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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Friend in need is friend indeed ~Hugomeyer KinonIII40mmf1.6mod.M uncoupled by F.G.W.G.~

KinonIII40mm.jpg
さて、今宵のご紹介ですが、急遽、予定変更、夕刻に浅草に出掛ける用事が出来たため、それまでの空いてる時間に何かちゃちゃっと作っちまおう♪と閃き、いわゆる”降りて来た系”の工房主は、作業机の横で、後端加工のみ行って、レンズクリーニンと内面反射処置待ちの一連のペツバール系レンズの最終仕掛であるHugomeyer KinonIII40mmf1.6の存在に気づき、朝飯前とは行かず、ゆったりとランチを食べてきてから着手、何とか6時過ぎにはコリメータ試験OK出たので指標位置等の最終調整の上、持ち出して試写した次第。
このレンズもおそらく1950~60年代の16mmフィルムの映写機に投影レンズとして装着されていたもので、さすがに高価なレンズだったらしく、丁寧に扱われていて、エレメントには傷ひとつなく、真鍮削り出しの重厚な鏡胴もクロムメッキの傷みや劣化もなく、改造意欲を沸かせるには十分なものでした。
今回の仕様ではヘリコイドの繰出し量が比較的大きくとれたので最短は30cm程度まで可能で、この閑散を通り過ぎ、殺伐とした街撮りには楽しい相棒となりました。
ではさっそく、その実写結果を逐一眺めて参りましょう。
カメラはFuji X-E1 開放による絞り優先AEモードとなります。

kinonIII40mm_001.jpg
まず一枚目のカットですが、深川から東西線、銀座線を乗り継ぎ、浅草に出て来たのは、とうに陽も山の彼方に沈んでしまった18時半前、用事をちゃちゃっと済ませて、近傍を撮り歩こうと、いつもの仲見世の一本東の側道を歩いていたら、この新型コロナ肺炎で街が打ちひしがれつつあるこのご時世に、店先を煌々と照らし、江戸っ子の粋と意気、とばかり営業している老舗の煎餅屋さんがあったので、道草代わりに一枚戴いてみたもの。

kinonIII40mm_002.jpg
二枚目のカットですが、これも用事の前の道草ショットですが、伝法院通りとの交差点前のおしゃれ系按摩屋さんの店先の順番待ち用椅子の座布団の上に、客も居ないので、せめてもの景気づけにという想いなのか、可愛い木目込み細工の猫のつがいが置かれていたので、傍らの客待ちの兄さんに「お客ぢゃなくてゴメンね」とひと声掛けて撮らせて貰ったもの。

kinonIII40mm_003.jpg
三枚目のカットですが、用事を済ませてから、時節柄に加えて時間も時間のため、いっそう閑散としたほぼ無人くん状態の仲見世を抜け、宝蔵門を潜り抜けて境内に足を踏み入れていると、人が来ないかも知れないのに、お御籤売り場はきちんと難解な判じ物の如き御籤の文面をしかと読み取れるよう、煌々と辺りを照らしており、一組の中国産男女が、まさに"傍弱無人"を良いことに辺りの目を気にせず、中国語で語らい合いながら、止まり木に結わえようとしていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、今回のレンズは至近距離も得意中の得意なので、いつもの美人茶屋あづまさん裏の扇子屋さん店頭の大和絵団扇でテストしたかったのですが、経験則上、日没後は店仕舞いし、工芸品である団扇のデスプレィも店内に引き上げてしまうことは判っていたので、諦め、何かないかと逡巡していたら、ふと、御籤抽選器とその背景に神籤の紙を収めた抽斗があったので、これを被写体としてテストさせて貰ったもの。

kinonIII40mm_006.jpg
五枚目のカットですが、至近距離撮影の集中から、ふと男女の話声に我に返り、横を眺めてみたら、先ほどの中国産男女が、あろうことか、二回目、ないし、三回目の神籤にチャレンジし、文面をスマホンに写して翻訳させたものを大声で読み上げて、持って帰るべき紙なのか、はたまたまた止まり木に結わえて、次なるチャレンジを決断すべきか悩んでいるようにも見えたので、その様子を有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、当日は某日本橋のやきとん屋さんの1000円割引券の使用期限だったので、晩飯はそれに決定していて、その前に時間調整を兼ねてお茶とスィーツなどを楽しもう♪ということで、雷門前のデニーズでも寄ろうかいな、と思い立ち、本堂に一礼ののち、そそくさと雷門方面へと歩き出す前に宝蔵門したの大雪洞の緻密な金文字を捉えてみたもの。

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枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて直後、雷門方面から、宝蔵門に向かって、いたいけな田舎の女子高生集団が方言丸出しの大股で歩いてきたので、よっしゃ、大提灯下を潜ったところを一枚戴こう☆と思って張ってたら、同じこと考えたヲッサンが、女子高生集団が真下を潜った瞬間に間に小走りに割り込み、横取りされたので、仕方なく通った後を撮ったもの。

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八枚目のカットですが、宝蔵門前の広場を通り抜けて、仲見世を足早に歩もうとした刹那、記念撮影した写真を確認していたいたいけな若い男女が居たので、後に回り込み、夜の宝蔵門の威容を背景に、その仲睦まじいお姿を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、ハヤタカメラも在る伝法院通りとの交差点まで来たら、白人一家が買い物帰りなのか、仲良くお手々繋いで、Twincle Twincle Little Starなんか歌いながらスカイツリー方面に向かってゆっくりと歩いて行くところに遭遇したので、即座に構え、スカイツリーを背景として、通りの様子と共に一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、時間も時間なので、仲見世では殆どのお店がシャッターを締めていましたが、雷門近くでそこそこの人出が期待出来る辺りでは、低額なお土産、或いは買い食い向けの駄菓子系のお店がまだ頑張ってお店を開いており、その中で、可愛いイラストの貼紙を店頭に貼っていたお店があったので、店の棚の商品をバックにグルングルン写真を撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、雷門を通り抜けると、関西人のDNAの為せる業なのでしょうか、剽軽な関西弁のいたいけな小姐二名が、雷門のシンボルである真っ赤な大提灯をバックに「これ、幸之助はんのお礼の品やで!!」とか見た目とは裏腹な博学ぶりを披歴しながら思い思いのポーズ付けて記念撮影なんかしてたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

kinonIII40mm_014.jpg
十二枚目のカットですが、雷門前のデニーズでお茶とスィーツなどたっぷりと堪能させて戴き、あまり遅くなると、やきとんのお店でも品切れが予想されるので、深川迄戻ることとし、その前にスマホンでスカイツリーと巨大金色排泄物の全景でも撮ろうと大川河岸まで歩いていって、松屋前の地下街入り口から下に降りていく途中に豪胆にも、地下街の一杯飲み屋でおデートしている男女が居たので、有難く一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、夕刻の浅草は声かけ撮影が禁じ手になってしまうので、なかなか被写体探しが大変でしたが、近接を得意とするレンズだったので、その収差の出具合いを楽しんで頂ける作例はそれなりに撮れたのではないかと。

さて次回ですが、街がどうなるかは予想もつきませんが、可能であれば、出番待ちのSonnar50mmf1.5で街撮りをしたいな、と願っております、乞うご期待。
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  1. 2020/03/01(日) 22:13:45|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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