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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Return to Pianura lombarda~Milan Photographic Tour'19④~

さて、今週のご紹介は予告通り、GW中のイタリアはミラノの旅最終日、5/2の朝から市内観光名所を駆け足で巡った時の光景をご紹介したいと思います。
まず簡単に当日の行程をご紹介致しますと、5/2は10時半過ぎに宿を後にし、まず向かったのは、今を去ること、15年近く前、当時のミラノ出張の常宿にしていた、ドォ-モ近くの宿から、地図もロクすっぽ見ないで、当時の愛機Leica REにVario Elmar28-70mmf3.5-4.5を装着したものだけお供に、気の向くまま街歩きをしていて、偶然行き当たり、建物の吹き抜けに放置同然に置かれていた、天才ミケランジェロの遺作、ピエタ像を見て心を打たれたスフォルツェスコ城でした。そこでお昼過ぎ迄、城の中外を撮り、駅近くのグラス張りのリストランテでタコとジャガイモの不可思議なサラダランチを戴いてから、次なる目的地、これまでは存在すら知らなかったレオナルドダヴィンチ国立科学技術博物館へとメトロ経由移動、全日空の初期のロゴのモチーフとなったスクリューヘリの模型やら、製鉄設備の変遷、そして圧倒的なコレクションの質、量に驚かされた戦闘機、艦艇、そして庭先の潜水艦展示を見て撮って、17時の閉館に追い立てたられるようにそこを後にし、最後の訪問地として向かったのが、ナヴァリオ運河エリアということで、もう水運手段としての役目は終えてはいますが、水辺のお洒落な観光エリアということで、運河沿いに素敵なカフェやレストラン、そしてブティックの類いが建ち並ぶ下町の観光地で、ミラノとの別れを惜しみ、日暮れ迄、撮りに撮ったという次第。
では、さっそく、当日の足取りに沿って、実写結果を見て参りましょう。
機材、条件は、カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による絞り優先開放撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、15年ぶりに訪れたスフォルツェスコ城はやはり荘厳で、昨年末に訪れた姫路城ほどの優雅さや非日常性は纏ってはいないものの、それでも歴史的な重みやら、当時の自然科学の最先端である土木・建築工学の粋を凝らして築城され、幾星霜を乗り越えて当時の姿を今に伝える、その存在感は洋の東西を問わず雄弁で、思わず何枚も撮ってしまったうちの一枚。

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二枚目のカットですが、城跡自体は入場無料で博物館でも見物しない限り、トイレも含めていっさい無料なのがこのお城の良いところなのですが、後でボランティアの女性とお互い第三国語に当たる英語で立ち話してみても、活動の目的が良く判らず、要は歴史学習と野外活動を兼ねた遊びみたいなもものらしいのですが、騎士の従者に扮したいたいけな少年処女が、修道院の指揮官の指示に従って、鬨の声を上げて、芝生の上をダッシュしまくり、観光客の方は宜しければお撮り下さい、というイベントだったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、お城の立派な城壁の内側に入ると、ローマ文化圏には何処にでもありがちな、中庭を囲んだコリドー(回廊)を設けた建築様式が目に留まり、ただ、このありふれた建築様式の文法を踏襲しながら、回廊のアーチの形状、色使い等をそれぞれ工夫し、如何に他と差別化し、魅力を引き出すかに腐心しているので、その努力に敬意を称し、全体像を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、ここスフォルツェスコ城は、建物自体は、それほど広い面積でもないのですが、背面、つまり北側に開けた緑地公園エリアもなかなか見どころ多く、折角訪問したのだから、隅から隅までずずずぃ~と見物して行こうと歩き出したら、屋外ステージともオブジェともつかない奇妙な構造物の上で、K-POPなんかラジカセでかけながら創作ダンスみたいなのを舞っていたヂモティ小姐の姿が目に留まったので、声かけて下から何枚か撮らせて貰ったうちの一枚。

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五枚目のカットですが緑地公園のどん詰まり迄歩いていったので、そろそろメシでも食べて次なるも目的地で潜水艦にでもご対面しなきゃとか気もそぞろに歩いていたら、ふと先のベンチに座る美女二名と目線が絡むので、思い切って声かけてみたら、誰か写真撮って送ってくれないかな、とか思ってちら見してた、とのことで、快くモデルさんになってくれたもの。

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六枚目のカットですがスフォルツエスコ城の目の前の大通りに面したグラス張りの繁盛してるリストランテでお手頃価格のランチを戴き、しかるのち、目の前のメトロ駅から二駅ばかり乗車し、レオナルドダヴィンチ国立科学技術博物館に移動する前にまだ時間的に余裕があったので、前回訪問した時に見つけたアルマーニの巨大壁面看板の前の急カーブを市電改が通り過ぎるところがあるので、そこで何枚か撮ったうちの一枚。

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七枚目のカットですが、レオナルドダヴィンチ国立科学技術博物館最寄り駅であるサンアンブローヂョ駅から地上に出て見ると、果たして地図で見た通りに博物館入口が判りづらく、周囲を徘徊しているうちに、なかなか荘厳なレンガ造りの修道院に行き当たったので、中庭から礼拝堂の雄姿を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、広大な博物館を取り囲む高い外壁を一周し、やっと看板も出ていない入口を発見、中へ入ったのですが、メカ好きの男の子なら、絶対、2~3日通っても退屈しないだろうなぁと思うようなアイテム、展示方法で、特に目を惹いたのが、プラ製品のリサイクル啓発のコーナーに置かれていた、ルネッサンス期のイタリア宮廷画家、ウルチンボルトの肖像画を彷彿とさせるような身の回りのプラ製品で作られた人体模型が窓辺に佇む姿は何処か哀愁を帯びていて思わず一枚戴いてしまったもの。

