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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Truth of Japanese Noctilux~Canon FL58mmf1.2~

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て、先週は工房主が不運にもインフルエンザA,B両タイプ制覇という人並み外れた偉業を達成してしまったが故に臨時休業、確定申告真っ盛りのシーズンにも関わらず、春の陽気に誘われて、昨日のど土曜日に葛飾柴又は帝釈天まで撮影に出掛けた結果をもとにレポートお送り致します。
今回ご紹介のレンズは既出ですが、フルサイズでの初テストということで、再度おさらいをしますと、CanonFL58mmf1.2で1964年発売の5群7枚、ちょうど最後群が分割されているズマリットタイプの変形プラナー型の光学系になります。
結論を申せば、フルサイズでエクステンションアダプタ経由の大口径レンズを使うことは、やはりビネッティングの心配があり、実際、空が入るシーンではやはり顕著に認められましたが、それ以外の暗所を撮るシーンではノクチルックスもかくやあらんばかりの高性能ぶりを発揮してくれたので、シーンを選んで使えば、今でも十分作品造りにも使えそうなレンズということです。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、葛飾柴又といえば、まずは映画「男はつらいよ」の主人公フーテンの寅さんということで、駅前の広場には立派なブロンズの銅像が建立され、ここに降り立つ観光客は例外なく、この銅像を単体で撮影したり、或いは一緒に記念撮影したりと大忙しで地域のランドマークになっているので、敬意を表して一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、駅前のちょっとした広場を抜けると、帝釈天に続く参道があるのですが、この参道は柴又街道で二分されていて、手前の駅に近い方はどちらかというと昔からのせんべいやら漬物、或いは映画でも有名な草団子などのお店よりはもうちょい一般的なお店が並んでおり、その中のやきとん屋の店構えがなかなか良かったので焼き方の兄ちゃんに声かけて一枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、柴又街道のすぐ手前の有名店、鰻及び川魚料理を売り物とするゑびす屋さんの昼なお薄暗い店頭で時代がかった黄色い御用提灯みたいなのが軒下に並べられて、なかなかイイ風情を醸し出していたのでいたので、ちょいと失礼とお客でもないのに軒下に入り込んで一枚撮らせて貰ったもの。

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四枚目のカットですが、柴又街道を渡ってすぐの参道向かって右側に、映画「男はつらいよ」で主人公の実家の草団子屋という設定で世界中の映画ファンには知れ渡っている「とらや」こと「高木屋」の店構えが目に入るので、ただ撮るのも面白くないので、前を親子連れが通りがかった瞬間を狙ってシャッター切ってみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく帝釈天参道の「高木屋」の反対側、いつの間にか同業者の店舗を買収したのか、道の両側に「高木屋」のお店があり、その店先に据え付けられたベンチ上で、いたいけな関西からと思しき観光女子の小姐二名が美味しそうに名代の草団子なんか頬張っていたので、横から一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、ここ帝釈天の参道は浅草寺の仲見世と比べるべくもなく、短く、また人通りも比べるべくもないこじんまりとした通りですが、それでも写真の題材になりそうなシーンは結構あちらこちらに点在しており、また仲見世では時折「撮影禁止」の無粋な札が店頭に貼られたりしていますが、ここではどうぞどうぞお撮り下さい、という極めて嬉しい心使いで、お言葉に甘え、古めかしいせせんべいを収納したガラス容器群をお店の軒下で撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、ここ帝釈天の参道は、短い上に見どころが結構あるので、あっと云う間に山門前に着いてしまうため、標準レンズで全景が入る辺りの店先に佇んで、これは、と思うモデルさんがあ歩いてくるのを見計らってシャッター切ろうとしたら、派手な赤いヤッケで犬の散歩しているヲヂサンがややって来たので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、帝釈天の山門をくぐるとまず目につくのが、都内の寺院では珍しい端正な姿の石造りの仏像に水をかけて苔や水垢を擦り落とすという供養の場なのですが、ちょうど陽光の射し込み角度、色温度がベストに近い時刻に着けたので、山門の屋根の下を潜って射し込む夕陽に照らされた石仏の柔和な横顔を1枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、モニターで見た石仏の表情に満足し、もう一か所の仏像というか、護法童子の銅像が巨大な香炉を支えている造形の焼香場があるので、その軒下に潜り込み、人の流れが途切れたせ刹那を狙って、愛くるしい造形の護法童子の銅像の表情を捉えてみたもの。

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十枚目のカットですが、帝釈天の境内をあとにして、敷地東側の道路を歩くこと5分弱、ここも葛飾し柴又の著名な観光名所になっている「山本亭」を訪問し、お金を払って中に上がり込むほどのこともなないので、いつも庭園を素通りしながら写真を撮らせて貰うのですが、ふと目に留まったエントランスのランプシェードの造形が美しかったので1枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、庭園を素通りしながらも、塀のすき間から、敷地内の贅を凝らした建物のよ様子を垣間見ることは可能で、たまたま午後の遅い陽光を浴びた無人の茶室の佇まいがとても心惹かれるものがあったので、塀のすき間から1枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、敷地の中を素通りすると云っても、建物の外装にも相当なお金を掛けているらしく、そこここに手の込んだ造形物が目に留まり、本館北側の窓の防犯用と思しき金属製の格子も和洋折衷のとても凝った造りで、持ち主の美意識を垣間見るような思いだったので、1枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、庭の通路伝いに設けられた掘り込み井戸風の蹲でこれも、おそらくは水道水でしょうが、流れ、滴り落ちる水と時代掛かった自然石の表情とが、午後の陽光に煌めいて、得も云われぬ美を作り出していたので、これも至近距離から1枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、さすが往年のお大尽が贅を凝らして作った庭園だけあって、庭木も銘木と云われるものが多いらしく、中でも一番大きく背の高い樹には、金沢は兼六園で有名な雪吊りが施されて、行き交う観光客の関心を惹いていたので、それでは、とアングルを工夫して一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、そろそろ次なる目的地、横十間川エリアに移動したかったので、山本亭周辺での撮影もそこそこに切り上げ、帝釈天の参道をまた辿って駅に向かおうとしていたら、「高木屋」の手前辺りで優しげな表情の白人男性がしゃがんでいたいけな童子と会話を交わしていたので、お邪魔しては申し訳ないとか思いつつ、声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、「高木屋」二号店のベンチには往きとは異なり、いたいけな童子を交えた家族連れが陣取って、買った草団子の賞味もそこそこにやれ、あの店に行きたいの、ちょっと歩いてくる、などなど腰を据えたい親の意向とは裏腹に極小姐達は落ち着かない雰囲気だったので、その様子がお面白く、通りざまに1枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、柴又街道をまた渡って、駅側の参道に足を踏み入れると、往きは人だかりの無かった「ハイカラ横丁」なる川越の駄菓子屋横丁の店舗を丸々一戸切り取って置いたような駄菓子屋というか小物雑貨屋というかそういう類いのお店の前でいたいけなカメラ腐女子が撮った画像の確認なんかやっていたので、借景とばかり1枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、冒頭述べた通り、やはりAPS-Cサイズのデヂカメでは判らないことがまだまだあるので、この新しい相棒 Leica M(TIPO240)を駆使し、これからも再評価を続けて行きたいと思った次第。
さて、次回は横浜はCP+2018にこのTIPO240他と乗り込み、いたいけなコンパニオンの小姐、アガシの類いでも撮りまくって参りましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2018/02/25(日) 21:55:49|
  2. 深川秘宝館
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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