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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Riunione con fate dei fiori~Itako Iris Festival'18 and walking in Sawara~

さて、今週のご紹介は予告通り、潮来あやめ祭りの嫁入り舟撮影用に持っていった望遠と佐原の街並み撮影用に持っていった超広角の何れもカールツァイスの製品の競演をお送り致しましょう。
潮来のあやめ祭りは毎年、5月の25日くらいから一か月程度、潮来駅至近の「前川あやめ園」を会場として開催され、その期間は、ミスあやめ娘の小姐各位が園内を歩きながらモデルさんになってくれたり、週末の集客イベントとして、「潮来嫁入り舟」が盛大に開催されたりと、都内、或いは近郊のイベントに比べれば、人出は今一歩の感無きにしもあらずではありますが、それでも地元の方々の催しにかける熱意と、工房主のように毎年通うコアなファン等に支えられ、ほんわり感の漂う、居心地の良いこじんまりとした年中行事となっています。

今回はちょうど花のピークとも云われた6/9(土)のお昼過ぎ現地入りし、瑞々しい花々はもちろんのこと、毎年顔を合わせる、あやめ娘各位やスタッフの小姐も撮らせて貰ったりとなかなか満足度の高いイベントで、ただ、狭い会場のこと、それほど長時間滞在して花のみ撮るほどのこともないので、今回は泊りではなかったため、「嫁入り舟」の後、15時台初めの電車で佐原に戻り、そこで17時前まで撮ってから高速バスで東京駅まで戻ったというのが当日の行動でした。

では、さっそく当日の行動に沿って、カールツァイス兄弟の活躍を見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、レンズは1~3枚目までがSonnar135mmf2.8、4~17」枚目までがDistagon18mmf4による全コマ絞り開放によるAE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、毎年、ほぼ同じインターセプトポイントから嫁入り舟ご一行様があやめ畑の中を静々と歩いてくる様子を撮るので、長めの玉を必ず一本カバンには入れて来るのですが、今回は昨年の北京ツアー用に購入したSonnar135mmf2.8、APS-Cの画角換算で約200mmを使って、渾身の花嫁ご一行様を撮ろうと準備してきたので、大ボケ玉から付け替えた際、試写で3mほど先に咲くあやめの花を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、ポイントで待つこと10分弱、14時かっきりに妙なる調べが流れるあやめ園の東側土手の上に、白無垢の衣装に身を包んだ花嫁さん、その付き添いのご両親と潮来市青年会の有志の方々が長持等を担いで現れ、まさにしずしずと一歩歩いては立ち止まり、また一歩歩いては立ち止まり、という撮影の利便性も考慮したかの行進であやめ畑の中を櫓船の船着き場目指して歩いて来たので、渾身の一枚をモノとすべく、ファインダ越しの表情を追いながら、ここぞと思ったシーンで撮ったうちの一枚。

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三枚目のカットですが、花嫁ご一行は登場してから10分もしないうちにあやめ畑の中の道を歩ききって、櫓船の船着き場に辿り着きますが、その前に第二インターセプトポイントである嫁入り舟の撮影場所にダッシュで移動し、川の見える柵際は物見高い見物人がまさに文字通り鈴なり状態なので、適当に空いているところに割り込ませて貰い、漕ぎだしてこちらに向かって来た舟を今年は橋の上から撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、あやめ園の西側のすぐ真横を流れる前川は、200mほどで北利根川に接続する位置関係なのですが、「嫁入り舟」はあやめ園内中央部の前川に面した船着き場から漕ぎだすと、手漕ぎの櫓船であっても、5分かそこらで北利根川の堤防上水門脇に作られた観光船着き場のようなところで待つ花婿の元へと到着するのですが、そこからまた記念撮影後、人力車に乗って何処かへ走り去るという成り行きなので、発車前の様子をローアングルから一枚撮らせて頂いたもの。

