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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Going back to Grand Espana~BCN Tour’18 ③~

て、今週のご紹介は予告通りにGWを利用しての約1年半ぶりのスペイン旅行から、3回に亘り、ハイライトをご紹介するうちの最終回をお送り致します。

まずはは行程紹介から。
到着5日目、5/2の朝は宿を8時半前に出て、五号線メトロ経由、サンツ駅からTARGO特急電車で3時間弱の、お隣はカステリョン州のベニカルロ駅へ移動、そこから更にタクシーで20分ほどの距離のペニスコラに辿り着き、見事2016年10月のリベンジを果たしたのです。そこでビーチとお城周りを1時間強撮ってから、ランチを戴き、18時前のTARGOでバルセロナに戻りたかったので、時計と睨めっこしながら旧市街の路地裏を撮り歩き、再びTARGO特急電車に乗ってバルセロナに戻り、晩飯食べてお仕舞い、6日目、5/4はせっかくここまで来たのだから、ガウデーの建築を一件くらいお金払ってみようかと決心の末、宿からほど近い、グエル公園にバスで向かったはイイものの、11時半前に着いて、さてチケットや何時の回?と浮ついたキモチで売り場に向かえば、今の発売枠は何と夜の19:30からの30分の枠が最短、とか東京スカイツリーすら裸足で逃げ出しそうな殿様商売やってたので、瞬時に戦意喪失、仕方なく、無償ゾーンのみ見て歩き、結果、これが多くのモデルさん拾えたので大成功だったのですが、そののち、最寄りのメトロ駅経由、いったんサクラダファミリア駅に戻り、通りでランチしてから宿に戻って、フロントでお茶ののち、晩飯兼ねて、最後のバルセロナ市内をエンヂヨイすべく、またメトロでランプラス通りに出たは良いが、大雨になり、雨宿りしながら雨のバルセロナを撮って、偶然、滞在二日めの夕方に寄ったら閉まっていたサンジョセップ市場に辿り着き、そこで思う存分撮影の後、初日の晩に入って、旨かったトルコ料理を食べて宿に戻ったのが帰国前日の行程。

では、二日間の足跡に沿って、実写結果を見て参りましょう。

カメラは全てLeica M(TIPO240)、レンズは1~8枚目までLeitz Elmarit28mmf2.8、9~13枚目までがVoigtlaender Ultron35mmf1.7、14~17枚目がLeitz Summalit50mmf1.5、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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ず一枚目のカットですが、やっと念願のペニスコラに辿り着き、キブンも軽く、まずはビーチに面した観光案内所で旧市街の観光地図を貰い、カメラを下げて浜辺を散策してみれば、まだ5月始めというのに、トップレス、ボトムレスを含めた日光浴客が砂浜にはあちこちに散在しており、そういう厄介な人々が写り込まないように細心の注意を払って、日本の江の島とか、フランスのモンサンミッシェルの兄弟とも云われるペニスコラの半島部分を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、せっかく貰った地図を開くまでもなく、いつもの勘働きによる人力GPSを頼りに半島突起部分の城跡に近づいていくと、だんだん、ミラノとか、ビルバオなどにもあったような、赤いタイルの屋根と白い漆喰の壁を特徴とした中世風の教会のような建物が目に入ってきて、しかも当日は空が抜けるように青くて気持ち良かったので、半逆光気味の教会を撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、石畳の坂道をただひたすら登っていくと、一昨年のマラガ郊外のカサレスのような、堅牢な石の門のアーチを潜って中のカーブの坂道を抜けると、一挙に視界が開けるという構造になっていて、まさに教会の鐘楼越しに江の島の片瀬海岸みたいな砂浜が青い空の下に伸びる光景にいたく感銘を受け、さっそく一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、同じくペニスコラ半島突端の城跡のテラスからの眺めで、江の島であれば、洲鼻通りと呼ばれる、ここペニスコラの語源でもある、陸とかつては島だった部分が繋がっている両方に砂浜が迫っている半島の構造が良く見て取れたので、広角を活かして一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、世界遺産に指定されているという、城跡の建物に入って見物するには、入場料が必要とのことなので、両側に土産物屋が建ち並ぶ、島部分の頂上へと続く坂道経由、入場券売場に向かって歩いていたら、オシャレなプードルを連れたフランス人のご婦人と遭遇したので、声かけて、あ愛犬と一緒に一枚撮らせて戴いたたもの。

