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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Rediscovery of Leitz's legacy①~Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5R~

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さて、今週の更新は、予告通り、昨年末に急遽入手出来たLeica M(TIPO240)による既存レンズ再評価の一環として、同じくLeitz社が70年代からリリースし、2000年代初めに絶滅した一眼レフシリーズのR系レンズのうち、工房にある何本かを不定期にテストしてレポートしたいと思います。
その記念すべき第一号は、やはりRレンズで一番最初に買い求めたVario-Elmar28-70mmf3.5-4.5R3カムモデルで、これは、1983年から初のライカブランドの標準域ズーム35-70mmf3.5の継承モデルとして気持ち広角側を伸ばしたもので1990年代に登場、生まれは日本の狛江市とも云われる、洋魂和才の極めて有能なハーフのモデルであります。
今回はありきたりながら、一番、モデル獲得の難度が低い浅草でテストしました。
では当日の行程に沿って、実写結果を逐次見て参りましょう。撮影条件はいつも同様、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、土曜日は色々と野暮用をこなしていたら、工房発が14時を過ぎてしまい、日本橋を通過したのが14時半、仕方なく、東京駅まで一旦出て、オアゾの地下一階でランチを戴いてから、また日本橋経由、浅草に着いたのは15時も半近くになってのことで、メトロの駅から地上に出た、道路の歩道沿いにずらっと並んだ人力車の漆黒の幌が壮観だったので、傍らの兄ちゃんに声かけて路上から一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、いつも通り浅草第一のランドマークである雷門の周辺で目ぼしい画を拾おうとしたのですが、当日は、おそらく屋根からの落雪や落氷を警戒してなのか、周囲を囲ってあって、中を通るどころか、周囲にも寄り付けない状態だったので、真下から提灯を撮ることも出来なかったので、柵ギリギリからしゃがんで大提灯を斜め下から撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、真下に入り込むことも出来ず、遠巻きに見守ったり、集団自撮りを試みる観光客達を後に、次なる撮影スポットである、仲見世通りの「美人茶屋 あづま」さんの店頭で、観光客に紛れて、甘酒やらきび団子やらの実演販売に勤しむいたいけな小姐を撮ろうと、店頭の商売の邪魔にならない位置を陣取って待ち構えていたのですが、いやはや、それでも前を平気で観光客が入り込み、やっとモノになったのがこの一枚、それでもカラーバランスが夕焼けみたいなオレンジトーンになっちゃったので、ソフトで弄っていたら、昔のコダックの色褪せたカラーネガの画みたいになっちゃったもの。

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四枚目のカットですが、同じく仲見世通り上の「美人茶屋 あづま」さんの店頭のすぐ近く、側道への曲がり角にウラヂオストックからの観光客と云うベビーカー持ちの親子連れが居て、女の子が目が合ったらニッコリしてカンジ良かったので、まだ若いヲヤヂさんと英語で何とか出演交渉、あづまさん横で一家揃っての記念撮影となったもの。

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五枚目のカットですが、あづまさん付近で撮ったら、次の撮影ポイントはおのずと決まっていて、仲見世通りを宝蔵門方面に向かって右の角を曲がって10m程度のところに位置する、老舗の扇子屋さんの店頭に掲げられた大和絵や浮世絵などの図柄が手書きされた高級団扇をモチーフに背景のボケを撮る構図で、今回もしっかり撮りましたということ。

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六枚目のカットですが、無事、扇子屋さんの店頭での撮影を終え、また仲見世通りに戻ろうとあづまさんの角を曲がろうとしたら、林檎印のスマホンを差し出してきて、記念撮影したいんで、シャッター押してくれる?とか頼んで来たんで、オケーオケーと適当に3枚ほど撮って上げてから、おもむろにこちらからもお願いがあると云うことで、一瞬、金でもせびられるかと笑顔が消えかけましたが、レンズテストに付き合ってよ、と切り出したら、笑顔で喜んで、となったもの。

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七枚目のカットですが、仲見世通りを被写体探してキョロキョロしながら、人にぶつからないように歩くこと数分、やっと伝法院通りとの交差点辺りまで来て、ふと東の側道である観音通りを眺めると、人気爆発?のメロンパン屋反対の壁に友達の買い物につき合わされてうんざりしたのか、いたいけな小姐二名がアンニュイな雰囲気で壁際に立ち、スマホンなんか弄っていたので、ズームの望遠モード発揮し、そのお姿を1枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、側道からまた仲見世通りに戻り、ふと西側の伝法院通りに目をやれば、何と、まだ除雪もされずに道路のど真ん中に先週の雪が丸々と残っており、観光客は云うに及ばず、地元民各位もそれを避けて恐る恐る辺りを通行するという有様だったので、記録も兼ねてその様子を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、伝法院通りとの交差点を過ぎてすぐのところに在り、いつも物見高い観光客の注目を集めている人形焼の店頭実演販売を行っているガラスの横で、いたいけな二人組の中国人青年二名が居たので、その姿を撮ろうかなと思ったら、そのうちの一名が只ならぬ雰囲気を察知して、オレ、トイレ行くわ、後でまた来っから、てなノリで居なくなってしまったため、残り一名にご出演願ったもの。

