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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A country located in neighborhood but politicaly far a way~Pusan Tour'19②~

さて、今週のご紹介は7月の海の日を含んだ三連休+1で約1年ぶりに訪問した韓国は釜山ツアー後編をお送りしたいと思います。
到着3日目も「天気の子」ならぬハイパー晴れ男の工房主の神通力が通じたか、朝からピーカン、この日は日本出発前から決めていた、海雲台も回るオープントップバスで市内・市周辺を回って撮ってから、今回の撮影ツアーのメインエヴェントである「甘川洞文化村」へ乗り込もうとしたのですが、いやはや大ミスをしでかしまして、なんと隣接する通常ルートの定期観光バスではなく「太宗台ルート」という他のコースとは全く乗り継ぎ出来ないバスに乗ってしまい、しかもそれが、コースの周遊箇所16か所中の9番目で気づき、海雲台へ行けないことが判ったので、仕方なく、当日はバスを利用した海雲台及びその周辺の鉄道廃線遺構での撮影はギブアップ、市内へ戻った際、南浦洞付近で下車し、ランチ後、チャガルチ市場付近を撮影後、チャガルチ駅から土城駅まで地下鉄一号線で移動し、そこからマウルバスというマイクロバスで甘川小学校前まで乗って、文化村の上から下まで撮り歩き、しかるのち、またマウルバスで南浦洞まで移動し、界隈を撮影して歩いたもの。
では、さっそ当日の行程に沿って、実写結果を逐次な眺めて参りましょう。

