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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Amazing fidelity and distortion in one optics~Hugo Meyer KinonIII 51mmf1.8 mod.L39 by F.G.W.G.~

Kinon_01.jpg
まず、不本意ながら、先週はマイPCが原因不明の不調でどうやってもWifiに接続することが出来ず、スキップとなってしまいましたが、先週半ばから今週末にかけてOSの再々インストールと調整の結果、やっと復旧し、アップ出来る運びとなりました。
さて、では予告していた、工房の画期的新作品、Hugo Meyer KinonIII 51mmf1.8をライカマウントの距離計連動モデルに改造したものを今を去ること2か月以上前の石岡祭にてテストした結果をお送り致します。
まずはこのレンズの氏素性ですが、一見、ニッケルメッキ仕上げとしたため、古そうに見えますが、実は元々のクロムメッキ仕上げが痛んでいたのとヘリコイドに装着固定及び、無限を合わせるためのジョイント金物を削り出した時に工房オリヂナル技術である、古色ニッケルメッキ仕上げとしていたので、レンズヘッドをいったんバラしてクロムメッキをコンパウンドと酸洗を併用して極薄くし、その上から厚手の電解ニッケルメッキを行い古色仕上げとしたもので、レンズ自体の生まれはおそらく50年代とかそんなものではないかと思います。そしてメーカーは泣く子も黙る、ドイツはフーゴマイヤ社で構成は3群4枚のペツバールタイプのプロヂェクター用です。
では能書きはこのくらいにして、さっそく実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)による全コマ開放(絞り機構無し)での絞り優先AE撮影となります。

Kinon_001.jpg
まず一枚目のカットですが、北関東道経由、石岡の街に入ったのは午後1時ちょい過ぎ、ちょうど山車や幌付き獅子舞屋台の演者各位はお昼を食べ終わり、そろそろ午後の運行に出掛けようかという頃合いで、まずは安全祈願のため、このお祭りの祭神であらせられる常陸国総社宮にお参りすべく、背の高い杉の並木に陽光が遮られた参道を歩きながら、灯の陽った提灯を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、無事、神社への参拝を終え、お祭りのメイン会場である市内を東西南北に走る幹線道路に戻りがてら、山車は路上に停めたまま、下座連は楽曲を奏で、屋台後部の舞台では神楽を舞っていて、その傍らでは出待ちの金棒曳きの小姐各位がお茶を挽いていたので、そのオモニに声かけて、町会ご自慢の山車の前でモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、オモニと小姐に撮った画を見て貰ってからお礼を述べて別れ、また大通りを駅方面に向かって歩いていたら、いたいけな小姐各位がステージというか雛壇みたいな台座の上に立って、自分たちの町会の山車に乗車の下座連の奏でる祭り囃子に合わせ、扇子を振りながら、唄とも口上とも聞こえるパホーマンスを一生懸命やっていたので、町会の人に声かけて、向こう正面に通して貰って面頭向かって撮ったもの。

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四枚目のカットですが、そのいたいけな小姐一個小隊が台上で熱演する傍らで、まだその年齢に達してはいないものの、金棒曳からは卒業した頃合いの小々姐数名が威勢のイイ、台上の小姐各位のパホーマンスを見るでなし、横のお友達と楽しく歓談していて微笑ましかったので、横から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、再び駅方面を目指し大通りを歩きながら、被写体を探していたら、ちょうど神社の方向から金棒曳の極小姐各位に率いられた町会の山車ご一行さまがやってきたので、大通りの車道から歩道上にいったん上がり、可愛らしい太刀持ち露払いが世話役の口上に乗って目の前まで歩いてくるのを待って撮ったもの。

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六枚目のカットですが、いたいけな先導組に続いて大人の曳き手、そしてやっと山車本体が姿を現すのですが、その上で神楽を舞っていたおかめがなかなか剽軽な動きながら、それぞれの所作が洗練されていて、しかも、佐原祭りや川越祭りを見慣れた目からすれば、日本武尊の山車でおかめの舞???という不可思議な組み合わせに惹かれしたから一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、日本武尊の山車をやり過ごしてから、後を追うように駅方面に歩いてみれば、先ほどの雛壇の扇子ガールズとは別のコスチュームの小姐一個小隊がまた自らの所属する町会山車上の下座連のお囃子に乗って、体をゆすり、扇子を振って、熱心にパホーマンスを繰り広げていたので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、緑のお揃いの法被姿の小姐一個小隊の所属する町会の山車はと歩み寄って見てみれば、おそらくはおかめの親子の舞の子役を演じるであろう、いたいけな極小姐が知り合いのヲヂサン・ヲヴァサンだかに声掛け、励まされ、満面の笑顔で応えていたので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、笑顔が百点満点の極小姐の鎮座まします山車を後に、また駅方面へと歩き出したら、程なく、神輿と曳き太鼓のご一行様に遭遇、その太鼓の屋台の上には、カッコだけは大人顔負けの全身赤の柄模様入り祭り装束で身を固めた、いたいけな童子が、鋭い眼つきで辺りを睥睨していたので、斜め下から一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく神輿と曳き太鼓の別の社中もやってきたので、目を凝らしてみれば、太鼓の屋台の上に、これまたカッコだけは一丁前ながら、麦わら帽子だけがちょっと場違い感を醸し出して緩い印象を与えている童子が陣取っていたので、これも近くに歩み寄って一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、大通りを歩いていたら、またしても、山車からのお囃子に合わせた、複数の妙齢の小姐の威勢のイイかけ声が聞こえて来たので、目線を転じれば、台の上の並んだお揃いの藍染の法被姿の小姐が一生懸命ながら笑顔を浮かべて
自らの町会をPRするかけ声なんか発してるので、また町会の世話役の方に声かけて、演台の横に通して貰って撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、そうこうしてるうちに神社からの大人神輿がやってきたので、再び紅海のモーゼの前の海面の如く、工房主も含めた観客は車道をさっと開けたら、程なく、威勢の良い掛け声と子供神輿では考えられないような上下左右のストローク、いわゆる揉みを行って、白装束に烏帽子姿の壮丁達に担がれた神輿がやってきたので、何とか至近距離から担ぎ手の熱気を捉えてみたもの。

