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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Escape from desolate days of self restraint in own chamber~Kanazawa Photographic Tour'20 July①~

さて、今宵のご紹介ですが、予告通りGo to キャンペン私家版みたいなカッコでの独り旅になってしまった感アリの7/22からの3泊4日の金沢旅行から前後編に分けてレポートするうちの前編をお送りしたいと思います。
実は3月に行った時、完成間近の歴史的建造物の復元工事があって、7月初めに完工とのことだったので、是非とも真新しい姿を見てみたいとの想いもあり、また、実のところ、北陸新幹線で3時間弱で着けるという便利さもこれあり、海外旅行が封じてとなっている昨今、最も魅力的な旅行先であることは疑う余地の無い話なので、今回も駅前の宿屋が出血料金の宿泊料を提示してくれたのもあって、ノコノコと出かけてきた次第。
まずは恒例の簡単な行程紹介ですが、10時20分台の新幹線に乗り、13時前に金沢駅に到着、まずは腹ごしらえとばかり、前回当たりを付けておいた「加賀屋」さんの駅名店街の中のお店で豪華箱膳を戴き、しかるのち、宿にチェッキン、そして荷をほどき、カメラとレンズのバッグだけ提げて、駅まで戻って、北鉄バス1日券を買い求め、まずは日中撮影が必須の広阪の21世紀美術館エリアに出撃し、新作レンズのテストをして、兼六園、金沢城址と回って、再びバスに乗って、浅野川至近の主計町茶屋街、そして近隣のひがし茶屋街を日暮れまで撮ってから駅に戻って、晩メシ、イブニングティの時間を過ごして、宿に戻ってそのまま就寝、翌日は、今から20年前に名古屋支店在勤中に月一で金沢地区へ遊びに来ていた頃、何回か寄った石川県立九谷焼美術館を訪問すべく、電車に乗って大聖寺迄出掛け、そこで美術館で銘品を堪能したあと、周辺の景観保護地区を見て歩いてから、再び電車で金沢に戻り、一つ手前の西金沢で下車し、北鉄に乗って、にし茶屋街に近い野町駅まで乗り、雨が小降りになるのを待って、にし茶屋街まで歩いて移動、何枚か撮ったあと、犀川の周辺が見ごたえのあるエリアも多いことを思い出し、片町方面まで徒歩で移動しながら撮って、陽も暮れたので宿に戻る前にティータイムし、部屋に荷物を置いてから再外出し、駅前で晩メシ食べて、宿に戻り爆睡、というのが2日目までの行動のあらまし。
では、それぞれの行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Kanazawa20_Jul_01.jpg
まずは一枚目のカットですが、兼六園に入ってからも続いた、出来たばかりのBoyerの実写テストの最中に見つけた、水辺の数寄屋造りの家屋の前に佇む山吹色のクルマユリの可憐で健気な姿にすっかり見とれ、テスト終了後、スナップモードでの普通の玉に切り替えた時も、真っ先に一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはSummaron35mmf3.5での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_02.jpg
二枚目のカットですが、クルマユリに別れを惜しみ、後ろ髪を曳かれる思いで、園内の撮影スポットを探す旅に歩き出し、すぐに目に留まったのがちょっとした坂道を登る手前に建てられた、古風な佇まいのお茶室で、時間も時間だったので管理人のヲヂサンが戸を締めにやってきて、写真を撮ろうとしているのに気づき、ちょっと待っててくれたので、大慌てで撮ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはSummaron35mmf3.5での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_03.jpg
三枚目のカットですが、兼六園と云えば、やはりこの「琴柱灯籠」を抜きにしては語れないほど有名なランドマークで、普段の観光シーズンであれば、この灯篭が背景に入る、石造りのアーチ橋の上で記念撮影を撮る順番待ちの行列が出来、ちょっと変わったカメラなど提げていようものなら、すぐに呼び止められて、即席記念撮影係を拝命するところなのですが、この日は平日を奉公先をズル休みしての旅ですから、観光客など期待出来ようはずもなく、琴柱灯籠のみの出演となったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはSummaron35mmf3.5での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_04.jpg
四枚目のカットですが、人気の無い兼六園で長居は無用につき、同様に人もまばらな金沢城址もさらっと流して、前回の経験則上、平日でも夕方近くには、インスタ映え目当てで、そこそこの人出が期待出来そうなひがし茶屋街方面にバスで移動し、まずはバス停降りてすぐ真下の浅野川沿いの主計町茶屋街で風情の有るところを撮ろうと思い、前回発見した、通りの真ん中辺りから南に開けたちょっとした坂の上からの”なんちゃって尾道”を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_05.jpg
五枚目のカットですが、これも主計町茶屋街の通りの中頃に位置する”なんちゃって尾道”風景を撮れる狭い階段の坂のすぐ下にある小料理屋の店先に掲げられた白い提灯を、路地裏の趣きある弁柄壁の建物を背景として一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_06.jpg
六枚目のカットですが、これも主計町茶屋街での景色ですが、短い裏通りをどん詰まりまで歩き通してから、犀川伝いの表通りをひがし茶屋街方面へ歩いて行くこととし、もちろん歩きながら撮ろうと、薄暗くなってきた裏通りを、鵜の目鷹の目、被写体を探していたら、夕暮れになかなか風情のある、ろうけつ染めの紫の暖簾が下がった小料理屋が目に留まったので、店先の様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_07.jpg