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五枚目のカットですが、メインエベントの「嫁入り舟」を撮ってしまえば、あとは宵のライトアップの中での嫁入り舟まで、特段、イベントなど無いですから、電車の時間まではひたすら可憐な花の妖精たちと向かい合って、今年のその姿を残すのみなので、広角の寄れる特技を活かし、ほぼ最短で一輪のあやめの花をあやめ園のランドマークである太鼓橋をバックに撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、15時5分発の鹿島線に乗って、10分強ほどで佐原駅に着くと、いつもとは180度逆のコースで、忠敬橋をほぼ最短で目指すのではなく、旧市街の西方向、造り酒屋が並ぶ佐原街道方面へと歩き出し、暫く歩くと、追分交差点のようなところに佇む、「よろず屋」系の個人商店があったので、懐かしく思って、一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、二軒並ぶ造り酒屋のうち、有名な東薫酒造の方は案内付のツアーでしか内部にはい入れて貰えないことになっていて、ちょうど、15時半のツアーが出てしまったので、待つのも時間が惜しいのので諦め、次なる目的地の馬場商店に向かい、そこは仕込場の手前までは自由に入れるので、旧倉庫前のちょっとした庭園の佇まいを撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、子供の頃、実家が忙しい時、預けられていた母型の実家の造り酒屋にもあった、煉瓦積みの角断面の煙突が青空に伸びる様が妙にノスタルジックで、18mmの画角を活かし、薄雲の浮かぶ青空をバックに倉庫越しの煙突の姿を撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、佐原の旧市街地には、空襲が無かったこともあり、また、鉄道の便もそれほど良くなかったこともあり、奇跡的に蔵造の旧家屋が良好な状態で保存されており、近年はその街並みが観光資源ととして、外部から客を呼べるようになったこともあり、玄関先を開放して、家の中の様子を差し支えない範囲で見せてくれる家もそこそこあることから、通りがかった一軒の旧家の玄関先の様子を一枚撮らせて貰ったもの。

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十枚目のカットですが、佐原の旧市街には幾つか有名なランドマークがあり、年二回のお祭り以外の時でも、東京等からの観光客が休日にはそこそこやって来ては、地図を片手に写真撮ったりして散策を楽しんでいたりするのですが、ここ、「与倉屋の大土蔵」も本来の醤油蔵としての役目は終えましたが、イベントホールとして、随時開放されて、中に入ることが出来るのですが、来月初までは開放の機会は無いとのことだったので、外観のみ撮影したもの。

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十一枚目のカットですが、「与倉屋の大土蔵」横を通り抜けると、すぐに旧市街の真ん中を南北に流れる「小野川」の流れに行き当たり、土蔵周辺の店舗兼住宅もしっかりと景観に調和した、時代がかった木造の佇まいに統一されていて、しかも今回は佐原でもあやめ祭りをやっているということで、川のほとりのあちこちにか可憐な鉢植えのあやめの花が咲いていてので、川と街並みを背景に一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、そうこうするうちに16時になり、30分に一回の「ヂャーヂャー橋」からの放水デモンストレーションの時間となったので、当日は中国人観光客が結構多かったので、ベストポジションを団体で占領される前にダッシュし、伊能忠敬の実家をバックに放水する橋の周りを一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、放水が終わった「ヂャーヂャー橋」を後にし、小野川伝いを上流方向、即ち佐原駅方面に戻りながら撮り歩くこととしたのですが、歩き出してすぐさま、遊覧船が放水が終わり、下をくぐることが出来るようになっなったのを見計らってやって来たので、通り過ぎざまに一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、忠敬橋を渡ってすぐ、小野川伝いの道のうち、西側の方を歩いていたら、ここでも、川のほとりの休憩用ベンチの横に可憐なあやめの鉢植えが飾られていたので、川の対岸に見える、醤油、つくだ煮等で名高い「正上商店」の木造建築を背景として、川面も入れて一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、佐原の川伝いの道を散策すると、誰もが撮りたくなる街のランドマーク「正上商店」の向こう正面、真下の小野川の木製の船着場には櫓船が繋がれていて、江戸情緒120%だったので、嬉しくなって立ち止まり、薄雲が浮く青空をバックに一枚撮ってみたもの。