Pusan19_018.jpg
まず一枚目のカットですが、大失敗の周遊バスツアーは日光浴を楽しんだと割り切り、残りの半日、日暮れまでで枚数稼ぎたかったので、ランチもそこそこにチャガルチ市場に足を踏み入れ、昼下がりの真空地帯の如き開店休業状態の店舗前で、アヂュモニがいたいけな孫娘の髪をツインテに結わいているのが目に留まったので、ダッシュで駆け寄り、声かけて撮らせて貰ったもの。
撮影結果を背面液晶で見て貰ったら、笑顔でカムサムニダと云われたのが印象的でした。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_019.jpg
二枚目のカットですが、アヂュモニと孫娘にお礼と別れの挨拶を述べた後、チャガルチ市場の海産物関連を扱う業者、食堂のみならずなぜか、カラオケボックスなども入っているビルの前の歩道を歩いていたら、いきなり幌付きの軽トラの荷台で扇風機に当たっていた、アヂョシに声かけられ、そのエイを干したヤツの写真撮ってけ、とのことなので、では有難く、と一枚頂いたもの。
日本から来たと話したら、そうだと思って声かけた、この時期、よく来たな、楽しんでいってくれ、有難う!とお互いたどたどしい日本語交じりの韓国語で会話しました。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、これが先ほどのビルの港側の海に面した広場で、この日は天気も大変良かったので、いつも見かける、「釜山港へ帰れ」の韓国語バージョンをギター弾いて歌うアジョシも居て、遠方にはこれから向かう甘川洞文化村と見まがうかの如く、カラフルな小さい家々が海に面した比較的急斜面の山肌に貼り付いた街並みが見え、とても牧歌的な景色だったので一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、同じくチャガルチ市場ビルの港側広場に建てられているチャガルチ市場の主役である「魚売りのオモニ」の像だそうで、ここに限らず、韓国人は像を建てるのがお好きな民族性のようで、我が国の前の領事館前の両国友好的には大変宜しくないものを含め、南浦洞の目抜き通りには映画の街釜山を象徴するようなエンターテイメントを象徴する人物像、そしてその一本北の通称「韓日友好通り」には両国の絆であった「朝鮮通信使」の像まで「両国の友好の歴史の象徴」として建てられているのですが、このチャガルチ市場の石像もそういったあまた存在する像同様、特に意識もされず、その傍らを手を繋いだ母子が通り過ぎようとしていたので、慌てて一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、実はもう10回では利かないくらいここチャガルチ市場を訪問しているのですが、買う気も、食事をしようという気も全くなかったので、建物の中に入ったことはあまりなく、ましてや写真を撮ったことは記憶になかったので、港側からの入り口付近に立っていた職員みたいなアヂョシに写真撮っても良いか?聞いたところ、全然問題ない、何なら、記念撮影してやろうか、とまで言われましたが、それは鄭重にお断りし、中の様子を撮らせて貰い、早々に退散したもの。
やはり日本から来たと名乗っても、笑顔でうんうん頷くだけで、よく来た、中をじっくり見て、写真撮って、インスタででも宣伝してくれ、といったリアクションでした。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、チャガルチ市場ビルを山際に抜けると、よくテレビ、雑誌で紹介される色とりどりパラソルが所せましと並ぶ、チャガルチ市場の目抜き通りで、着いた時間はランチタイムもとうに過ぎ、夕刻の買い物商戦までの小休止といった風情で行き交う人々もピークアワーの3分の1以下といったところで、写真撮るには間合いもとり易くちょうど理想的なのですが、通りがかった露店で商談まとまって、魚をコンビニ袋に近似した白いポリエチレン袋に入れて、客の男性がその手元をガン見していたので、その様子を通りざまに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、あまりチャガルチ市場で粘っちゃうと、メインデッシュの甘川洞文化村が堪能出来なくなってしまうので、奥まで行ったら、早々に元来た道を途中まで辿り、南浦洞とを分かつ広い幹線道路沿いのチャガルチ駅に抜けようと通った市場のドーム状のアーケードが2階建ての高い立派な構造となっていたので、これを撮ろうとしゃがみ込んでいたら、オシャレな釜山娘とその大切な家族、みたいな雰囲気のグループが足早にやって来たので、脇に避けられるギリギリの頃合いを見計らってシャッター切ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、チャガルチ市場を後にし、土城駅経由、マウルバスで甘川洞文化村に乗り込みましたが、先ほどの閑散としたチャガルチ市場とは打って変わって、いつ来ても、ここ甘川洞文化村はジモティのカポーのみならず、世界各国からの観光客で大賑わいで、下手したら、本家本元のイタリアはリオマッヂョーレとか、ポジターノより混んでいたも知れませんが、被写体を探して歩いていたら、親御さんの立ち話の傍らで店舗前の石段にちょこんと腰掛けていた、中国産小姐二名様と目が合ったので、笑顔を見せたら、向こうも笑顔を返してくれたので、傍らの若いヲヤヂさんに一枚撮らせてよ、と頼んだら、お!それはライカか?娘よ、ちゃんとこのオヂサンのを方を見て、撮って貰いなさいと鶴の一声でモデルさんになって貰ったもの。
撮影後、背面液晶で娘さん達の写真を見せたら、これはM9か良く写るな!とか感心していたので、いやこれはMのTIPO240という後継機種だ、と会話し、それにしても素晴らしいとコシナ製レンズも絶賛でした。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_026.jpg
九枚目のカットですが、ここ甘川洞文化村での幸先良いスタートに気を良くして、上海から来たと云う極めて親日的な中国人一家に旅の幸福を祈る旨述べ、別れてからまた観光案内所付近で被写体を探していたら、甘川洞文化村の山肌に所せましと建ち並ぶ、可愛い家々をモチーフとしたオブジェにちょこんと座った極小アガシが目に留まったので、地図でこの文化村の全貌を必死に把握しようとしているアヂュモニの文字通り背中越しに声かけて、一枚撮らせて貰ったもの。
撮り終わったあと、アガシに礼を述べて立ち去ろうとしたら、地図に見入っていたアヂョシが向き直り、笑顔で孫を撮って貰った例を述べられていたのが印象的でした。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_027.jpg
十枚目のカットですが、ここ甘川洞文化村は、元々、朝鮮戦争後の住宅難の時代に難民や市内の低所得者層が平地の居住条件の良いところには住居を構えることが出来ず、仕方なく、「タルドンネ」(月の街)と云われるが如き、月にも届かんばかりの高い山肌にバラックのような住居を建てて住み始めたのが始まりだったのですが、このようなバラック村をアートの力で再開発し、国内外に誇れるアイコンにしようとの国家プロジェクトで産まれたものですから、そこここに前衛アートがあるので、日本でも有名な花の生えたジーンズを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_028.jpg
十一枚目のカットですが、そろそろ、「東洋のマチュピチュ」とか、「アジアのチンケテッレ」或いは「韓国のポジターノ」などと称されるカラフルで愛らしい集落の全体像もFacebookのタイムライン掲載も兼ねて撮りたいと思い、観光案内所よりも一段低い周回道路に降り立って、展望台付近を歩いていたら、李氏朝鮮時代の宮廷からタイムスリップしてきたかの如き集団が目に付いたので、当てずっぽでタイ語で話しかけてみたら、見事リーチ抜きでビンゴ!向こうも相当ノリノリで通り掛かりの観光客も飛び入りで記念撮影も兼ねたちょっとした撮影会となったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_029.jpg
十二枚目のカットですが、集落の全体像が見渡せる展望台のちょっと下にオクトパスガーデンならぬ、おそらくはインスタ向け撮影のためと思しき、撮影小道具があちらこちらに置かれた小さな庭園が出来ていたのを発見、さっそく降りて行ってみると、ちょうど、キャンパスの小道具の前でインドネシア人小姐がセーラー服のコスプレを一発決めて記念撮影なんかしてたので、さすがにインドネシア語は全く判らないので、英語と中国語で話しかけ、顔は勘弁な、との条件付きでモデルさんになって貰ったもの。
因みに横で見ていた友人はライカで撮ってくれるって言うんだから、きれいに撮って貰えば良かったのにね・・・とか流暢なな英語でコメントくれました。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、観光客で賑わう目抜き通りばかりを撮るのでは異国でのスナップの醍醐味は味わい尽くせないというのが工房主のポリシ-ですから、目抜き通りと一本上を並行している集落内通路に上がって、観光客が通っても失望しない程度にはきれいにペイントは施されてはいるものの、店舗や食堂・カフェなどはない、純粋な住戸エリア内の連絡通路なので、閑散としており、そこはかとなく、元来のタルドンネの哀愁が漂ってくる雰囲気を感じ、一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_031.jpg
十四枚目のカットですが、この文化村の面白いところは、住戸エリアと店舗、食堂・カフェと大雑把には別れてはいるのですが、むしろ、文化村を文化村、ただのタルドンネから更生、進化させた原動力となった、若手芸術家たちの根城であるアトリエや小美術館の類いは住戸エリアの無住住戸をリノベしたケースが殆どとのことなので、それらを探し、訪ね歩くのもここ甘川洞文化村の楽しみ方の真骨頂と思えるのですが、いちおう、尾根のてっぺんまで登って、フェリーターミナル方面の海が林の合間から見えたので、また下ろうとして、見おろした街の様子がちょっと地中海エリアっぽかったので一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。