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十三枚目のカットですが、大通りを石岡の新駅舎が遥かに見える辺りまできた辺りで、おそらくは山車の曳綱の曳き手であろう、法被に身を固めたポニーテ-ルの、なかなか眉目秀麗の小姐が真昼間から振る舞い酒なんか呑みながら、陽気に自撮りなんか楽しんでいたので、傍らからその楽し気な様子を一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、同じく駅に通じる東西の大通りの路上で、縁起物の獅子舞にいたいけな我が子の無病息災、開運成就を祈った若い親御さんが、目の前に座らせ、お約束の頭ぱっくんちょをさせようと企んだらしいのですが、その極小姐は自分の置かれた立場が良く判らず、目の前の真っ赤な怪獣みたいなのをまず触って理解しようと、見つめながら手なんか伸ばそうとしていたので、獅子舞の演者も果たしてぱっくんちょなんかいきなりやっちゃってイイものなのか迷ってしまい、結果、お見合いになってしまったシーンを撮ってみたもの。t

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十五枚目のカットですが、ここも駅までは徒歩3分もかからない辺りの大通りの路上で、なかなかイケメンの神楽舞いの兄ちゃんが向かいの山車の舞台の上で般若の面を脱いで、汗を拭いながら、同僚と話していたのを、いたいけな中学生くらいの小姐が路傍から、眩しそうな表情で下から見つめていたのを斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、もう駅の前の交差点辺りまで辿り着いた頃、駅前のロータリーで歌舞楽曲を演じていたと思しき山車が、いったん、大通りを神社方向、即ち西方面へと戻り始めていて、その曳綱役になかなか美形の小姐の姿を認めたので、山車を見送りがてら、路傍から山車をバックに一枚戴いてみたもの。

Kinon_017.jpg
十七枚目のカットですが、駅前のロータリー手前である町会の山車の前で、それこそ富岡八幡宮の大祭でもゲストが務まるような全身ビシッと決めた祭り装束の童子が渾身の力と体重を駆使して自分の手足とさほど太さの変わらない綱を曳いていたので、応援したい気持ちも込めて、真横から一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、このレンズ、実は今まで不仲だったカメラ業者から或るレンズを買ったのをきっかけに仲直りし、その関係修復の気持ち、ということで彼のコレクションだったというフーゴマイヤのレンズを相場よりだいぶ安く譲って貰い、それをミラーレスで使うつもりで改造しようとしたら、なんと平行カムでM型ライカの距離計にばっちり連動したというウソのようなお話しで、このレンズ、結構気に入っています。

さて次回は先々週の上海ツアー三泊四日の旅からハイライトを二週に亘ってお送り致します、乞うご期待!!
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  1. 2019/11/17(日) 20:00:00|
  2. その他Lマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは。
おおお!
これは面白いですね!
こういうの大好きです!
レンズの外観もとてもレトロチックで味があり格好いいです。
一癖有るけどピントが真面目なレンズは遊び心があって飽きませんね。
いつか量産に成功した暁には販売してほしいです!
  1. 2019/11/17(日) 21:38:07 |
  2. URL |
  3. けふお #-
  4. [ 編集]

けふおさま
こんばんは。
さっそくの反響有難うございます。大いに励みになります。
実はもう二号機も出来ていて、先週、築地で試写して、これまたカットんだシャープさとムンクもかくやあらんばかりの背景の流れを確認できました。ただ、このKinon自体はそこそこレアなレンズなのでレンズヘッド自体が手に入りずらいのと、他のレンズはどういうわけかバックフォーカスが短くてライカマウントできないので、じっとガマンの子で素材が出てくるまで待つしかなさそうです。
  1. 2019/11/17(日) 21:58:35 |
  2. URL |
  3. charley944 #zdvXpt9s
  4. [ 編集]

こんばんは。
そうなのですね。
残念ですが
いつかは!と淡く3号機以降を期待してます。
二号機も是非お時間が出来たら投稿してください!
シャープとムンクを併せ持つレンズ!
夢が広がります。
  1. 2019/11/19(火) 02:18:19 |
  2. URL |
  3. けふお #-
  4. [ 編集]

けふおさま
有難うございます。
そうですね、ふと飽きちゃったり、小金が必要になると都内某店に売りに出すことも無いではないので、気長にお待ち下さい(笑)
  1. 2019/11/19(火) 23:13:14 |
  2. URL |
  3. charley944 #zdvXpt9s
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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