18_Itako_sawara_016.jpg
十六枚目のカットですが、ここも小野川沿いの旧市街のランドマークのひとつ、「木下旅館」の手前で、川のほほとりの柳の木の下にもあやめの鉢植えが飾られていて、ローアングルから狙えば、ギリギリ、「木下旅館」をバックに入れての構図が出来なくもなかったので、試しに一枚撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、そろそろ佐原駅方面への道へと曲がって、川伝いの道から離れなければならない辺りに差し掛かる手前辺り、旧家と旧家の間の、大人二人が肩を並べてやっとすれ違えるような、中国華南や台湾の老街などに見られる狭い路地が目に留まったので、21mmのパースを活かし、一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、カールツァイスのレンズはやっぱりイイですね♪・・・使用した玉はいずれも、コンタックスブランドの日本製一眼レフ用に用意された交換レンズですが、よくよく考えてみれば、一眼レフ用では、18mmから200mmまで、ズームも二本有って、殆どの焦点距離を揃えていたのでした。そうそうQBMマウントも含めれば、最大派閥かも知れません。

さて、次回jはLeica M(TIPO240)使っての旧玉再発見でもしましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2018/06/17(日) 20:25:38|
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  4. | コメント:2
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コメント

佐原を柔らかな陽光が包んでいるようで良かったです。

ヤシコン18mmはわたしも比較のために二本持っていた事もありましたが、鋭さや強烈なコントラストという現行同社18mmにない独特な色感とトーンとほどよいコントラストがあって、掲載写真で再確認できました。

このところは幾らでもエッジを高くすることがソフトでも出来るでしょうから、フォーマットを上げれば成し得るような=描写力を保ったままで被写体コントラストを高めながら目に優しい軟らかい表現を得るという相反する要求を満たす事ができるレンズは、相当高価なモノに成ってしまう気がします。

堅牢そうなZEISSオリジナルやQBMの18㎜は相当高価でしょうから…、そのなかでもヤシコン版はエコノミーで気軽に使えますし、コーティングについては幾らか近代的でもあって貴重な気がします。

このところは国産超広角レンズも大口径になりましたし、値段という問題は大きいものの、使い勝手で選択できる幅が広がってよいもので、ヤシコンも見直されればとても豊かさを実感できるというものです。

(豊かさというところでは、往年の国産キャノン19㎜や現行のデジに対応できない多くの対称型21㎜等もあり、現行のデジタルカメラ未対応な部分もありますが。)
  1. 2018/06/24(日) 05:50:48 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
コメント有難うございます。
このところ、営業にも復帰し、二足の草鞋ならぬ二刀流の会社生活を求められており、お返事遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
さて、今回のZeiss兄弟ですが、あまり積極的にはふれませんでしたが、実は、広角18mmがドイツ製のAE仕様、望遠が国内生産のMMの後期モデルで、コーティングの色調も硝材も一目で違いが判るような状態なのです。
具体的に申し述べれば、独製の初期のものはコーティングがややメタリックな緑や紫、そしてかすかなオレンヂを残した賑やかな反射面なのですが、後期の日本製のものは、明らかにそれと判るようなモスグリーンの低光沢で、紫やピンクのようなその他の干渉光は認められません。
いずれにせよ、もしライカのフルサイズを買われる志がお有りでしたら、中華民族が総ざらいして持って行ってしまう前に中野の比較的ふんだんで良好な在庫から押さえておかれることをお勧め致します。

  1. 2018/07/01(日) 23:02:57 |
  2. URL |
  3. Charley944 #zdvXpt9s
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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