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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Land of further discovery~ Hong Kong photographic tour'18 summer~②

さて、今週のご紹介は、前回からの香港・澳門ツアーの続き、行程二日目、澳門のフェリーターミナルからまた水中翼船に乗って、九龍サイドに戻ったところからいきます。

のっけからセコい話で恐縮ではありますが、この香港⇔澳門間の水中翼船、24時間運航であるのはイイのですが、昼間と夜間・早朝の料金が大幅に異なり、HKD171が何と、HKD211、その差HKD40と足元のレートでは約600円の差になってしまい、宿の付近の香港大学エリアでは気の利いたスィーツの一品も食べられる金額がアップしてしまうので、17時15分発の便に乗って香港に戻ったということなのです。

閑話休題、まずは恒例の簡単な行程紹介いきます。
行程二日目は朝は香港の上環は信徳中心のフェリーターミナルから出掛け、帰りは対岸の九龍地区のフェリーターミナルに戻るといういつものパターンだったのですが、ここで大きな誤算と云うか、がっくし出来事がああり、それは何かと云うと、澳門の議事堂前噴水池に面したモールに入っていた「ロクシタンカフェ」が潰れていて、ではせめて、九龍の海洋中心一階の行きつけの高級ヴェトナム料理でも、と時折降りつける雨もものかわ、水中翼船の着くターミナルから「海洋中心」に歩いて行って、まずは腹ごしらえとばかり、一階の食堂街を探しても、在るべきところに無~い!!ということで、澳門の行きつけに加え、香港でも毎回訪問するのをた楽しみにしていたレストランが潰れてしまい、仕方なく、地場系のファミレスで晩飯食べてから周辺の夜景撮影を行った次第。

そして翌三日目は、この日また、香港大学そばの宿の15階の部屋の窓から見る香港の景色は雨模様、しかし、今回は前々から行きたいところがあったので、前回の台湾ツアーで買い求めた頑丈な大型折畳傘をカメラバッグに忍ばせ、徒歩1分の位置にある、アイランドラインのMRT西営盤駅から地下鉄に乗って、中環経由、今まで仕事以外では足を踏み入れたことが無かった「新界(NewTerritories」の中でも最古の歴史を誇り、近年、日帰り観光地として人気急上昇の「屏山文物径」を15時過ぎまで雨の中散策し、しかるのち、お土産調達も兼ね、MRT太子駅まで戻って、そこから、MRT佐敦駅まで歩きながら撮り、駅至近の「裕華百貨店」に着いたところで、今回の撮影ミッションは無事終了、となった次第。

