FC2ブログ

深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Excellent wide view for onlooker of a festival~W-Nikkor35mmf2.5S~

W_Nikkor3525_000.jpg
さて、今週のご紹介、予告通り、工房附設秘宝館に先のLeonon5cmf2.0と同時に入庫していた、黒の美品W-Nikkor35mmf2.5Sのご紹介となります。
実は、このレンズ、改造用の母体として買ったもので、先に買っていた銀鏡胴のものは、試写もせず、すぐに分解清掃したニコノス用Nikkor35mf2.5に前後のエレメント群を換装してしまったので、オリヂナルのものの写りがどんな案配かは試したことがなかったので、広角レンズの独壇場である山車系のお祭りである成田山新勝寺の祇園祭りに持ち出して試写を行ったという次第。
レンズ自体の氏素性は、あちこちで紹介されまくれりなので、あまり詳しくは述べませんが、4群6枚の極普通のWガウスタイプ、ちょうど、ライツのズマロン35mmf3.5のそれに似ているカンジです。
これが、改良型であるニコノス用ともなると、コマ収差低減用にキャノンの伊藤理論を参考にしたのか、微妙に前後のバランスを変えてあり、後群の絞り直前の凹は対面のものと大きさ、曲率を変えています。
では、さっそく、当日の行動に沿って、実写結果を逐一、眺めて参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

W_Nikkor3525_001.jpg
まず一枚目のカットですが、この日はいにくの曇天から小雨模様で撮っては軒下に避難、山車が近づいてくるとレンズをかばいながら路上にさっと出て撮ってからまた退避、という行動の繰り返しだったのですが、京成駅前のロ-タリーから山門へと続く参道を最小限の雨除けだけ施した山車が、町会の方々に曳かれて、お囃子も賑やかに近づいてきたので、小雨もものかわ、沿道の人垣のすき間から、その雄姿を一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_002.jpg
二枚目のカットですが、ここ成田のお祭りも、高齢化社会に突入した日本の現状に抗うかの如く、明るい表情の若人たちが、演者として各町会に参加し、山車に繋がる綱を曳きながら、にこやかな表情で歩いて行くのですが、ぱらつく雨にも負けず、遠くからでも一目で判る素晴らしい笑顔の演者の小姐が至近距離まで近づいてきたので、路傍からその笑顔を一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_003.jpg
三枚目のカットですが、そういうわけか、成田山の祇園祭りは他の山車系のお祭りよりは、地域というか町会の縛りが緩いらしく、結構、別の町会の法被を着込んだ演者が、山車に連なる曳き綱行列の中で談笑いながら歩いていたりするのですが、仲之町町内会の社中でも、金棒曳き予備軍と思しき、極小姐が繋がって歩いてきた中に何故か別の町会の母娘を発見したので、面白半分に一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_004.jpg
四枚目のカットですが、この仲之町の山車行列の社中はかなりの大所帯で、老若男女が次々と曳き綱につかまって歩いて来るのですが、あまりの見物人の多さに戦意消失したのか、或いは朝からだらだら坂を何往復もして疲労困憊になっちゃったのか、やや不機嫌そうな表情で、法被を着こなしたヤンママに抱えられて、山車の行列を歩んでくる母娘が目に留まったので、これも通りざまに路傍から一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_005.jpg
五枚目のカットですが、だらだら坂の参道の下から上を見上げるアングルで仲之町社中ご一行様を撮影していたのですが、そうそう、この参道の高い辺りから、山門方面を広角レンズで撮り下ろすと、結構、ダイナミックな景色が撮れるんだわな、とか思い出して、180°向き直って、通り過ぎつつある社中ご一行様を入れて山門方向の参道の店舗街を撮ってみたもの。

W_Nikkor3525_006.jpg
六枚目のカットですが、仲之町社中のご一行さまの行列道中の最後尾が見えてきたので、その後ろに別の町会社中も来ていないこともあり、いったん追い越して山門方面へ急ごうとして行列の横を速足で通り過ぎようとしていたら、ちょうど、実写版チコちゃんの如く、不機嫌そうな表情だった極小姐とそのオモニのところまで辿り着いたので、通り過ぎざまに置きピン、背面LCDの画を見てシャッター切ってみたもの。

