FC2ブログ

深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Failure in production but something attractive~Fukagawa Experimental Optics 001~

Experinemtal18_8_00.jpg
さて、今週のご紹介は、微妙に予告とはズレますが、簡易版の工房製造、脱力系レンズのご紹介行きます。
これは何で簡易版なのかと云えば、決まったサイズの内鏡胴というか、エレメントハウジング、スペーサ、そして外形は全て同一、度数の異なる凹凸を組み合わせて、とりあへず、無限で結像することを確認し、ヘリコイドに固定してでっち上げた、まさに真面目な光学設計者の方が見たら、赤面して激怒しそうなお遊びなのですが、なかなかどうして、条件さえ合えば、そこそこ面白いソフトフォーカスレンズにはなるので、また分解してべ別の構成に作り変える前にいちおう、実写結果だけでも上げとこうかな、と思った次第。
今回の構成はドアスコープの使えそうな度の強い凹に対し、一枚当たりの曲面を緩めるべく三枚の度数の異なる凸を合わせて、凹を一群にしてしまうと、一眼レフのレンズ並みにバックフォーカスが長くなってしまい、かカッコ良くないので、リバースして、当初考えた構成と180度引っくり返して、凸(強)、凸(中)、凸(弱)、凹(激強)の構成として、ハウジングに収め、ヘリコイドに固定したもの。
焦点距離は、だいたい45mm程度に仕上がりました。
従って、今回テストのX-E1だと、68mm程度の中望遠くらいの画角になるワケです。
絞りは入れていないので、全コマ、開放になります。
では、さっそく土曜の浅草での実写結果を見て参りましょう。

FEL18_8_01.jpg
まず一枚目のカットですが、この日は出来上がったばかりの拙写真展のハガキをハヤタカメラボに届けたかったので、その前に辺りを撮り歩こうと思い、まず仲見世の東側側道付近を物色していたら、少々時期は外れましたが、ほうずきの鉢植えが店頭に吊るしているお店が有ったので、至近距離に接近し、売り物のせんべいを背景に一枚撮ってみたもの。

FEL18_8_02.jpg
二枚目のカットですが、同じく、仲見世の東側側道の商店街のとある店頭にて、ひょうたんを吊るしていて、そそれが背景の藍染の暖簾と朝顔の花の造り物との配置がなかなか洒脱だったので、これまた近寄って、周りで物珍しげに見守る外国人観光客もものかわ、一枚撮ってみたもの。

FEL18_8_03.jpg
三枚目のカットですが、ここも仲見世の東側側道でちょうど伝法院通りとの交差する辺り、ちょうど、ハヤタカメラボの親会社?である早田カメラ並びにある某有名洋食店の飾り窓兼、季節、ないし、手書きでお勧めメニューを記した鏡状のサインボードに記された文字を撮ってみたもの。

FEL18_8_04.jpg
四枚目のカットですが、早田カメラの面した伝法院通りの仲見世を挟んだ東側すぐの辺りに白波五人男のシーンだったかを模した、大見得を切っている石川五右衛門のプラ製オブジェが置かれており、中東辺りの外人観光客のグループが興味深げに代わる代わる記念撮影を愉しむのを待ってから、そのご尊顔を撮ってみたもの。

FEL18_8_05.jpg
五枚目のカットですが、ハヤタカメラボで用を済ませた帰り、伝法院通りの頭上に高く掲げられた門の如き通り名称の看板の真下付近で、白人か観光客のカポーがスマホンと紙ベースのガイドブックを見比べ、あーだら、うーだら行先を議論していたので、その様子が面白く、通りざまに一閃浴びせてみたもの。
FEL18_8_06.jpg
六枚目のカットですが、伝法院通りとの交差点から仲見世に入り、目の前に見える宝蔵門までやって来たら、既に17時を回っていたので、秘仏ご本尊様を安置しているという本堂の扉は固く閉ざされてしまったものの、境内は既にライトアップが始まって、門下に吊るされているメガ赤提灯も様々な角度かからスポットライトを浴びせられ、煌々と輝いていたので、その威容を一枚撮ってみたもの。

FEL18_8_07.jpg
七枚目のカットですが、宝蔵門をくぐって、境内に進むと、主である本堂が店仕舞いしてしまっているというのに、五重塔をはじめ建物や境内の主要施設は煌々と照らされ、真夏の昼間の熱気を避けたかの如く、日没後もなかなか人通りは多く、定点観測スポットである御籤売場でも国内外の善男善女が、自らの運命を知るべく、真摯に籤の解読に努めていたので、その様子を横から1枚戴いてみたもの。

FEL18_8_08.jpg
八枚目のカットですが、同じく浅草寺境内は御籤売場にて、レンタルの浴衣に身を固めた、おそらくはマレーシアかインドネシア辺りの言語を話す東南アジアからの観光客の小姐グループが、籤の内容はそっちのけで、浴衣装束と境内の風景との組み合わせが相当気に入ったらしく、交代で色々なポーズなどつけて、インスタ用か何かの写真をスマホンやらタブレで撮っていたので、その様子を横から1枚戴いてみたもの。