Pusan19_032.jpg
十五枚目のカットですが、文化村の目抜き通りにまた戻る途中の展望台で、いたいけな白人3人娘がキャァキャァ云いながらも、感心なことに自撮り棒も使わず、お互いに記念撮影の撮りっこをしていたので、親切な日本人中年男性、突如登場、フランス語は全く判らないので、わざとドイツ語で話しかけて、相手が英語モードに入ったところを見計らって、記念撮影のカメラマンやって上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。
え~こんなTシャツ恥かしいよぉ、とか寝言云ってたんで、日本じゃ、小学校の子供のうんこ計算ドリルってのを使って勉強してるし、かの有名な浅草にはそのうんこの世界一大きいスタチューも有るんだ!とか適当に吹いたら、面白い!今度日本に行ったら、色々教えてね♪としっかり、築地の寿司屋への約束もさせられました。

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十六枚目のカットですが、目抜き通りを西の端方面に歩いていたら、またしてもタイムスリップを思わせるが如き、王女サマのコスプレアガシが目の前に現れたので、一心不乱にキャノンのデヂ一眼で愛娘の晴れの姿を激写していヲヤヂさんが一区切り付くのを傍らでじっと待って、背面液晶で撮影結果を確認し出した頃合いを見計らって、話し掛け、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。
やはりここでも、ライカの写りには相当興味があったらしく、オモニも含め、三人で背面液晶を覗き込んでいました。

Pusan19_034.jpg
十七枚目のカットですが、撮ったアガシの画を後で送って上げる約束をして、極めて有効的なジモティ一家と別れ、更に西方面を目指して歩いていたら、断崖に面したアイスクリームショップの看板の周りを取り囲んだ、やはり李氏朝鮮時代の王女様各位のコスプレの極小アガシ達が画に掛かれたアイスをなめなめのヂェスチュアで記念撮影なんかしていたので、声かけて混ぜて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4VMによる絞り開放AE撮影となります。
このアガシ達も日本人に声かけられたのは初めてとのことではしゃいでました。

今回の感想ですが、少なくとも、輸出規制強化が打ち出されて、2週間程度、不買運動や日本渡航見送りがネット上でも広まり始めた頃の訪問でしたが、少なくとも工房主が出会った地元の人々は、釜山であれ、慶州であれ、みな親切で、国と国の関係はどうであれ、目の前に現れた異国の旅人との一期一会の出会い、そして縁は大切にしようと思う気持ちが感じ取れた旅ではなかったかと思います。またライカの神通力の凄いこと(笑)

さて次回は久々の工房謹製のスーパーレンズ、今年加工した中では最強の描写性能ではないかと・・・乞うご期待!!
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  1. 2019/08/04(日) 21:47:03|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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