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六枚目のカットですが、ランチ前に城跡内部を一通り眺め、一枚のチケットで城跡場内と屋外の史跡こ公園みたいなものを見られるということで、一旦、城跡の麓のレストランや土産物屋が立ち並ぶエリアまで歩いて下る途中、振り向いてみれば、青空に盛大に浮雲が流れ、それをバックに城跡の石垣、物見塔等などが映えて見えたので、思わず一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、ランチは思いがけず豪華な前菜+パエリア+デセールという組み合わせの割には、バルセロナ市内よりは格段にお値打ちなお店に巡り合い、イイキブンで城跡場外の史跡公園散策に向かう途上、白い壁の建物の間から、遠くの山肌に貼り付いた白い家々・・・そうミハスやカサレス、ロンダのような何処か懐かしい景色が目に留まったので、嬉しくなって一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、再び城跡のテラスを通り、島部分南東に広がる史跡公園へ向かう途中、先ほど、下のテラスから洲鼻通りを見たのとは違って、物見塔越しに赤タイルの屋根と白い家々が眼下に見え、それ以上に5月のカステリョンの空を覆う雄大な雲の群れが息を飲むほど美しかったので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、翌5/2は先日とは打って変わって、またいつでも泣き出しそうなどんよりとしした低い雲の朝だったのですが、ローカル天気予報のよれば、広間の間は降り出さなそうだったので、一応念のため、傘だけはカメラバックに忍ばせ、計画通り、グエル公園に出掛け、先に述べたようないきさつで公園周囲の無償エリアのみ散策しながら撮ることとし、まずは階段上がってすぐの、キノコのようなカッパドキアのような石の柱が支える廊下のような建造物の前で一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、屋外の初訪問地ではまず一番高いところへ上がる、という自分の旅の信念にし従い、長い階段を登って、市民公園みたいな、ベンチが据え付けられた、山頂付近のちょっとした広場に辿り着いたら、またしても、リードを話した犬達による国境を越えた歓待で、これも面白いので、傍らで立ち話に打ち興じる飼い主を横目にしゃがみ込んでローアングルでホスピタリティに富んだ犬達のす姿を撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、山頂の公園は確かに眺めはイイですが、それほど撮っても面白白そうなものも見当たらなかったので、10分も居ないで、降りようとした矢先、おそらく真昼間から一杯引っ掛けて、上機嫌なロシア人ご一行様が、記念撮影タイムに入ろうとしていて、ヲッサンが、同行の小姐達に、こうやってポーズとるんだ!とか実演し、一同大爆笑だったので、通りざまに1枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、山頂の公園から、先に登ってきたのとは90度くらい離れたルートで、グエル公園の有償エリア、ガウディの作品が集中する、いわゆるモニュメントゾーンの建物が眺められる道を辿って降りて行ったら、何故か、一軒だけ、無償エリアに点在するガウディ作のお屋敷が在ったので丁度イイ通行人がやってくるのを待ち構えて一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、ほぼ麓に近いレベルの、モニュメントゾーンを囲む馬蹄型の広場のような場所に降りて来たら、やはり、同じようなことを考える人間は、浜の真砂並みに尽きないようで、このかカポーも19時半まで待つ身は辛いのか、手すりから身を乗り出さんばかりの姿勢で、モニュメントゾーンのオブジェを凝視していたので、その真摯な姿勢に打たれ、1枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、お昼を撮ってから道すがら買い求めた、土産物などを宿に置いたり、お茶したりするため、いったん世界遺産のサンパウ病院裏の宿に戻り、しかるのち、空模様が怪しくなってききたのもものかわ、この素晴らしい街との暫しの別れを惜しむべく、ランプラス通りに向かうべく、メトロ三号線のカタロニア駅から地上に上がってみれば、たちまち空は泣き出し、仕方なく、目の前のデパートと思しき建物一階のエントランス付近に佇み、雨宿りに来る人々を狙って何枚か撮ったうちの一枚。

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十五枚目のカットですが、30分もしないうちに小降りになってきたし、傘も持っていたので、時間をお惜しんで、ランプラス通り、及びそこから両側に伸びるビルの谷間の道を撮り歩くこととし、まずは、先日、台湾のお茶の赤い提灯が目に留まった通りを奥に進んで、雨に濡れた石畳の表情を撮ろうと歩き出したところ、素敵な鋳物の街頭柱越しにローカル親子が足早にやって来るのが見えたので、1枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、裏通りを次から次へと渡り歩いていたら、しまいにはいつの間にかランプラス通り屈指の観光スポット兼世界有数のインスタスポットであるサンジョセップ市場に辿り着き、望外の僥倖に感謝し、さっそく中に入ってシャッターチャンスを探していたら、インスタ小姐が居たので、しっかり横から1枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、ここサンジョセップ市場は、場所が場所だけに、性格的には沖縄は那覇の牧志公設第一市場とか、金沢の近江町市場などの観光市場そのものと云って間違いなく、市場とは銘打っている割には、売っている品物はスーパーマーケットより、高いとか云う話でしたが、それでも、物販店の合間にバルが在って、そこで、楽しげに酒を酌み交わす老若男女が居たので、その幸せそうな様子をお裾分け頂いたもの。