七枚目のカットですが、裏通りのどん詰まり手前でまたしても南に大きく開けた通路というかちょっとした細長い広場みたいな場所があり、ここも南側の方が小高い丘になっているので、奥の方はまた階段で上に登る経路に繋がっていますが、広場入口付近にここの茶屋街の管理事務所みたいな場所があるので、風情ある手書き文字の看板越しに広場の様子を捉えてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_08.jpg
八枚目のカットですが、どん詰まりまで到達してから、木造の建物と建物の間のとても狭く、大人二人がすれ違うにはちょっと厳しいくらいのトンネルのような通路を抜け、陽はとうに西に傾いて夕暮れモ-ドには入っていますが、建物と建物の間の狭い裏撮りから川沿いの陽を遮るものが全くない場所に出てくると、やはり少々眩しく感じ、目を細めていたところ、ちょうど頃合い良く、浴衣のカポーが大人のオーラをまき散らしながら通り過ぎていったので、後ろから一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_09.jpg
九枚目のカットですが、このところ、あまりに風景写真、風景写真したシーンは専ら25mm程度の広角相当の優秀なカメラの付いたGalaxyに任せて、1~5m程度のものをきちんとしたカメラとレンズで撮るような役割分担が頭の中で出来上がっていて、肉眼で見ておーっとなっても、スマホンで撮っておしまい、通り過ぎるということが殆どでしたが、今回の浅野川上の景色は北陸固有の梅雨時の重苦しい曇り空が低く垂れ込めた様子を川面に映し、あたかもローマとかパリの河沿いの風景を描いた印象派の絵画みたいな雰囲気だったので、ライカの実力を信じて一枚だけ撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_10.jpg
十枚目のカットですが、もう日暮れまで1時間も切った頃にやっとメインの撮影スポットであるひがし茶屋街に辿り着いたわけですが、当日も時折、雨がパラついたりしている上に、このところの観光客の減少を受けてか、3月に訪れた時と同様、平日はメインストリート沿いの物販店、飲食店とも殆ど扉を閉ざしており、それが故、訪れる物好きもまばら、という事情らしく、仕方なく閑散とした通りに奇特なカポーが足を踏み入れて暫く進んだ辺りで一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_11.jpg
十一枚目のカットですが、ひがし茶屋街のどん詰まり、左右にしか抜け道は無い、というところまで歩き通し、経験則的に左の方向の方が、休みでも店先に花を活けていたり、オシャレなオブヂェを展示していたりと撮り歩くには楽しいルートであることは判っているので、迷いなく足を進め、曲がって10数メーター先の路傍に咲いていたルドベキアの黄色と赤紫の可憐な花を古風な木造建屋の建つ通りを背景に一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_12.jpg
十二枚目のカットですが、翌7/23日はちょいと前の晩に部屋で呑み過ぎ、出発が11時半を回ってしまい、駅前のビル内の人気寿司店で蟹みそ丼など戴いてから、北陸本線関西方面に乗り、1時間ほどかかる大聖寺まで出かけ、16時過ぎには西金沢に戻り、そこから北鉄野町駅経由、にし茶屋街に入ったのですが、当日はあいにくの雨模様で、金沢市内屈指の和装インスタスポットのひとつにも関わらず、観光客はまばら、声をかけるにも、肝心要の相手がおらず、仕方なく、いつもは35mmか50mmなので、全景を収め切れなかった、茶屋街の事務所のレトロな佇まいを撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_13.jpg
十三枚目のカットですが、それでも無人の茶屋街を撮ってもあまり面白くはないと思い、数少ない通行人が通りがかるのを待っていたら、ちょうど、関西から来たらしい、いたいけな小姐二名組が、あいにくの雨模様を呪いながらも、濡れた石畳って、結構イイ雰囲気なんやないのぉとかケタケタ笑いながら歩きすぎて行ったので、音もなく追尾し、後ろから一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_14.jpg
十四枚目のカットですが、ここにし茶屋街は通り自体が短い上にひがし茶屋街ほど各店舗の店先に凝った趣向もなく、そもそも人通りが圧倒的に少ない、当日のにし茶屋街での長居は無用、夕暮れの犀川周辺の風景でも撮ろうと犀川大橋方面を目指して歩き出したら、川沿いに三階建ての風情ある木造建築物が在ったことを思い出し、灯りが点る前のその威容をどうしたら捉えられるか暫し思案の結果、逆光でセミシルエットで全景を捉えてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_Jul_15.jpg
十五枚目のカットですが、金沢の街はセミシルエットもなかなか決まるなぁと独り言ちて、犀川大橋を渡る時、夕暮れの鋼製の橋の部材がとても力強く、しかし、長い歳月をそこに過ごし、通り過ぎて来た人々の物語をしみじみと語りかけてくるような気がして、夕暮れの空をバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはUltoron28mmf2.0での絞り開放AE撮影となります。

さて次回は行程3日目の午後と4日目の出発前までの金沢の風景と出会った人々との交歓も併せてレポートしたいと思います、乞うご期待!!
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  1. 2020/08/09(日) 19:58:21|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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