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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The 8th optics from F.G.W.G.~Fukagawa Anastigmat 45mmf1.6L

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て、今週のご紹介は予告通りに久々の工房製オリヂナル標準レンズ八号機のご紹介を致したいと思います。

一件、えっ何の変哲も無いCanonL50mmf1.8ぢゃね!?とか思って、すぐにページ閉じようとした、そこのお兄さん、カメ小姐さん、ちょっと待った(笑)

確かに工作精度や、加工効率からキャノン50mmf1.8の前後光学エレメントアッセンブリ以外、すべて流用してますが、中の光学系は真っさらの新設計、新規製造であります。

ネタを明かしますと、前群、即ち絞りユニットより前の凸+凸/凹の漏斗型のモジュールはほぼ新品同様無傷のものが手元にあったため、ヤシカエレクトロ35のカラーヤシノンDX45mmf1.7をそのまま使っていますが、後群は絞り直後の凹/凸の径がより大きいヘキサノン45mmf1.6のものを使い、一番後ろの緩い凸はちょっとコートムラが気になったので、ほぼ同じサイズの予備パーツ、おそらくオリンパスのコンパクト機かOMズイコー辺りから外したと思しき、殆ど度数が同じものがあったので、コーティングの色調がちょっと違うのに目をつぶって押し込み、前後モヂュールのクリアランスを確認するため、仮鏡胴に装着し、捻じ込みの深さを加減しながら、ひたすらコリメータで周辺のシャープさと周辺の歪み、そして色収差を見ながら位置決めし、それを計測し、図面におとして、キャノン50mmf1.8の内鏡胴の内部を切削して前後のモヂュールを新たに真鍮無垢から削り出したインナージョイントを介して固定し、光学ブロックを完成させ、そしてそれをヘリコイドに無限位置を割り出してスペーサをこれも超ヂュラルミン2024から削り出したスペーサを咬ませて固定したという次第です。

ではさっそくその労作?の実力を見て参りましょう。カメラはX-Pro2、ロケーションは1~11枚目までが浅草、12枚目が渋谷、13枚目は永代橋上となります。もちろん、全コマ開放での絞り優先AEさ撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、組み上げたばかりのレンズを持って向かった先は浅草、浅草寺への仲見世の起点である雷門に向かうと、いつでも浴衣みたいなデザインの着物みたいなコスチューム着ている若い男女がたむろしてますから、被写体には事欠かず、大赤提灯をバックに自撮り結果を確認している中国産小姐二人組が居たので、さっそく、通りざまに1枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、この日は結構天気も良く、午後13時前だったので、この大赤提灯も陽光にて照らされ、片や門の中の仁王像の辺りは昼なお暗い状態ですから、これを一枚の画面内に収めれば、な内面反射の具合いとコントラスト、階調再現性が判るということで、赤提灯の入る割合をよく考えて撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、雷門を過ぎ、仲見世に足を踏み入れるとすぐに、第一の定点観測スポットであある美人茶屋あづまさんの店頭に到達しますが、あいにくこの日は美人店員さんが品切れだったようで、仕方なく、店頭に居合せた清楚なカンヂの仔馬髪的中国小姐の後ろ姿を撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、美人店員さんが品切れ状態の美人茶屋には用が無いわけで、次なる定点観測すスポットである仲見世西側側道との交差点に位置する扇屋さん店頭の大和絵団扇を被写体にしてのてテスト撮影ということで、前回は何故か全て東側に向けられていて、撮るのに苦労しましたが、今回はまた店の出入口と平行して南向きだったので、風神画のでべそにピンを合わせて一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、また仲見世に戻ろうと踵を返したら、さきほどの中国人小姐が妹と思しき極小姐を傍らに従え、伝説上の英雄、桃太郎も彷彿させる有様で、手を伸ばす妹に適宜きび団子を渡してああやしながら、結構、豪快に団子を串から頬張っていたので、有難く横から1枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、宝蔵門を目指し、仲見世を歩きながら被写体を探していたら、明らかに自分でデザインし、染めたと思しき、大胆な図柄の着物風のコスチュームを纏った茶髪の日本人小姐二人組が傍らを肩で風切って追い越して行ったので、声かけて前からだと背中の図柄撮れないので、しばし後をついて歩き、周囲が開けたところで、一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、仲見世の真ん中をちょっと過ぎた辺りの繁盛店、実演販売人形焼のお店の軒下の焼き方さん達がガラス越しに見える位置で、凄まじく真剣な眼差しで職人の仕事ぶりを凝視するフィリッピン人の小姐の姿が目に留まったので、傍らから一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、これも仲見世の伝法院通りとの交差点近くの東側側道に面した、人気店の軒下で確かメロンパンかなんかではなかったかと思いますが、並んで買う順番を待っていた白人カポー観光客の小姐側にピンを合わせて撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、再び仲見世を歩きながら撮ろうと思い、伝法院方向に向き直った途端、またしても浴衣のようなデザインの着物みたいなコスチュームをまとい、日本人では絶対にやらない、ラムネにストローを突っ込んで呑みながら、きょとんとした表情で歩いている中国人小姐のお姿をとっさに1枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、伝法院通りをかの早田カメラ方向に歩くとすぐ目に入るのが、洋食屋オウミのミラー状の窓ガラスに白ペンキで書き出されたお勧めメヌーで、これは白ペンキと鏡面という、日中の撮影ではかなりシビアな被写体ですが、あえて、フレアの出具合を確かめたくて撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、浅草での用事も済ませ、次なる目的地、原宿へ向かう際、神谷バー前の浅草一丁目交差点に差し掛かったら、珍しく、若くて美形の着物風コスチュームに身を包んだ小姐二名がごゴキゲンで人力車に乗ってこちらにやってくるのが見えたので、EVFのピーキング機能を信じ撮ってみた必殺の一枚。

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十二枚目のカットですが、場所は変わって渋谷の夜、裏原宿でのクラシックカメラフェア、そして東急本店での中古カメラ市と連戦の後、センター街中ほどの馴染みの沖縄料理屋で楽しく飲み食いした後、店の向かいのクレープ屋か何かの前にいたいけな若者各位がたむろしていたので、これ幸いにと人工光下での試写を行ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、当日は、お開きの時間が9時前とかなり早めだったので、茅場町から門前仲町までの区間は歩きながら何か撮ろうかと思い、残念ながら、このところ、永代橋自体のブルーライトアップは行っていないようでしたが、それでも、月島マンハッタンの夜景はいつもになく蠱惑的で美しかったので、橋の上に三脚立てて並んでいるカメラマン諸氏の間から一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、測定機器をちゃんと使って、きっちりこんと組み上げると、ここまで良く写るんですねぇ・・・しかも、同行のOさんにお願いしてM(TIPO240)でも試写して戴いた結果、フルサイズでも、Wガウスの失敗レンズではありがちな像面湾曲も殆ど無かったとか・・・よし、次回以降もこうやってきちんと製造しよう(笑)

さて次回ですが、翌週は週末帰省の関係上、一週スキップ、翌々週は本日製造を始めた工房製カスタムレンズの試写結果、ご紹介出来ると思います、乞うご期待!!
  1. 2018/05/27(日) 22:13:29|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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