今回の旅の感想ですが、往復とも上海経由の艱難辛苦の旅ではありましたが、GWの真っ只中、信じ難いお値打ち航空券、たまたま同じホテルの安い部屋が予約取れなかったため、仕方なく押さえた、最上階の、世界遺産が一望出来るペントハウスの部屋、何よりも、出発前には、マラガやビルバオと違い、ばバルセロナは何でもアリの物騒な街だから大丈夫かとの声も聞こえましたが、全行程、一回も怖い思いや不自由もせず、親切で人懐っこい、スペインや世界中の旅人達と交歓出来たのが何よりの財産となりました。

今回、その人々達との交歓のもと撮影した写真は意図的に揚げませんでしたが、これは、来たる8月c中旬の写真展のためにとっておいてあります、また詳細決まったら、ここでも告知させて頂きます。

さて、次回は、現在、当工房新設計で加工中のレンズが土曜午前中に仕上がったら、その試写結果をアップ致しましょう、乞うご期待!!
  1. 2018/05/20(日) 20:00:19|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<The 8th optics from F.G.W.G.~Fukagawa Anastigmat 45mmf1.6L | ホーム | Going back to Grand Espana~BCN Tour’18②~>>

コメント

こんばんは。

今回の撮影場所からは、スペイン風な意匠が他国でもみられるような気がするような、そんな雰囲気が強い印象がありました。
ですので、広角で撮影された写真にとても興味を持ちました。

フィリピン・マニラでのスペイン旧市街や、日本でもスペインからわざわざ取り寄せた器具を持ちこんでいた店舗での雰囲気が、ここら辺りの感じとどことなく印象が似ている気がしたのでした。
たぶん、(こんにち的な目につき方が大きいという…)それだけ他国への影響が強かったり魅力がある地域なのだと思った次第です。

二枚目、28㎜での撮影の、中世風なシンプルな外壁を擁した赤い屋根の建物は、随分と垢抜けていながら禁欲的な外壁に驚きます。まるで倉庫のようでいて、礼拝堂でもあるのでしょうか、ロマネスクのようでいてこんな場所からグレゴリオ聖歌でも聴こえてきたら感激モノです。

6枚目のお城の外壁は、フィリピンのサンチャゴ要塞の17世紀当時かも知れないような大砲が置き去りにされている場所を想い出しました。
角を取った外壁の曲線と、まあるい監視台に類似点があるような気がしました。

12枚目のお屋敷は、比国マニラ郊外の叔父さんの家の意匠を想い出すような、テラスや窓の雰囲気が似ています。
比国も300年くらいの長い時代に渡ってスペインに入り込まれていただけに、あらたに進駐してきた日本人に似合う建物として、かつての意匠で現地人に対して威圧しているかのようでいて…。ご本人は旧日本兵といった冗談染みたオマケ付きなのですが。・・・あまり披露するとプライバシーにかかわりそうな。(オリジナルの比国建築意匠は、木造で高床式な風通し良い建物でしょうから、比国ではコロニアル様式といったところでしょうか。)


ともあれ、今回は28㎜と35mmの面白さに触れたようで感激です。
28mmはちょっとコントラストと濃度を変更したような印象を受けましたが、国産の35㎜レンズはこれだけ素性のよい画像ができるなら、あらたな距離計連動式デジタルカメラがライカに対抗して日本からも発売されて欲しいという気にさせられました・・・。
  1. 2018/06/07(木) 02:12:36 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
ありがとうございます。
そうですね、Elmarit28mmf2.8三代目ソウルブラザーズはピーカンのヨーロッパでは内面反射の関係もあるのか、ちょっとコントラストが低めで眠い印象があるので、ご慧眼の通り、カメラ内のパラメータをデフォルトのM+1に対し、コントラスト、彩度、シャープネスともM+2に上げて撮っています。
もちろん、ヴォイクトの最新鋭のウルトロン35mmf1.7クラシックはおそらくシリーズ中で最優秀レンズにノミネィトされてもおかしくない高性能ぶりですから、デフォルト設定で撮っています。
ただ、幾ら国産で素晴らしいレンズが出来るようになったと云っても、N社、C社の日夜たゆまぬ努力の結果、かつて写真をやる人間の多くが「高級カメラは一眼レフ!」というパブロフのワン公みたいな擦り込み学習されてしまっていて、やったメーカー側も自縄自縛になって、新しい時代のトレンドに目を向けようとはしないので、まぁムリでしょうね・・・てか、フォトキナで、N社はS社のα7系列とF社のE系列のあいのこみたいなフルサイズ機の新製品出すというウワサが専らですが。
  1. 2018/06/10(日) 17:15:22 |
  2. URL |
  3. charley944 #E6kBkVdo
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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