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九枚目のカットですが、本館の展示は質、ボリュームとも圧倒的で、一般的に機械ものはドイツかイギリス、そして日本くらいかな・・・という大方の先入観を粉砕するには十分過ぎるものがありましたが、心は早くも日本出発前から気になっていた、実物潜水艦の現役引退直後からの地上展示に在り、
そうそうに別館の建物展示棟へと移動し、潜水艦をしかと検分する前、ルート上に在る、並みの体育館6軒分はゆうにありそうな鉄道関連の展示棟を眺めることとし、そこで光の辺り加減の良かったSLの横顔を撮ってみたのもの。

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十枚目のカットですが、潜水艦と無事ご対面を終え、その鼻先にある、入口脇に鎮座まします、フィアット製カモフージュ柄のジェット戦闘機がおいでおいでをしているかの如き、空・海展示棟へと足を踏み入れると所せましと船舶、航空機が整然と展示され、中でも、心情的には中島飛行機の残党みたいな工房主が目にしても、その機能美に目を奪われたAeroplano - SAI Ambrosini Super S.7という機体がアングル的にも撮り易かったので、一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、17時の閉館時間になり、顔立ちは愛くるしいものの、言葉遣いは事務的で表情にはホスピテリティのかけらも感じられない、若い小姐係員の指さす方向の出口からほうぼうの呈で退出し、この時期の欧州はまだまだ陽が高いので、もう2~3時間は体力の許す限り撮れるなと思い、またメトロに乗って、ナヴァリオ運河エリア最寄り駅のポルタジェノヴァ駅に移動、頭の中に叩き込んだ地図を参考程度にまた路地、裏道の類いに道草しながら運河まで移動するときに撮ったもの。

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十二枚目のカットですが、ポルタジェノバから真っ直ぐに伸びる道沿いに歩いていたら、運河沿いの風景が見えてきた辺りで三つ又交差点に市電のルートが交差している、如何にも市電鉄っちゃんが体中からアドレナリン吹き散らし悶絶しそうなスポットを発見したので、暫し立ち止まって被写体がく来るのを待ってたら、ちょうど、古風なタイプの車体がきしみ音を立てながら走ってきたので、コーナリング最中の雄姿を捉えたもの。

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十三枚目のカットですが、あちこちで道草食って、路地裏撮影大会やってたので、観光ガイドによれば、徒歩10分かそこらのナヴァリオ運河エリアまでメトロ駅から小一時間掛かってしまい、それが故、初対面の運河エリアは、かの”紅の豚”のマルコがピッコロ社の目の前の運河から飛び立つシーンのモデルともなったこともあり、なかなか感動的だったため、涙目気味に撮った一枚。

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十四枚目のカットですが、陽はだいぶ西に傾き出したものの、ここ運河沿いのリノベエリアはむしろ、陽光燦々の白昼よりも、陽が暮れ出し、店先に灯火か点り、それが水面に写って、行き交うランチの立てた並みでそぞろに乱れる、という時間の方が人出も多いとのことでしたが、それでも注意深く運河沿いの散歩道を歩いてみれば、キッチュなオブジェが店先にさりげなく置かれていたりして、イタリア人の茶目っ気と美的センスの良さに敬服して一枚戴いてみたもの。


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十五枚目のカットですが、運河といっても、運輸手段として商業利用するでなし、単なる観光資源ととしてのランドマーク的水路で、浚渫して水深を確保したりもしてはいないため、時折、平底の遊覧船やら、個々人のモーターボート、カヤックが行き交うくらいなので、時間によっては水面はそよ風の立てるさざ波が立つくらいの静かなもので、それが夕暮れに向かう西の空をバックになかなか美しかったので、手近なコンクリの橋の上から一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、また同じようなアングルになってしまい恐縮ではありますが、このナヴァリオ運河には幾つかの橋が架けられていますが、中でも19世紀以前に鉄骨をリベット組みして拵えた鉄製橋は、先のベネツィアの運河の架けられたものにも通ずる、ルネサンスの先進国、欧州きっての工業先進地帯、北イタリアの叡智と誇りのようなものが滲み出ていて、夕暮れの空とのシルエットが美しかったので、手前の橋から一枚撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、運河周りの街並みも思う存分堪能し、また宿の在るミラノ中央駅迄メトロで戻る途上に来た道とは別のルートを通ろうと思い、先のカットの鉄製橋を渡った先に広がる、広い通りを遥か彼方に見えるトレンイタリアのポルタジェノヴァ駅駅方向に向かって歩いていく途中、別れを惜しみ、運河方面を振り返って一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、実は、今年のGWは昨年同様、欧州では一番気安く滞在出来、写真も撮り易い、スペイン南部に飛ぼうとしていたのですが、ご存じ国民皆10連休のおかげさまを持ちまして、1月末時点で全くチケット手配できず、どうしようか逡巡していたところ、次善の策として3月も下旬になってから、キャセイパシフィックからのタイムバーゲン的なチケットがミラノマルペンサ往復で昨年並みの価格で出たので、これに乗っかって行ったのですが、いやはや、行って良かった・・・懐かしいミラノの街に自分の力で再会出来たのは感慨深かったです。
しかも、当時の相棒REに代え、型遅れとはなりましたが同じライカのM(TIPO240)、サブ機は京セラ製CONTAX T2に代え、X-PRO2と考えられ得る最高の道具立てて臨めましたし・・・しかし、全行程中、50mmの出番が一回もなかったのは自分でも不思議に思いました。

さて次回は、久々の大発明・・・ジャンクから四個イチで作り上げた執念の魔レンズの実写レポートおお送り致します、乞うご期待!!
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  1. 2019/06/02(日) 16:19:21|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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