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十枚目のカットですが、仲見世通りをどん詰まりまで歩き通し、宝蔵門の辺りまでやって来て、第一の撮影スポットである門下付近で声を掛けられそうな個人、グループを探しましたが皆無のため、次なるスポットである手漕ぎポンプもこの寒空の下、誰が伊達や酔狂で、わざわざ冷たい水なんか酌み出すわけもなく、人っ子一人いなかったので仕方なく、門横から境内に入ると、御籤売り場の前辺りで、レンタル着物に身を固めた若い中国人小姐のグループが、この国での悲惨な事件の事を知ってか、知らずか、はしゃぎながら、ミニ撮影会みたいなことをやっていたので、一番、器量の良さそうな小姐に声かけて一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、小姐達のグループを後に御籤売り場へ足を向けると、籤結び用の棚の前で白人の童子連れのどう見ても父親とは思えない謎の東洋人がたどたどしい英語で、お金払って買い求めた御籤を何故ここに結んで置いて帰るのか説明していたので、その熱心さに感心して、横から1枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、何故か、当日は何処からか湧いて出て来たようなカメ爺・カメ婆のグループが後から境内に入って来て、被写体を狙う工房主の横を囲んで真似カットを撮るとか、悪行三昧状態が目に付き出してきたので、じっくり撮るスタイルを変更、一撃離脱的にシャッター切るスタイルとし、御籤売り場奥で抽いた籤を肩寄せ合って眺めていた中国人カポーの姿を通りすがりざまに撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、悪の老人秘密結社が五重塔やら御籤売り場での撮影に興じている間に足早に、連中の苦手な巨大焼香場までやって来て、なかなか美形のフィリピンからの小姐にロックオンし、彼女が線香を買い求め、夕陽を浴びながら厳かな表情で火をつけたところを撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、同じ焼香場の横の着火場で、中国人小姐も何かお経のようなものを唱えながら線香に火をつけていて、その横顔をなかなか魅力的だったので、光線状態の悪さもものかわ、すぐハイライトがサチュレートしてしまうEVFのピントは参考程度として、咄嗟に露出補正し勘でシャッター切ったもの。

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十五枚目のカットですが、ふと焼香場の方向を振り返ってみれば、先ほどの美形のフィリピーナ小姐がお線香を上げ、お願い事を唱え終えたのか、晴れ晴れとした表情で本堂に登ろうとしたので、卒爾ながら、とすかさず声を掛け、モデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、EVFで見ても美形フィリピーナのカットは得心の一枚だったので、あとは消化試合的な気持ちになって、あと数枚撮って、ブログ用の枚数揃えたら、ハヤタカメララボでも行くっぺか?とか考え、また本堂前から宝蔵門方面へと来た道をまた辿って戻り始めたのですが、せっかく28mmをフルに使えるのに、まだそれが判る大型の建物なんか入れたカットとか真面目に撮っていなかったことを思いだし、振り返りざまに林間のベンチ等で寛ぐ人達も入れて宝蔵門の半分と空を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、撮ってた横をシーズン終えたサンタクロースが糟糠の妻を伴って、遥々と極東の風光明媚な島国に温泉旅行にでも来たような雰囲気を纏ったスウェーデン人の老夫婦が通り過ぎて行ったので、後をついて行って、宝蔵門の下でお互いに記念撮影をし始めた時に声かけて、シャッター押して上げる代わりにヒゲの旦那にモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、初めてのフルサイズミラーレス使用でのスナップということになりましたが、いやはや、普段使っているX-Pro2の出来の良さを再確認したようなもので、とにかくブラックアウトの時間が長い、シャッター切ってから、書き込み終えるまで、ほぼ一呼吸以上掛かっているカンジで、やはりこれはレンヂファインダ機として使うのが正規の使い方で、EVFが最新の国産機同等の機動性を持っていると期待してはいけないのだということを痛感してしまいました。

さて、次回はまた何かRレンズをフルサイズ判でテストしてみましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2018/01/28(日) 17:23:41|
  2. 街撮り写真
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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