では、さっそく、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

HK18_018.jpg
まず一枚目のカットですが、澳門外港から水中翼船に乗った時はまだ陽は残っていたのですが、九龍のターミナルに到着し、入国審査を通り、「海洋中心」まで徒歩で移動し、中でお目当てのレストランを探していたら、とっぷりと陽が暮れてしまい、まずは腹ごしらえとばかり、スターフェリー乗り場前の商業ビル地下一階の「大家楽」にて、晩飯食べ、地上に上がってすぐ目の前の時計塔付近の様子を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_019.jpg
二枚目のカットですが、この日も夜になってからも、雨が時折、激しく降ったかと思うと、さっと上がったりする、まさに熱帯のスコールそのものの気象条件だったので、雨の上がった合間を見計らって、対岸の香港島のや夜景が見えるテラス二階に上がり、夜景もさることながら、まもなく始まるというレーザーショーを待ち構えななながら、スマホなどで夜景など撮っていた観光客達のシルエットが面白かったので、背後から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_020.jpg
三枚目のカットですが、100万ドルの夜景を撮るのにも飽きてきたので、また「海洋中心」に戻って、ライカ関連のお店でもひ冷やかそうと思って徒歩で移動していたら、ちょうど屋根付きの歩道が「海洋中心」の入口に到達する辺りまで来た辺りで、また突如のスコール、絹ではなく、図多袋を裂くようなヲッサンの怒号に目を転じれば、雨に追い立てられるが如く、写真付きの壁面看板の前を子供と一緒になって「海洋中心」に雪崩こもうとする親子の姿が目に留まったので、とっさに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_021.jpg
四枚目のカットですが、翌三日目の朝は、結果としてガックシの海老雲吞麺の朝食を香港大学そばで摂ってから、MRTでまず中環に移動し、そこから徒歩で香港駅まで移動、まず「東湧線」に乗って「新界」の「屯門」方面へと向かう、「西鉄線」に南昌で乗り換え、合計で1時間弱で目的地「天水囲」駅に到着、小雨降る中、親切な軽鉄道の駅員に教えて貰った通り、「屏山文物径」の散策を始めるべく、手始めに駅の前に在る石積の古びた佇まいの塔を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_022.jpg
五枚目のカットですが、実際に「屏山文物径」の散策を始めるには、いったん、駅から左手方向を数百メートル進んだところに在る祠のような佇まいの建物に立ち寄り、そこで道のりやら、それぞれの古建築などの曰く因縁の書かれたガイドブックのようなものを貰うように駅員さんには云われていたので、言いつけに従い、ほ訪問してみると、なかなか親切な係員のヲバサマが居て、説明してくれたり、出口まで見送ってくれたりと幸先良いスターだったので、建物の中の雰囲気を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_023.jpg
六枚目のカットですが、貰ったガイドブックレットとスマホンの地図を頼りに歩いていくと、程なく「上章園」という、北京で云えば「胡同」、上海で云えば「老房子」みたいな、壁と一体化した門と、通路を持った長屋みたいな共同住宅街の成れの果てのような遺構に行き当ったのですが、まだ数世帯はお年寄りが居住しているらしく、この朱地に達筆な漢字の書かれた門を時折、何人かが通り過ぎていったのですが、その合間を見て一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_024.jpg
七枚目のカットですが、ここも「屏山文物径」の移動途中の廃屋のような建物の壁ですが、こういうイイカンジにヤレた建物は台湾とか澳門の旧市街ではたまに目にしますが、地価や諸色が高い香港では、今までなかなか目にすることがなく、却ってとても新鮮に思えたので、嬉しくなって一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_025.jpg
八枚目のカットですが、同じく「屏山文物径」の移動途中の集落の佇まいで、ガイドブックの説明によれば、ここのルート上に点在する、それぞれの古建築や祠の類い以外にも、道すがら、なかなか風情ある建物とか、路地みたいなものが目につき。これまでの経験では、こういう石造りの建物の裏通りは台湾とか、北京、上海に出掛けないと見られないので、嬉しくなって、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_026.jpg
九枚目のカットですが、文物径を散策していると、当然のことながら、現地に暮らす人たちの生活圏にお邪魔しながら、ルートを進んで行かざるを得ないので、出会う方々への挨拶は必須ですし、それがきっかけでちょっとした立ち話になって、隠れ撮影ポイントの情報なども貰えることが多々あるのですが、途中、スマホンでハイビスカスの写真撮っていたら、うちの庭先の自慢のハイビスカスも撮って行ってくれ、と流暢な英語では話しかけてきたご老人が居たので、甘えてくっついて行って1枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_027.jpg
十枚目のカットですが、確か三番目の札所ならぬ、古建築は、ここのかつての有力者であった鄧一族が、集集落の若者?のため、学習する施設を作っていたということで、それが残っていて、ルート上の文物として紹紹介されていたのですが、まさに密集する住宅街の路地の奥に位置しており、途中、大雨にも祟られながらも何とか到着出来たので、建物の中を散策しながら、その重厚な佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_028.jpg
十一枚目のカットですが、雨もほぼ上がったようで、空も若干明るくなってきたので、ピッチを上げ、次なる目的地へ向かいがてら、もう2時前だったことに腹時計に気付かされ、何処かでランチもせなあかんなとか思い、お食事処なども探しながら、ガイドブックレットに示されたルートの最後の方を歩いていたら、突如、祠のような古建築の門前にミツオカのなんちゃってクラシックカーみたいなのがドーン!と鎮座ましまし、面食らって眺めていたら、向かいの「Ferrari Cafe」とか云う街の食堂のヲヂサンが出て来て、カッコイイだろ、写真撮ってイイから、何なら、クルマと一緒に記念撮影でもしていくか?とかニタニタ笑いながら話しかけてきたので、記念撮影は遠慮し、クルマだけ一枚撮ってみたもの。

HK18_029.jpg
十二枚目のカットですが、無事、全行程を踏破し、終点手前のローカルレストランでなかなか旨い、中華ハム入りのオムレツ乗せご飯のランチを戴き、しかも、大の親日家というオーナーのご厚意で熱いミルクティまでごご馳走になり、すっかりキブン良くなって、地図にあった、路面電車の停留所に歩いて行く途中見つけたお洒落な路地を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_030.jpg
十三枚目のカットですが、「屏山」という名前の路面電車の停留所からちょうどやってきた電車に乗って、スタート地点の「天水囲」より二つ香港市内に近い「元朗」というMRTの駅まで移動、そこからまた「美浮」乗換えで「太子」駅まで移動し、初日に発見した金魚屋街に直行、目を付けておいた店頭一杯、ビニール袋に詰めた金魚を売っている店を訪れ、女店主に声かけて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはPO59-1 50mmf2.0.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_031.jpg
十四枚目のカットですが、同じく「太子駅」近くの金魚屋街で、何かまた面白い被写体はないか、地味ながら何となく異様な存在感放つソ連製ミリタリレンズをライカにはめたまま徘徊していたら、開け放たれた店の入り口付近で、相方のオッパが金魚だか熱帯魚を血眼になって物色しているのがよほど退屈なのか、スマホンでゲームに没頭していた金髪のローカル小姐の姿が目に留まったので、横から1枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはPO59-1 50mmf2.0.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_032.jpg
十五枚目のカットですが、陽が暮れるまでに、ネイサンロード沿いの撮影スポットは全て回ってしまいたかったので、金魚屋街を後にして、次なる目的地、「女人街」へ足早に向かうと、入り口付近の交差点では暮れかかった景色と傍らの商業ビルから放たれる照明の人工光がイイ案配にミックスされて、その中をせわしく人々が行き交っていたので、交差点に佇み、その様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはPO59-1 50mmf2.0.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_033.jpg
十六枚目のカットですが、「女人街」といっても、全ての店舗が女子供向けのアクセサリやら装束関係を商っているわけでもなく、当然のことながら、原宿の竹下通り同様、そういった物販店の間には、テイクアウト専門のスィーツやら、スナックのお店が相当数点在しており、こと、買い食いが好きな中華民族のこと、よほどのハズレ店で無い限り、どの店もそこそこ行列が出来ており、買い求めた人間は、近傍の路地などで、獲物にありつくわけで、ちょうどこれから食べようかね♪という小姐二名組を目撃したので、通りざまに1枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはPO59-1 50mmf2.0.による開放、絞り優先AE撮影となります。

HK18_034.jpg
十七枚目のカットですが、そういえば、この日は、前日の澳門と異なり、誰にも声かけて撮ってなかったな、とふと気づき、一人でクレープ店の行列に並ぶでもなく、茫然と通りを眺めていた、ポーランドからという小姐に声かけて、暮れかけた女人街の雑踏を背景に満面の笑顔でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはPO59-1 50mmf2.0.による開放、絞り優先AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、最初から最後まで冒険続きの旅で楽しかった・・・飛行機は往復とも「香港航空」なるLCCに毛が生えたような格安便を利用し、宿も常宿が取れなかったので、その姉妹店を取り、これまで訪問したことのない、「新界」の奥地を大雨の中散策する・・・もう香港は仕事とプライベートで30回に手が届くほど来ていたので、もう卒業かな、とか思っていた自分の未熟さを改めて思い知らされた感有りです。

さて、次回はたぶん、製造中のレンズがまだ間に合わないので、ストックでまだ発表していないものを見繕ってレポートしましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2018/07/29(日) 19:16:26|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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