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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Startke conversion beyoud difference of formats~Zunow Tele-Cine 38mmf1.9 mod.FX by F.G.W.G.~

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さて、今週のご紹介は先の横浜CP+'19ツアーで伴走機にカモられてしまい、すっかり影が薄くなってしまった感なきにしもあらずの新作レンズのご紹介行きたいと思います。
そのレンズは、何とDマウントからAPS-Cフルカバーレンズにコンバートされた、Zunow Tele-Cine lens 38mm f1.9であります。
ものの記録によれば、ズノーフレックスでコケてカメラ事業から撤退し、1961年にアルコ写真工業の連鎖倒産で会社がヤシカに吸収されてしまうまでの間に作られていた8mm、16mm共用のレンズだったらしく、Dマウントのそれこそ針孔の如きマウント金物一体化のヘリコイドからレンズヘッドを取り外してイマーヂュサークルをチェックしたら、APS-Cは何とかカバー出来る程度あることが確認出来たので、レンズヘッドを摑まえインターリングを削り出して、いつものディスク型ヘリコイド経由、FXマウントの金物に結合したもの。
構成はネットで調べても良く判らず、全エレメントをバラしたわけではないので、推定ですが、4群6枚の変形オーピック型ないし、5群6枚の変形クセノター型ではないかと思います。
では、さっそく実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、このレンズは浅草寺の境内に辿り着いてからリレーの襷を渡されたもので、本堂下の建屋屋根の下の手水場は、ちょうど、夕陽が斜めに射し込んで、半逆光くらいの位置からだと、人物のセミシルエットの輪郭が浮き立つので、ちょうど良いモデルさんが登場するのを待ち構えていたら、いたいけな小々姐の姉妹がやってきて、輪郭が光を帯びてきたので、ここぞとばかり一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、今日は陽気も宜しかったので、普段は海外からのゲストの着物姿の方が多いのですが、珍しく日本人の方が圧倒的に多く、あちこちで腰掛けたり、立って記念撮影したりと、まさに渡りに船状態だったので、高校生くらいの小姐二名が石のベンチの腰掛け、おしゃべりしながら、スマホンなんかいじくっていたので、ダメ元で声かけたら、イイですょとの快諾得たので、二人並んでスマホンいじっているところを撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、先ほど、境内に入る時はいつもの定点観測スポットである、手漕ぎポンプの辺りには人っ子一人居らなかったので、スルーしたのですが、ふと思い出して足を向けてみたら、居ました居ました、人の良さげな中国人の親子が居て、いたいけなアナ雪の衣装をまとった極小姐が必死にポンプにしがみついて、水汲み労働に勤しんでいたので、ヲヤヂさんに声かけたら、快諾して頂いたので、極小姐に注文つけてモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、宝蔵門の前でも何か面白い画が拾えないかと足を運んでみたら、仲見世沿いに露店が所せましと店開きしており、その一番宝蔵門に近いお店に、ポニーテールもオシャレななかなかの美形の小姐がやってきたので、お店の脇から、夕陽を浴びて輪郭の光る小姐の美しい横顔を一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、そういえば、お御籤売り場もまだ撮っていなかったことを思い出し、足早に立ち寄ってみれば、来ました、来ました、いたいけな、まだほっぺが赤いような女子高生の二人組が、奇特なことにお御籤を買い求めて、自らの前途多望な将来を占おうとのことらしかったので、またしても、ヲッサンは図々しく声などかけて、横からお御籤抽いてるところを撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、同じく浅草寺境内の御籤売り場の屋根の下、中国人小姐二人組が妙に神妙な顔つきでやってきて、どこで教わったのか、御籤売り場に着くや否や、御籤の収められた木製キャビネットに向き直って、深々と頭を下げ始めたので、その凛とした姿に打たれて、背景がぐるぐる回るのもものかわ、即座に一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、御籤売り場でなかなか面白い画が撮れたので、陽が有るうちに、別のところでも撮りたいと思い、本堂前の巨大香炉のところに差し掛かったら、結構な数の人々が、それぞれ、思い思いのゼスチャで香炉から立ち上る、というかもうもうと吐き出される紫煙を全身に浴びんとししていたので、張って居たら、なかなか面白いパフォーマンスをしてくれた小姐が来たので、反対側から腰だめで一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、陽も傾いてきたし、浅草寺境内で思う存分撮ったので、この後、17時前には雷門前デニーズでスィーツなんか戴きながら、豪華なテータイムをエンジョイしたかったこともあり、仲見世を雷門方面に戻りながら撮ることとし、ほ宝蔵門を出てすぐ、揚げ饅頭屋さんの店の傍ら辺りに停まっていた人力車二組の様子を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、人力車の車夫さん達に目礼してその場を去り、仲見世を歩き出す前に再度、宝蔵門方面を振り返ってみれば、天気も良いこともあって、総チタン張りの建造物二棟のコンビが、夕暮れ前に、なかなか端正な佇まいを見せてくれていたこともあり、宝蔵門の真ん中の屋根にピンを合わせて一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、浅草寺境内南側のメロンパン屋さんの前まで来たら、何と、同じ富士のミラーレスX-T30を使って、宝蔵門と五重塔をバックに自撮りを試みていた中国人小姐二名が居たので、声かけて、三枚ほど撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、境内南側の通路から再び宝蔵門前広場に戻ったら、門をバックにまたしても富士のミラーレスX-E3でお互いに記念撮影の撮りっこをしていた着物姿の日本人アガシ二名が居たので、二人一緒に一枚撮らせて!と声掛けたところ、後でシャッター押してくれるなら、というたやすい条件提示付きでモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、、宝蔵門前のまだ咲いていない桜の立ち木の前に来たら、たまに見かけるカメ爺のグループが、着物姿の日本人アガシ二名に、ホレ、プロが撮って上げるからそこに立って、こっち向いて・・・とかやってたんで、いかにも写真同様、話好きそうなカメ爺集団だったので、スマホンで何枚か撮って、画像を確認し終わったのを見計らって、こちらも一枚撮らせて、とアガシに頼んでモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、そろそろペースを上げないとデニーズで並ぶことも想定するとゆったりおお茶してる時間がなくなっちゃいますから、速足で仲見世を歩き、しかも、鵜の目鷹の目でシャッターチャンスを探すという離れ業をやっていたのですが、或る物販店で、和風アイスかなんかを店頭で注文するシステムになっていて、なかなか決め切れず、やっと店員に発注しようとしていた西欧からのゲストの小姐の横顔を店頭から一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、伝法院通りとの交差点迄歩いてきたら、ふと、早田カメラでも覗こうかという気になって、東に曲がったら、すぐに一対の石造りの重厚な狛犬の姿が目に留まり、しかも背景が赤い垂れ幕みたいなものがぶら下がっていて、その奥の店先は薄暗い、といういかにもブツ撮りににはお膳立てしたかの如きシチュエーションだったので、有難く一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、そういえば、このレンズ、特に無限に近い被写体を入れた構図だと周辺の流れがドラスチックだったことを思い出し、仲見世通りの人通りがやや薄くなったあたりで、立ち止まり、頭の上にカメラを掲げ、勘で構図と水平を取ってシャッター切ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、仲見世を歩くこと5分強、やっと雷門が近くに見える辺りまで辿り着いたら、店頭で土産物を物色している風情の東欧からの小姐二名に遭遇、声を掛けたら、古いレンズに興味大ということなので、二つ返事で仲見世の雑踏をバックに二人並んでモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、やっと雷門のところまで到着し、ここでも良い画が撮れることが多いので、目と鼻の先のデニーズにすぐにでも行きたい衝動を堪え、柱の横で佇んでいたら、中国人の子連れ家族が次々やって来て、どういう経緯か、雷門のメガ提灯に触れると幸運になるのか、しきりにいたいけな童子を持ち上げて、金物に触れさせて、童子達もおっかなびっくりながら嬉しそうな表情で手を伸ばしていたので、その和やかな様子を傍らから一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、これが元Dマウントの物故メーカーの、誰にも顧みられなかった古レンズの写りとは・・・そういった意味では先のニコノス用UW-Nikkor28mmf3.5と同様、一般的にミラーレスでの撮影には向かないと考えられてきたものを蛮勇を奮い起こし、情熱を持って改造を行えば、驚くようなパフォーマンスを見せてくれる、ということでした。