W_Nikkor3525_007.jpg
七枚目のカットですが、この日は天気予報では結構な雨降りになると朝の時点では云われていたため、いつもより、だいぶ人出が少ないカンヂで、そのおかげで山車と並走しての移動も結構ラクであっという間に仲之町社中の最前列付近まで到達し、遥か前方に別の町会の山車とご一行様が見えてきた辺りで、前も詰まってきたこともあり、暫し伴走していたら、前を歩く町会の世話役のヲヂサンが沿道の知り合いから声でも掛けられたのか、振り返りざまに帽子を取って挨拶など始めたので、その様子を有難く一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_008.jpg
八枚目のカットですが、同じく仲之町社中のご一行様と伴走していたら、雨模様を吹き飛ばせとばかり、いつも以上に声を上げ、子供たちのやる気を鼓舞しながら行列を進めていくような風情で、世話役数名の行進のすぐ後ろのいたいけな童子達のパートで、若いちゃきちゃき系の小姐が頭陀袋の中に隠し持った秘蔵のお菓子を上げるの上げないので、屯所を前に小腹をすかせた一人の男の童子をからかっていたので、その他愛無い平和なやりとりを後ろから一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_009.jpg
九枚目のカットですが、ほどなく、だらだら坂中腹、鰻屋ストリート手前の仲之町社中の屯所へ到着、こういうシチュエーションが一番、オフショットを拾い易いと長年の経験がささやきますので、辺りを徘徊していたら、先ほど、行列を撮っていたら何回か目が合った小姐二人組が楽しそうに歓談に耽っていたので、かくかくしかじかと声かけて、イイっすよ♪と快諾して戴き、モデルさんになって貰ったもの。

W_Nikkor3525_010.jpg
十枚目のカットですが、仲之町社中の世話役の方に撮影協力のお礼を述べに伺ったら、お神酒を戴いてしまい、恥ずかしげもなく、お替りはいかが?のお申し出に有難く頂戴し、ほうぼうの呈で屯所を後にし、山門方面へだらだら坂を下っていくとすぐに鰻屋ストリートと呼ばれる、常に鰻を焼く煙がたなびく、京の鳥辺野か、或いは江戸の代々幡かという風情で、その特徴ある元旅館の三階建て木造建築の全景を撮ってみたもの。

W_Nikkor3525_011.jpg
十一枚目のカットですが、鰻屋ストリートを、なるべく匂いをかがないようにして足早に通り過ぎると、すぐに成田山新勝寺の本堂の在るお山に繋がる石段の根元にある立派な山門が見えてくるのですが、その先の辺りで、山車の休憩時間にビールと露天商各位から買い求めた、いわゆる屋台メシを肴に一杯ひっかけようとしていたレディース連の小姐達を見かけたので、小走りに近寄り、モデルさんになって貰ったもの。

W_Nikkor3525_012.jpg
十二枚目のカットですが、山門傍で、一杯ひっかけ始めたレディース連と立ち話していたら、別の町会の山車社中のご一行がやってくるようすだったので、別れを惜しみつつ離脱、まずは先導役の金棒曳の小姐をローアングルから狙おうと、路傍にしゃがみ込んで待ってたら、よほどその恰好が年寄りじみていたのか、明らかに吹き出しそうな表情でこっちを向いて歩いていったので、すかさず一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_013.jpg
十三枚目のカットですが、金棒曳の小姐達の率いる幸町の山車の本体がほどなくやってきて、山門下で、町会総出の手踊りを披露する準備のため小休止していたので、屋根の上から降りてきて、他の演者と歓談していた大工方各位の楽しげな表情を山車をバックに一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_014.jpg
十四枚目のカットですが、幸町各位は山門真下で栄えある総踊りのお披露目を終え、しっかり千葉テレビだかが録画したのを確認してから、いったん散開したので、時間も時間のため、駅方面へ戻りながら試写を続けようと、、再びだらだら坂を駅に向かって登り始めたら、鰻屋ストリートを過ぎ、仲之町社中の屯所も過ぎた店舗街の辺りでまた別の町会ご一行様と遭遇、その中に一段と人目を引く、今は亡き東京凡太か或いは一人獅子舞かという風情の唐草模様の祭り装束のエキゾチックな顔立ちの小姐がやって来たので、声援掛けがてら一枚戴いてみたもの。

W_Nikkor3525_015.jpg
十五枚目のカットですが、そろそろ駅まで数分という参道の入り口付近辺りまで戻ってきたら、何と、最初に遭遇した仲之町ご一行の山車が休憩のためか停車しており、動いている時はなかなか細部のパーツなど仔細に検分出来ないのが、どうぞどうぞということで、かなり近くまで寄せて貰ったので、このレンズの最短距離で、金属製の被写体の試写を仕上げに行うべく、撮らせて貰ったもの。

今回の感想ですが、良く写ることは間違いないのですが、いやはや、被写界深度が結構広いのか、或いは寄る年波は勝てず、目の解像度が落ちてきたのか、X-Pro2のEVFでは、このレンズ、クロップ拡大してもピントの山というか、芯がなかなか掴みづらく、こういう動きの早いお祭りスナップではヘリコイドも行ったり来たりで、おそらくウルトロンの35mmf1.7とか、ノクトンの35mmf1.4なら間違いなく速写し、モノにしていたろうな、というシーンを幾つか撮り逃しましたが・・・ま、釣りそこなった魚は大きいというのが常ですから(笑)

さて、次週から、今、地上で最もホットな観光地、韓国は釜山での撮影ツアーの結果を二週に亘ってお送り致します、乞うご期待!!
関連記事
  1. 2019/07/21(日) 22:29:16|
  2. 深川秘宝館
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<A country located in neighborhood but politicaly far a way~Pusan Tour'19①~ | ホーム | A statue of passion ~Narita-san Gion Festibal '19 ~>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/617-d535ecb3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる