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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Leitz's second arrow to enthusiast~R-Summicron35mmf2.0~

R_Summicron35mmf2.jpg
さて、今週の更新は、工房主が想定外のA型インフルエンザに罹ってしまい、絶対安静してたので、更新が遅れてしまいましたが、予告通り、Rレンズの再発見行ってみましょう。
今回のレンズはかつて秘宝館にも登場したR-Summicron35mmf2.0で、1976年登場の4群6枚の標準的なプラナータイプの構成でフード内蔵式のコンパクトな鏡胴です。
今回、フルサイズでの初トライということで、周辺等にやや不安はありましたが、少なくともストリートスナップに使うくらいなら、光量、解像度共に特段問題は無いように思えました。
では、当日の行程に沿って実写結果を逐次見て参りましょう、カメラはLeica M(TIPO240)による絞り優先AE撮影、ロケーションは築地市場です。

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まず一枚目のカットですが、自宅兼工房での用事を済ませてからの出発だったので、築地に着いたのは14時半近く、もう大半の商店は店仕舞いの用意を始めるギリギリの線ですが、まずは腹が減っては戦が・・・ということで、手堅く「叉来い家」で漬け鮪丼を戴き、しかるのち、一番近くの通りから場外市場の中に入って行ってすぐ目に付いた観光客相手の鮮魚店の店先で一枚戴いたもの。

R_Summicron35_002.jpg
二枚目のカットですが、南北を走る通路を抜け、一本目の東西に場外を貫通する通りに出る手前で白人一家の女の子と目が合って、笑って見せたらはしゃぎ出したので、これ幸いにとマイライカの試運転してるのでモデルさんになってね、と頼んだところ、ヲヤヂさんも興味深々、一家で満面の笑みを浮かべたモデルさんになってくれたもの。

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三枚目のカットですが、その白人一家にお礼を述べて画像を見て貰いGoodJob!とかお墨付き貰って、イイキブンで次の南北を走る通りの中ほどに在る刃物屋さんの前に歩いて行ったら、中国人と西欧人と思しきカポーが包丁に名入れをして貰うのを店頭で感心しながら見守っていたので、後ろからそっとその様子を戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、南北を走る通路と交差する二本目の東西通路の交差点近くに、まさに築地市場の場内外合わせても、インスタ映えチャンピオンになれそうな色鮮やかな甲殻類をこれまたダイナミックに飾り付けたお店が二軒在って、その東側のお店は、大将が実に気前良く、買おうが買うまいが店まで来てくれたお人は客に相違なしという心掛けなので、いつも甘えて写真撮らせて貰ってますが、今回もドアップで主力のタラバ蟹を撮らせて貰ったもの。

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五枚目のカットですが、場外市場を東西に貫く通りを西方向、即ち本市場に向かって歩いて行くと、マグロの解体しょーでもやった名残なのでしょうか?全体で100kgは裕にあると思われる黒マグロのお頭が氷を詰めた発泡スチロール箱の上に獄門首宜しく飾られており、それを中国人観光客と云わず、欧米のバックパッカーと云わず記念撮影やらインスタ掲載のために群がって撮っていたので、混ぜて貰って撮ったもの。

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六枚目のカットですが、同じく東西を貫く場外の通りの奥の方、即ち本市場エリアとを隔てる南北の広い道に突き当たる手前辺りに乾物を商うお店が在って、撮らしてね、とか云うと百万えーんとか云うので、じゃ出世払いでお願いね、とか軽口叩き合って写真を撮らして貰うことが何回かあったので、この日も撮らせてね、とか云うと、ダメダメ、オレを主役にしなきゃとか言ってたのでカメラ向けたら、ウソ、ほら、鮭だろ、鮭、とか言われたので有難く1枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、場外市場と本市場エリアとを隔てる南北の道の場外サイドには、観光客向けのお店が沢山並んでいて、もう15時も過ぎていると云うのに、テリー某の実家とは別のお店ですが、焼き立ての出汁巻きをそのまま食べたいという観光客が列をなして並んでいたので、その様子を通りざまに1枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、その南北の大きい通りを南方面、即ち市場正門入り口や波除神社方面に歩いて行くと、豪快にも両手に持った配管用と思われるブタンのバーナーで、ホタテ貝の貝殻を盛り皿として山盛りにしたウニやホタテ、そして好みによってカニやエビなどのむき身をトッピングしたものを炙っていて、注文主である家族のいたいけな童子が今にも涎を垂らさんばかりの様子で眺めていたので、通りざまに1枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、南北の大きい通りを歩きながらも、特に何を買おうとも、買い食いしようとも思っておらず、ただひたすら交差する東西の通りの様子には細心の注意を払っていたので、ちょうど午後の傾きかけた陽光による光線状態と店の前で人待ち顔の中国小姐の佇まいがとてもよくマッチングしていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、その中国人小姐の路上の姿を捉えた通りの光の回り具合がとても魅力的だったので、場内へ進むのはいったん後回しにしておいて、一番南の場外市場内の東西を貫く通りを進み、適当なモデルさんが通らないか待ちかねていたら、ちょうど、如何にも冬支度ですよという恰好のカポーが仲睦まじく傍らを通り過ぎて行ったので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、その東西を貫く通りが、一番東側の南北を走る通路に交差する辺りで、銅板葺きの住戸兼店舗がまだ何軒か残っていたことを思い出し、フルサイズで使う35mmの描写を確かめるため、そこに足を踏み入れ、マスクをしている人間が来ない頃合いを見計らってシャッター切ったもの。

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十二枚目のカットですが、再び、場外市場と本市場を隔てる南北の広い道路に戻り、なかなか趣きの有るカンジの少々鄙びた商店や飲食店が軒を並べる西側、即ち本市場の塀の東際に隣接している商店街を通りながら、ちょうどイイカンジにヤレたカンジのお店の前でどう撮ろうか考えている時に、ヤンチャな童子を速足で追いかける母親が傍らを通り過ぎて行ったので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、もはや15時も半を過ぎてしまうと場内の飲食店はほぼ全てクローズかオーダーストップとなってしまうため、被写体になってくれそうな国内外のゲストは皆無でしたが、それでもかろうじてお客がまだ残っている入り口に近い棟割長屋のお寿司屋さんでは、ちょいと場違い感無きにしもあらずのクロムメッキのパーツも眩しいハーレーだかの大型バイクがこれ見よがしに停められていたので、お店を背景に一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、同じく場内の北門方面への通路沿いに停められた、築地場内外の働き者、しかも真新しいターレットが目に付いたので、クローズアップで撮ろうかいな、とかEVFで難行苦行し、ピンを合わせて居たら、中国人一家がその後ろを通りがかったので、有難く一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、ここも殆ど定点観測スポットと化してしまってはいるのですが、本市場の北門近く、警備詰め所を出てすぐの何かの冷凍工場の壁の西側に設けられた市場内外で発生したターレットや台車、或いはフォークリフトなどの部品のスクラップがイイ案配に錆色を醸し出してくれているので、ついつい今回も撮ってしまったもの。

R_Summicron35_016.jpg
十六枚目のカットですが、再び正門から場外に出て、勝鬨橋方面へ歩いて行こうとしたら、正門から一番近い東西を貫く通りの路上で、店仕舞いの支度なのか、この寒空の下、威勢よく、売り物を入れていたプラケースを丹念に洗い清めていた中年夫婦の姿が目に留まったので、声を掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、LV立ち上がるのが異様に遅いし、シャッター押してからのブラックアウトの時間も無限の如く長いM(TIPO240)ですが、それでもその特性を感覚として体に刻み込めば、なかなか表現力に富んだ写真の撮れる組み合わせではないかと思いました。
さて、次回は旋盤も復調したことだし、久々に工房製造品の紹介行くかな・・・乞うご期待!!

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/07(水) 00:02:20|
  2. 街撮り写真
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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