さて、次回は連休による海外遠征で一週スキップ、再来週、そのまた次の週は、旅先からのレポートをお送り致します、乞うご期待。
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  1. 2019/03/17(日) 19:53:27|
  2. X-mount改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ズノーの8㎜用レンズは中古屋さんでも時々見掛ますが、画質に不安があって手が出せないでいた所でした。

これはF1,9だけあってか、とても実用的な画質だと感心しています。しかもaps-cまでイメージサークルがあるというのも驚きでした。

発表当時の、その時代の青っぽい色偏りがありそうですが、7枚目の夕日に照らされた一枚は、ちょっと渋い描写だったズノー5cmF1,9辺りを彷彿させられます。青っぽいという特徴は、モノクロフイルムや印画特性への感光対策か、もしかしたらカラーフイルムの特性に合わせたとか、なんらかの特質もあるのかも知れませんね。

どうしても、エポックになったF1,1に偏りがちのズノーレンズの、一般用レンズとしての実用評価の面目を保つような、一連の映像であるとも言えると思いました。

(…とおもって調べてみると、意外やズノー8㎜レンズを使っている人は、意外と多くなっているのですね。)

9枚目のような写真も、なにやら情感を誘うもので、こうした8㎜シネカメラの流行った時代が放つ情念を受け継いだ、そんなレンズの想いすら感得するものであります。

絞れば更に実用的な画質が望めそうな面白いレンズのご紹介、有り難うございました。
  1. 2019/04/02(火) 16:32:50 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さま
久々のご関心、及びご感想、深謝申し上げます。
まさにご慧眼の通り、このレンズを買うこと、そして改造すことの二段階が博打のようなもので、仮にミラーレス登場前の時代であれば、Mマウント金物の内側にレンズヘッドを留めるネジ切ってまで改造したかどうか・・・ましてや、ミラーレスと異なり、距離計連動しなければ実質的に開放での撮影は不可能に近いですから、手を出さなかったかも知れません。
でも、X系列を今や4台も保有しているため、気軽に現物合わせて無限取ってマウント改造出来るようになり、それだからこそかなりのキワモノにも手を出せるようになった次第。
確かにこのレンズの性能というか特徴は中心部の解像力が極めて高く、それとトレードオフになる形で、像面湾曲が凄まじいので、絞ればかなり実用的になるのかも知れませんね、絶対にしませんが(笑)
また機会あれば、国産の省みられることなく、歴史の波間に消えていってしまったレンズを改造することにより”令和”の光を写し取らせて上げたいと思っています。
  1. 2019/04/03(水) 22:56:22 |
  2. URL |
  3. Charley944 #zdvXpt9s
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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