FEL18_8_09.jpg
九枚目のカットですが、これも境内は宝蔵門周辺でのカットですが、独り旅と思しき、白人小姐が自撮り棒を色々いじくって、セルフポートレを撮ろうと試みていたらしいのですが、暗い中、色々な角度からスポットライトが当てられていて、なかなか上手く撮れないのか、撮っては険しい顔でモニタを確かめ、また試すという動作を繰り返していたので、普通のレンズなら、声かけて一枚撮って、メアド聞いて後で送って上げるね♪が出来るのですが、さすがにこのレンズでは、背面モニタ見た途端、困惑した顔でノーサンキュ!とか云われるのが怖くて、声を掛ける着になれず、遠巻きに一枚撮るに留めたもの。

FEL18_8_010.jpg
十枚目のカットですが、使っていて、だんだん特性が判ってきたのですが、このレンズ、フレアは物凄いですが、意外や意外、中心部分の解像力はそれほど悪くはなさそうなので、それを簡単に確認するため、スポットライトを浴びた宝蔵門下のメガ赤提灯に記された墨書の芳名を撮ってみたもの。

FEL18_8_011.jpg
十一枚目のカットですが、同じく宝蔵門下のメガ赤提灯と並んで吊るされている、黒地に金泥で花びらか何かの散らし模様に同じく金泥で描かれた芳名を撮ってみたのですが、これも意外や意外、文字自体がかなりは反射率が高くスポットライトの光を弾いているのにも関わらず、ピンを合わせたところは、それほどフレアには覆われず、個々の文字が読めることが判ったもの。

FEL18_8_012.jpg
十二枚目のカットですが、宝蔵門から少し離れたところから宝蔵門下の煌々と照らされた二つの提灯とその下で記念撮影を楽しむ外国人観光客のグループとその横を通り抜け、こちら方面に歩いてくる東洋人の小姐2名の姿がなかなか面白いモチーフになったので、物は試しに一枚撮ってみたもの。

FEL18_8_013.jpg
十三枚目のカットですが、ここも日没後も国内外からの観光客で賑わう宝蔵門付近で、ライトアップされた浅草寺の五重塔、宝蔵門、そして少し遠方に花やしきのフリーフォール系アトラクションの鉄塔の姿が見える辺りで中南米からのカポーが撮影結果をデヂカメの背面モニタで確認しながら、早口のスペイン語で何かを議論していたので、横からその様子を一枚戴いてみたもの。

FEL18_8_014.jpg
十四枚目のカットですが、宝蔵門を後にし、そろそろお茶とスィーツでも楽しもうかいな、と思い、仲見世を通って、雷門前のデニーズにでも行こうかいなとか思って歩き出したところ、軒先を煌々と照らした店舗が雷門迄真っ直ぐ続く、夜の仲見世の風景も、昼とはまた異なって趣きあると思い、強力な光源が真っ正面に入っていいるのもものかわ、一枚撮ってみたもの。

FEL18_8_015.jpg
十五枚目のカットですが、歩くこと、3分程度で、あっと云う間に目の前の雷門に到達、ここでも門全体は云わずもがな、スポンサーであるパナソニック殿の前社名「松下電器」のご尊名が記されたメガ赤提灯一号も同様に四方八方からスポットライトで煌々と照らされ、福々しく照り返していたので、その一部を切り取って解像感を確かめてみたもの。

FEL18_8_016.jpg
十六枚目のカットですが、同じく雷門下のメガ赤提灯一号付近ですが、四六時中見かける、提灯の真下に立ち止まり、或る者は、提灯の真下から金物に手を伸ばす同行者の姿を、また或る者は真下から提灯自体のい威容を捉えようとシャッターを切るのですが、これもEVF越しに眺めれば、そこそこ人物の姿は良く判別出来たのでシャッター切ってみたもの。

FEL18_8_017.jpg
十七枚目のカットですが、浅草寺近傍から、隅田川の対岸に聳え立つ東京スカイツリーの雄姿でも捉えようかと思い、雷門前広場を後にして、神谷バーの前を通って、浅草一丁目の交差点を渡り、水上バス乗り場に面したテラス迄やってきて、趣向を凝らしたというLED照明に照らされたその姿を一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、当工房のコンセプトですと、即不合格、解体処分という出来ですが、もしかすると、「蓼食う虫も好き好き」とも言いますから、今度の写真展の会期中までは保存して、仲間内の反響を窺ってみたいと思います。

さて、次回は何か国産の陽の当たらなかったレンズでも発掘して夏休み時期の東京でも撮りましょうか、乞うご期待!!
  1. 2018/08/05(日) 20:57:46|
  2. その他Lマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<My private photo exhibition the 2nd. | ホーム | Land of further discovery~ Hong Kong photographic tour'18 summer~②>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/575-7384fc01
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる