に着き、ここでもかなりの降雨ではあったのですが、メインの基山街は不完全ながらアーケードもあるし、別の観光客の傘の下に潜り込んでシャッター切ることも可能なので、傘はたたんだ状態で基山街へと足を踏み入れ、上手くアーケードが掛かっているところから、とある食堂の軒先で名物「魚丸湯」を煮込んでいる小姐の様子を撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、晴れの週末であれば、押し合いへし合いでとても通りの真ん中でカメラ構えてシャッター切るなどという芸当は不可能に近いここ基山街ですが、さすがに雨の予報だと、観光客は敬遠するのか、或いはこのところ、阿妹茶店周辺の夜景目当ての客が増え、昼はそれほどでもないのか判りませんでしたが、商店の軒先の実演販売員の小姐各位もどことなく手持無沙汰で、腰に手を当て、あーぁ今日はホントに暇だわとか吹き出し付けて上げたいような小姐が目に留まったので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

Taipei18_jan_029.jpg
十二枚目のカットですが、ここ基山街で食堂が商うものと云えば、凡そ、「魚丸湯」、「魯肉飯」くらいと相場は決まっていますが、それでも店構えや照明などで少しでも他店と差別化を図って一人でも多く客を呼び込もうという涙ぐましい努力がそこここで繰り広げられており、店内を薄暗くしておいて、阿妹茶店みたいな雰囲気の提灯を掲げて、その下で食事させるというコンセプトのお店が結構賑わっていたので、軒先から1枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、年に一回くらいしか、ここ九份は訪れませんが、それでも、ここでランチを食べる店は決めており、自称元女優のお婆が今も軒先で元気に客を捌いている、店内に有名人とのツーショット写真が所狭しと掲げられているお店で、たまに来る「自称写真家」に気を使ったのか、台湾美人の日本語専攻という女子大学生二名を相席させてくれたので、雑談がてら撮らせて貰ったもののうち一枚。

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十四枚目のカットですが、おそらく九份一有名で、観光パンフや紹介サイト等を通じ、世界中の人々の目に触れているであろう阿妹茶店のカラフルな佇まいを、ちょうど灯りが点され始めた頃合いを見計らって、竪崎路の石段の横に設けられた観光用ミニ展望スペースのようなところから撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、これも九份に関する幾千もの観光媒体で使用されているアングル、モチーフではありますが、同じく竪崎路の石段の下の方から、阿妹茶店とその向かいのお店の軒先に挟まれたところを次々下って来る観光客の様子を1枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、九份での撮影も一通り終え、バスで、更にその奥にある元金鉱労働者の集落である金瓜石へと向かい、まずは黄金博物館側のキチンと観光用に鉱山の設備、施設が整備されたテーマパークのようなエリアを眺めながら写真を撮っていたのですが、前回、水南洞での撮影と移動に時間を取られ過ぎて尾根の反対側に位置する鉱山労働者の住宅街を撮れなかったので、今回は雨で滑り易いリスクも承知の助で足を踏み入れ、戦前からの労働者の住宅の軒先の煉瓦塀越しに家屋を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、足元には細心の注意を払い、時には集落に住み着いた猫たちの案内で細い通路や階段を通り抜け、様々な暮らしの痕跡を撮り歩いていたのですが、そろそろ帰りのバス停に戻ろうかと思いながら歩いていたら、手前の住戸の屋根から降りてきたトラ猫がしっぽを立てながら先導してくれたのでついて行ったら、このような素朴な美意識の滲み出たオブヂェに遭遇出来たもの。

今回の感想ですが、4日間のうち、3日は降雨、しかも南の島なのに肌寒い雨のそぼ降る天気での撮影ツアーとはなりましたが、大渓の老街も、九份、金瓜石の老街もいつもとは違う、観光の顔ではない、時に置き去りにされたかのような哀愁の表情を見せてくれたのが印象的でした。
それにしてもM(TIPO240)は年末ギリギリに懐に飛び込んできたのに、こんな悪条件の撮影でも良く活躍してくれた、と感謝しています。

さて翌週は昨日、お仕事半分で出掛けた幕張メッセでの「東京オートサロン'18」からM(TIPO240)で捉えたきれいどころの写真でも上げましょう、乞うご期待!!
  1. 2018/01/14(日) 19:21:46|
  2. 旅写真
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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